院長ブログ

根管治療 専門医の考える適切な治療とは?

根管治療(神経の治療、根っこの治療、神経を取る治療、歯内療法)に何度も何度も通院しても治らない。そんな経験ありませんか?

根管治療は、唾液中に存在する細菌が歯の内部に感染を取り除く治療です。
感染を取り除けば治ります。

それでは、適切な、そして良い根管治療とはどのようなものでしょうか?

Prof.Marwan Abou-Rassとは?根管治療

根管治療で世界的な権威であるMarwan Abou-Rass教授のファイナライゼーションコンセプト根管治療で世界的な権威であるMarwan Abou-Rass教授のファイナライゼーションコンセプトでは、このような記載になっています。

① 適切な機械的拡大・清掃が為されている。

② ガッタパーチャとシーラーで適切な長さまで根管充填されている。

③ 適切な歯冠修復が為されている。

④ 客観的・主観的症状がない、またあっても治癒傾向にある。

むし歯は口内に存在する細菌の感染症です。上記を簡単にいうならば、

 根管内の細菌感染を除去し
 再感染しないよう樹脂で緊密に封鎖し、
 上から精度の高い「かぶせもの」をかぶせ、
 歯科医師が見ても、患者さんの感覚でも問題が無く、治る過程にある。

これを満たす根管治療は「良い根管治療」といえるとDr.Abou-Rassは言っています。

同時に、「(上記のような)適切な根管治療が為されていないならば、経過観察など行わずに速やかに再根管治療あるいは外科治療(歯根端切除)に移行しなければならない」とも言っています。

むし歯は細菌(バクテリア)の感染症です。

口内から感染した細菌は、歯の内部へ浸食し、歯根の先へと及びます。

治療時期が遅れることで、歯根の先端より外部へと細菌感染は進行し、通常の根管治療では治癒できないこともしばしばです。

このような場合は、歯根周囲の骨ととも歯根尖を外科手術にて除去します。

歯根端切除術は、マイクロスコープの台頭により、その成功率が90%以上に上昇し、マイクロスコープを用いた外科治療の有効性が広く知られるようになりました。

これは、2000年初め、インプラント治療が安易に選択されるようになったことから、「まずは徹底して歯を残す、そのためには歯周病治療と根管治療を徹底しなければならない」という風潮がでてきたことによるものとも言えます。

現在日本では、「歯根端切除をすれば治る」と言われることも少なくないようですが、15年先をいくアメリカエンドでは、ちょっと違うようです。

アメリカにおいて、2000年代に早くも成熟したマイクロスコープによるエンド外科手術は、現在反省期に入っています。マイクロスコープ外科手術でも治すことのできない症例が多く出てきているのです。

では、根管治療先進国であるアメリカでは、どのようにしている対応しているのでしょうか?

答はDr.Abou-Rassが1999年に唱えていた「エンド・インプラントロジー」です

エンド・インプラントロジーとは、

「エンド」とは「エンドドンティクス(=根管治療)」のこと。
インプラントロジーとはインプラント学問です。

これまでは根管治療専門医は、根管治療だけでなく、インプラント治療も視野に治療に臨むということです。根管治療や再根管治療、また歯根端切除術など、必死で歯を残そうとしても、その治療に限界があることが分かってきました。ならば、その後の「インプラント治療」を見据えた上で、根管治療を行うこと。この重要性が問われてきています。そのためには、根管治療だけでなく、インプラント治療ができる「根管治療専門医」が必要となっており、アメリカの根管治療専門医の修得過程には、インプラント治療に関するカリキュラムが導入されるようになっています。

生涯の健康に寄与するために、咀嚼機能を維持すること。
一つ一つの歯を大事にすることは当然ですが、それ以上に、摂食できる・食事のとれる口内環境を維持することがもっともっと大切です。

根管治療根っこの治療 神経の治療 どんな治療?何をしているの?詳しく知りたい 動画で説明 歯を残せない場合は、従来のブリッジや入れ歯治療などの「残っている歯に負担をかける治療」ではなく、「残っている歯を助けるインプラント治療」をできる環境を整えることの重要性が最新の根管治療分野で問われています。

当院ではこのコンセプトに基づき、適切な根管治療コンセプトに基づき、インプラント治療ができるよう、治療環境を整えて日々の臨床に臨んでいます。

マイクロスコープ&ラバーダム
宮﨑歯科医院 インプラント用手術室 特別診療室

 

 

 

歯の神経が死んでいる場合も麻酔しますか?

「歯の神経が死んでいる場合も麻酔しますか?」

以前、当院のYoutubeチャンネルに投稿した下の動画に頂いたご質問です。

また、当院に来院される患者様から頂くご希望でもあります。

「根管治療の際には、麻酔してもらえますか?」

「いままで通っていた歯科医院では、麻酔してもらえなかったので・・・」

宮崎歯科医院 youtubeチャンネル以下に回答させて頂いております。

ぜひご参照ください。

また、当院のYoutubeチャンネルもご参照くださると大変うれしいです。

ぜひご参照頂き、ご登録ください1

《以下回答文となります》

コメントをありがとうございます。

まずは回答から!「はい!必ず麻酔をします」
歯の神経(歯髄)を残す・取らない・根管治療しない 東京都内内幸町西新橋虎ノ門霞ヶ関神谷町日比谷有楽町の歯科歯医者 マイクロスコープが必要歯の神経が死んでしまう理由は、むし歯菌(=細菌)が感染するからです。
むし歯は唾液中に存在する細菌が、歯を溶かしながら内部へと感染する病気です。
その感染の過程で、冷たいものがしみたり、ズキズキしたり、温かいものがしみたり、歯ぐきが腫れるといった症状が発現します。

むし歯に対する考え方 神経(歯髄)を残す、神経を取らない治療 基準 東京都内内幸町新橋虎ノ門霞ヶ関神谷町日比谷有楽町銀座歯科歯医者さん

細菌の感染が歯の内部にある「神経組織(=歯髄)」に達すると、歯の神経が徐々に炎症を起こします。

根管治療 動画で説明放置することで、感染はさらに深部へと拡がり、徐々に歯の神経が「壊死(死んでしまうこと)」しまうのです。

そのため、「細菌感染を取り除く」ために、“感染した”歯の神経を取り除くのです。
これを「根管治療」といいます。
これは、皮膚に細菌が感染した“トゲ”が刺さるようなものです。
トゲが刺されば、皮膚は腫れ、その感染は拡大します。放置すれば皮膚は赤く腫れあがり、対処しなけば、膿(ウミ)がでて、皮膚は壊死してしまうでしょう。
そうならないようにするには、早期に感染しているトゲを取り除くことが大切です。
壊死してしまったのであれば、その部分の皮膚も含めて取り除く必要があるでしょう。
では、その壊死組織を取り除くとき、麻酔は要らないでしょうか?
どこからどこまでが壊死しているのか、目で見て分かるでしょうか?
壊死組織を取るためには、健全な部分から壊死組織を除去しなければなりません。
健全な部分には「知覚」があります。
“麻酔、しますよね”
麻酔をして健全な部分から壊死組織を取り除くはずです。
歯も同様です。
また、歯の神経が死んでしまい、知覚が無かったとしても、周囲を支える歯槽骨や歯根膜といった組織には「知覚」があります。麻酔無では激痛です。拷問と変わりありません。
・むし歯が神経に達している
・歯の根っこの先にレントゲンでみて病変(病巣)が認められる
・電気的刺激に反応しないので、神経は死んでいる
などを根拠とした神経が死んでいるとする診断は、片手落ちの診断です。
たとえその診断が正解であったとしても、健全部分が周囲に存在するため、麻酔は必要となります。
神経が死んでいる=麻酔が必要ない」
とする考えが歯科医師に未だに拡がっている理由には以下の状況があるでしょう。

・戦後より続く日本の保険医療制度に基づく治療
・昔ながらの歯科大学の教育
・肉眼に頼った従来の歯科治療

むし歯に対する考え方 神経(歯髄)を残す、神経を取らない治療 基準 東京都内内幸町新橋虎ノ門霞ヶ関神谷町日比谷有楽町銀座歯科歯医者さん

マイクロスコープ 新橋 内幸町 汐留 虎ノ門 霞ヶ関 大手町 日比谷 銀座 神谷町現在では、マイクロスコープがあります。
(未だ数パーセントの普及率ではありますが)
細菌が神経に感染したとしても、すぐに全部が壊死するわけではなく、徐々に炎症を起こし、徐々に壊死することが分かっています。 神経が死んでいるように見えても、実は生きているといったことは多いのです。
こういったことから、根管治療の際には、必ず麻酔が必要となるのです
ちなみに、私は25年ほどの歯科医師人生において、麻酔をせずに根管治療をしたことは一度もありません。
宮崎歯科医院 youtubeチャンネル

くいしばり マウスピース

ご相談内容: 食いしばりのマウスピースの価格はどれくらいでしょうか?

はじめまして。宮崎歯科医院 宮崎と申します。どうぞよろしくお願い致します。

マウスピースの費用につきまして回答させて頂きます。よろしくお願い致します。

実際に拝見させて頂いていないため、適切な回答とならない場合もございます。
あらかじめご理解頂いた上でお読みくださいます様お願い致します。

かみあわせ 様々な種類のマウスピースの解説

当院で扱っておりますマウスピースは下記のリンクをご参照ください。

どんな患者様にどんなマウスピースが適当か?についてご説明させていただいております。
https://miyazaki-dentalclinic.com/24342

「かみあわせ」につきましてはこちらをご参考ください。
https://miyazaki-dentalclinic.com/11554

当院では、マウスピースは原則、保険診療にて製作しております。

上リンクで取り扱っているマウスピース(スポーツ用マウスピースは別)は保険診療で製作致します。

マウスピースは3000~5000円ほどのご負担かと思います。
初診時に基本検査費用(3000円~4000円程)行った上で製作致します。

口内を拝見していないため、多少の増減はあるかと思いますが、ご参考ください。

(保険証をお持ちでない場合は自費診療となるため費用は異なります。あらかじめご了承ください)

噛み合わせ 咬合 マウスピース スプリント 顎関節症

回答は以上となります。

当院には多くの患者様より切なるご相談を頂いております。できる限り多くの患者様にお応えできます様、お1人様につき1通のメール回答とさせて頂いております。さらなるご質問につきましては当院までお越しくださいます様お願い致します。

当院の受付スタッフに申し伝えておきます。
ご希望の際は、当院までご連絡ください。
03-3580-8110

この回答が少しでもお力になれていれば幸いです。
よろしくお願い致します。宮崎

※初診の患者様へ(当院の初診の流れについて)
必ずご一読ください。
https://miyazaki-dentalclinic.com/22254


 

歯医者 相談 《神経/根管治療/セラミック》


『(クラウンやインレーなどの)交換時期に迫った詰め物を交換する動画が見たいです!』

『少し補足すると、MTAなどでの治療後、10年20年後の詰め物の寿命や2次う蝕で再治療する場合、

・ 神経はもう残せないのか?
・ それとも場合によっては残せるのか?
・ 神経をとった歯は、最善を尽くせばどの程度持たせることが可能なのか?
・ 再治療は何回位できるのか?
・ それよりも先に歯が割れてしまうのか?

などといった アフターケア的な歯の情報が知りたいですかね。

それとセラミックを勧めている気がするんですけれど、レジンとか他の治療のデメリットをあげてもらえると分かりやすいと思います。』


宮崎歯科医院 youtubeチャンネル当院のyoutubeチャンネルで、以下の動画をご覧になった方より上記のご質問をいただきました。

大変ありがたいことです。

長文とはなりますが、ご質問に回答させていただきましたので、ご参考ください。

 

動画をご覧いただきまして誠にありがとうございます。コメント、励みになります。
重ねてありがとうございます。

『交換時期に迫った詰め物を交換する動画』をご覧になりたいとのことですね。

宮崎歯科医院 youtubeチャンネルYoutubeチャンネルに掲載させて頂いております「根管治療」「神経を残す治療」は、他院にて、「詰め物をやり直した後」に症状が発現した症例ばかりです。

「交換時期に迫った」の動画ばかりかもしれまん。

後日、「このような症例は、交換時期が迫っていますよ」といった動画を製作させていただきます。 またご意見いただければ幸いです。

補足いただきまして誠にありがとうございます。大変難しいご質問を頂きました(笑)。

私自身の25年程の臨床経験、研究生活と論文、文献に基づいて、頂きました内容に回答させて頂きます。

項目に分けて回答させて頂きます。
長文となりますが、よろしくお願い致します。

① MTAなどでの治療後、10年20年後の詰め物の寿命や2次う蝕で再治療する場合、 神経はもう残せないのか、それとも場合によっては残せるのか?

・10年後20年後の詰め物の寿命について

詰め物やかぶせものは、むし歯にはなりません。
銀合金は錆びたり、変色・変質し、表面性状が汚れやすくなります。また、コンポジットレジンは軟らかく、吸水性があるため、経年的に変質、変形、破壊が起きる可能性がとても高い材質です。これに対してセラミック材料は、硬く、変質、変色しづらい材料です。熱いもの、冷たいもの、酸、アルカリなど様々な環境となる「口内」にとって、変形、変質しづらい材料は、むし歯になりづらい材料であり、臨床的にも実感しています。これに同等の感触を得ているのが、金合金です。これも予後がとても良いですね。

当院では、治療後、6カ月に1度の定期検診をお勧めしています。

私の治療が終わった後は、二度と私の顔を見ることが無いように、予防に専念して頂いております(笑)。

私の顔を見る時は、徹底した歯科治療となりますので(笑)

定期検診では、むし歯、歯周病、かみあわせをチェックし、問題があれば早期に対応しております。

そのためか、詰め物の寿命を感じることはありません。また2次齲蝕で再治療となることもありません。

ただし、コンポジットレジンは材質が弱いため、擦り減りや欠けるといったことがあるので要注意です。

定期検診を怠ってしまった場合の2次齲蝕は、ほとんどが「詰め物が壊れた」といった状況です。

これは、「かみあわせの変化」 「くいしばり」が関連しています。

当院では、このかみあわせの状態を定期検診でチェックし、つねに整えるよう配慮しています。

・再治療の際、神経は残せないのか?

MTAで再治療となる場合には2つのパターンがあるでしょう。

1)上記のように定期検診を怠り、かみあわせに変化が生じ、詰め物が壊れて2次齲蝕となった場合。

2)MTAで神経を残す治療をするも、神経(=歯髄のバイタリティー)が足らずに歯髄壊死に至る場合。(https://miyazaki-dentalclinic.com/21762

この2パターンでしょう。両者ともに根管治療が必要となる場合が多いようです。

間接覆髄法 直接覆髄法 部分断髄法 根管治療 のむし歯の進行度合いを図で説明

神経残す抜かない治療 動画で説明根管治療 動画で説明

 

② 神経をとった歯は、最善を尽くせばどの程度持たせることが可能なのか?

まず、最善とは何か?に焦点を当てさせていただきます。

神経をとる(=根管治療の)際に「1つ」、気を付けることがあります。

可能な限り、健全な歯質を削らずに根管治療を行うということです。

これには、健全か否かを判別する必要があります。マイクロスコープが必要でしょう。

その上で健全な歯が残っているならば、セラミックポストアンレーが適応症でしょう。

https://miyazaki-dentalclinic.com/23346 
詳細はこちらをご参照ください。

 

また、健全な歯が少ない場合は、差し込む土台をファイバーコアにして、歯を守る必要があります。https://miyazaki-dentalclinic.com/19117

その後は、化学的にも物理的にも安定したクラウンを装着すべきでしょう。

その点において、セラミックは歯科材料として優れた材質を有している言えるでしょう。

しかし、治療期間や治療費用によっては、最高の治療法が、その患者さまを圧迫してしまうこともしばしばです。

当院では、治療法のメリットデメリットを共に相談し、患者様と一緒に決めるように心掛けています。https://miyazaki-dentalclinic.com/17270

③ 再治療は何回位できるのか?

当院では再治療を考えての治療を行ったことがありません。
再治療を考えての治療ということは、治らない治療ということになります。

歯は、一度削ったら、元には戻りません。

治らず、周囲の歯に悪影響を及ぼす可能性がある場合は、抜歯が最善の治療法となります。

当院の目標である、「一生に一度の歯科治療・やり直しのない歯科治療」の観点からも、再治療前提の治療はすべきではないと考えております。

④ (再治療よりも)よりも先に歯が割れてしまうのか?

かみあわせへ配慮したクラウンの装着が必要です。
私は大学院にて噛み合わせを学ばせて頂きました。
歯科治療にはかみあわせの観点が重要ですが、非常に難しい分野であるのも事実です。
その上で、定期的に拝見し、歯が割れることを予防しています。

⑤ (上記質問を解消するための)アフターケア的な歯の情報が知りたい

上記に記載された内容となります。
一番は歯科医院での定期検診でしょう。

⑥ セラミックを勧めている気がするんですけれど、レジンとか他の治療のデメリットをあげてもらえると分かりやすい。

セラミック材料につきましては、自信を持って勧めています。

歯科医学は日進月歩です。私はそれに遅れを取らないように、学会・研修会に参加し、自身の知識・技術を研鑽しております。

現在、世界的な観点から、歯科治療はメタルフリー(金属を使用しない治療)の流れへ移行しています。

GBR 骨のないところに骨をつくる インプラント

前歯はオールセラミックスのひとつである「二ケイ酸リチウム」での治療法が主流となっています。プレスセラミックの主成分で、プレスセラミックは、加熱軟化したセラミックを鋳型に圧入して製作するため、安定した物性を得られます。また強度的にも、通常のオールセラミッククラウンで用いられる長石系陶材よりも優れているのが特長です。

ジルコニア セラミックス 歯科 かみあわせ奥歯では、人工ダイヤモンドであるジルコニアが主流といえるでしょう。

当院ではインプラント治療の際、その人工歯をジルコニアで製作しています。

患者様にご質問頂いた際は、現在の歯科治療の最前線をお話しできるように日々研鑽しております。

そのため、最善の治療法は、現在の歯科医学では、セラミックであると確信しております。

コンポジットレジンやハイブリッドセラミックスなど、様々な材質を用いた治療があり、当院でも多数例行わせて頂いております。

コンポジットレジンのデメリットは、吸水性と物性の弱さです。これはハイブリッドセラミックスでもいえることでしょう。

銀合金は物性は良いのですが、化学的安定性に欠けるとともに、メタルフリーの世界の潮流からは逸脱した治療法です。

これらの材質の使用の際には、患者様にはあらかじめご説明させて頂き、その物性の弱さを、定期検診で補っています。

日本の保険医療は大変有難いものです。しかし、病気に対して医療が成り立っているため、予防的観点に欠けています。

その点を認識した上で、上手く保険医療を使用していきたいところです。

当院では、一生に一度の歯科治療・やり直しのない歯科治療を目指し、日々の臨床に取り組んでいます。

それには最新の歯科治術で妥協なき治療が必要です。

保険診療の枠に嵌ることなく、甘んじることなく、最新の歯科治療を日々研鑽し、患者様へと提供することが「歯科医療」であると信じております。

宮崎歯科医院 youtubeチャンネル

このyoutubeチャンネルも、そんな普及の機会となれば幸いです。

長文とはなりましたが、この度はコメントやお考えをお聞かせ頂きまして誠にありがとうございました。

今後ともよろしくお願い致します。

歯医者 歯科 メール相談 根管治療神経の治療 神経を残す取らない抜かない マイクロスコープ

 

 

 

 

 

 

 

 

歯髄壊死 根管治療 できるだけ削らない《マイクロスコープ セラミックポストアンレー》

他院にてマイクロスコープとラバーダムを使用して「神経を残す治療」を受けた患者様。治療後よりズキズキとする痛みが続き、心配となり当院を受診・ご相談で来院されました。

本動画は、根管治療(全3回)、形成と型どり、セラミックポストアンレー装着まで、治療の全過程を動画で記録し供覧させていただきます。

1回目の根管治療の様子、初診時の状態につきましては、過去に報告させていただいております。以下のリンクをぜひご参照ください。https://miyazaki-dentalclinic.com/24397

神経を残す治療 しかし 歯髄壊死 ズキズキ ジーンと痛い マイクロスコープ ラバーダム

前医では、深いむし歯に対してマイクロスコープとラバーダムを装着して「神経を残す治療」に臨んだとのことでした。

治療環境は整っています。なぜ痛みが続くのでしょうか?

前医の施術内容は、下図の「直接覆髄法」とのことでした。つまり、むし歯は取り去っているものの、歯の神経の病状を実際に「診ていなかった」ようです。

間接覆髄法 直接覆髄法 部分断髄法 根管治療 のむし歯の進行度合いを図で説明

神経を残せるか否か 根管治療は必要か その症状から診断名と治療法をチェック

むし歯が深く進行すると、歯の神経は炎症を起こし、少しずつ壊死していきます。

そのため、歯の神経が残せるか否かは、実際に歯の神経をマイクロスコープで診査した上で、判断する必要があります。

前医ではマイクロスコープで歯の神経の生死診断がされていませんでした。そのため、歯髄壊死していたにもかかわらず、分からなかったのでしょう。

下画像は、当院で撮影したマイクロスコープによる動画の切り抜きです。

歯の神経が失われ、血流がないことが分かります。
詳しくは、リンクの動画をご参考いただければ幸いです。
https://miyazaki-dentalclinic.com/24397

神経を残す治療 しかし 歯髄壊死 ズキズキ ジーンと痛い マイクロスコープ ラバーダム 画像

本症例では、根管治療を3回行い、根管治療を終了しました。

むし歯は感染症です。
感染を取りきれば治ります。複数回、長期間の治療は必要ありません。

少回数、短期間で治癒します。
しかし、これにはラバーダムとマイクロスコープが不可欠といえるでしょう。

マイクロスコープとラバーダム

神経を残す治療 しかし 歯髄壊死 ズキズキ ジーンと痛い マイクロスコープ ラバーダム 画像 根管治療 ニッケルチタンファイル

ニッケルチタンファイルを使用して根管内を清掃します。

当院ではステンレススチール製ファイルは使用致しません。

極細で湾曲した繊細な根管内を清掃するには、ステンレススチール製ファイルでは不十分であると考えています。

根管は3次元的にねじれている Kファイルは使用しても15番まで!

根管は3次元的にねじれている Kファイルは使用しても15番まで!②

下画像は、根管充填の様子です。

当院の根管充填法は、CWCT。

根管充填は適切に ISO規格 CWCT現在の日本の保険治療。日本では根管充填を「側方加圧充填」で行うことが通法とされています。これはピッタリあっていない樹脂をいくつも押し込む方法。この方法では歯の内部に応力をため込み、歯根破折の原因となるともいわれているのです。当院では、そのようは根管充填法ではなく、垂直加圧根管充填法のひとつ、CWCT(ContinuousWave Condensation Technique)を用いています。当院で使用する器材はISO規格(国際標準化機構)に準じたニッケルチタンファイル()とガッタパーチャ()です。この規格に準じた器材・材料を使用することでピッタリとした根管充填が可能となります。

神経を残す治療 しかし 歯髄壊死 ズキズキ ジーンと痛い マイクロスコープ ラバーダム 画像 根管治療 根管充填 CWCT

根管充填後は、精密に歯を削り、精密な型どりを行い、セラミックポストアンレー製作します。

本症例のように、歯の神経を取る・抜く治療(=根管治療)を行ったにも関わらず、健全な歯の部分が多く残っている症例があります。

この様な症例に、メタルの土台(コア)を入れて、歯の全周を削ってしまうと、歯が脆く、折れやすくなってしまいかねません。

セラミックポストアンレー クラウンではない 術後 神経の治療後 なるべく削らない 画像

そのため、当院では、上動画症例のように、残っている歯質(歯)が多い場合は、「セラミックポストアンレー」を装着すべきと考えています。

この方法は、USC(University of Southern California)の教授 Pascal Magne(パスカル マニエ)先生が、「根管治療後に歯が破折しない(折れない)ようにするための優れた方法」として推奨されている術式です。

科学的根拠もあり、根管治療後の歯を強固にすることが証明されています。

上画像は、そのセラミックポストアンレーを装着した状態のマイクロスコープ画像です。

隙間もない、どこを治したのか分からない程、自然な仕上がりとなっています。

当院では、マイクロスコープを活用した精密歯科治療を通して、一生に一度の歯科治療・やり直しのない歯科治療を目指し、日々の臨床に取り組んでいます。

宮崎歯科医院 youtubeチャンネル

 

 

 

 

 

根管治療から歯を削らないセラミックポストアンレーまで

他院にてマイクロスコープとラバーダムを使用して「神経を残す治療」を受けた患者様。治療後よりズキズキとする痛みが続き、心配となり当院を受診・ご相談で来院されました。上動画は、その根管治療の様子と、その後のセラミック治療についてです。本症例の根管治療については、以下の動画をご覧ください。

動画を解説したブログは以下のリンクをご参照ください。
https://miyazaki-dentalclinic.com/24501

本ブログでは、上記根管治療に関する内容は上記リンクに任せ、その後の根管充填、形成、印象、セラミックポストアンレーについて解説致します。

根管充填 大臼歯 根管治療後はできるだけ歯を削らない治療 歯が脆くなる 弱くなるので

当院の根管充填法は、CWCTを採用しています。

根管充填は適切に ISO規格 CWCT現在の日本の保険治療。日本では根管充填を「側方加圧充填」で行うことが通法とされています。これはピッタリあっていない樹脂をいくつも押し込む方法です。この方法では歯の内部に応力をため込み、歯根破折の原因となるともいわれているのです。当院では、そのようは根管充填法ではなく、垂直加圧根管充填法のひとつ、CWCT(ContinuousWave Condensation Technique)を用いています。根管とガッタパーチャ樹脂とを接着する「シーラー」には、MTA配合のBCシーラーを使用します。当院で使用する器材はISO規格(国際標準化機構)に準じたニッケルチタンファイル()とガッタパーチャ()です。この規格に準じた器材・材料を使用することでピッタリとした根管充填が可能となります。
根管充填 大臼歯 根管治療後はできるだけ歯を削らない治療 歯が脆くなる 弱くなるので 精密な型どり シリコン印象 セラミック

 マイクロスコープを活用して、歯の形を整えます。これを「形成」といいます。

むし歯は目に見えない細菌の感染症です。

装着するインレーやクラウンに、
・目で見て、歯との間に隙間がある
・舌で触ると段差、隙間を感じる
このような状態では、細菌がその隙間に再感染し、またむし歯になってしまいます。

むし歯治療を成功に導くには2つのポイントがあります。
① むし歯を取り残さないこと
② その後は精密にピッタリと適合した人工歯(インレーやクラウン)をかぶせること
この2つのポイントを満たすべく、マイクロスコープで治療に臨むのです。

精密に形を整えた(=形成)後は、精密に型どりを行います。これを「印象」と呼びます。

精密な型どりで、精密な模型を製作し、その上で、精密なクラウンやインレーを歯科技工士が製作します。

根管充填 大臼歯 根管治療後はできるだけ歯を削らない治療 歯が脆くなる 弱くなるので 術前セラミックポストアンレー 

本症例はむし歯を取り除いても、多くの健全な歯が残っていました。
従来の治療法(保険治療など)では、歯の全周をけずりかぶせる「クラウン」が採用されますが、神経を取った(神経を抜いた、根管治療した)歯は、可能な限り、その歯を多く残した方が、予後が良好です。

セラミックポストアンレー 根管治療後歯をなるべく削らない方法 都内港区内幸町新橋虎ノ門日比谷霞ヶ関歯科歯医者日比谷千代田区 オールセラミックスここで、当院では、歯が多く残っている症例では、歯を可能な限り削らずに治療法として、「セラミックポストアンレー」を採用しています。

詳細は以下のリンクをご参照ください。
https://miyazaki-dentalclinic.com/23346

 

本症例のように残っている歯質(歯)が多い場合は、「セラミックポストアンレー」を装着すべきでしょう。

この方法は、USC(University of Southern California)の教授 Pascal Magne(パスカル マニエ)先生が「根管治療後に歯が破折しない(折れない)ようにするための優れた方法」として推奨されている術式です。

科学的根拠もあり、根管治療後の歯を強固にすることが証明されています。

根管治療後はできるだけ歯を削らない治療 歯が脆くなる 弱くなるので 術後セラミックポストアンレー 

上マイクロスコープ画像は、装着後の状態です。どこを治したのか判別できないほど、自然な仕上がりとなっていることが分かります。当院では、マイクロスコープを活用した精密歯科治療を通して、一生に一度の歯科治療・やり直しのない歯科治療を目指し、日々臨床に取り組んでいます。

宮崎歯科医院 youtubeチャンネル

 

可能であれば神経を残す治療をしたい

「他の歯科医院で歯の神経を取らないといけないと言われたが、それまで痛みもなく、可能であれば神経を残す治療をしたい。」こんなご希望を胸に当院を受診された患者様。

2カ月ほど前に歯が欠けたとのこと。冷たいものが少ししみる程度で、御食事で痛みがでることはない、とのことでした。時折、鈍い痛みがありますが、鎮痛剤を服用するほどのものではないとのことです。

本動画は、他院にて神経を取らなければならない(=根管治療)と云われた症例を、マイクロスコープとラバーダムを活用して「神経を残す治療」を行った、当院の治療の様子です。その様子を解説させていただいております。

当院の治療の様子は、ホームページ内でも、またyoutubeチャンネルでも開示させて頂いております。ぜひご参考ください。

宮崎歯科医院 youtubeチャンネル

歯の神経をとる 抜く と云われた症例 神経取りたくない 画像 奥歯 痛くない

術前のマイクロスコープ画像です。
大きなむし歯が認められます。痛みは全くありません。

むし歯治療はシンプルです。

むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症です。細菌の感染を取り除けば治ります。

そのためには2つのポイントがあります。

① むし歯を取り残さないこと。
② 治療中に感染させないこと。

は当然といえば当然のことで、「取り残すなんてことあるの?」を思われる方も多いのではないでしょうか。

1cmにも満たない歯の内部の感染を取り除くには、肉眼での経験に頼った治療では、不確実であることを実感しています。

歯の内部の暗く、小さな、目に見えない感染を取り除くには、視野が拡大でき、尚且つ安定した視野確保のできる「マイクロスコープ」が必要不可欠です。

神経が生きているか否か?根管治療が必要か?の診断にもマイクロスコープは必要と云えるでしょう。

奥歯では、治療中の歯に唾液が接触・混入することがしばしばです。

そのため、神経近くにまで及ぶむし歯治療では、ラバーダムが必要となります。

歯の神経をとる 抜く と云われた症例 神経取りたくない 画像 奥歯 痛くない レントゲン CT画像診査右画像は、術前に当院で撮影したCT立体画像所見と、断層撮影所見です。

上動画ではその様子を動画で解説しています。ぜひご参考ください。

レントゲンでは像が重なり不明瞭な点も、CTを撮影することで、正確に病状を把握することが可能です。

当院では、神経を残せつか否か?根管治療が必要か?といった、シビアなケースでは術前にCTを撮影し、患者様の術前説明だけでなく、根管治療が必要となる場合の術前診査にも役立てています。

歯の神経をとる 抜く と云われた症例 神経取りたくない 画像 奥歯 痛くない マイクロスコープ ラバーダム できるだけ削らない治療 齲蝕検知液 むし歯かどうか

齲蝕検知液を用いてむし歯を(感染の可能性なる部分)を染色し、徹底的にむし歯を削り取ります。マイクロスコープを活用することで、健全な部分を削らず、むし歯のみを削り取ることが可能です。

「できるだけ削らない治療」とはこのような治療といえるでしょう。

出血 露髄 深いむし歯 歯の神経をとる 抜く と云われた症例 神経取りたくない 画像 奥歯 痛くない マイクロスコープ ラバーダム できるだけ削らない治療 齲蝕検知液 むし歯かどうか

むし歯を削り取ることで、歯の神経(=歯髄)に達しました。これを「露髄」といいます。

歯の神経からは「出血」が認められます。

歯の神経にまでむし歯が感染・進行することで、歯の神経は徐々に壊死(死ぬ)します。
壊死すると、血流は失われ、更に壊死部分が拡大します。

適度な出血は、「歯の神経が生きている」ことを示す所見です。問題はありません。
ただし、この時点で唾液感染させないことが大切です!これにはラバーダムが重要となってくるのです。

露髄 深いむし歯 歯の神経をとる 抜く と云われた症例 神経取りたくない 画像 奥歯 痛くない マイクロスコープ ラバーダム できるだけ削らない治療 齲蝕検知液 むし歯かどうか

MTA 歯の神経をとる 抜く と云われた症例 神経取りたくない 画像 奥歯 痛くない マイクロスコープ ラバーダム できるだけ削らない治療 齲蝕検知液 むし歯かどうか

露髄部を薬液で洗浄・消毒し、MTAを貼薬します。

MTAは高アルカリ性で抗菌作用を有する優れた覆髄材です。当院では、多くの症例で応用し、良好な結果が得られています。

術後 痛みなし MTA 歯の神経をとる 抜く と云われた症例 神経取りたくない 画像 奥歯 痛くない マイクロスコープ ラバーダム できるだけ削らない治療 齲蝕検知液 むし歯かどうか

治療後の痛みはほとんどありません。麻酔をしたことによる痛みだけでしょう。

また、「しみる」「痛む」「違和感」といった症状も残りません。
これは、「むし歯の取り残し」による、神経(=歯髄)への血流増加によるものです。
感染が残っているから、そこに血液を流し込み、その内圧亢進により、様々な症状を感じているのです。

当院では、マイクロスコープを活用した精密歯科治療で、一生に一度の歯科治療・やり直しのない歯科治療を目指し、日々の臨床に取り組んでいます。

神経を残せるか否か 根管治療は必要か その症状から診断名と治療法をチェック

メールでご相談、セカンドオピニオン お気軽にご相談下さい

 

 

 

 

 

 

 

痛みが暫く続くなら神経とる治療?《メール相談》


《ご相談内容》

右下の奥歯の治療を受けていますが、そこそこ深い虫歯らしく、削ってもらい神経がギリギリ残せそうな所で仮詰めをした状況です。

医師はもしこれで痛みが暫く続くなら神経とる治療にすると言われました。

こちらのクリニックを見てまだ神経を残せる可能性があるなら是非宮崎先生に診てもらいたいです。

因みに痛みはたまに痛む程度でずっと痛い訳ではありません。

よろしくおねがいします。

《回答文》

はじめまして。宮崎歯科医院 宮崎と申します。どうぞよろしくお願い致します。詳細なるメールを頂きまして誠にありがとうございます。回答させて頂きます。よろしくお願い致します。

実際に拝見させて頂いていないため、適切な回答とならない場合もございます。あらかじめご理解頂いた上でお読みくださいます様お願い致します。

いま感じていらっしゃる症状は、『~痛みはたまに痛む程度でずっと痛い訳ではありません』とのこと。

https://miyazaki-dentalclinic.com/24628

こちらの「症状からチェックする根管治療が必要か否か」の表に参照すると、
現時点であれば、神経を残せる可能性があるように推察致します。
今一度、上リンクの表をご参照ください。

神経を残せるか否か 根管治療は必要か その症状から診断名と治療法をチェック

神経残す抜かない治療 動画で説明また、当院で行っている神経を残す治療について、症例を交えて説明させて頂いております。

来院前にみてことで、これから治療する内容について理解が深まるかと思います。
https://miyazaki-dentalclinic.com/23900

当院では、お困りの患者様への情報開示や歯科医師後進の指導のため、
Youtubeチャンネルを開設し、「神経を残す治療」や「根管治療」、その他様々な治療について、マイクロスコープ画像・動画で当院の治療の様子をわかり易く解説しております。こちらもぜひごご参考ください。

宮崎歯科医院 youtubeチャンネル

※ 多くの患者様より切なるご相談を頂いております。できる限り多くの患者様にお応えできます様、お1人様につき1通のメール回答とさせて頂いております。さらなるご質問につきましては当院までお越しくださいます様お願い致します。

ご予約が大変混み合っているようです。

一度精査させて頂いた上で、治療に臨ませて頂ければ幸いです。
痛みなどがでるようであれば、早々に急患対応させていただきます。
あわせてご相談ください。

この回答が少しでお力になれていれば幸いです。よろしくお願い致します。宮崎

※初診の患者様へ(当院の初診の流れについて) 必ずご一読ください。
https://miyazaki-dentalclinic.com/22254

マイクロスコープ&ラバーダム
メールでご相談、セカンドオピニオン お気軽にご相談下さい

 

 

親知らず手前の歯がむし歯 《根管治療or歯の神経を残す》

親知らずが横を向いてはえてきたことで、その手前の歯(下顎第2大臼歯)がむし歯になり、他院にて根管治療(神経を取る治療)が必要です、と説明・診断された患者様。

・違う治療法はないか?神経取りたくない
・できるだけ神経は残せないか?
・抜かないで済む方法はないか?

との希望を胸に当院を受診・相談されました。

本動画は、当院にて行った、「神経を残す治療」について分かりやすく解説しております。お困りの患者様はぜひご参考ください。

親知らず 手前の歯がむし歯 横からはえて 神経の治療 神経取る治療が必要と云われた 根管治療 神経残したい 図 画像 

親知らず 手前の歯がむし歯 横からはえて 神経の治療 神経取る治療が必要と云われた 根管治療 神経残したい 図 CT画像 断層

上画像は、当院にて術前に撮影したCT立体画像です。神経に至る大きなむし歯が認められます。

親知らず 手前の歯がむし歯 横からはえて 神経の治療 神経取る治療が必要と云われた 根管治療 神経残したい 図 CT画像 

CT画像は、レントゲン画像と同様に、硬いものが白く、軟らかいものが黒く写し出されます。むし歯は、細菌により溶かされて軟らかくなっているため、より黒く写し出されます。上画像を見ると、むし歯が歯の神経に達していることがよく分かります。

当院では、深いむし歯治療の際、根管治療となる可能性があるため、術前にCTを撮影し、患者様への分かりやすい説明とともに、適切な診査診断を行っております。

親知らず 手前の歯がむし歯 横からはえて 神経の治療 神経取る治療が必要と云われた 根管治療 神経残したい マイクロスコープ画像 ラバーダム

歯の神経(歯髄)を残す・取らない・根管治療しない 東京都内内幸町西新橋虎ノ門霞ヶ関神谷町日比谷有楽町の歯科歯医者 マイクロスコープが必要上画像は、治療前、ラバーダムを装着した状態です。

むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症です。深いむし歯治療では、治療中に唾液が混入することは、治癒を阻害するばかりでなく、再感染の機会を与えかねません。

そのため、当院ではラバーダムを装着した上で治療に臨んでいます。

間接覆髄法 直接覆髄法 部分断髄法 根管治療 のむし神経を残す治療 できるだけ削らない治療 できるだけ神経を残す治療 歯の進行度合いを図で説明

その感染の拡がり・深さによって、治療法が異なります。

上図は、むし歯の広がりと、それに対する治療についてです。
詳しくはクリックし、リンクをご参照ください

本症例はMTA直接覆髄法です。

神経に近いむし歯治療、神経を残す治療では、治療中に感染させてないため、「ラバーダム」は、必要な治療環境といえるでしょう。

親知らず 手前の歯がむし歯 横からはえて 神経の治療 神経取る治療が必要と云われた 根管治療 神経残したい マイクロスコープ画像 ラバーダム 露髄

本症例は、むし歯を取り去ることで、露髄しました。露髄とは、むし歯を削り取ることで、歯の神経(=歯髄)に達し、神経が露出することをいいます。

上画像は、肉眼の12.5倍に拡大されたマイクロスコープ画像です。

従来の肉眼による治療では、ここまで診ることはできません。

親知らず 手前の歯がむし歯 横からはえて 神経の治療 神経取る治療が必要と云われた 根管治療 神経残したい マイクロスコープ画像 ラバーダム 露髄 なぜ根管治療

「レントゲンでみて深いむし歯だから、根管治療(神経を取る治療)が必要です」

こんな説明を受けたことはありませんか?

決して間違いではありません。

むし歯は細菌の感染症です。その感染を取り除くのがむし歯治療ですが、「肉眼では限界がある」のも事実です。
そのため、レントゲンで神経に達したむし歯では、感染が拡がっている可能性を考慮して、根管治療を行うのです。

神経を残す取らない抜かない治療法 都内港区内幸町新橋虎ノ門霞ヶ関日比谷千代田区歯科歯医者 マイクロスコープラバーダムMTAしかし、現在では、マイクロスコープでむし歯を取り去り、その神経の病状、感染の有無、その感染の程度、その感染による神経の炎症度合い、その炎症の拡がり、その炎症が治まるか否か、炎症により神経は死んでしまっているか否か?などをマイクロスコープで診査・診断することが可能となっています。

神経を残せるか否か 根管治療は必要か その症状から診断名と治療法をチェック


これには、ラバーダムとマイクロスコープ、そして適切な診断基準が必要となりますが、現在では、日本のマイクロスコープ普及率は3~5%。これからを期待されている状況です。

当院ではマイクロスコープを2機(近日中に更に1機)、計3機を導入し、治療に臨んでいます。

根管治療 むし歯が神経に達している 根っこの治療 神経の治療 歯内療法 マイクロスコープ  CT ラバーダム 症例 専門医 関東近郊東京都内港区千代田区虎ノ門新橋内幸町霞ヶ関汐留日比谷神谷町銀座 

MTA 神経残す 抜かない 治療 親知らず 手前の歯がむし歯 横からはえて 神経の治療 神経取る治療が必要と云われた 根管治療 神経残したい マイクロスコープ画像 ラバーダム

根管治療 動画で説明上画像は、露髄部にMTAを貼薬した様子です。

鎮痛剤を服用しなければならない程の痛みがあるならば、根管治療も仕方ありません。

適切に根管治療を行うことが正しく、適切に行えば、歯は永く永く維持できます。

しかし痛みがないならば、たとえレントゲンで深いむし歯であったとしても、絶対に神経は残すべきでしょう!

当院では、深いむし歯や露髄であったとしても、神経の病状をマイクロスコープで精査した上で、歯の神経をできるだけ残す治療にチャレンジしています。

宮崎歯科医院 youtubeチャンネル

メールでご相談、セカンドオピニオン お気軽にご相談下さい

 

 

 

 

 

 

歯の神経 残したい MTA部分断髄

レントゲンでみて、むし歯が深く、歯の神経に近いため、根管治療(歯の神経を取る治療)が必要と診断・説明された患者様。

治療部位は、上顎の第1大臼歯です。

本動画は、「歯の神経に近いむし歯であっても、根管治療せずに神経を残せる」ということを、当院の実際の治療を見て頂きつつ、分かりやすく解説しております。
お困りの患者様はぜひご参考ください。

露髄 深いむし歯 神経残す マイクロスコープ 画像
宮崎歯科医院 youtubeチャンネル

本症例は、装着されていたセラミックインレーを外した段階で、露髄しました。

露髄とは、むし歯が神経(=歯髄)に達し、神経が露出することを云います。

露髄=根管治療、深いむし歯=根管治療と診断される歯科医院が多い中、当院ではそのような診断は行いません。

露髄しても神経は残せます。
深いむし歯でも神経は残せます。

これには、2つのポイントがあります。
① マイクロスコープで診ながら、むし歯を残さず取り除くこと。
② 治療中はラバーダムを装着すること。

この2つのポイントを踏まえて、治療を行っている様子が上の動画です。

むし歯を削る 齲蝕検知液 むし歯だけ削る 画像 マイクロスコープ ラバーダム

齲蝕検知液を用いてむし歯を染色し、むし歯のみを削り取ります。

むし歯を残しては治りません。徹底して削り取りつつ、健全な歯の部分は削りません。

そのためにはマイクロスコープが不可欠です。これにより、「できるだけ削らない治療」が実現できます。

露髄 神経残したい 画像 生きている神経 歯髄 マイクロスコープ ラバーダム

感染を取り除いた後の歯の様子です。

露髄しています。本症例では、一部感染した「神経(=歯髄)」を取り除く、「部分断髄」を行っています。

間接覆髄法 直接覆髄法 部分断髄法 根管治療 のむし歯の進行度合いを図で説明

感染を取り除いた後は、MTAを貼薬し、神経を保護します。

歯の神経 画像 残す MTA ラバーダム マイクロスコープ できるだけ残したい

高アルカリ性で抗菌作用を有するMTA。神経を保護する薬剤として最適といえるでしょう。当院では多くの症例で応用し、良好な結果が得られています。

治療後は、1週間経過を観察します。

治療中、治療後の痛みはありません。
感染を取りきれば、治ります。

この後は、精密に人工歯をかぶせ、「治療後の再感染を予防」します。

以下の動画は、MTAで神経を残した後、セラミックインレーを装着するまでをまとめた動画です。ぜひご参考ください。

当院では、マイクロスコープを活用し、一生に一度の歯科治療やり直しのない歯科治療を目指し、日々の臨床に取り組んでいます。

マイクロスコープとラバーダム