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神経近い 冷たいもの熱いものしみる 神経を残したい《メール回答》


《ご相談内容》

こんちには。右下の4番を3週間ほど前に治療したのですが、神経に少し近いところまで触りました。現在の状態で、冷たいものや熱いものがしみ、なにもしてなくても時たま違和感があります。激痛が走ることはないのですが、今後、神経を残したままケアすることは可能でしょうか?

《回答》

はじめまして。宮崎歯科医院 宮崎と申します。どうぞよろしくお願い致します。
回答させて頂きます。実際に拝見していないため、適切な回答とならない場合もございます。あらかじめご理解頂いた上でお読みくださいます様お願い致します。

いくつか質問させていただきながら回答させていただきます。
「神経に少し近いところまで触りました」
⇒その際に、ラバーダムなどの無菌的配慮はなされていましたか?

(むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症であるため、神経に近接する深いむし歯治療の際や、根管治療の際、治療中に患歯(処置している歯)に唾液が混入・接触することは、治癒を阻害するばかりでなく再感染の機会を与えかねません。この配慮が為されている治療であるか否かは、その治療の妥当性を評価する1つの基準となるため、この質問をさせて頂いております。)

 


また、担当して頂いた先生は、拡大鏡ルーペやマイクロスコープは使用されていましたか?
現在はどのような状況にありますか。

1cmにも満たない歯の内部のむし歯の有無は、肉眼では精査不可能であると当院は考えています。

当院の神経を残す治療のブログをご一読いただくとご理解いただけるでしょう。むし歯が残存がないか?を徹底して診査しているのか否かを知るために、この質問をさせて頂いております。)

 

・むし歯治療後に、冷水痛と違和感の原因は?なぜそれが起きたのか?
・歯を深くまで削ると、違和感や痛みが残るのはショウガナイことなのか?
・歯の神経を残す、歯の神経を抜かない治療法は??

これらの事につきましては、以下のリンクで動画でわかりやすく説明をさせていただいております。ぜひご参考ください。
https://miyazaki-dentalclinic.com/24552

また、現在感じていらっしゃる症状から、根管治療(神経を取る治療)が必要か否かを推測する方法があります。

これについては以下のリンクをご参照頂き、ご自身の症状と照らし合わせてみてください。
https://miyazaki-dentalclinic.com/22012

回答は以上となります。
患者様にとって適切な回答となっていれば幸いです。
よろしくお願い致します 宮崎

※当院の初診の流れ 必ずご一読ください。
https://miyazaki-dentalclinic.com/22254

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マイクロスコープ&ラバーダム

根管治療 むし歯が神経に達している 根っこの治療 神経の治療 歯内療法 マイクロスコープ  CT ラバーダム 症例 専門医 関東近郊東京都内港区千代田区虎ノ門新橋内幸町霞ヶ関汐留日比谷神谷町銀座 

 

 

 

 

ラバーダムについて (深いむし歯治療には必須)


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むし歯は唾液中に存在する「むし歯菌」の感染症です。むし歯の治療では、感染して溶かされた歯を削り、感染を除去することが治療の目的です。

歯は3層構造。
象牙質表層のむし歯ならば問題ありませんが、深く進行したむし歯をただ削ると、治療中に唾液が歯の内部に混入します。

それにより、歯の内部へ細菌が感染し、治癒阻害するばかりでなく、再感染の可能性を高くします。

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1965年のDr.Kakehashiの論文では、根管治療の成否の最初の分岐点は、無菌的処置を徹底できるか否かと書かれています。これは、根管治療にラバーダム防湿が必須であることを明らかにした論文です。他の文献では、
ラバーダム防湿ができないなら根管治療は禁忌であると記載されています。

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ラバーダムは、例えるならば、開腹手術を「手術室」で行うことに似ています。
ラバーダムをしてから根管治療をするのは、手術室で開腹手術をすること。
ラバーダムをしないで根管治療をするのは、不衛生は部屋で開腹手術をすること。
あなたはどちらを選択しますか?

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歯の神経を残す・抜かない 間接覆髄法

上動画は、上顎第2小臼歯の深いむし歯に「間接覆髄法」を用いて神経を残した際の治療の様子です。

むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症です。

治療中に患部に唾液が混入すること、触れることは、患部に再感染の機会を与えかねないため、当院ではラバーダムを装着し、神経を残す治療に臨んでいます。

「神経を残す治療」「根管治療」に限らず、むし歯治療の目的はひとつ。”感染した細菌を徹底的に取り除くこと”です。


そのためには、ラバーダム、マイクロスコープが必要不可欠となります。

また、感染を取りきった後、再度感染させないような「補綴(クラウンやインレーなどのかぶせもの)」が必要となります。

これには、補綴の精度が必要不可欠です。ピッタリと入っていて隙間のないクラウンやインレーです。

 

 

 

 

樋状根 根管治療 マイクロスコープ(都内港区内幸町新橋虎ノ門日比谷霞ヶ関歯科歯医者)


本症例は下顎第2大臼歯(下の一番奥の歯)の再根管治療についてです。

他院で根管治療を行った後に当院での治療をご希望されて来院された患者様。歯では大変ご苦労を重ねてきているご様子です。

下顎第2大臼歯の根管(歯の内部、神経のあるスペース。通常は煙突状の中空構造)形態は、60~70%の確率で「変形」が認められます。

本症例はその変形根管症例、「樋状根」「C shape canal}といいます。

上動画は当院での初回、再根管治療の実際の様子です。

ラバーダムCTマイクロスコープを用いて治療に臨んでいます。

右画像は本症例のCT断層画像です。
①から④へ、歯の上部から下部へと断層画像を見ることが出来ます。

①根管入り口は2つですが、下方にいくに従い2つは結合し、雨どいの断面のような形態(③)を呈します。

その後、歯根の先端(④)では一つのなります。

このように樋状根では根管形態が複雑であることから、その内部の感染を取り去り洗浄消毒することが困難です。

当院では、あからじめCTを撮影し、根管形態を明確に把握した上で、マイクロスコープを用いて治療に臨みます。

むし歯は唾液の中に存在する細菌の感染症です。
深いむし歯治療や根管治療では、歯の内部深くに侵攻した細菌を徹底して除去することが治療の大目的であり、取りきれなければ「治らない」か「再発」します。

この大目的を達成するためには、”適切な治療コンセプト”に基づいた上で、適切な治療環境や治療機器の準備が必要となります。

その治療環境や治療機器の準備が、
・ ラバーダム
・ CT診査
・ マイクロスコープ
・ マイクロスコープ治療に必要な各種器材
などでしょう。

 

 

 

根管治療 上奥歯 治療後違和感と痛み (都内港区内幸町新橋虎ノ門日比谷霞ヶ関歯科歯医者)

根管治療2回目の口内写真

上顎大臼歯の歯髄壊死(深いむし歯により細菌が神経に感染し、神経が壊死すること)に対する根管治療の1症例。

他院にて以前に深いむし歯治療を行いましたが、その歯が痛み当院に来院されました。

それに対して行った当院の治療は、ラバーダムを装着しての根管治療です。

その様子については以下のリンクをご参照ください。https://miyazaki-dentalclinic.com/23415

本ブログはその2回目の根管治療の様子です。
その様子は上動画をご参照ください。

上顎の大臼歯(奥歯)には通常神経が3つあります。また80%の確率で4つめの神経が存在することがあります。この4つめを通称MB2と呼びますが、本症例ではそれが認められました。

MB2についてはこちらをご参照ください。
https://miyazaki-dentalclinic.com/20456

むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症です。
歯の内部深くに進行した細菌をすべて駆除することで、痛みはなくなります。
MB2を肉眼で把握することは非常に困難です。そのため未治療となってしまうことがしばしば認めれ、当院にも痛みや違和感を抱えて来院される患者様が多くいらっしゃいます。

このような症例では、ラバーダムは勿論のことですが、マイクロスコープが治療に不可欠となります。

 

 

 

神経を取らない 抜かない マイクロスコープ(都内港区内幸町新橋虎ノ門日比谷霞ヶ関歯科歯医者日比谷千代田区)


他院にて黄色矢印の歯にセラミックインレーを装着。装着後より痛みが続き、当院を受診されました。歯の内部には、むし歯が取り残されており、歯髄壊死の状態。当院にて適切に根管治療を行い、痛みを取ることができました。

本症例は、その隣の歯(赤矢印)のむし歯治療です。

冷たいものが染みる症状がありますが、それ以外の症状はありません。
むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症であるため、感染が進む前に治療をしたほうが、削る量も少なく、神経をとらなければならないリスクも軽減できます。患者さまより治療のご希望があり、神経を残す治療を行うこととなりました。


上動画は、当院の神経を残す治療の実際の様子です。患歯にはラバーダムを装着し、無菌的な治療が行えるような環境をつくります。その上で、マイクロスコープを用いて、むし歯を徹底的に削り取ります。

「むし歯を徹底的に削る」と云うと穏やかではなく聞こえるかもしれませんが、マイクロスコープを用いることで、「むし歯は削り、健全な歯は絶対削らない」ということが出来ます。当院のいう「むし歯を徹底的に削る」というはそういうことですのでご安心下さい。

本症例ではむし歯を取り除くことで、神経(=歯髄)に達し、露髄しました。「露髄=根管治療」とは当院は考えません。むし歯治療は「細菌感染を取り除くこと」です。

感染していなければ、たとえ神経が露出しても根管治療する必要はありません。また一部だけ感染しているのであれば、その部分の神経をとりのぞき、部分的に神経を残すことも可能です。これにはマイクロスコープが必要となります。

一生に一度の歯科治療・やり直しのない歯科治療が当院の目標です。
お困りの際はご相談ください。


 

 

 

3/28(水)は17時までの診療となります


院内感染防止対策研修会出席のため、3月28日 水曜日の診療は17時までとさせていただきます。ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願い致します。

 

 

 

根管治療 回数 間隔 (都内港区新橋内幸町日比谷霞ヶ関虎ノ門歯科歯医者)


定期検診で来院された患者さま、痛みはありませんが、レントゲン所見で大きなむし歯が認められた患者様の症例です。神経周囲の歯質を大きく失っていることもあり、根管治療を行いました。

根管治療の回数や来院間隔についてのご質問を大変多くいただきます。
ここで回答させていただきます。

根管治療には大きく分けて2種類あります。
① はじめての根管治療
② 2回目以降のやり直し根管治療(=再根管治療

①であれば、
前歯から小臼歯であれば、1~2回、大臼歯であれば2~3回で根管治療は終了します。1回の治療は1時間ほど。来院間隔は1週間~2週間といったところでしょう。

②であれば、
上回数に1~2回多くなるかならないか、といったところでしょうか。
再根管治療は、以前に詰めた根管充填材の除去や未根管治療部位、根管内に穴が空いているなど、少し手間のかかる状態となっていることがしばしばです。そのため、①に比べて回数が多少増えることがあります。1回の治療は1時間、来院間隔は1週間~2週間でしょう。

治療中は必ず麻酔をします。無痛麻酔、無痛治療です。

多くの歯医者さんでは、根管治療の際、無麻酔で治療をされると聞きました。
これは、根管治療の方法の違いによるものでしょう。
無麻酔で治療される歯科医院では、ペリオドンなどのホルムアルデヒド製剤を使用して、神経を徐々に壊死させる手法で根管治療をしているようです。
この薬剤を根管内に貼薬すると、神経が徐々に壊死します。壊死した部分を毎回取り除き、壊死しない部分は痛みとして感じるため、そこにまたペリオドンを貼薬し、経過をまち、また来院していただいたときに、更に貼薬し神経を壊死させるといった手法です。


むし歯は細菌の感染症です。

感染を取り除けば身体は治癒に向かいます。
ペリオドンを貼薬するという手法は、感染した神経(=歯髄)に貼薬することで、感染している細菌とともに神経をも壊死させるという方法。時間と手間がかかります。

当院では、感染した細菌は早々に取り除きます。ペリオドンは使用しません。この薬剤を貼薬することで、神経を失活(壊死)させることはできるのですが、同時に組織がホルマリン固定され、消毒材である次亜塩素酸の効果を減弱させ、治癒を阻害するという文献があります。そのため、米国では、このような薬剤は使用せず、水酸化カルシウムを貼薬することが推奨されています。当院でもこの治療コンセプトに従い、ペリオドンは使用していません。

根管治療に関わらず、むし歯治療は、徹底した細菌の駆除がその治療の成否を決定します。そのため、治療にはマイクロスコープが不可欠です。裸眼・肉眼の治療には限界があります。要注意です。当院では肉眼では治療は絶対行いません!

また、むし歯を徹底除去したのちには、再度唾液中に存在する細菌が感染しないように、精度高く精密に適合するクラウンやインレー(=補綴といいます)を装着することが非常に大切です。

問題(=むし歯という病気)を解決するには、以下の2点が不可欠となります。
① 原因の除去(細菌の徹底駆除)
② 再発予防のための環境を改善 (究極の偽物を口内に製作し、清掃しやすい環境を作り出す)

歯は1度削ったら元には戻りません。
可能な限り削らない、削らなければならないならば、徹底してむし歯のみを削りとり、精度高く治療する。

上動画では、可能かなぎり歯を削らない「セラミックポストアンレー」を施術予定です。
詳細は上動画をごらんください。

歯を大切に、一生に一度の歯科治療・やり直しのない歯科治療を目指し日々精進です。

 

 

セラミックポストアンレー なるべく歯を削らない治療 (都内港区内幸町新橋虎ノ門日比谷霞ヶ関歯科歯医者)

根管治療後どうやって治す どうかぶせる 

根管治療後は、歯が弱くなるため、その対処が必要です。
そのために、装着する土台(コア)はメタルコア(金属製の土台)ではなく、ファイバーコアを選択すべきでしょう。

むし歯により歯を大きく失ってしまっている場合、ファイバーコアで歯を作り上げた上で、その上にオールセラミックスなどのクラウンをかぶせるのが通法です。

しかし、上動画症例のように残っている歯質(歯)が多い場合は、「セラミックポストアンレー」を装着すべきでしょう。この方法は、USC(University of Southern California)の教授 Pascal Magne(パスカル マニエ)先生が「根管治療後に歯が破折しない(折れない)ようにするための優れた方法」として推奨されている術式です。科学的根拠もあり、根管治療後の歯を強固にすることが証明されています。

セラミックポストアンレーとは、可能な限り削らず、コア(=ポスト)と噛み合わせ部分が一体となってオールセラミックス(e-max)で製作された補綴物です。

当院では科学的根拠に基づく最新の医学をいち早く導入し、患者様の治療に役立てています。一生に一度の歯科治療・やり直しのない歯科治療、当院の目標です。

 

 

 

 

根管治療のデメリット 歯根破折 (都内港区内幸町新橋虎ノ門日比谷霞ヶ関歯科歯医者日比谷千代田区)

当院にご通院頂いている患者様の下顎第2大臼歯症例。
6年前に根管治療を当院で施術、最近になって歯ごたえのあるものに違和感を感じ、デジタルレントゲン撮影を行うと、歯根破折が認められました。

根管治療を行ったから歯根破折なるわけではありませんが、その一因であることは確かでしょう。そのため、根管治療を行う際には、上下顎骨と頭蓋との位置関係、上下顎の歯の噛み合わせ、矯正学的な視点、アンテリアガイダンス、咬合支持、根管治療の際に歯質を極力残したコア形成、フェルールの確保、確保できない際の対応策、補綴物の選択、咬合接触点の設定などなどなど、多くの点に留意した上で治療に臨み、生涯その歯を使用できるよう最善を尽くすべきでしょう。本症例においても患者様の協力のもと最善を尽くしていたつもりでしたが、残念な結果となってしまいました。


上動画は、来院時の患者様の歯の状態をマイクロスコープで診査した様子です。
マイクロスコープを使用することで、患者様にもその様子をわかり易くご説明することが可能となります。

歯科医学が日進月歩であるように、当院の技術知識、治療環境・設備も日々進化しております。本症例の残念な結果をしっかりと受け止め、本症例の対応策を講じるとともに、今後拝見するすべての症例に同じ轍を踏むことのないようしっかりと心に刻みたいと思っております。

当院だけでなく、現在の日本歯科医療において、インプラント治療症例が多くなってきております。これも、「抜歯せざる得ない症例」があり、また、残っている歯に負担をかけないためにも、第2の永久歯であるインプラント治療が求められているからなのでしょう。

ではなぜ、抜歯せざる得ないのでしょうか?
どのような場合に抜歯となるのでしょうか?

ここに一つの論文があります。Axelssonらは、彼らの30年にも及ぶ長期メンテナンスの報告を精査した結果、定期的なメンテナンスが、むし歯と歯周病を予防し、歯の予後を高める可能性を明らかにしています。同時に、メンテナンス中の抜歯理由を調べた結果では、むし歯が12歯、歯周病が9歯なのに対して、歯根破折が108歯と約10倍に及んでいることを明らかにしています。

メンテナンス中の患者様の抜歯となる理由

1位 歯根破折 108(歯)
2位 根管治療 24

3位 歯根吸収 12
4位 むし歯 12
5位 外傷 8
6位 歯周病 9

この結果より、歯根破折(根管治療しているいないに関わらず)と根管治療が上手くいかない症例が、抜歯の最たる理由となりえることが分かります。

また、次のような論文があります。根管治療を行った歯を「失活歯」、神経のある歯を「生活歯」といいますが、生活歯と失活歯が抜歯となるリスクを比較をした論文です。
つまり、根管治療した歯が、抜歯となる可能性を示唆した論文といえます。

前歯を根管治療した症例では、していない症例に比べ、1.8倍抜歯になる可能性が高く、
奥歯では、実に7.4倍にもなるとのことを この論文は示唆しています。

これらの論文には、咬合関係(かみあわせ)に関する精査についての記載はありませんが、「神経を残すことの大切さ」や「可能であれば、根管治療を回避することの大切さ」を学べるとともに、とくに奥歯では、その重要性が高いことが示唆されています。

宮﨑歯科医院では、神経を残す治療をラバーダムとマイクロスコープを用いて行います。

しかし残せない症例があるのも事実です。

その際もラバーダムとマイクロスコープを用いて、適切なる治療コンセプトのもと根管治療を行い、歯の保存に全力を尽くします。