日別アーカイブ: 2019年6月24日

歯の神経を残す 抜かない治療《MTA直接覆髄法》

本症例は、違和感と冷水痛(冷たいものがしみる)を主訴に来院された上顎大臼歯の深いむし歯に対して、神経をとらないで残す治療を施した1症例の治療の様子です。

・レントゲンで深いむし歯があるから根管治療が必要
・レントゲンで見ると、神経にむし歯が接している、近いから根管治療
・むし歯を取ると、神経に達してしまう(=露髄)から、根管治療が必要

こんな診断を受けて、なんとか神経を残せないものか?と当院を受診される患者様が多数いらっしゃいます。本症例もその一症例と言えるでしょう。

歯の神経(歯髄)を残す・取らない・根管治療しない 東京都内内幸町西新橋虎ノ門霞ヶ関神谷町日比谷有楽町の歯科歯医者 マイクロスコープが必要

むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症です。
細菌の存在・感染がむし歯の原因ということです。

つまり、『細菌の感染と取りきれば治り、感染を残せば治らない』ということになります。

よって、むし歯治療を成功に導くには3つの大きなポイントがあります。
① むし歯を取り去ること。取り残さないこと。
② 治療中に感染させないこと。
③ 治療後に感染させないこと。

目には見えない感染症であるむし歯。
適切な治療のコンセプト(診査法、診断法、治療法)に基づき、むし歯を取り去る必要があります。

①、つまり「マイクロスコープ」です。
むし歯を取り残さないことはもちろんですが、歯の神経の生死・状態の精査にもマイクロスコープは有用です。残せる神経なのか否か?の診査診断には、マイクロスコープがなくては成り立ちません。

 

②、ラバーダムです。
治療中に唾液が処置歯の内部に混入。接触することは、治療を阻害するばかりでなく、再感染の機会を与えます。口内に手術室をつくり、無菌的環境の中でむし歯を取り去ることのできる「ラバーダム」は絶対に必要な治療環境といえるでしょう。

 

③は「精度の高い補綴治療」です
補綴とは、インレーやクラウンなどの人工物で削った歯を補うことをいいます。
クラウンやインレーと歯との間に隙間があると、その隙間に細菌が「再感染」し、むし歯を引き起こします。むし歯の再発です。

当院では、マイクロスコープとラバーダムを活用し、神経を残す治療を行います。残念ながら、神経が壊死している場合や炎症が治まらない症例では、根管治療が必要です。また、その後に続く補綴治療においても、マイクロスコープで精密な治療を施し、二度とむし歯にならないように努めています。

一生に一度の歯科治療・やり直しのない歯科治療。当院の目標です。

宮﨑歯科医院 アクセス 地図