日別アーカイブ: 2020年4月21日

歯の神経を抜かずに取らずに残す治療!動画で解説!

歯の神経に近い・深いむし歯。何も症状がないのに、「歯の神経を取る、抜く、根管治療(根幹治療)」が必要と説明を受けたことはありませんか?

むし歯の治療をしてもらったら、いつのまにか説明もなく、歯の神経を取られた・抜かれたという記憶はありませんか?

上の図は、左から右に行くに従い、むし歯が深く侵攻している様子です。
むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症です。
むし歯治療は、その細菌を削り取る治療です。

マイクロスコープ 歯の神経を残す治療 根管治療しない 出来るだけ残す 抜かない その根拠 治療法 2

従来の肉眼による治療では、その感染部位を判別することが非常に困難を極めました。

肉眼による治療では、むし歯を削り、歯の神経に達した時、肉眼では以下の点が診断困難なため、便宜的に根管治療を選択せざる得ない状況でした。

〇神経が、細菌感染による炎症を起こしているのか否か?
〇感染の程度は?感染による神経の炎症が治まるのか?
〇炎症により、神経は死んでしまっているのか?
〇その死んでしまっている部位(=歯髄壊死部)はどこまで進んでいるのか?

マイクロスコープ 歯の神経を残す治療 根管治療しない 出来るだけ残す 抜かない その根拠 治療法 1

マイクロスコープ&ラバーダムを活用することで、今までは難しかった「歯の神経を残す治療」が可能となっています。上動画はその治療の様子です。

歯の神経を取ると、脆く弱くなるのは事実です。
出来れば歯の神経を残したいものです。
本動画をご覧頂き、ご活用いただければ幸いです。

本動画のタイムスケジュールです。
タイムをクリックすると見たい所にジャンプします!
18分長い動画ですので、ぜひご活用下さい! 

00:33 ラバーダムの装着 その手順
01:58 歯の表面の洗浄と消毒
01:58 過酸化水素水とヨードによる洗浄と消毒
02:50 ゴールドインレーを削り外す様子
05:15 歯の神経に近いむし歯を削り取る
05:15 マイクロスコープ画像を大きく拡大して見て頂きます
06:26 麻酔の効きが良くなかったため追加麻酔
07:04 齲蝕検知液でむし歯を染色・診査する
08:10 歯の神経に近い部分のむし歯を削る
08:47 露髄(むし歯が歯の神経に達し、歯の神経が見えること)
09:27 露髄について患者様に説明
09:27 マイクロスコープで露髄を確認
09:27 覆髄処置開始
11:48 生理食塩水で洗浄
12:36 MTA(覆髄材の貼薬=歯の神経を保護する薬)
13:20 MTA周囲をコンポジットレジン樹脂で覆う
15:48 ラバーダムを外す
15:48 かみあわせの調整

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