月別アーカイブ: 2020年5月

歯の神経を抜く 痛みが続いている  どうして?

当院に頂いたお問い合わせに回答させて頂きました。

このお問い合わせに限らず、『スマホや携帯のメールアドレス』でお問い合わせを頂く患者様が多数いらっしゃいます。

パソコンからのメールを許可する設定が為されていないと、返信することが出来ません。

今回頂いたお問い合わせも『スマホのメールアドレス』であったため、返信させて頂いたのですが、相手先に届かず送ることが出来ませんでした。

添付頂いたお電話番号にもご連絡さしあげたのですが、つながりませんでした。

このブログを読んで頂ければ幸いです。

お問い合わせ頂く際は、『パソコンからのメールに許可』をしているかどうか、今一度ご確認いただけると幸いです。

ご相談内容

年末に犬歯の神経を抜きました。

それから1週間に1回通院してるのですが、頭痛と歯茎の痛み(押すと少し痛い)が続いています。

先生からは膿も少なくなったし、余り長く治療しても・・・と言われ、先日の治療を最後に3ヶ月~半年空けて良くなってたら本蓋をすると言われました。

治療最初の痛みよりかはだいぶ良くなりましたが、頭痛と歯茎の痛みは2,3ヶ月前から全く症状が変わりません。

治療を始めて5ヶ月になりますが、大丈夫でしょうか?

はじめまして。宮崎歯科医院 宮崎と申します。どうぞよろしくお願い致します。
詳細なるメールを頂きまして誠にありがとうございます。
回答させて頂きます。よろしくお願い致します。

実際に拝見させて頂いていないため、適切な回答とならない場合もございます。
あらかじめご理解頂いた上でお読みくださいます様お願い致します。

年末に犬歯の神経の治療をされ、現在約5カ月を経過しても尚痛みが治まらず、膿が出ているとのこと。

とても心配ですね。

当院で根管治療をした症例では、6カ月間、膿んでいる症例はございません。

これまでの根管治療では、ラバーダムを装着されていましたか?
https://miyazaki-dentalclinic.com/17703
ラバーダムについてはこちらをご参照下さい。

治療期間が長く、痛みが続いていること、とても心配です。

当院では、むし歯が深く、急性症状で根管治療を施した場合、治療後より1~3カ月、疼くような痛みが続くこともございますが、徐々に少なくなるようです。

歯茎の痛みは少し軽減されてきているご様子ですが、ご心配であれば当院までお越しください。しっかりと拝見させて頂きます。

このような根管治療後、痛みの続く症例ではいつくかの原因が考えられます。

① 長期間ラバーダムを装着しないで治療することによる再感染
② カチカチ・ギリギリと噛むと、治療中の歯が接触している
③ ほかに原因がある

また、頭痛につきましては、治療している所をかばってお食事を続けていると、しばしばみられる症状です。

噛む際、側頭部にある「側頭筋」という筋肉を使用して咀嚼します。
片側ばかり使用していると、側頭筋が筋肉痛を起こし、それが頭痛の原因となります。

(治療前より多少あったのであれば、「顎関節症」も疑われます。精査が必要です。)

治療している歯でかめるようになれば、頭痛も治まるかもしれません。

回答は以上となります。

この回答が少しでもお力になれていれば幸いです。
よろしくお願い致します。宮崎

※初診の患者様へ(当院の初診の流れについて)
必ずご一読ください。
https://miyazaki-dentalclinic.com/22254

宮﨑歯科医院 Youtubeチャンネル

 

 

4分動画で解説《歯の神経を抜かずに取らずに残す治療》

この動画では、以下2つについて分かり易く短く4分で解説させて頂いております!
ぜひご活用下さい!

・歯の神経を残す治療の実際の様子(マイクロスコープとラバーダムについて)
・当院での治療の雰囲気、ドクターの声掛けの様子

歯医者さんでは何をされているのか分からず、不安に感じていらっしゃる患者様が多数いらっしゃいます。

そんな患者様の御心持が少しでも和らいで頂ければ幸いと、この動画を供覧させて頂いております。

ぜひご参照下さい。

当院ではこのような記録を、治療後に患者様と共有しています。

・今日はどんな治療をしたのか?
・今後の治療はどんなことをするのか?

などについて治療後解説しつつ、相談させて頂いております。

治療前後だけでなく、治療中も記録におさめていることや治療中の雰囲気を事前にうかがい知る動画がホームページに掲載させていることから、患者様は安心して治療に臨んで頂けるようです。

以前では、歯の神経に近い深いむし歯では、むし歯を取り除くため、歯の神経も一緒に取り去る「根管治療」がその治療法として選択されてきました。

むし歯 感染症 血流の増大肉眼による治療には限界があります。細かな精査・診査は困難です。

また、ラバーダムなしの状況では、治療中に感染させてしまうこともあるでしょう。

なぜならば、むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症だからです。

当院では、
・深いむし歯治療
・根管治療
において、「ラバーダム」と「マイクロスコープ」を活用して日々の臨床に取り組んでいます。治療成績は良好です。

宮﨑歯科医院 Youtubeチャンネル

 

 

 

 

マイクロスコープ&ラバーダムで根管(根幹)治療 その手順・実際の様子

前編の動画は以下のリンクをご参照下さい!
https://miyazaki-dentalclinic.com/26534

本動画は歯科学生、歯科医師、歯科衛生士、歯科助手の方々より頂きましたご希望に沿った「ノーカット」での当院の根管治療の様子です。

根管治療の手順、使用器具、実際の治療の様子、マイクロスコープの使い方、ラバーダムの装着方法などなどなどについてみていただくことが出来ます。

患者様におかれましては、当院での実際の治療の様子、マイクロスコープ?ラバーダム?根管治療?といった内容についてご理解を深めて頂けるかと思います。

根管治療(根幹治療)のポイントは2つ。
① ラバーダム
② マイクロスコープ

この2つをそろえた上で、適切な治療コンセプトに従い治療を行えば治ります。

治らないのは、そもそも「診断が誤っている」つまり「根管治療の適応症」ではないのかもしれません。

根管治療の前にぜひ、以下の動画をご参照下さい。
良い根管治療とは何か?を知って頂けるでしょう!

本動画のタイムスケジュールです! ご活用下さい!

00:13 ラバーダムの装着
02:33 仮封材を取り除く
03:57 根尖の確認 穿通
05:17 穿通時の手指の動き
05:59 穿通時、ファイル挿入時のファイルの方向
06:37 ファイルの挿入方向と歯軸との関係
08:45 80㍈ Kファイル SEC01 穿通
12:29 SEC01後の根管孔の形態
14:12 ゲーツグリデンドリルの使い方
16:15 ゲーツグリデンドリル使用後の根管内部
16:28 髄腔内部の形態修正
17:52 ニッケルチタン製ファイルの使用
25:30 根管内を次亜塩素酸洗浄
27:28 髄床底の整理
30:10 近心根 イスムスの除去 超音波チップの使用
35:21 根管内の洗浄後の乾燥
37:09 水酸化カルシウムの貼薬
38:21 仮封 次回の根管充填に備える
40:15 本動画まとめのコメント

宮﨑歯科医院 Youtubeチャンネル

 

 

歯の神経を抜かない方法・取らない治療法とは?

本動画は、歯科医師の先生からのご紹介の患者様の「歯の神経を残す治療」の実際の様子です。

歯の神経を残す治療 歯の神経を抜かない 取らない治療法

むし歯 細菌の感染症むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症です。
細菌感染を取り除けば治りますが、その細菌は肉眼で見ることはできません。

そのため、”肉眼”で「細菌が溶かした歯を診て確認して削り取る」。

これがこれまでの治療法でした。

しかし、これには限界があり、また歯の神経にむし歯が達した際(露髄した際)、その神経の炎症状態や壊死してしまっているか否かを”肉眼”で判断することができませんでした。

このような場合は、これ以上の感染拡大をさせないためにも、予防的に、歯の神経をすべて取る術式「根管治療」が選択されてきたのです。

現在でも、肉眼による治療では、この従来の術式が行われています。

最新の歯科治療では、「マイクロスコープ」を活用することで、今まで見えなかった部分を診て、診断し、歯の神経を残せる可能性が高くなっています。

本動画は、その最新歯科治療の実際の様子です。

歯の神経を残す治療 マイクロスコープ

本動画のタイムスケジュールです!

下記のタイムをクリックして頂くと、見たい所にジャンプしてご覧頂けます。

歯科学生、臨床研修医の先生、マイクロスコープを導入される先生、歯科衛生士、歯科助手の方々より大変多くのご質問を頂きます。以下のタイムスケジュールをぜひご活用下さい!

00:00 無痛麻酔の様子(患者様への声掛け)
01:30 本動画についてのご説明
02:28 バイトブロックの装着
02:55 ラバーダムの装着
04:43 治療前に歯の表面を洗浄・消毒
05:18 むし歯を削り取る 開始!
05:54 齲蝕検知液 1回目
07:34 齲蝕検知液 2回目
09:49 齲蝕検知液 3回目
10:10 マイクロスコープの拡大画像でむし歯を診る
11:42 齲蝕検知液 4回目
14:28 コンポジットレジンによる隔壁
17:47 むし歯の硬さを診査する
18:04 齲蝕検知液 5回目
19:37 神経近くをコンポジットレジンで覆う
21:13 MTA 間接覆髄法
21:38 コンポジットレジンで覆う
22:21 治療後の状態
23:17 治療終了&本動画終わりのコメント
23:33 当院への「ご質問・ご見学」について

宮﨑歯科医院 Youtubeチャンネル

 

 

 

再根管治療 ガッタパーチャ樹脂の取り方

3年目の若手歯科医師です。いつも動画で勉強させてもらっています。

為になる動画を本当にありがとうございます!

質問です!

再根管治療時にGP除去でどうしても綺麗に取りきれない事が多いです。

GPソルベントや超音波を使用してますがなかなか取りきれません。

先生の手技や道具を教えて頂ければ大変嬉しく思います。よろしくお願いいたします。

これからも先生の動画を楽しみにしてます!

こちらこそ動画をご視聴くださり誠にありがとうございます。

「再根管治療時、どのようにすればガッタパーチャ樹脂をキレイに除去できるのか?」というご質問に回答させて頂きます。よろしくお願い致します。

私見で恐縮ですが、私はGPソルベントを使っておりません。

GPソルベントを使用すると、根管壁にガッタパーチャ樹脂がへばりつき、さらに除去しづらくなりませんか?マイクロスコープで見ると、根管壁にへばりついている状態が良く見えるため、GPソルベントは使用していません。

再根管治療時、ガッタパーチャ樹脂を取り除く際、第一選択は、ゲーツグリデンドリルを使用しています。

ゲーツグリデンドリルのサイズは以下の通りです。

#1で0.5mm
#2で0.7mm
#3で0.9mm
#4で1.1mm

通常の根管治療であれば、根尖で、#35~#40まで拡大されているでしょう。

根管治療を繰り返し、根尖が破壊されているような症例では、#40サイズを超えているようなこともしばしばではないでしょうか。

そのような症例では、上記の#4で、歯質を削らないように、根充材のみを削り取る要領でを根充材を除去します。

そのサイズを#3、#2、#1と下げていくと#1で0.5mmつまり50番のKファイルのサイズまでガッタパーチャ樹脂を削り取ることが可能です。

その後は、あらかじめ撮影したCTやデンタル画像にて根尖のサイズを確認し、それに近い号数Kファイルなどで地道に根尖を穿通します。

また、症例によっては、ニッケルチタンファイルのエンドウェイブを使用してガッタパーチャを除去します。

当院ではボルテックスブルー、エンドウェイブといったニッケルチタン製ファイルを使用していますが、再根管治療症例では、腰の強いエンドウェイブを使用してガッタパーチャ樹脂を取り除いています。

穿通が終われば再根管治療症例もいわゆる「抜髄症例」と同じです。

手順通りに進めています。

手順は当院のyoutubeチャンネルの数ある動画をご参照下さい。

そもそも、再根管治療に至る症例は、適切な根管治療が為されておりません。
根管充填も不十分です。上記の手順で簡単に取り除けるでしょう。

上記の手順で取り除けない、適切な根管充填が為されている症例では、根管治療の適応症ではないのかもしれません。痛みの原因は他にあるのかも?

この回答が先生の臨床の参考になれば幸いです。

(ちなみに、私が教えを頂いた専門医の先生も、GPソルベント系は使用されないそうです。理由は先生がご経験されている通り、私が経験されている通り、取りづらいからだそうです(笑))

宮﨑歯科医院 Youtubeチャンネル

 

歯の神経を抜いた後の治療法について?

当院のyoutubeチャンネルの動画に頂いたご質問に回答させて頂きました。

『根管治療をした後、どんな治療法があるのか?』

こんな疑問・不安をお持ちの患者様はぜひご参考下さい!

私も歯の神経を抜いたばかりです。

白の詰めものしてあるのですが、 最終的には銀の被せものをするんですか?

コメントありがとうございます。

歯の神経を抜いたばかりなのですね、大変だったことでしょう!

お疲れ様でした。
今後の治療もぜひ頑張ってくださいね!

本症例でご説明させて頂きますね。

本症例は、07:58の図のように今後、治療させて頂く予定です。

根管治療をすることで、歯には大きな穴が開いています。

そこにファイバーコアという、「芯棒」を差し込みます。

これは型どりをして技工士に製作してもらい、それを装着します。

※以下のリンクにファイバーコアについてまとめました。 ご参考下さいね! https://miyazaki-dentalclinic.com/19117

また、歯の神経を取った後、どのような治療法があるのか? 以前配信した動画でまとめております。こちらもぜひご参考下さい。

 ファイバーコアを装着後は、再度、歯の形を整えて、型どりをして、一部分被せる「アンレー」という人工歯を製作、装着します。

根管治療後どのように治すのか? 以下のリンクで詳しく解説しました。
ご活用下さい!

https://miyazaki-dentalclinic.com/26130

根管治療後どうやって治す どうかぶせる 

銀の詰め物でも大丈夫です。

ただし、被せる人工歯は出来る限り「精密に適合したもの」が重要です。

隙間のある被せものでは、またむし歯になってしまうからです。

現在、精度が高く、壊れず、安定した材質は、「セラミック」「ジルコニア」でしょう。

このようなセラミックとジルコニアがなぜ良いのか? これにつきまして、以下のリンクにまとめております。
https://miyazaki-dentalclinic.com/17270

当院の動画、リンクで恐縮ではございますが、なかなか分かり易く詳細にまとめられているのではないか?(笑)と自負しております(笑)(^-^;

ぜひご活用下さい! この回答がご期待にそえる回答となっていれば嬉しいです!

宮﨑歯科医院 Youtubeチャンネル

 

 

抜歯と言われた歯の根管治療の成功割合は?

《ご相談内容》

他院で根管治療をこれ以上すすめられないとの事で、抜歯しないといけないと言われました。

なかなか、決断ができない状況でしたが抜歯を決断したのですが、予約していた日の体調がのどが痛くすぐれないので、延期としました。

仕事も忙しく通院見込みも立てられないまま仮止めが外れて、行かなければいけない無いとおもいつつ、新型コロナの影響で行けなくなってしまい。現在に至ります。

ネットと検索をしていただら、貴院のHPにたどり着き、根管治療の動画をみて私が施してもらった治療と少し異なる点があり、相談としてメールをいたしました。

通常、抜歯と言われた患者のどれくらいが貴院であれば、根管治療の成功割合が見込めますか?

《回答》

はじめまして。宮崎歯科医院 宮崎と申します。どうぞよろしくお願い致します。
詳細なるメールを頂きまして誠にありがとうございます。
回答させて頂きます。よろしくお願い致します。

実際に拝見させて頂いていないため、適切な回答とならない場合もございます。
あらかじめご理解頂いた上でお読みくださいます様お願い致します。

『他院で根管治療をこれ以上すすめられないとの事で、抜歯しないといけない』

これ以上すすめられない「理由」、抜歯しないといけない「理由」。
この理由はどのような理由でしょう。

① 全ての歯科医師にとって、抜歯せざる得ない症例であるため、抜歯が最善の治療法である

② 抜歯せずとも対処法はあるが、そのために必要な「知識と技術・治療環境が整っていない」ため、抜歯が最善の治療法となる

③ ②の判定すらできない歯科医師の診断による判断で、抜歯が最善の治療法となる

この①から③のいずれの状況にあるのかによって、頂いた「成功割合はいくらか?」のご質問に適切な回答ができるかと思っております。

上記の①に該当する、当院での抜歯基準について、以下にリンクを添付致します。

専門的な内容ではございますが、ぜひご一読いただき、ご自身の病状がどれに該当するのかチェックしてみて下さい。

当院では、根管治療などの治療を行ったとしても「治らない・違和感が残る、その後、周囲の歯に問題を起こす」などの「デメリット」が大きい場合は、「抜歯を最善の治療法」としてご提案する場合もございます。ぜひ以下のリンクをご参照頂き、ご活用下さい。

抜歯基準 なぜ抜歯するのか なぜ抜歯が必要か?

このリンクの内容に該当せず、「ただ、適切な根管治療が行えていない症例」であれば、根管治療することで歯を残せることができるでしょう。

「適切な根管治療について」つまり「良い根管治療」については以下のリンクで動画にて解説しております。

こちらもぜひご視聴ください。

https://miyazaki-dentalclinic.com/26481

https://miyazaki-dentalclinic.com/13295

「根管治療後に抜歯を説明されました・・・なぜでしょう?」という患者様からのご質問に回答させて頂いております。リンクを添付致します、ぜひご一読下さい。

https://miyazaki-dentalclinic.com/26499

『通常、抜歯と言われた患者のどれくらいが貴院であれば、根管治療の成功割合が見込めますか?』

抜歯と診断するには理由が必要となるでしょう。

学問的、一般的な抜歯基準は上記リンク添付の通りかと思います。

しかし、歯科医師それぞれで、「得意不得意の分野」があるのも事実です。

「こちらの歯科医院では抜歯といわれたけれども、あちらの歯科医院では抜かずに残せる」と説明されるのはそのためでしょう。

歯科医院、歯科医師それぞれで、上記本文中の『通常』の意味合いが異なります。

そのため、根管治療のいわゆる聖書といわれる文献より抜粋した「根管治療の成功率」「再根管治療の成功率」について以下にリンクを添付致します。

当院の根管治療の成功率に合致する内容です。

実際に拝見していないため、その病状を把握できないため、的確なアドバイスができないことに心苦しさを感じますが、こちらのリンクをご参照頂くことで、ある程度の「推測」ができるかもしれません。ぜひご活用下さい。

「根管治療の成功率」(診断基準により病態を分類、その成功率について)
https://miyazaki-dentalclinic.com/19451

「再根管治療のについて」
https://miyazaki-dentalclinic.com/13305

「根管治療の成功率」
https://miyazaki-dentalclinic.com/13295

回答は以上となります。

多くの患者様より切なるご相談を頂いております。
できる限り多くの患者様にお応えできます様、お1人様につき1通のメール回答とさせて頂いております。さらなるご質問につきましては当院までお越しくださいます様お願い致します。

当院の受付スタッフに申し伝えておきます。
ご希望の際は、当院までご連絡ください。
03-3580-8110

この回答が少しでもお力になれていれば幸いです。
よろしくお願い致します。宮崎

※初診の患者様へ(当院の初診の流れについて)必ずご一読ください。
https://miyazaki-dentalclinic.com/22254

《当院からのお願い》
多くの患者様より切なるご相談を頂いております。できる限り多くの患者様にお応えできます様、お1人様につき1通のメール回答とさせて頂いております。さらなるご質問メールに関しましては、拝見していない立場で無責任な回答となりかねないため、当院として遠慮させて頂いております。もし、当院がお近くの患者様であれば、さらなるご質問につきましては当院までお越し頂き、拝見させて頂いた上でお答えさせて頂きたいと思っております。ご理解ご協力頂けますようお願い申し上げます。

宮﨑歯科医院 Youtubeチャンネル

 

 

口が開かない《歯科治療》

頂きましたご質問に回答させて頂いております。
よろしくお願い致します!

いつも拝見させて頂いております。

先生開口量が小さい方の根管治療はどのような工夫をなされてますか??

おはようございます! いつもご視聴くださり誠にありがとうございます!

いくつか工夫をさせて頂いておりますが、思いつくまま箇条書きで回答させて頂きます。

歯科医師の先生皆様が工夫されている内容と重複することばかりかもしれません。

よろしくお願い致します!

まず「小さな開口量とはどのくらいか?」について定義づけましょう。

論文では「開口障害」を以下のように定義づけしています。

「 開 口障 害 の 診 断 基準 と して最 大 開 口 量 が35mmま たは40mm以 下」

つまり、3センチから4センチ以下は「口が開いていない」といえるでしょう。

当院で治療する際の開口量は、3センチです。

それ以下では上顎の第2大臼歯の治療は困難を極めます。

3センチ以下の場合、以下の状況が考えられるでしょう。

①顎関節に器質的異常があり、開けることができない

②骨格が小さく、もとから最大開口量が小さい

③お口を開く習慣がなく、大きく開けたことがあまりない

④「かみしめ」などの生活習慣により、噛む筋肉が硬直している(咬筋の緊張)

⑤全身姿勢が猫背(後頭下筋の硬縮)

⑥歯科治療に対する緊張、恐怖心
①②など、構造的に制約がある場合、それ以上の開口は期待できないでしょう。
その範囲内で出来る限りの治療をさせて頂きますが、この2項目に該当することは、ほぼほぼありません。
③④⑤に共通することは、「かみしめ」「歯ぎしり」といった、歯の異常接触癖です。
このような患者様に特徴的なのが、「歯並びが混んでいる」「上下の噛み合わせが深い」といったことでしょうか。
実直に真摯に物事に取り組まれる精神性をお持ちのため、いつもかみしめて物事に取り組まれることから、いつも「屈曲筋」が緊張状態であり、お口が開きづらい状況にあるようです。
そのような患者様は、噛む筋肉「咬筋」が緊張しており、その異常なる緊張によりお口が開きません。
猫背の場合は首の後ろ、後頭下筋が持続的に収縮しています。開口運動はお口を開けるだけでなく、協調的に「頭を後ろに下げる運動」が必要です。
このような猫背の患者様はそれができないため、開口量が小さくなりがちです。
お口の中を見せるという行為は非常に無防備です。 歯科治療でご苦労を重ねている患者様は、緊張・恐怖心と戦っています。
お口は開きづらくなるのが常でしょう。これが⑥です。
ではどうするか?についてお話させて頂きます。
①②は出来る範囲でお口を開いて頂けるようお願いしております。
※①が顎関節症、関節円板の前方転位症例などであれば、スプリントで正位した上で治療に臨みます。
③の場合、まずは練習です。
「かくっと顎が外れる感覚」を怖く感じる方もいるようです。
それを体感して頂きます。
開ける所まで相手いただき、そこからは我々が下顎前歯部をゆっくりと押し下げて、下あごを下前方へと誘導します。
緊張がとければ皆開けられます。

④も③同様です。 このような患者様にはバイトブロックで開口状態を維持して頂きます。

1回の治療時間も最小は短めに。お声がけしつつ、いつでも治療は終了できるように配慮しつつ治療に臨みます。

バイトブロックを入れることで、次回いらっしゃるときは、お口がさらに開けられるようになっているようです。

前屈を繰り返し行えば、徐々に前屈ができるようになるのと同じでしょう。

ストレッチしているような感じです。

睡眠中のかみしめがキツイ方には「スプリント」を装着していただき、その緩和に努めます。 ⑤の姿勢矯正はなかなか難しいでしょう。

これは治療ユニットの鞍頭台を後ろに倒し、やや強制的に頭を後屈させて開口していただきます。患者様にもそのご理解を頂くことで、お口は開けられるようになります。

⑥お口が開かない、開けられない患者様のほとんどが、ここに分類されるのではないでしょうか。

「これから行う治療について」たえず「予測」出来るよう配慮した「お声がけ」をしつつ治療に臨めば、身体はリラックスし、お口は開いて頂けるようです。

当院では3センチ程開いて頂ければ治療できそうです。

思いつくままの箇条書きで恐縮ですが、ご期待に沿える回答となっていれば幸いです。

宮﨑歯科医院 Youtubeチャンネル

歯髄炎→根管治療?《歯の神経を残す治療後の不可逆性歯髄炎》

本動画のタイムスケジュールです。
タイムをクリック頂くと、見たい所へジャンプします。ご活用下さい!

00:00 根管治療が必要な時、どんな痛みなのか?
(実際の患者様のお声を供覧させて頂きます)
01:06 歯髄炎の原因とは??
01:58 ラバーダムの装着
02:03 術前のCT 根尖病変について
02:17 歯の表面の洗浄と消毒
02:30 覆髄材 MTAを取り除く
02:44 神経に達する、出血、露髄
02:54 齲蝕検知液でむし歯を染色??原因はむし歯??
03:13 歯の硬さからむし歯かどうか?を診査する
03:18 Ⅽ+ファイルで根管上部を精査
03:24 急患対応時の根管治療は要注意!!
03:35 次亜塩素酸で洗浄
03:48 水酸化カルシウム貼薬
03:58 歯の神経を残す治療の成功率とは?
04:06 「歯の神経を残せない」原因とは??
04:15 コロナウィルスの予防法

むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症です。

細菌が歯の内部深くにまで感染すると、歯の神経は炎症を起こし、ズキズキと痛みます。

これを「歯髄炎」といいます。

むし歯の進行と歯の神経の炎症・感染・壊死の状態 歯の神経を残す治療 根管治療について 3

浅い軽度のむし歯であれば、それを取り去ることで、歯髄炎は治まります。
深く重度のむし歯では、むし歯を削り取っても治まりません。
このような炎症を、「不可逆性歯髄炎」といいます。
放置することで神経は壊死していきます。「歯髄壊死」です。
このような場合は根管治療が必要となります。

本症例では一度は歯の神経を残す治療を行いましたが、歯の神経が炎症を起こし、根管治療をすることとなりました。動画はその急患対応時の様子です。

むし歯はなぜズキズキと痛むのか その原因は?
歯髄炎、歯髄壊死、歯の神経が死ぬ原因とは何か?

根管治療が必要となる「歯髄炎」。歯の神経の炎症は、むし歯だけが原因ではありません。

かみしめ、歯ぎしりといった「物理的刺激・外傷」が原因となる場合も多々あります。

冷たいもの、熱いものが持続的にしみることが原因となることもあるのです。

皮膚を叩き続ければ腫れて炎症を起こすように、冷たいもの・熱いもので火傷するように、歯の神経も炎症を起こします。

根管治療が必要となる場合の症状につきましては、以下の表をご参照下さい。

症状から神経の病状、必要となる適切な治療法をチェックしていただくことが可能です!

神経を残せるか否か 根管治療は必要か その症状から診断名と治療法をチェック

宮﨑歯科医院 Youtubeチャンネル

 

 

3-mix MP法 治療後 ズキズキと痛い 歯髄壊死 神経死んでいる?

遠方からのご質問にメールで回答させて頂いております。

内容は、歯の神経を残す治療(3mix-mp法)後の歯の痛みについてです。

歯の神経が死んでしまっているのではないか?歯髄壊死?不可逆性歯髄炎?抜歯をご心配されてのご相談内容です。

1通目のメールを頂き、回答させて頂いた上での返信メールとその回答となっております。1通目のメールご相談につきましては、以下のリンクをご参照下さい。
https://miyazaki-dentalclinic.com/26522

先程は、とても親身になった丁寧な御回答をくださり、本当に本当にありがとうございます。ここまで丁寧な回答をくださった先生は初めてでした。

一人一回限りとのことだったのですが本当にすみません、先程のメールフォームに画像を添付したかったのですが、メールフォームからはできなかったので、こちらからは添付できるようですので、見て頂く事は出来ますでしょうか…?

この画像は、2019年6月に3mix-mp法をしていただく前に撮ったレントゲン写真(この時点では何もしなくてもズキズキした鈍い痛みがありました。)と、2019年9月頃に違和感があることを相談しに再来院した際に撮ったレントゲン写真になります。(この時点では、普段は痛みを感じることは全くなくなっていて、強く噛み合わせたときのみ鈍い痛みがありました。今もその状態です。)

3mix法をしてもらう前は常にズキズキした鈍い痛みがあったのが、今は無くなったので、一定、3mixの薬が効いて虫歯がなくなっているのだろうか?このまま様子を見ていたら3mixの薬が効いて神経の炎症も治っていくのだろうか…?

でも一方で、今も噛み合わせたら鈍い痛みがあり、治っていないから、このままの状態でいたらやがて全て神経が壊死してしまう可能性があるのだろうか…?と、どうするのが良いのか分からず動けずにいます。

ちなみに、一枚目の写真を、3mix法をして貰った医院とは別の他院で見せたところ、この状態だと神経どころか歯も残せない可能性があると、それ程状態は悪いと、だからうちに来てもらっても神経は残せないと、他院では言われました。

① 神経は死んでいる可能性はありますでしょうか…?(噛んだらじんじん鈍い痛みを感じるということは、部分的には生きている可能性もあるのでしょうか?)

② このような状態でも、宮崎歯科医院様では、もしかしたら断髄などで、部分的にでも神経を残せる可能性はありますでしょうか…?

③ もし今現在、部分的にでも神経が生きているとしたら、早く何らかの処置をしなければ、全ての神経が壊死してしまう可能性はあるでしょうか?

私は今大阪にいるのですが、少しでも神経を残せる方法があるならそれにかけてみたく、貴院までうかがいたいと思います。どうか、今一度だけご返信を頂くことは可能でしょうか…?

大阪からのご相談、誠にありがとうございます。
回答させて頂きます。よろしくお願い致します。

レントゲンのファイル、拝受いたしました。
最新のもので2019年9月、約8カ月前のものかと思います。

奥歯で見づらい歯を大変キレイに治療されているようです。

2019年9月の段階では問題ないレントゲン所見です。

はっきりとした回答をして差し上げたいのですが、以下の事より推察、推測の域をでることができず大変心苦しく感じている次第です。ご理解頂けますようお願い申し上げます。

・かみあわせがどのような状況なのか?
・現在のレントゲンもしくはCT画像をみていないこと

つまり実際に拝見していないことから適切な診断をすることが非常に難しいのが現状です。

上記頂きましたメールの本文に①~③まで番号をふらせて頂きました。
その内容について、現在分かりうる限り回答させて頂きます。

①『神経は死んでいる可能性はありますでしょうか…?(噛んだらじんじん鈍い痛みを感じるということは、部分的には生きている可能性もあるのでしょうか?)』

→「噛んだらじんじん痛い」でも「噛まなければ痛みがない」のであれば、その原因は、かみあわせにあるかもしれません。

この場合は、噛み合わせを調整して頂くと、その痛みはなくなるでしょう。つまり、歯の神経は死んでいないかもしれません。

ただし、噛まずともじんじん痛むのであれば、歯の神経に何らかの炎症がる可能性があります。

現在の症状から、歯の神経は生きているのか?根管治療は必要か?をチェックできる表を添付致します。以下のリンクをご参照下さい。

神経を残せるか否か 根管治療は必要か その症状から診断名と治療法をチェック

②『このような状態でも、宮崎歯科医院様では、もしかしたら断髄などで、部分的にでも神経を残せる可能性はありますでしょうか…?』

→このような状態の場合、部分的に神経を残せる場合もございますが、すでに歯の神経が死んでいる場合もございます。

そのため、治療に臨んで頂く際は以下のリンクのような説明を皆様にさせて頂いた上で、治療に臨ませて頂いております。

ぜひご一読ください。

以下のリンクでは、当院で歯の神経を残す治療を施すも、残念ながらのちに根管治療となった症例を供覧いただきつつ、その治療の際にはどのように患者様にご説明させていただいているのか?を分かり易く解説しております。
https://miyazaki-dentalclinic.com/26511

 

③『もし今現在、部分的にでも神経が生きているとしたら、早く何らかの処置をしなければ、全ての神経が壊死してしまう可能性はあるでしょうか』

→もし部分的に神経が生きていると仮定するのであれば、早期の治療が望まれます。仮説ベースの回答です。

当院のyoutubeチャンネルです。
同様の症例を多数供覧させて頂いております。ぜひご活用下さい。

宮﨑歯科医院 Youtubeチャンネル

この回答がお役に立てれば幸いです。よろしくお願い致します。