日別アーカイブ: 2020年4月15日

もし、神経が死んでいたらどうなるのでしょうか?

当院のYoutubeチャンネルの動画に頂きましたご質問に回答させて頂きました。

上記動画をご参照頂き、またご質問の回答もご活用下さい。

《ご質問》
もし、神経が死んでいたらどうなるのでしょうか?

《回答》
コメントありがとうございます。回答させて頂きます。

もし歯の神経が死んでしまった場合をご説明する前に、どのような順序で歯の神経が死んでしまうのか?その時どのような症状があるのかをご説明させて頂きます。

現在感じている症状から推測する、現在の病状について表にまとめています。
歯の神経は残せるのか?根管治療は必要なのか?こちらのリンクをご参照下さい!
https://miyazaki-dentalclinic.com/24628

神経を残せるか否か 根管治療は必要か その症状から診断名と治療法をチェック

むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症です。
細菌が歯に感染し、歯を溶かしながら内部へと感染を拡げていく病気がむし歯です。
その進行度合いにより、感じる症状、それ対する治療法が異なります。

基本、むし歯は、その感染を取り除くべく、歯を削りとって治します。
削った部分は回復しないので、人工歯で補います。

やり直しの少ないむし歯治療のポイントは2つです。
①むし歯を取り残さず削り取ること
②人工歯を精密に適合させて被せることで、再感染させないこと
この2つです。

むし歯 感染症 血流の増大歯は3層構造です。
外側からエナメル質、象牙質、神経となっています。

エナメル質、象牙質の範囲ないであれば、削り取り、型どって小さな詰め物(インレー)や被せもの(クラウン)をかぶせて治します。

この時感じる痛みは、「つめたいものがしみる、甘いものがしみる」といった症状です。初期のむし歯といえるでしょう。

しかし、細菌が歯の神経に達すると、炎症を起こし、歯が痛みます。

この時の痛みは、「ズキズキ、ジーンと痛む。」といった症状です。痛み止めが必要となるほどの痛みの場合は、歯の内部深くに侵攻した細菌を取り除くため、「根管(根幹)治療」が必要です。「歯の神経をとる、抜く治療」といったり、「歯内療法」と言ったりします。

感染が歯の神経に拡がると、歯の神経は徐々に壊死します。歯髄壊死といい、歯の神経が死んでしまった状態です。歯の神経が死んだ時、これまであったズキズキやジーンとした痛みが一端うそのように治まります。

そのまま放置すると、感染は歯を支える骨にまで及び、再びジーン、ズキズキとした痛みが出てきます。これは歯の痛みではなく、歯を支える骨の痛みです。場合によっては歯茎が腫れて痛み、噛んでも痛みがでてきます。

むし歯治療は細菌の感染を取り除く治療です。
できるだけ早めの方が、治療は簡単に終わります。
歯の神経が死んでしまうまで放置しないことがとても大切です。

宮﨑歯科医院 Youtubeチャンネル