院長ブログ

歯医者 不安 声掛け大事(患者様からのご相談に回答)

ご相談内容

いつもYouTube拝見しております。

現在、近医通院中です。

根管治療を前にどういう治療なのか知ることができました。

治療中、先生は声掛けを大事にされていますよね?

患者にとって不安がだいぶ軽減されると思います。

近医受診前、インターネットで探し今の歯科医院を見つけました。カウンセリングを大切にしていると書いてあったので。

しかし、受診してみると、色々な検査後、医師からカウンセリングという時間や場所はありました。

医師はカウンセリング中、マイク?でスタッフと話していたり、いかにもせかせかしていたりと、十分理解できるものではありませんでした。

初診時、顎関節痛があり、マウスピースを作成しましたが調整などはなく、作成後具合はどうかなど一切ありませんでした。

なぜマウスピースが必要なのか、どういう効果があるのかなど疑問や不安があります。

根管治療を始める際、顎関節痛があり、開口しているのが辛くても訴えられませんでした。

30分の治療が長く感じました。治療中の声掛けは一切なく、不安なまま治療を受けていました。

また、カウンセリングではラバーダムを使うと言っていましたが、被せてあるものをとって削り始めても、ラバーダムをすることはありませんでした。

歯医者はできるだけ不安なく通院したいです。

先生のところには都外の患者さんは多いのでしょうか?

私は茨城県在住ですが診ていただくことは可能でしょうか?

コロナがちょっぴり怖い気もしますが、、、

よろしくお願いします。

先程のメールに追記させてください。

歯並びや噛み合わせも悪く、食いしばりも強いように感じます。

ずっと、顎にストレスがかかっているのではないかと悩んでいます。

一度、院長先生に診て頂きたたいです。

よろしくお願いします。

はじめまして。宮崎歯科医院 宮崎と申します。

どうぞよろしくお願い致します。

詳細なるメールを頂きまして誠にありがとうございます。

回答させて頂きます。よろしくお願い致します。

実際に拝見させて頂いていないため、適切な回答とならない場合もございます。

あらかじめご理解頂いた上でお読みくださいます様お願い致します。

現在受診加療中の歯科医院でのご苦労、また、期待されていた治療が受けられない苦悩について詳細にお知らせを頂き、誠にありがとうございます。

もし、当院にご来院頂いた際に、同様のご心配やご期待に沿えない状況とならないように、頂きました文章にひとつひとつありのままをお答えさせて頂きます。

ぜひご参考頂ければ幸いです。切によろしくお願い申し上げます。

 

 

「いつもYouTube拝見しております。」

→ご視聴頂き誠にありがとうございます。嬉しいです!

 

「現在、近医通院中です。」

→痛みの具合はいかがでしょうか。心配です。

 

「根管治療を前にどういう治療なのか知ることができました。」

→当院での根管治療の詳細につきましては以下のリンクをご参照下さい。

https://miyazaki-dentalclinic.com/23190

また、初診時の詳細、治療費用の概要につきましては以下のリンクをぜひご活用下さい。

https://miyazaki-dentalclinic.com/22254

 

「治療中、先生は声掛けを大事にされていますよね?患者にとって不安がだいぶ軽減されると思います。」

→はい!Youtube動画のような雰囲気で治療するように心がけております。

細かな治療中には声掛けが少なくなることもございます。もしよろしければ、youtubeチャンネル30分を超える動画をご参照頂ければ、その様子を感じて頂けるかもしれません。

 

「近医受診前、インターネットで探し今の歯科医院を見つけました。カウンセリングを大切にしていると書いてあったので。~」

→当院では患者様がこれから受ける治療について、可能な限りご理解いただけるように、治療前にご説明をさせて頂いた上で治療に臨ませて頂いております。

当院はドクターが私を含めて2名おりますが治療に専念させて頂いているのが現状かもしれません。治療前の説明や治療後の簡単な説明はドクターよりご説明させて頂いておりまが、

治療の概略、基本検査、治療後の補足説明などなどなどは、当院の歯科衛生士に任せております。当院のスタッフは優しく明るい人ばかりなので安心して任せております。

 

「初診時、顎関節痛があり、マウスピースを作成しましたが調整など~」

「なぜマウスピースが必要なのか、どういう効果があるのかなど疑問や不安があります。」

→当院のリンクで恐縮ではございますが、マウスピースについて、噛み合わせについて解説させて頂いております。

もしよろしければご活用頂ければ幸いです。

当院で扱う各種マウスピースの効用について解説

https://miyazaki-dentalclinic.com/26816

マウスピースについて(費用、どんなマウスピースが適当か?メールに対する回答)

https://miyazaki-dentalclinic.com/25014

噛み合わせについて

https://miyazaki-dentalclinic.com/11428

 

「根管治療を始める際、顎関節痛があり、開口しているのが辛くても訴えられませんでした。30分の治療が長く感じました。治療中の声掛けは一切なく、不安なまま治療を受けていました。」

→当院では根管治療お時間として約1時間を頂いております。

麻酔を含めてのお時間のため、実質30分程の治療時間となるでしょうか。

詳しくは当院のYoutubeチャンネルの動画、ノーカットの長めの動画をご参照頂けると、その様子・雰囲気を見て頂けるでしょう。

 

「また、カウンセリングではラバーダムを使うと言っていましたが、被せてあるものをとって削り始めても、ラバーダムをすることはありませんでした。」

→当院では、金属製のクラウンやコア(土台)が装着されている症例では、その金属をまず外します。その後、CTを撮影した上で、根管治療に臨んでおります。

そのため、クラウンやコアを除去する際には基本、ラバーダムは装着致しません。可能な限り患者様には術前に当院歯科衛生士から可能な限り詳細にご説明をさせて頂いておりますが、

基本、当院の歯科医師に一任頂いた上で患者様には治療を受けて頂いております。

 

「歯医者はできるだけ不安なく通院したいです。」

→当院も同様の考えに基づき日々の臨床に取り組むようスタッフ一同精進しております。

 

「先生のところには都外の患者さんは多いのでしょうか?」

→当院へご通院の患者様は、周辺の患者さまに限りらず、遠方のからもご来院頂いております。

福岡県や石川県、大阪や海外からの患者さまも多数ご来院頂いております。茨城県の方、大変多くご来院頂いております。

但し、皆様状況は様々でしょう。ご無理せずに当院へのご来院をお決め頂ければと思っております。

 

「私は茨城県在住ですが診ていただくことは可能でしょうか?」

→当院が、患者様お住いのご住所によって、診療を拒否することはございません。

遠方の場合、患者様のご都合もあるかと思います。その点、ご理解頂いた上でご来院をお決め頂ければと皆様にお願いしております。

 

「コロナがちょっぴり怖い気もしますが、、、」

→コロナウィルスに関する見解は、様々です。

もしご不安を感じていらっしゃるようであれば、周囲の状況をご精査いただき、通院とコロナウィルスを天秤にかけ、通院すべきか否かをご決断頂ければと感じております。

 

「歯並びや噛み合わせも悪く、食いしばりも強いように感じます。ずっと、顎にストレスがかかっているのではないかと悩んでいます。」

→この件につきましては、ぜひ以下のリンクをすべてご一読下さい。ご活用頂けるかと思います。

https://miyazaki-dentalclinic.com/11428

 

「一度、院長先生に診て頂きたたいです。」

→拝見させて頂きます。

当院では初診の際、必ず以下の手順で皆様をお迎えし、診査した上で治療に臨ませて頂いております。

必ずご一読頂きますよう、皆様にお願いしております。よろしくお願い致します。

https://miyazaki-dentalclinic.com/22254

 

回答は以上となります。

 

当院の受付スタッフに申し伝えておきます。

ご希望の際は、当院までご連絡ください。

03-3580-8110

この回答が少しでもお力になれていれば幸いです。

よろしくお願い致します。宮崎

※初診の患者様へ(当院の初診の流れについて)

必ずご一読ください。

https://miyazaki-dentalclinic.com/22254

 

《当院からのお願い》

多くの患者様より切なるご相談を頂いております。

できる限り多くの患者様にお応えできます様、お1人様につき1通のメール回答とさせて頂いております。さらなるご質問メールに関しましては、拝見していない立場で無責任な回答となりかねないため、当院として遠慮させて頂いております。(ご返信いただいた際も更なる当院からの返信は遠慮させて頂いております。あらかじめご理解いただけますようお願致します。お礼のメールを拝受させて頂くことも大変多くございます。こちらにつきましてもご返信は致しませんが、ありがたく拝受・拝読しております。)もし、当院がお近くの患者様であれば、さらなるご質問につきましては当院までお越し頂き、拝見させて頂いた上でお答えさせて頂きたいと思っております。ご理解ご協力頂けますようお願い申し上げます。

一生に一度の歯科治療 やり直しのない歯科治療をスタッフ全員で目指す 良い歯科医院 信頼できる歯科医院を目指す スタッフのため 患者様のため を目標に!

 

 

根管治療と言っても全ての神経をとる必要がない場合があるということでしょうか?

根管治療と言っても全ての神経をとる必要がない場合があるということでしょうか?

コメントありがとうございます!

根管治療は、歯の内部に感染した細菌を取り除く治療をいいます。

歯の内部には「根管」という歯の神経が存在するスペースがあります。

その内部にまで細菌が歯を溶かしながら感染をするため、「その感染を取り除くために」一緒に歯の神経を取り去るのです。

神経をすべて取る治療を「根管治療」といいます。

でも、感染が全部ではなく、一部の場合もあります。

その際は、一部分だけの感染した神経を取り除き、部分的に歯の神経を残す「断髄法」という治療法があります。

頂きましたご質問、「根管治療と言っても全ての神経をとる必要がない場合があるということでしょうか?」はこの治療法になるでしょう!

大変意義あるコメント、ありがとうございました!

断髄法につきましては、動画を交えて分かりやすく以下のリンクで解説しております。
ぜひご活用下さい!
https://miyazaki-dentalclinic.com/26325

宮﨑歯科医院 Youtubeチャンネル

 

 

MTAセメント,BCシーラー,根管充填,歯根破折

ご相談内容: 歯根破折の治療について(根管充填)

上の第二臼歯(→おそらく上顎第2大臼歯、一番奥あるいは、上顎第2小臼歯、おくから3番目)1本縦に歯根破折しました。

歯根までは真っ二つに放っておらず、ヒビが入っているという診断でした。

根管治療までは数回通い、終わりました。

歯の状態としては、振動が軽く響く、噛むと少し痛みがある、そして歯茎が少し腫れているという状態です。

根管充填をして頂いたのですが、歯根のヒビから細菌が行き来しているということで、封鎖を含めた治療をして頂きました。

先生からBGシーラー(→おそらくBCシーラー)、或いはMTAセメントで行うようなことを言われたのですが、素人なのでどちらが良いの分かりません。

先生の診断に任せようと思っております。

前はMTAセメントといってましたが、良く考えた結果、今回はBGシーラー(→おそらくBCシーラー)(先生はMTAが配合されているとか)で行うということのようです。

理由を聞いたのですが、やはり素人にはわからず、先生も本来は歯根破折は抜歯なので、どちらが最適なのか分からないが、今回の状況から判断したと言ってました。

なぜ、MTGセメント(→おそらくMTAセメント)ではなく、BGシーラーだったのか(→おそらくBCシーラー)。先生に再度伺いにくく、相談させて頂きました。

歯を診て頂かないとわからない状況かと思いますが、安心のためにかもしれませんが、教えて頂けますと助かります。

宜しくお願い致します。

はじめまして。宮崎歯科医院 宮崎と申します。

どうぞよろしくお願い致します。

詳細なるメールを頂きまして誠にありがとうございます。

回答させて頂きます。よろしくお願い致します。

実際に拝見させて頂いていないため、適切な回答とならない場合もございます。

あらかじめご理解頂いた上でお読みくださいます様お願い致します。

また、治療部位や治療薬剤、その詳細な種類、および治療経過、その症状の推移・改善程度などについて全く分からない状況です。

その点、ご理解ご容赦頂いた上でご参考程度にご一読頂ければ幸いです。

まずはどの程度まで歯根破折しているか?によります。

当院では歯根の先まで歯根破折した際は、抜歯をご説明させて頂いております。

まずは「当院の抜歯診断基準」につきまして、以下のリンクをご参照下さい。

これからご説明する以下の内容が理解しやすくなるかと思います。必ずご一読下さい。

https://miyazaki-dentalclinic.com/25415

上記リンクをご一読いただいた上で、ご担当頂いた先生のご判断を考察させて頂きたいと思います。

・歯根破折症例を抜かずに残そうとされていること

・MTAセメント、BCシーラーを治療の選択肢としてお持ちであること

・歯根破折の状況に応じてその薬剤の使い分けをされていること

以上の3点より、歯科治療に大変精通された専門性の高い技術と知識、そしてご経験をお持ちの先生ではないか?と推察致します。

また、患者様の無理なご希望にもお応えしようという心意気を「歯根破折症例を何とか残そう!」とする施術より感じております。

病状を拝見していないため、何とも申しがたいのですが、歯根破折をしているのであれば、その根管充填の際、内圧の高まり易い、MTAセメントはお勧めできないでしょう。

MTAセメントにはその硬化の際、少しではありますが、「膨張する」性質を有しています。

その膨張する性質と、さらに1つ、「歯に接着する性質」を利用して、根管充填材や歯の神経を残すための「覆髄材(神経を保護する薬剤)」として使用されているのが現状です。

さらに、この薬剤は、高アルカリ性であることから、「抗生物質的作用」も期待できます。

ここまで読んで頂ければお分かりになるかもしれませんね。

歯根が破折している可能性がある所へは、通常の根管治療では、その破折をさらに悪化させてしまう可能性があるため、MTAを選択されている。それにより、「接着性」「抗生物質的作用」を期待する。

しかし、MTAセメントではその膨張が大きいため、量を少なく、流れのより、同じ薬剤を含んだ「BCシーラー」をご選択されている。

大変に理にかなった治療法ではないかと推察致します。

安心してご担当頂いている先生に治療をお任せしてよろしいのではないか?と感じておりますが、いかがでしょうか?

回答は以上となります。

この回答で少しでも御心持ち安らぎ、少しでもお力になれていれば幸いです。

詳しくはご担当頂いている先生にご相談されてください。

しっかりと回答してくれるかと思います。

よろしくお願い致します。宮崎

 

当院の根管治療についてのリンク

https://miyazaki-dentalclinic.com/14599

当院の治療を動画で分かり易く解説(宮崎歯科医院のYoutubeチャンネル)

https://www.youtube.com/c/%E5%AE%AE%E5%B4%8E%E6%AD%AF%E7%A7%91%E5%8C%BB%E9%99%A2

 

 

※初診の患者様へ(当院の初診の流れについて)

必ずご一読ください。

https://miyazaki-dentalclinic.com/22254

 

《当院からのお願い》

多くの患者様より切なるご相談を頂いております。

できる限り多くの患者様にお応えできます様、お1人様につき1通のメール回答とさせて頂いております。さらなるご質問メールに関しましては、拝見していない立場で無責任な回答となりかねないため、当院として遠慮させて頂いております。(ご返信いただいた際も更なる当院からの返信は遠慮させて頂いております。あらかじめご理解いただけますようお願致します。お礼のメールを拝受させて頂くことも大変多くございます。こちらにつきましてもご返信は致しませんが、ありがたく拝受・拝読しております。)もし、当院がお近くの患者様であれば、さらなるご質問につきましては当院までお越し頂き、拝見させて頂いた上でお答えさせて頂きたいと思っております。ご理解ご協力頂けますようお願い申し上げます。

宮﨑歯科医院 Youtubeチャンネル

 

 

歯が折れた 抜歯しない治療法【実際の治療の様子 45分動画で解説】

この動画は、他院にて根管治療を行うも、その治療の最中に「歯にヒビが入っている」ということから治療は中断。抜歯を宣告された患者様についてです。

ノーカット45分、実際の治療の様子をすべてご覧頂きます。

ダイジェスト版は下の動画となっております。こちらを先にご覧下さい!

これに対して、当院では術前にCTを撮影しつつ、歯周基本検査により歯根の先端にまでヒビが及んでいない可能性を診査、仮診断を下したうえで、ラバーダムとマイクロスコープを活用し、再根管治療に臨んでいます。

前医治療中、歯にヒビが入っている説明を受け、抜歯を宣告されているものの、患者様はその様子を実際に目で見て確認はされていない!?とのことでした。

当院では、治療中の様子を動画で記録。ヒビが途中でストップしていることを確認した上で、根管治療に臨んでいます。

抜歯は最終手段です。

抜歯するならば、ぜひ患者様ご自身の目で確認した上で、抜歯をご決断頂きたいと思っております。

そのためにはマイクロスコープの活用が便利です。

その治療の様子を、上の動画でご覧頂けます。ぜひご活用下さい!

また、抜歯には明確な「診断基準」がございます。
患者さまにも分かるようにご説明しているリンクを以下に添付します。ぜひご活用下さい!

抜歯基準 なぜ抜歯するのか なぜ抜歯が必要か?

 

 

 

神経に達するところまで削られ、痛い

当院のyoutubeチャンネルの動画に頂いたご質問に回答させて頂きました。

ご活用下さい!

歯に違和感があり動画見させていただきました。

奥歯がだいぶ深い虫歯だったらしく神経に達するところまで削られ、痛みに耐えられなくなりそこで一旦セメントで埋めて数ヶ月様子を見ています。

噛むと一時的な痛みが稀に現れるのですがやはり神経を抜いたほうが良いのでしょうか、、?

歯医者のエアーでセメントで埋めたところを当てられると染みて痛みが出ます。

何も食べたりしていないときは痛みはありません。

コメントありがとうございます!

実際に拝見していないため、適切な回答とならない場合もございます。

可能であれば、ご担当頂いた先生と密なコミュニケーションのもと、今後のご対応をご決断頂ければ幸いです。よろしくお願い致します!

回答させて頂きます。

頂いた文章から治療状況を重複致しますがまとめさせていただきました。

①神経に達する深いむし歯を削る

②痛みが出たため、セメントで埋めて経過観察中(数か月経過)

③噛むと稀に一時的に痛む(その他の痛みは無し)

④エアーで染みて痛みがでる

⑤何も食べたりしていない時は痛みは無い(→食べると痛みがある?)

まずは結論から。

痛みを感じる回数、その強さが増していなければ、しばらく経過を観察された方がよろしいかと推察致します。

上記頂いた症状からは、緊急性のある治療は、現時点では必要ないかと思います。

但し今後の懸案事項として、以下の点、ご留意頂ければ幸いです。

1)③⑤の噛むと痛みがあり、その痛みが数十分継続するならば、根管治療が後にあるいは近いうちに必要となる可能性があります。

2)②この時点で、神経が壊死している可能性があります。その際は徐々に感染が進行しますが、痛みは軽度あるいはありません。1カ月くらいするとやや違和感やジーン、ズーンとする痛みを常時感じます。

現時点で何カ月かは分かりませんが、当院では3カ月以上は経過を観察していません。

速やかに補綴処置(人工歯で精密に被せる)を施しています。

治療後に再度感染させないためです。

回答は以上となります。この回答が、ご担当頂いている先生とご相談頂いた上で、最善の治療法をご決断頂けるきっかけとなっていれば幸いです。

宮﨑歯科医院 Youtubeチャンネル

 

 

歯の神経は脆くならない・弱くならない!

「根管治療(根っこの治療、神経の治療、歯内療法)を行った歯は寿命が短くなる、脆くなる」と聞いたことはありませんか?

「歯の神経を取りたくない!」
「歯の神経を抜きたくない!」
「根管治療したくない!」
「歯の神経を残してくれる先生を探しています!」

大変多くの患者様からのご質問、ご来院を頂いております。
当院へのご相談数、来院数は都内でも随一ではないかと思います。

当院では可能な限り歯の神経を抜かずに残す治療を心掛け日々の臨床に取り組んでおります。
その具体的方法は、ラバーダム&マイクロスコープ&MTAによる覆髄法です。

しかしこの術式をもってしても残せない症例があります。

① すでに歯の神経は回復することのない炎症を起こしている場合

② 既に歯の神経が死んでしまっている場合

この2症例です。
①を不可逆性歯髄炎
②を歯髄壊死
といいます。

このような症例ではいたずらに「治療時期を遅らせる」ことで、むし歯は進行し、さらに歯の内部を削る量が多くなるばかりでなく、周囲の歯槽骨にまで悪影響を及ぼします。

「歯の神経を残したい、取りたくない」とする希望・不安の裏には「歯の神経を取ると、歯が弱く脆くなる」とする根拠があるからではないでしょうか?

でも、その「弱くなる、脆くなる」ってどの程度でしょうか?

本当のことでしょうか?

弱く脆くするには他の原因があるのではないでしょうか?

この点についてこの動画で分かり易く解説しています。

 

ここに3つの論文があります。

① 根管治療歯と生活歯の含水率の違いは2%以下
(Papa et al Endod Dent Traumatol 1994)

② 根管治療歯と生活歯の生物学的特性の変化は殆どない
(Sedgely and Messer J Endod 1992)

③ 根管治療を行っても、剛性の低下は5%であったが、辺縁隆線を超えて形成を行うと、64%の剛性が低下する(Reeh and Messer JOE 1989)

①と②の論文は、根管治療をしても、歯は脆くならないことを証明する論文です。

根管治療をしても、歯は弱くも脆くもなりません。ご安心下さい。

但し、③の論文はその逆。歯が脆くなることを証明する論文です。

その内容は、根管治療の際に「削られた歯の部位」によっては、歯は脆くなることがあることを示しています。

その部位は「辺縁隆線」。写真の赤矢印部分です。むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症です。この「辺縁隆線」部にむし歯があれば削らざる得ません。

以上のことを分かり易く簡単に解説すると、

歯の神経を取る事で、約2~5%程の剛性が低下します。つまり少しだけ弱くなりますが、おそらく皆さんが想像しているほどは弱く脆くはならないということ。

そして歯の削り方、神経を取った歯の後に残る「歯の量」によって、その剛性は大きく影響を受けるということです。

つまり「削り方」「むし歯の削除量」によって、歯の弱くなる・脆くなる程度は大きく影響を受ける!ということになります。

根管治療をした歯がすべて脆くなるわけではありません。

根管治療をした歯がすべて差し歯になるわけでもありません。

その病状によって最小限の切削治療が可能なのです。

歯の神経にまで感染が及び、その炎症が回復しない場合、あるいはすでに神経が死んでしまっている場合は、これ以上の感染を拡げないためにも早々の根管治療が必要です。

早々に行うことで、これ以上の感染拡大を予防できるのです。

つまりはご自身の歯を出来るだけ削らずに残せる!ということになります。

これは、根管治療後の歯が弱く脆くなりづらくなることにつながります!

歯の神経を残すことも大切ですが、たとえ歯の神経を失ったとしても、その後の、根管治療後の歯を削らずに残すことの方がとてもとてもとても大切なのです。早期に治療すれば、歯は永く長く使用できるのです。

そのためには、早期発見・早期治療。ラバーダム+マイクロスコープが不可欠といえるでしょう。

根管治療後どうやって治す どうかぶせる 

宮﨑歯科医院 Youtubeチャンネル

 

 

神経を抜いた取った歯、根管治療後の歯の寿命?

ここに3つの論文があります。

① 根管治療歯と生活歯の含水率の違いは2%以下
(Papa et al Endod Dent Traumatol 1994)

② 根管治療歯と生活歯の生物学的特性の変化は殆どない
(Sedgely and Messer J Endod 1992)

③ 根管治療を行っても、剛性の低下は5%であったが、辺縁隆線を超えて形成を行うと、64%の剛性が低下する(Reeh and Messer JOE 1989)

①と②の論文は、根管治療をしても、歯は脆くならないことを証明する論文です。
根管治療をしても、歯は弱くも脆くもなりません。ご安心下さい。

但し、③の論文はその逆。歯が脆くなることを証明する論文です。

その内容は、根管治療の際に「削られた歯の部位」によっては、歯は脆くなることがあることを示しています。その部位は「辺縁隆線」。写真の赤矢印部分です。

むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症です。この「辺縁隆線」部にむし歯があれば削らざる得ません。


その際は当院でも「歯が脆くなる可能性」をご説明させて頂きつつ、そうなっても問題が大きくならない治療法を加えてご説明いたします。

根管治療をした歯がすべて脆くなるわけではありません。
根管治療をした歯がすべて差し歯になるわけでもありません。
その病状によって最小限の切削治療が可能なのです。

上の論文から分かる事は、
根管治療したから歯が脆くなる訳ではないこと。
根管治療したことにより、歯を失う「量」に比例して、歯が弱く脆くなること。
つまりは、早期に治療して、できるだけむし歯が拡がるのを防ぎつつ、最小限に削り根管治療を行えば、弱く脆くならない!ということが分かります!

その対策法は、以下の「根管治療後、どう治す?」でまとめました。ぜひご一読下さい!

歯が脆く弱くならないようにするためには、早期発見・早期治療。+マイクロスコープが不可欠といえるでしょう。

根管治療後どうやって治す どうかぶせる 

宮﨑歯科医院 Youtubeチャンネル

 

歯にヒビ、折れた 抜歯?抜かないで残したい!

この動画は、他院にて根管治療を行うも、その治療の最中に「歯にヒビが入っている」ということから治療は中断。抜歯を宣告された患者様についてです。

これに対して、当院では術前にCTを撮影しつつ、歯周基本検査により歯根の先端にまでヒビが及んでいない可能性を診査、仮診断を下したうえで、ラバーダムとマイクロスコープを活用し、再根管治療に臨んでいます。

前医治療中、歯にヒビが入っている説明を受け、抜歯を宣告されているものの、患者様はその様子を実際に目で見て確認はされていない!?とのことでした。

当院では、治療中の様子を動画で記録。ヒビが途中でストップしていることを確認した上で、根管治療に臨んでいます。

抜歯は最終手段です。

抜歯するならば、ぜひ患者様ご自身の目で確認した上で、抜歯をご決断頂きたいと思っております。

そのためにはマイクロスコープの活用が便利です。

その治療の様子を、上の動画でご覧頂けます。ぜひご活用下さい!

また、抜歯には明確な「診断基準」がございます。
患者さまにも分かるようにご説明しているリンクを以下に添付します。ぜひご活用下さい!

抜歯基準 なぜ抜歯するのか なぜ抜歯が必要か?

宮﨑歯科医院 Youtubeチャンネル

 

 

 

1回で根管治療を終了させるのは歯の中の衛生的な点で大丈夫なのでしょうか?

 

1回で根管治療を終了させるのは歯の中の衛生的な点で大丈夫なのでしょうか?

無知で申し訳ないです。

コメントありがとうございます。

皆さんが疑問に思う大変意義あるご質問を有難うございます!55

ご説明させて頂きます。

よろしくお願い致します。

根管治療は、歯の神経にまで達した際のむし歯治療を云います。

むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症です。

歯を溶かしながら歯の内部へと感染を拡げていくのがむし歯です。

むし歯治療は「歯の内部に感染した細菌を駆除すること」です。

歯の内部には神経があり、その神経のあるスペースを「根管」といいます。

根管は煙突状の構造をしており、その数は奥歯に行くほど増えていきます。

前歯で1本、小臼歯で1~2本、大臼歯で2~4本です。

その根管内部に感染した細菌を取り除くのが根管治療です。

いわば煙突掃除といえるでしょう。

煙突内壁にこびりついたスス(細菌)を洗浄消毒するのが根管治療です。

従来の保険治療における根管治療では、この根管内に薬剤を塗布して根管内部の細菌を滅菌消毒します。根管上部に薬剤を置くことで、その薬剤が気化し、根管内部に浸潤し、歯の神経を殺しつつ、内部の細菌を消毒します。

この方法では根管治療時に最小限の麻酔(もしくは無麻酔)で短時間で治療を終了することのできる利点があります。

根管治療のポイントは、治療中に、治療している歯に唾液が侵入しないようにすることがとても大切です。この方法ならば、薬剤を手際よく交換するだけなので短時間で行えます。

ただし、肉眼と経験に頼った治療であることから実際に根管内部の感染が取り除けているのか否か?を判定することが出来ません。また薬剤の効果を待たなくてはいけないことから、長期間・多数回の治療が必要となるのもデメリットといえるでしょう。

このようにして、多くの患者様をできるだけご負担なく治療を進めているのが従来の保険治療における根管治療です。

ここでお見せした動画はこの方法とは一線を画した根管治療法です。

大きな違いは以下の2点です。

ラバーダムを使用することで、治療中の感染予防を徹底していること。

マイクロスコープを使用することで、根管内のむし歯を精査。徹底除去が簡単に行える。

これにより、複数回必要であった根管治療を少ない回数で終了することが可能です。

確かに、根管内に残留した細菌、象牙細管内に残留した細菌の可能性は否めません。

そのような症例では、複数回の根管治療が必要となりますが、当院では3回程で終了しております。

従来のラバーダムを装着しない肉眼に頼った根管治療では、長期間・複数回の治療を行うことで、それだけ唾液接触による感染機会を多く与えかねません。

歯の衛生的にも優れた根管治療法が、ラバーダムとマイクロスコープを活用した根管治療法、この動画の術式といえるでしょう!

宮﨑歯科医院 Youtubeチャンネル

 

 

 

 

湾曲根管でファイルが折れた場合 イスムス削除?

先生いつも拝見させて頂いてます。

湾曲根管にファイル折れた場合などはどうなされてますか?

あと、イスムスを削除する目安などはございますか?

いつもご視聴ありがとうございます。嬉しいです!

もしお時間があれば以下のリンクをご参照下さい!

https://miyazaki-dentalclinic.com/18672

患者様のために一生懸命に根管治療に臨む歯科医師であればあるほど、ファイル(器具)の破折は起こってしまうものでしょう。

ファイルの破折は好ましい状況、喜ばれる状況ではありません。

当院では、これは、決して失敗ではなく、適切に対処すべき「治療経過」と考えています。

問題は「ファイル(器具)の破折」ではありません。

問題は「細菌感染が取り除けていないこと」です。

そのため、ファイル(器具)破折を認めた場合、まずは「除去すべきか?しなくても良いか?」を考えます。

根管治療は「歯の内部に感染した細菌を駆除する治療」です。

・根管内の細菌が除去されている

・根管内に細菌が残っていたとしても、その感染が外部にでないように根管充填されている(根管内に細菌が埋葬されている)

・ファイルが感染していない

この3点に該当していれば、たとえファイル(器具)が根管内で折れたとしても、取り除く必要はありません。

ファイルも適切に滅菌されたものや、新品を使用していれば、「根管充填材」として機能することもあるのです。

 

湾曲根管でファイルが破折するシチュエーションは次の通りかと思います。

1.自分が器具を折ってしまった場合

①根管治療中、感染を取り除く前に折ってしまう

1)術前に根尖病変があり、その根管治療中に湾曲根管の根尖で折れた場合はファイルを取り除く必要性が生じます。

そのため、そのような危険性のある症例では、術前にCTを撮影し、十分な準備とご説明のもとに治療に臨む必要があるでしょう。

このような症例で折れてしまった場合、折れているファイルが見えるようであれば取り除くことは可能です。

しかし、湾曲した先で折れており、マイクロスコープでも見えない場合は取り除くことは私には困難です。歯根端切除術の適応症となります。

歯根端切除術はなぜ必要か?

https://miyazaki-dentalclinic.com/20052

2)術前に根尖病変がなく、たとえば形成時の露髄からの根管治療の際にファイルが破折した場合。

→このような症例では根尖まで感染が拡がっていることは考え難いものです。

ファイル破折した部位より手前までを十分に拡大洗浄し経過を観察します。

大概が問題なく治癒するものです。

ただしマイクロスコープで見えるならば、歯根を壊さない前提で取り除いた方がいいでしょう。

上記2)には前提条件があります。以下の2点が必要不可欠です。

・ラバーダムをしていること

・折れたファイルは新品であること

②根管治療後、根管内がキレイになってから根管充填前に折ってしまった場合。

→これはファイル自体が感染源ではなければ取り除く必要はないでしょう

取り除こうとすることで歯根を壊しては意味がありません。

2.他院で器具を折ってしまった症例を診る場合

①症状も徴候もなく(痛みがなく、根尖病変も認められない)、他院にて適切な根管治療後に根管充填前に折れているのであれば、(つまり上記1.の②)取り除く必要はないでしょう。

②症状・徴候がある場合(痛みがあったり、根尖病変がある場合)

1)ファイルが原因の場合
2)ファイルが折れた先が根管治療不十分で原因の場合
3)ファイルの破折が原因ではなく、他に原因がある場合

これらを適切に見極めて根管治療に臨む必要があるでしょう。

1)2)共にファイルを取り除く必要があるでしょう。

3)は不適切部分を適切に根管治療すれば良いでしょう。

適切な根管治療とは?

イスムスも上記の「湾曲した根管でファイルが折れた場合」と同様です。

まずは適切な根管治療、再根管治療を行います。

すべての根管を適切に拡大し洗浄します。

その後も痛みや違和感、腫れなどの症状が残っているのであれば、イスムスへの感染を疑い、CTを必ず精査した上で取り除きます。

ファイル破折の残存もイスムスの有無も、治療の過程であり、原因ではありません。

原因は「細菌の感染が残存していること」「それを取らないこと」です。

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