日別アーカイブ: 2019年4月10日

根管治療 親知らず マイクロスコープ(都内港区内幸町新橋虎ノ門日比谷霞ヶ関歯科歯医者)


大学病院で親知らずの抜歯を予定されている患者様。その手前の歯がズキズキと痛み、その痛みが治まらないため、他院より根管治療をご希望でご紹介・来院されました。

親知らずが横に向かって生えていると、その手前の歯との間に食物が挟まり、むし歯となってしまうことが多々あります。本症例の患者様もその一例でしょう。

むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症です。歯の内部に感染を拡大することで、その細菌を殺菌すべく、血液が患歯に集まります。そのため局所の内圧が高まり、ズキズキとした痛みとなります。ズキズキする痛みが治まらない症例では、その感染範囲が大きく、神経全体が炎症を起こしている状態です。このような症例では根管治療が適応となります。

上動画は、当院で行った初回の根管治療の様子です。

無痛麻酔を行い、ラバーダムを装着します。
その後は患歯の歯面に付着した唾液を洗浄し、歯の内部のむし歯(細菌)を除去します。
初回の治療は30分程。治療後は1~2日痛みますが、すぐに緩解します。

次回は更に根管内を洗浄消毒し、次々回で根管充填し根管治療は終了するでしょう。

本症例(下顎第2大臼歯)には3つの根管(神経)が存在します。その3つの根管内を無菌化する必要がありますが、その根管の走行は非常に複雑です。

初回の治療終了後に当院で撮影したCT画像では、3つのうちの2つが先端で湾曲・結合する変形根管でした。次回はCT解析画像をもとに、ニッケルチタンファイルを使用して治療に臨みます。