月別アーカイブ: 2019年3月

インプラント 結合組織移植 無痛麻酔 (都内港区内幸町新橋虎ノ門日比谷霞ヶ関歯科歯医者)


上動画は抜歯即時インプラント手術後、2回目の手術時の実際の様子です。

部位は上顎前歯、歯根破折のため抜歯と同時にインプラントを埋入しつつ、GBRを行った症例です。

抜歯をすると、抜歯部位の歯肉と歯槽骨が痩せてしまい、審美的に問題が生ずる場合があります。このような上顎前歯部症例では、歯を回復するだけでなく、審美性の回復にも配慮した治療が必要となります。上動画は、その治療の様子となります。


手術はマイクロスコープで診ながら行います。

上画像はその治療の様子です。歯肉の下に埋め込まれたインプラントフィクスチャーの頭だしをするのが「2回目の手術」の目的です。

インプラント治療の流れ、どんな治療?についてはこちらをご参照ください。
https://miyazaki-dentalclinic.com/22112

当院の治療は、インプラント治療に限らず、無痛麻酔・無痛治療です。本動画は、その様子についても見て頂くことが可能です。

当院の目標とする「一生に一度の歯科治療・やり直しのない歯科治療」を目指すには、上動画にように、ひとつひとつの施術を大切に、先人先達に学び、日々精進することが不可欠です。お困りの際はご相談ください。しっかりと拝見させていただきます。

 

歯の神経を残したい 神経死んでいる 根管治療 (都内港区内幸町新橋虎ノ門日比谷霞ヶ関歯科歯医者)


「なにもせずとも、かまなくても痛い」とのことで当院を受診された患者様。まずはお薬を処方させていただきましたが、夜寝てるときも痛みがあるため緊急で来院されました。神経の治療をしたことはなかったため、できれば神経を残したいご希望を抱きつつの治療となりました。

上動画は、当院での治療の様子です。

深いむし歯治療や根管治療では、CTを撮影し、ラバーダムを装着。マイクロスコープにて治療に臨みます。


口内所見では目に見えるむし歯は認められません。レントゲン所見からは以前に深いむし歯治療を受けた経緯が読み取れます。


上マイクロスコープ画像は、むし歯が神経にまで達した際の状態です。

穴が空いているのが分かります。

右図のように歯は3層構造です。歯の内部に血流に満たされた神経が存在します。そのスペースを「根管」といいます。健在な神経であれば、血液の通った”ピンク色の水風船”のように見えます。

上画像では、根管内は空洞。ピンク色の水風船は認められません。

これは「歯髄壊死(歯の神経が細菌の感染により死んでしまうこと)」を意味しています。

マイクロスコープを使用することで、歯の神経の状況を適切に診査することができます。
場合によっては、神経を残すことも可能となることです。

(肉眼、裸眼での治療ではこの診査は困難です。拡大鏡(ルーペ)でも診ることはできますが、10倍以上の拡大率が必要となるでしょう)

当院ではマイクロスコープを2機常設しております。
根管治療にかぎらず、すべての診療で使用できる環境が整っています。

 

 

 

 

インプラント 歯根が折れた場合 (都内港区内幸町新橋虎ノ門日比谷霞ヶ関歯科歯医者)


当院でメンテナンス中の患者様の1症例です。インプラントの前後の失活歯(根管治療済みの歯をいいます)が折れ、抜歯と同時にインプラントを埋入する「抜歯即時インプラント手術」を行うこととなりました。

なぜ、抜歯せざる得ないのでしょうか?どのような場合に抜歯となるのでしょうか?

ここに一つの論文があります。Axelssonらは、彼らの30年にも及ぶ長期メンテナンスの報告を精査した結果、定期的なメンテナンスが、むし歯と歯周病を予防し、歯の予後を高める可能性を明らかにしています。

同時に、メンテナンス中の抜歯理由を調べた結果では、むし歯が12歯、歯周病が9歯なのに対して、歯根破折が108歯と約10倍に及んでいることを明らかにしています。

メンテナンス中の患者様の抜歯となる理由

1位 歯根破折 108(歯)
2位 根管治療 24
3位 歯根吸収 12
4位 むし歯 12
5位 外傷 8
6位 歯周病 9

この結果より、歯根破折(根管治療しているいないに関わらず)と根管治療が上手くいかない症例が、抜歯の最たる理由となりえることが分かります。

また、次のような論文があります。根管治療を行った歯を「失活歯」、神経のある歯を「生活歯」といいますが、生活歯と失活歯が抜歯となるリスクを比較した論文です。
つまり、根管治療した歯が、抜歯となる可能性を示唆した論文といえます。
前歯を根管治療した症例では、していない症例に比べ、1.8倍抜歯になる可能性が高く、奥歯では、実に7.4倍にもなるとのことを この論文は示唆しています。

当院ではインプラント治療をする前に、そしてインプラント治療にならないように、
① 予防
② 神経を抜かない、残す治療
③ マイクロスコープ根管治療
④ 残存歯質を残した補綴
⇒セラミックポストアンレー
⑤ ファイバーコアの装着
⑥ かみあわせ
⑦ 歯根端切除術

それでもダメならば抜歯が最適な治療であり、抜歯後の治療法としては、インプラント治療が最適、最善と考えています。


上動画は、手術後1週間の口内の状態です。

本症例は、抜歯と同時にインプラントを埋入し、失った周囲歯槽骨を再生するGBR法を適用しました。術後5日間は多少の腫れが生じますが、痛みは左程ではありません。腫れは「血液の集まり」であり、その血液が創部を治し、周囲歯槽骨を作り上げます。とても大切な反応が「腫れ」です。なくてはならない生体反応といえるでしょう。

インプラントが歯槽骨に結合する2か月間、この仮歯を使用して頂きます。御食事に困ることはありません。

かみしめの癖のある患者様、かみあわせに問題のある患者様は、歯に対する物理的負担が強く、神経を抜いた歯(根管治療済みの歯)は、経年的に歯根破折の危険性が高まります。噛む力を支え切れないために歯根が折れるのです。

抜歯した際、残っている両隣の歯を削りかぶせるブリッジでは、3本分を2本で支えることになります。入れ歯では残っている歯に引っ掛けて使用します。

残っている歯に負担をかける入れ歯やブリッジを治療法として選択するか?または残っている歯を助けるインプラント治療を選択するか?十分ご相談の上、治療法を選択したいものです。

 

 

神経を取らない 抜かない マイクロスコープ(都内港区内幸町新橋虎ノ門日比谷霞ヶ関歯科歯医者日比谷千代田区)


他院にて黄色矢印の歯にセラミックインレーを装着。装着後より痛みが続き、当院を受診されました。歯の内部には、むし歯が取り残されており、歯髄壊死の状態。当院にて適切に根管治療を行い、痛みを取ることができました。

本症例は、その隣の歯(赤矢印)のむし歯治療です。

冷たいものが染みる症状がありますが、それ以外の症状はありません。
むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症であるため、感染が進む前に治療をしたほうが、削る量も少なく、神経をとらなければならないリスクも軽減できます。患者さまより治療のご希望があり、神経を残す治療を行うこととなりました。


上動画は、当院の神経を残す治療の実際の様子です。患歯にはラバーダムを装着し、無菌的な治療が行えるような環境をつくります。その上で、マイクロスコープを用いて、むし歯を徹底的に削り取ります。

「むし歯を徹底的に削る」と云うと穏やかではなく聞こえるかもしれませんが、マイクロスコープを用いることで、「むし歯は削り、健全な歯は絶対削らない」ということが出来ます。当院のいう「むし歯を徹底的に削る」というはそういうことですのでご安心下さい。

本症例ではむし歯を取り除くことで、神経(=歯髄)に達し、露髄しました。「露髄=根管治療」とは当院は考えません。むし歯治療は「細菌感染を取り除くこと」です。

感染していなければ、たとえ神経が露出しても根管治療する必要はありません。また一部だけ感染しているのであれば、その部分の神経をとりのぞき、部分的に神経を残すことも可能です。これにはマイクロスコープが必要となります。

一生に一度の歯科治療・やり直しのない歯科治療が当院の目標です。
お困りの際はご相談ください。


 

 

 

3/28(水)は17時までの診療となります


院内感染防止対策研修会出席のため、3月28日 水曜日の診療は17時までとさせていただきます。ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願い致します。

 

 

 

マイクロスコープ 歯科治療 型どり (都内港区内幸町新橋虎ノ門日比谷霞ヶ関歯科歯医者) 再根管治療 ファイバーコア

歯科治療の目的は、咀嚼機能の回復と審美性の回復です。
① 美味しく健康な食事ができるように!
② 素敵な笑顔が保てるように!
これが目的です。

そのためには、以下の3つの問題点を解決する必要があります。
① むし歯
② 歯周病
③ かみあわせ

①と②は唾液中に存在する細菌の感染症です。
そのため、目に見えない細菌感染を徹底的に除去し、失ってしまった歯を適切に回復する必要があります。


この2つ、つまり
① 細菌の徹底駆除
② 精度の高い補綴(クラウン、インレーなど)

には、マイクロスコープが不可欠な治療機器となります。

当院ではマイクロスコープを2機常設しすべての治療に臨みます。


上動画は、他院で製作したセラミッククラウンが何度も外れるため当院にご相談された患者様の1症例です。セラミッククラウンの適合性は十分とは言えず、その土台には金属製のネジを使用した治療法が為されていました。保険外治療であるセラミッククラウンの土台としては不適切な土台と不十分な根管治療。患者様にご説明させていただき治療に臨んだ様子を上動画でご説明させていただいております。

より自然でより審美性の高い治療が望まれる「前歯のオールセラミックス治療」。
適切な治療コンセプトに基づいたマイクロスコープの使用により、より完成度の高い治療結果を得ることができます。

当院では、根管治療、神経の残す治療、審美的な歯科治療だけでなく、すべての治療においてマイクロスコープを使用して治療に臨みます。細菌の感染症である歯科治療において、その精度を約束するマイクロスコープはなくてはならないものでしょう。

一生に一度の歯科治療・やり直しのない歯科治療を目指し、日々精進です。

 

 

 

神経を残す オールセラミックス インレー (都内港区内幸町新橋虎ノ門日比谷霞ヶ関歯科歯医者マイクロスコープ)


痛みのある深いむし歯ので当院を受診された患者様に「神経を残す治療-部分断髄法-」を行い神経を温存し、オールセラミックスインレーで治療を終了した患者様の治療の様子です。

本症例、神経を残す治療の実際の様子は右写真をクリックご参照ください。

初診時、ズキズキと痛むことはあったものの、そのときどきだけ。長くは続かず、心配になり他院を受診すると「神経の治療が必要です」と説明されたため、なんとか神経を残せないだろうか?と当院を受診されました。

上動画は、神経を残す治療が終了し、その後の補綴(クラウンやインレーのこと)治療の様子です。

むし歯治療の成否は2つの点を徹底する必要があります。
① むし歯を徹底して取り去ること
② 取り去った部分は精度高く元通りに治すこと
この2つです。

むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症です。細菌を徹底し取り去り、再度感染させないようにマイクロ単位でピッタリしたインレーやクラウンを装着することが「やり直しのないむし歯治療」に求められます。

そのためにはマイクロスコープが威力を発揮します。

 

 

歯の神経を残す治療 (都内港区新橋内幸町日比谷霞ヶ関虎ノ門歯科歯医者)


インプラント治療中の患者様のむし歯治療です。

むし歯は小さなうちに治しておいたほうが、歯を削らなくて済みます。
そのため、痛みはなくとも、定期的に歯医者に来院していただき、クリーニングだけで歯医者さんを利用通院するのが一番いいと私は思っています。

しかしむし歯になってしまったら、しっかりと削って取り除く必要があります。
「歯を削らないでください」という患者様の痛切なるご希望を伺います。大変よく分かりますが、当院では徹底的に”むし歯は”削り取ります。むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症です。細菌を取り除かなければ、さらに感染拡大し、削る量がおおくなってしまうのです。

当院では徹底的にむし歯を削り取ります。

そのためにはマイクロスコープが必要です。むし歯を徹底的に削り取ると同時に、健全なる歯質や歯髄(=神経)は徹底的に残します!

これまでむし歯ではないところを削られた?という気持ちで来院される患者様も多くいらっしゃいます。なかなか治らないのでそのようなお気持ちになる御心持ちは非常によく分かります。当院では治療中の様子を上動画のように記録して患者様にお見せしています。そのため、「削られた」「削らないでください」「むし歯じゃないところを削られた」というようなお気持ちになる患者様は全くいらっしゃいません、安心して治療をうけていただける環境が整っています。

神経を残す治療や根管治療について、患者様より頂くご質問はこちらをご参照ください。

上動画は当院のむし歯治療の実際の様子です。MTAを用いて直接覆髄法にて神経を残す治療を行っております。

このような治療は、強拡大された視野でのみ行える治療法です。肉眼では見えないため不可能です。マイクロスコープ治療は。我々歯科医師にとっても非常に有用であると同時に、患者様にとっても非常に有用な治療機器をいえるでしょう。


 

 

 

根管治療 回数 間隔 (都内港区新橋内幸町日比谷霞ヶ関虎ノ門歯科歯医者)


定期検診で来院された患者さま、痛みはありませんが、レントゲン所見で大きなむし歯が認められた患者様の症例です。神経周囲の歯質を大きく失っていることもあり、根管治療を行いました。

根管治療の回数や来院間隔についてのご質問を大変多くいただきます。
ここで回答させていただきます。

根管治療には大きく分けて2種類あります。
① はじめての根管治療
② 2回目以降のやり直し根管治療(=再根管治療

①であれば、
前歯から小臼歯であれば、1~2回、大臼歯であれば2~3回で根管治療は終了します。1回の治療は1時間ほど。来院間隔は1週間~2週間といったところでしょう。

②であれば、
上回数に1~2回多くなるかならないか、といったところでしょうか。
再根管治療は、以前に詰めた根管充填材の除去や未根管治療部位、根管内に穴が空いているなど、少し手間のかかる状態となっていることがしばしばです。そのため、①に比べて回数が多少増えることがあります。1回の治療は1時間、来院間隔は1週間~2週間でしょう。

治療中は必ず麻酔をします。無痛麻酔、無痛治療です。

多くの歯医者さんでは、根管治療の際、無麻酔で治療をされると聞きました。
これは、根管治療の方法の違いによるものでしょう。
無麻酔で治療される歯科医院では、ペリオドンなどのホルムアルデヒド製剤を使用して、神経を徐々に壊死させる手法で根管治療をしているようです。
この薬剤を根管内に貼薬すると、神経が徐々に壊死します。壊死した部分を毎回取り除き、壊死しない部分は痛みとして感じるため、そこにまたペリオドンを貼薬し、経過をまち、また来院していただいたときに、更に貼薬し神経を壊死させるといった手法です。


むし歯は細菌の感染症です。

感染を取り除けば身体は治癒に向かいます。
ペリオドンを貼薬するという手法は、感染した神経(=歯髄)に貼薬することで、感染している細菌とともに神経をも壊死させるという方法。時間と手間がかかります。

当院では、感染した細菌は早々に取り除きます。ペリオドンは使用しません。この薬剤を貼薬することで、神経を失活(壊死)させることはできるのですが、同時に組織がホルマリン固定され、消毒材である次亜塩素酸の効果を減弱させ、治癒を阻害するという文献があります。そのため、米国では、このような薬剤は使用せず、水酸化カルシウムを貼薬することが推奨されています。当院でもこの治療コンセプトに従い、ペリオドンは使用していません。

根管治療に関わらず、むし歯治療は、徹底した細菌の駆除がその治療の成否を決定します。そのため、治療にはマイクロスコープが不可欠です。裸眼・肉眼の治療には限界があります。要注意です。当院では肉眼では治療は絶対行いません!

また、むし歯を徹底除去したのちには、再度唾液中に存在する細菌が感染しないように、精度高く精密に適合するクラウンやインレー(=補綴といいます)を装着することが非常に大切です。

問題(=むし歯という病気)を解決するには、以下の2点が不可欠となります。
① 原因の除去(細菌の徹底駆除)
② 再発予防のための環境を改善 (究極の偽物を口内に製作し、清掃しやすい環境を作り出す)

歯は1度削ったら元には戻りません。
可能な限り削らない、削らなければならないならば、徹底してむし歯のみを削りとり、精度高く治療する。

上動画では、可能かなぎり歯を削らない「セラミックポストアンレー」を施術予定です。
詳細は上動画をごらんください。

歯を大切に、一生に一度の歯科治療・やり直しのない歯科治療を目指し日々精進です。

 

 

セラミックポストアンレー なるべく歯を削らない治療 (都内港区内幸町新橋虎ノ門日比谷霞ヶ関歯科歯医者)

根管治療後どうやって治す どうかぶせる 

根管治療後は、歯が弱くなるため、その対処が必要です。
そのために、装着する土台(コア)はメタルコア(金属製の土台)ではなく、ファイバーコアを選択すべきでしょう。

むし歯により歯を大きく失ってしまっている場合、ファイバーコアで歯を作り上げた上で、その上にオールセラミックスなどのクラウンをかぶせるのが通法です。

しかし、上動画症例のように残っている歯質(歯)が多い場合は、「セラミックポストアンレー」を装着すべきでしょう。この方法は、USC(University of Southern California)の教授 Pascal Magne(パスカル マニエ)先生が「根管治療後に歯が破折しない(折れない)ようにするための優れた方法」として推奨されている術式です。科学的根拠もあり、根管治療後の歯を強固にすることが証明されています。

セラミックポストアンレーとは、可能な限り削らず、コア(=ポスト)と噛み合わせ部分が一体となってオールセラミックス(e-max)で製作された補綴物です。

当院では科学的根拠に基づく最新の医学をいち早く導入し、患者様の治療に役立てています。一生に一度の歯科治療・やり直しのない歯科治療、当院の目標です。