かみあわせのブログ

すぐ治る方の共通項

どんな人でも生きていれば調子を崩すことはある。
歯の不具合も同じ、かみあわせの不具合は、その最たるものであろう。

いままで大丈夫だったのに、突然調子が悪くなった。
原因は様々だが、調子のいい状態に戻せば治るはず。
必要な治療を施し、もとあった生活環境に戻すことが大切。原因は歯だけではない。

スポーツでも力が入っていると身体は硬くなり、いい動きができないように、身体や歯の調子も「良い加減で抜けた状態」がいい。ストレスは身体によくない。

調子の悪さが継続すると、 「どうして調子がわるいんだろう?なぜだろう?」とひとりで考え込むことが多くなる。
ヒトは考えるほどに「迷い」を深くする生き物。考えるより、心地いいものを感じ、前向きに努力を重ねるほうがよい。

治りの良い方に共通することがある。
「素直」、治療に対する疑いがない。
「勇気」、治療の決断が速い。

これまで大変なご苦労を重ねてきたことは口内を診れば明白。
しかし、その判断は柔軟で、行動が速い。
治りの良い方に共通してある心理的特徴。

人生の心構えと基本動作。患者さまから教えを頂くことは多い。

 

歯は「柱」

『家の柱』 が折れてしまったら、どうしますか?

他の柱に負担がかかり、家が倒れないように、
皆さん迷わず修理、新しい柱を立てるでしょう。

右写真、赤矢印の歯が折れてしまいました。
患者さまは反対側をご使用されており、困っていないご様子、しばらく経過観察です。

しかし、歯は「家」で例えるならば、『柱』。
一生涯使用する『柱』です。

黄色赤色で示した 『下あごの骨』
大きさが違います。

大きければ大きいほど、「かむ力」が強くなる。
家でいうならば、「大きな地震が頻発する」ということ。

かむ力が強い症例は、歯に負担がかかります。
一本でも柱は多い方がいいのです。

ひとつの柱を大切にすること。
柱を失ったら、新しいしっかりとした柱を立てて、安心して生活できる家を維持すること。

歯の治療でとても大切な考え方です。

根管治療とかみあわせ

他院にて根管治療を受け、セラミックをかぶせた一症例。
遠方より当院を受診されました。

治療したセラミックが外れての来院。
お話を伺うと、治療内容に疑問を感じ、当院を受診されたとのこと。
治療部位を拝見すると、歯が折れており、かみあわせが高すぎる。

それだけでなく、根管治療は上写真の通り。
根管治療は歯の神経を取り除き、その部位に樹脂を詰め込む治療。
その樹脂が歯の外形より逸脱したところへ詰め込まれている。
根管治療のために、その専門医をうたっている病院を選択して治療してもらったとのこと。

とても残念でなりませんでしたが、この現状をご説明させて頂き、再治療をすることとなりました。

患者さまは、現実を受け止め、前向きに治療に取り組みたいとのご決断。
このような治療は医原性原因の結果生じたもの。ご自身の状況を受け止め、前向きに治療に取り組むご姿勢に頭が下がる思いでした。

信頼できる歯医者インプラント専門医など、インターネットで簡単に検索ができます。
しかしその信憑性には?がつくこともあります。

情報の氾濫する現在、その情報を取捨選択する力、「決断力」が問われる時代になっているようです。

宮﨑歯科医院では、無痛治療を基本に、かみあわせに配慮した様々な治療が可能です。
お困りの際はご相談ください。

しかし、現実に私では手におえない症例もございます。その際は私の師匠や仲間にご紹介いたします。ぜひご相談ください。

セカンドオピニオンご希望の患者さまは、メールにてお知らせを頂き、当院を受診ください。
口腔内を拝見せずの無責任な回答は控えたいと考えております。
ぜひご協力頂けますようお願い申し上げます。

治療の計画

先日、毎月参加している臨床検討会にて、「診査診断、治療計画」の大切さを再確認しました。

皆さんが家を建てる時、

『私は設計図を描けません』
『 私は設計図なしで家を建てます』

建築家がそう言ったら、どう思いますか??

逆も然り。

『下調べなどの細かいことはいいから、とりあえず家を建ててもらえる?』

依頼主がそう言ったら、良い家は建つでしょうか?

歯科治療においても同じ。
『診査診断に基づく治療計画』は、建築の『設計図』と同じ。

それ無くして『治癒』は困難でしょう。

困難な症例ほど、この 『設計図=徹底した診査と治療計画』が 必須です。

宮崎歯科医院では、「治癒」をめざします。
そのためには、徹底した診査と治療計画、そして患者様の「お気持ち」も必須です。

治療は登山に例えられます。

登る山は 症例の難易度、
そのルートは 治療計画、
そして登るのは、患者さま。我々はそのサポートなのです。

ヘリコプターで一気に駆け上がる、、というわけにはいきません。

遭難しないように、「治療計画」が大切です。

体幹 インナーマッスル 姿勢 かみあわせ

インナー

「かみあわせ」を治療する立場にいる私ですが、自分の「かみあわせ」は決して褒められるようなものではありません(笑)

そのため、治療時の無理な姿勢や疲れ、ストレスが加わると、頭頸部領域に筋痛が生じます。
顎関節症やかみあわせの不具合のある患者様の症状がとてもよくわかるのです(笑)

かみあわせの不具合の放置はよくありませんが、全身の姿勢の不具合もよくありません。

一生懸命に物事に取り組むと(楽しいことであれば別ですが)、身体は硬直し、屈筋群優位の末梢に力の入った姿勢をとるものです。

以前のブログにも書きましたが、かみ合わせの不具合だけでは顎関節症の症状は起こりません。
全身の姿勢の不具合やストレスなどがその主たる原因でしょう。

そのならないためにも全身姿勢への配慮が必要です。

 

カイロプラクティックの先生に全身の姿勢について定期的にご教授を頂いておりますが、
いわゆる「いい姿勢」の取り方には多くの注意点が大切です。
骨盤の位置、座り方、頸部の位置、舌骨の位置、恥骨の意識、足親指の使い方などなどなど、多くのことへの配慮が必要ですが、つまりは「インナーマッスル」を働かせるということに尽きるようです。 

かくある私もこのインナーマッスルを働かせるための器具をたくさん購入して練習をしております。
・バランスディスク 
・バランスボード(これは3枚もってます(笑))
・腹圧を高めるベルト(これもいっぱいもってます)
・ストレッチポール
・骨盤ですわるアーユルチェア
書ききれないほど多数のアイテムを購入して練習しております。



こんなことを私が経験した上で、当院ではかみあわせ治療を施す患者様には「全身姿勢」の写真を撮影し、その評価をして治療に臨みます。

姿勢は大切です、姿勢はその方の生活環境の表れであり、生き方です。
一生懸命さがその姿勢に表現されています。

かみあわせに不具合を感ずる方は一度ご相談ください。
私の経験も踏まえて、お力になれると思いますよ!

 

 

顎関節症(かみあわせ)と姿勢 東京都内 内幸町 虎ノ門 霞ヶ関 新橋 歯科歯医者 

顎関節症。
・口があかない
・顎が痛い、音がなる
・首が痛い、肩がこる
・めまいなどの不定愁訴

頭頸部領域にの痛みや違和感を顎関節症」といいます。

2000年までの論文において、顎関節症の原因は、「精神的ストレス」とされており、「かみあわせ」はその「増悪因子」であると結論づけられています。

しかし、顎関節症は、多くの因子が絡まり生ずる疾患です。決してストレスだけが原因ではないでしょう。

原因の1つに「全身のバランスが崩れ」があります。全身バランスの崩れが、その人の持つ「許容量」を越えたときに発症するのです。

かみあわせ(咬合)」に異常があるから ただちに症状が発現するのではなく、生活習慣やストレスなどから、全身の姿勢が徐々に崩れ、限界を越えた時、そこにかみあわせ(咬合)の異常があると発症するのです。

かみあわせ」はしっかりと整備されて然るべきではありますが、「かみあわせ」だけで症状が発現することはなく、「かみあわせ」は増悪因子であり、唯一の原因ではないのです。

上下の歯の接触関係は、姿勢によって容易に変化すると論文で明記されており、「かみあわせ」を調整する、採得する際にはその姿勢への注意深い配慮が必要であるとされています。

写真は患者様の一例です。
頭部は前傾し、いわゆる「猫背」。腰は前彎している状態です。
「アッパー&ローワークロスシンドローム」という全身の前後的な筋バランスの崩れが認められます。
大変まじめな方で、一生懸命に仕事に打ち込んでいらっしゃるご様子。お仕事の内容から前かがみとなることが多いことから、かみあわせにも不具合を生じていらっしゃるようでした。
また、頸部が左に傾斜しており、前後左右的に筋バランスが崩れていることがわかります。

このような症例に対しては、適正なる「かみあわせ」「下顎位」を決定することは難しく、仮歯やスプリント(マウスピース)を用いて、全身姿勢への配慮も行い、適正なるかみあわせを見定めていく必要があるでしょう。

頸部前傾姿勢では、首の後ろ「後頭下筋群」の緊張が顕著となっており、この筋群の緊張は「精神的ストレス」と明確な関連があるとされています。

歯科治療をきっかけに頭頸部領域の症状が発現した患者様が多数いらっしゃいます。
当院では、このような全身の姿勢診査や顔貌形態の精査など、多数にわたる診査項目のもとに、その原因を突き止めています。

歯科治療によるかみあわせの変化は、症状発現の「きっかけ」であり、おおもとの原因は、長年にわたるお身体の変化、ひずみが原因であるというのが私の臨床の実感です。
「自分の身体は変化しない、自分の歯は変化しない 」
こんなお考えをお持ちの方がほとんどです。

しかし、成長期を終え、20歳を過ぎればお身体はひずみ衰えていきます。

それまでもっていた特徴がさらに大きくクローズアップして現れてくるのです。
少し猫背であった方は、さらに大きく猫背となる。といったように。

身体も、自身を取り巻く環境も 日々変化するものです。

その変化を感じ取り、自分の身体にやさしく、変化に対応してあげること。
これがとても大切なことではないかと 日々の臨床で実感しております。



―宮崎歯科医院について― 舩井(船井)幸雄先生の著書「退散せよ似非コンサルタント」(52頁の超プロの5条件で紹介される)や 私の知った良い歯科医師(歯医者)、信頼できる歯医者・名医として紹介され、インプラントかみあわせ(顎関節症)治療で多くの患者さまを拝見する歯科医院です。関東 東京都内、内幸町、虎ノ門、新橋、霞ヶ関、神谷町、港区、千代田区だけでなく関東近県、全国から患者さまが来院されるため、ご来院の際はお電話・メールにてご予約いただけますようお願い致します。インプラントかみあわせだけでなく、マイクロスコープCT撮影ラバーダム防湿を駆使した最先端根管治療ホワイトニング審美歯科メタルフリー予防歯科・親知らずの抜歯・歯周病治療・一般むし歯治療など、痛くない麻酔、痛くない治療で行っております、安心してご通院頂けます。セカンドオピニオンやご相談、メール相談も多数頂いておりますのでお気軽にご相談ください。

 

 


「考える」ということ

宮﨑歯科医院ではセカンドオピニオンを受け付けております。

多くの患者様にこの制度をご利用いただき、ご質問・ご相談に来院されております。

他院にて、 「インプラント治療をすすめられてのですが、、、これでいいのでしょうか?他の治療法はないのでしょうか?」というようなご質問、ご相談を頂きます。

インプラント治療だけでなく、歯科治療には多種多様な治療法が存在します。
その中から、
・病態の改善
・患者様の希望

の2点の希望を叶える方法を患者様とともに導き出します。

「この治療法しかない!」というのであれば、迷うこともないでしょう。
しかし現実はそうではありません。

そうなると、一生懸命に『考える』こととなります。

『考える』、、、「どの方法が正しいのだろうか?」

『考える』こととは、「正解」を探すことと皆さん思っていいらっしゃるようです・

間違いではありませんが、 
「解決困難な問題」は、 多くの原因因子が絡り生ずる結果です。
また、患者様の生活習慣、希望、費やせる時間・費用も多種多様でしょう。 

その解決方法に、たった一つの「正解」などないと思います。

『考える』とは、
「正解」を答えるために考えるのではなく、自分で考え、自分で決めたことに責任を持てる結論を導き出すということではないでしょうか。

自分が責任をとることのできる決断が、その時の自分に正しい決断であり、そのような決断に導く思考過程を 『考える』という行為とするべきでは ないでしょうか。

あとで「こうしておけば良かったかな?」と思うこともあるでしょう。
しかし、その時には当初の問題は解決されており、自分で解決できる状況にも在るでしょう。

いま その問題から 『逃げてはいけない』
決断なき思考は、妄想です。不安を駆り立てます。

『思考は種である』 といいます。
今日の自分の姿は、過去の自分が「思考した結果」です。

今日の思考と行動が、
未来の自分をつくる「種」となります。

今日の自分の思考が、未来を決める。
明るいひまわりを咲かせるためにも、前向きな「考える」を実践したいですね。

このような「考える」のために、当院では患者様に徹底した診査とカウンセリングを行います。
いつでもご相談ください。

こどもの矯正

上顎の発育は、10歳までに終了します。
下顎の発育は、身長が伸びるのにあわせて開始します。つまり10歳以上になって下顎は発育します。

上顎の発育が終わるまでに適正な上顎の発育ができないと、歯並びが悪くなるのです。
原因はさまざまですが、遺伝的要因、鼻疾患、生活環境などでしょう。


まだ治療途中ですが、術前術後(治療現在)の写真です。
左写真は、上あごも下あごも適正な成長発育がなされておらず、小さい。そのため、歯並ばずにいます。このような症例に対しては、「その子の本来持つポテンシャルを元通り出してあげること」が必要です。

このような「拡大床」という装置を装着し、日々すこしずつ、上あご下あごを広げてあげる。
つまり、歯が適正にならぶスペースをあたえてあげることができるのです。この装置で上の写真のような術前術後の結果となります。
装置を装着するだけで、2期治療(ワイヤーによる矯正)が必要になくなることもあるのです。

お子様をおもちの患者様はぜひお子様の歯並びに関心を持っていただけますようお願い致します。

矯正治療(MTM)

インプラントとかみあわせ治療に付随した「小さな矯正治療」の一症例。

写真は上顎と右側方。

右上奥から4番目にインプラント治療を施術するともに、その後方の臼歯を矯正治療。

赤点線部の一番奥の歯が、上下ですれちがっているのがわかります。
このままでは、かむ力を「ささえる」ことができず、そのぜ前方に入れるインプラントの「長期的成功」にも影響を与えかねません。

このような場合、小さなインプラントを用いて、すれ違った歯を動かします。
①の赤矢印がマイクロインプラント。これを固定源に黄色矢印の歯を内側に移動させます。

②が移動中の写真。
その前の歯とほぼ同じ位置に移動してきているのがわかります。

現在はほぼ正常な位置へと移動終了し、もうそろそろ右側の治療も終了です。痛みもなく、経過も良好。

インプラント治療には、インプラントだけでなく、他の歯に対する配慮も必要です。
歯は一本で機能するわけではなく、全体の「バランス」が大切。
今日もその点をわすれずにがんばります。

かみあわせ(東京都内の歯医者)

かみあわせに異常をきたす、3大悪力として
①態癖
②クレンチング
③舌位

があり、治療には、これらのコントロールが必須であることを師森田明子先生よりご教授頂きました。毎月、諸先輩先生方の症例を拝見しつつ、勉強会に参加させて頂いております。

①態癖とは、頬杖や睡眠中の姿勢など、日々の生活習慣における下顔面への悪力です。
②クレンチングとは、いわゆる「くいしばり」「かみしめ」。

異常な力でかむことを「ブラキシズム」といい、これには
・クレンチング(くいしばり)
・グラインディング(はぎしり)
・タッピング (カチカチ)

があります。
③口周囲、頭頸部領域の筋のアンバランスが、舌(舌骨)の位置に悪影響をおよぼします。

①は、全身の姿勢、その方の抱える生活環境などが影響をおよぼし、それが下顎の位置(下顎位)へと影響を及ぼします。
下顎位の偏位(変化)は、舌位(舌骨の位置)、口腔周囲筋へと悪影響を及ぼし、さらなる頭頸部領域の筋症状へと発展します。

・日常生活のストレス
・パソコンやスマホなどによる猫背・頸部の前傾
・アッパークロスシンドローム
・負担のかかる立ち姿勢・すわり姿勢
(メディア取材記事参照)
・鼻疾患などを伴う口呼吸による舌位の低下
・舌位低下による上顎歯列の劣成長
・舌のスペースの縮小
・度重なる歯科治療による下顎位の変化

など、多くの因子が重なり絡み合い、
個人のもつ許容量を超えたときに、「かみあわせ」に関わる様々な症状が発現します。

宮﨑歯科医院では、こういった「かみあわせ」に関わる治療の際、
徹底した診査を行います。かみあわせは「異常な機能」によるものであり、「機能=力」です。

力の評価には、その結果として生じた「形態」を診査することが必須でしょう。
当院では、
・全身姿勢診査
・顔貌診査
・MRI 顎関節診査
・CT 顎関節診査
・模型診査
・態癖問診(生活環境への問診)
など、治療前に多岐にわたり診査を行い、コミュニケーションを十分に取ったうえで治療を開始致します。

かみあわせでお困りの方、歯を失った方、これまでの治療に疑問を感ずる方など
歯科治療のお困りの際は、ご相談ください、お力になれます。

かみ合わせに関する内容は、院長ブログに掲載されております。
ぜひご一読ください。