初回にしっかり治療していても何年かして再治療が必要になるケースがあるのでしょうか?
あと単に知識欲からですが、患者が見える位置にもモニターを置いてもらうことは出来ないでしょうか?
コメントありがとうございます!
回答させて頂きます。
よろしくお願い致します。
まずは「初回にしっかりと治療しても~」というご質問から回答させて頂きます。
この「しっかりと」という言葉の定義を決めないと、明確な回答とはならないでしょう。
現在、日本における根管治療方法は、大別して2種類あるかと思います。
① 保険治療適応範囲内の根管治療
(そのほとんどが、ラバーダムは使用せず、マイクロスコープは無しで肉眼による治療)
② ラバーダムとマイクロスコープを活用した根管治療(保険適用外・自費治療であることがほとんど)
これについては次の動画で分かりやすく解説しています。
ぜひご参考下さい。
また②の方法につきましては、その詳細を以下のリンクで動画で分かりやすく解説していますので、ぜひご活用ください!
①の方法は、できるだけ多くの方の痛みを速やかに簡便に安価に対処する根管治療法でしょう。
②の方法は、原因を徹底的に可能な限り取り除く、原因除去療法的な根管治療法です。
根管治療に限らず、むし歯治療とは、「細菌感染を取り除く治療」です。
むし歯は唾液中に存在する細菌が、歯に感染し、歯を溶かしながら内部へと感染を広げていく病気です。
その感染した細菌を取り除くのがむし歯治療であり、根管治療です。
これには、肉眼では見えない0.5~1ミクロンの感染を取り除くこと、そして、治療中に感染させないこと!
この2つがとてもとても大切です。
感染を取りのぞくマイクロスコープ
治療中に感染させないラバーダム
原因は細菌感染です。
その観点から「しっかりとした治療」を考えると、ラバーダムとマイクロスコープは必須でしょう。
この2つが使用されていれば、「再治療になるケース」は当院ではほぼありません。
それが為されていなければ、その限りではないでしょう。
「患者が見える位置にモニターを~」
これは面白いご提案ですね!
当院では治療中ではありませんが、治療後に動画のようなマイクロスコープ画像をご覧になっていただき、本日どのような治療が行われたのかを見て頂いております。
時間の関係上、すべてをご覧いただくわけにはいきませんが、要所要所をスタッフが丁寧に解説してくれています。
皆さん興味深く見ていらっしゃいます。知識欲ですね(笑)
以前はVRゴーグルのようなものを付けて、治療をしてみる?
天井にモニターを?
なども考えましたが、すべて「治療の妨げ」となるため、現在では治療後にご説明する形とさせて頂いております。
患者様にご了解を頂けるときは、このように、動画で配信させて頂き、その動画を見て頂くという形をとらせて頂いているが現状です。
ただ、この動画も編集がありますので、すべての患者様にそれができていないのが更なる現状です(笑)
でも、このような知識欲のある協力いただける患者さまいらっしゃることで、このチャンネルが成り立ち、またそれが、多くのお困りの方々に役立つものとなり、近隣の歯科医院へ相談するきっかけとなっている!
本当にありがたい限りです!
知識欲、大切です!(笑)
この回答が少しでもお力になれていれば幸いです!