当院の根管治療

保険内の根幹治療って、大体失敗する?

先生の動画を見てると保険内の根幹治療って、大体失敗するんじゃないかと思います。

実際、前歯とかは出来ても、奥歯になってくると成功率めっちゃ低そうに思えますがどうなんでしょうか?

この動画の7分8秒から、ぜひまずご覧ください。

全国の歯科医院では根管治療の方法が、大別して2種類です。

そのご理解がないと、歯科医院と患者様との間でトラブルの元です。

ぜひ上記動画、途中からでかまいませんのでご覧くださいね。

その上で、上記質問に回答させて頂きます。

たしかに、ラバーダムを使用しないことは、その成功率に影響を与える可能性が高いかと”思います”。

「思います」と表現し、断定しなかったのには、理由があります。

①ラバーダムを使用した場合、しなかった場合について、その是非を論評した論文がない!という事実

②すべての論文を私がチェックしたわけではないということ

③私がラバーダムを使用するようになってから、「治りづらい」症例が格段に少なくなったという事実

この3つがその理由です。

まず、むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症であるということ。

これは1965年に発表されたKakehashiらの研究で明らかにされています。

根管治療とは、つまり、細菌の感染を取り除く治療。

その治療の際中に唾液が混入することは、治癒を阻害するばかりでなく、再感染の可能性を高めること。

これも明らかです。

そのため、それをする・しない?を評価する論文が皆無です。

こんな論文があったとしたら、それは人体実験。悪いと分かっていてなぜそれをするの?って話。

でも、ラバーダムを使用していない歯科医師が大変多いという事実。

この矛盾。私も以前はしていませんでした。

それはその術式が煩雑だからです。ただ、その当時から、「唾液は入らないように」という配慮は徹底していました。

でも入っているかもしれない。

そんな不安定な状況で治療していたこともありました。

そのため、治りづらい患者様もいらっしゃったのは事実です。

しかし、ラバーダムを装着するようになってから、適切な治療コンセプトで根管治療に臨むようになってからは、治療の成功率は激変しています。

いまだ根管治療法には2種類に大別されている日本。

それは、歯科医師の知識・意識の前に、そうせざるえない「日本の保険医療システムの限界」があります。

そんな中、必死に治療しているのが今の現在の日本の歯科医師です。

ぜひそのご理解を頂いた上で、ご自身の希望に合った歯科医院をご選択下さい。

ラバーダムをせずとも、そのデメリットをメリットに変えて、手際よく治療を行い、結果を出している歯科医師の先生、沢山いらっしゃいますので!

 

 

土台・被せモノを外すと歯が折れる?リスクがあるから様子をみる・・・・?

10年ほど前にした根管治療の箇所が、最近の検診で膿?炎症?していることが判明しました。

治療するには、被せたものも外すので、残ってる歯の破損、もしくは抜歯する可能性もありリスクが大きいと。

生活に支障がなければ、リスクを考えると今すぐに治療しなくてもいいと言われました。

炎症が確認されても、様子を見るというパターンもあるものでしょうか?

コメントありがとうございます。

「炎症が確認されても、様子を見るというパターン」はあるのか?というご質問、回答させて頂きます。

これは私の見解です。歯科医師によって、その知識・持つ治療オプションは様々ですので、参考の1つとしていただければ幸いです。

この場合、その状態を明確にパターン分類する必要があるでしょう。

それは以下の2つから、4つにパターン分類されます。

・炎症の有無
・治療をする、しない

①炎症 有 治療 する
②炎症 有 治療 しない
③炎症 無 治療 する
④炎症 無 治療 しない

④については、炎症もなければ、当然、治療する必要もありません。
①については、歯科医師が炎症があると診断して、なおかつ患者様にその希望があり、その歯科医師が治すことができるのであれば、議論の必要もないでしょう。

つまり、この①と④には問題はないでしょう。

まれに、③のような状況もあります。
これまでのご苦労やこれまでの歯科医師への不信感から、「この治療した歯には何かあるはず?」という気持ちのもとに、来院される方もいらっしゃいます。
その際は、何もないことを証明するために治療介入することもあります。

問題は②です。

②の炎症が有ると歯科医師が診断しているにもかかわらず、「治療をしない」という決断に至る場合です。

これには、治療を決断しづらい理由がさらにあるでしょう。

1)治療しても、治らないかもしれない
2)痛みを伴う
3)時間がかかる
4)費用がかかる
これは患者さま側の「やらない理由」です。

歯科医師側の理由としては、
5)それを治す治療オプションを持ち合わせていない
「治療をしても治らないかもしれない」「違和感が残るかもしれない」状況がこれです。
6)患者さんが上記1)~4)のリスクを恐れて、決断しないため、治療に踏み切れない
7)そもそも、その状態を治せる・治せないという判断基準すら持ち合わせいない歯科医師の「知識技術経験不足」

今回の場合、「被せたものも外すので、残ってる歯の破損、もしくは抜歯する可能性もありリスクが大きいと。」
とのこと。

治療することによるリスクとして
・被せモノを外す際に、歯が破損する
・治療することで抜歯となる可能性がある

この2点が治療により生ずるリスクとされています。

担当する歯科医師から、説明された言葉が「これだけ」なのであれば、間違いなく、「治療はしない!」ほうがいいでしょう。
なぜならば、治療リスクに対する対処法の説明が無いからです。

例えば、当院の例でご説明しましょう。

他院から、以下のようなことで紹介・転院されるケースが大変多くあります。

「このコア(土台)を外そうとすると、外すときに折れてしまうことがあるので、生活に支障がないならこのまま様子を見て下さい」と言われました。
こんなケースです。

当院では、そんな患者様に以下のような説明をします。

『確かに、外す際に、そのようなことがあるかもしれません。
でも、当院ではマイクロスコープを用いて、その土台を全部削り取っていきます。
外す際に、折れるなどということはありません。ただし、費用や時間がかかります。

また、外している状況は、マイクロスコープで動画撮影しているため、私がミスするなんてことはないでしょう。

ただし、そもそも、外してみたら、折れていた?なんてこともあります。
それについてもマイクロスコープで画像を記録しているので分かります。

また折れていることが判明した場合は、基本抜歯です。
抜歯は残念なことですが、今回治療に臨むことで、割れていなければ大変うれしいことですが、割れていることが判明することも、早期発見早期治療。
前向きな善処です。

抜歯することになった場合は。。。。。。』

このように説明を行っています。

その上で、患者様がどうお考えになるか?
この時点で、痛みや時間や費用などの「治療とは別のこと」に目が行く患者様は、そもそも「治療をするつもりがない」ようです。
そのような時は、「様子を見ましょう」とお伝えしてご説明は終了です。

・患者様が何をリスクに感じているのか?
・歯科医師はそのリスクに対応できるのか?
・そもそも、その現実の説明と対処法をした時に、患者様は本当に治療をしたいと思っているのか?

この3点について、患者様、歯科医師がしっかりと認識したうえで治療に臨むことがとてもとても大切です。

この回答が少しでもお力になれていれば幸いです!

宮﨑歯科医院 Youtubeチャンネル

 

 

根管治療 神経から出血 ご質問

はじめまして。初めてコメントさせていただきます。

本日、根管治療スタートしました。

事前に先生の動画を知り、たくさん拝見して今回治療に挑みました。 どんな事をするのか、先生の声かけ、説明、助手の方の動きを見て、こんな風に治療していくのかぁと頭に入れて治療に臨んだのですが、担当の先生の方は、声かけもなく、またラバーダムの説明や今回使うという説明はなく、治療中いきなりラバーダムをつけだしたのには驚きました。

何をされてるかわからない患者側からすると、声かけ、説明は大事ですよね。

今回、治療していくと、神経からかなり出血があったそうで、まずは血を止めないと、、とおっしゃっていて、何か処置をされてたみたいですが、出血が多いとはどんな状態だったと推測されますか?

また、血が収まってからか、根管治療を再開しましたが、時間がきたので蓋をして次回に持ち越しになったのですが、仮歯もしてない削ったままのでこぼこの歯にセメントの様な物を塗って終了しましたが、この状態で次回まで4日間ありますが大丈夫なのでしょうか?

長文失礼しました。 お返事何卒宜しくお願い致します。

コメントありがとうございます!

ラバーダムをして根管治療をして下さっているとのこと、とても良い歯医者さんですね!

声掛けは結構、難しいんです(笑) 実は(笑)

ひとりひとり性格も価値観も、歯の状態も、病状も、治療に対する反応も、ご希望もご心配度合いも違う患者様の状況を『予測』した上で、治療しながら予測しながら声をかける。

自分で言うのもなんですが、とても難しいことのようです(笑) 
1センチにも満たない歯の内部の感染を取り除いているので、ホントは息をとめて治療をしたのが、すべての歯科医師の気持ちでしょう(笑)

私は『特殊』なようです(笑)

その大前提に立ったうえで、ラバーダムをして根管治療をして下さっている先生、たとえ無言であっても、仕事に真摯に取り組まれている姿勢を感じます。

ご質問頂いた内容からでは、正直、全く分かりません(笑)ごめんなさいね!

ご担当の先生に聞くのが一番手っ取り早いでしょう!

「神経から出血」この言葉だけで解釈するならば、神経が細菌感染により炎症を起こした「急性の歯髄炎」の状態であったと推測されます。

そのような際は、その出血を治めること第一に考えます。

それが為されている様子、大丈夫でしょう!

また、根管治療後は、できれば噛んでもらいたくありません。
傷口を叩くような状況となってしまいます。治るものも、治りませんので。私も仮歯は入れませんし、入れる際は、噛まないように設定していますよ。

これも適切に行われているご様子。

また「セメント」で仮蓋をして下さっているとのこと。
これも、素晴らしく適切。
緊密に仮蓋をすることは、根管治療に必須です。

全部適切かも(笑)

心配せずに、ご担当の先生に病状を聞いても問題ないかと!先生は、聞かれて困るようなことは一切していないように感じますよ(笑)

歯科治療に限らず、すべての仕事は問題解決であり、この中で一番大切なのは、『コミュニケーション』です。

患者側から、歯科医師側から、適度なコミュニケーション、挨拶、笑顔、これ大切ですよね。

ぜひ!

この回答が少しでもお力になれていれば幸いです!

 

 

根管治療 歯が破折・折れづらくする方法

再根管治療をしなければならないのですが先生の動画を見て マイクロスコープ.ラバーダム.MTA使用している歯医者🦷さんに決めました。

精密根管治療をすると破折しにくくなることはありますか?

コメントありがとうございます!

『精密根管治=破折しにくい』とする論文は読んだことがありません。

破折しにくくするにはどうするのか?という内容はこちらの動画にまとめています。
ぜひご覧下さい。

〇歯の神経を取っても『歯は弱く脆くなりません!』原因は他にあります! 

〇歯の神経を抜いても、脆く弱くならない被せ方。4つのポイントについて!

 

 

 

根管治療後、時々違和感があり、 ズキズキではないですが、重い感じ

初めまして。現在、自費の根管治療中です。保険内の根管治療であまりに痛く、 自費診療を受診。感染してしまっており、再根管治療になりました。 2回の予定で、1回目が終わり、今1週間。中は綺麗にしたとの事でしたが、時々違和感があり、 ズキズキではないですが、重い感じが続いています。高額な支払いなので、良くなるのか不安でいます。症例にもよると思いますが、、自覚症状が残る場合は、まだ感染が残っている可能性が高いでしょうか? 痛みが残るなら、歯根端切除と言われましたが、なんだか信用できなくなっています。 ちなみに、ペンシルバニアの水準で学んだ歯内療法の専門でされている医師に治療してもらっています。自費の根管治療も色々なやり方があるのでしょうか? 色々不安になっています。わかる範囲で助言頂けるとありがたいです。

コメントありがとうございます。

大前提として、実際に拝見していないこと。
また、治療部位、病状、かみあわせ、その病歴、そして歯周状態など、まったくわからい状況であることより、これから回答する内容は、妄想の域をでることはないでしょう。
そのため、確実に理解できる「頂いた文章に対しての見解、思い」を回答とさせて頂きます。
その点をあらかじめご理解いただければ幸いです。

『初めまして。現在、自費の根管治療中です。保険内の根管治療であまりに痛く、自費診療を受診。』

→この動画のように、皆さん、根管治療には大別して2種類の方法があることをご存じありません。

〇【皆知らない】根管治療、なぜ痛い?あなたの歯科医院選び、間違っていませんか?(根管治療には2つの方法があるって知っていました?)

おそらく、現在、マイクスコープとラバーダムを活用した根管治療を受けていらっしゃることでしょう。

『感染してしまっており、再根管治療になりました。』
『2回の予定で、1回目が終わり、今1週間。中は綺麗にしたとの事でしたが、時々違和感があり、
ズキズキではないですが、重い感じが続いています。』

→感染した状態の根管内を清掃した後は、しばらく違和感が残るものです。

根管治療後の痛みの理由にはいくつかあるでしょう。

①根管治療をしたことによる痛み
②感染が残っていることによる痛み
③治療している歯が接触しているために痛い

根管治療に限らず、「むし歯」は、唾液の中にある細菌が、歯に感染、歯を溶かしながら、その感染を内部へと広げていく病気です。これが「むし歯」という病気です。

〇むし歯は細菌の感染症である
https://miyazaki-dentalclinic.com/21898

〇「むし歯とは?」についてはこちらをぜひご参照ください。
この後の内容の理解が深まります!
https://miyazaki-dentalclinic.com/19490

つまり唾液中に存在する細菌の感染症です。

その細菌は、目で見ることはできません。

〇【残酷な真実】『肉眼』での歯の治療、ホントに見えてますか?《マイクロスコープ根管治療について》

そのため、我々歯科医師は、むし歯が溶かした跡を削り取り、内部を薬液で洗浄消毒することで、その感染を取り除きます。

この際、治療中に唾液が混入してしまっては、治るものも治りません。
絶対に治らないことはありません。ヒトの身体には「免疫」があります。多少細菌が残っていても、それを押さえる力があります。

でも唾液の存在は、治癒を阻害します。
そのため、ラバーダムが必要となるのです。
現在、治療に際して、このラバーダムを使用されているはず。
ということは、治療中の感染は無いということ。
その状態で、根管内を清掃しているということは、治療前より、「根管“内”」必ず良くなるということになります。

ラバーダムについてはこちらのリンクをご参照ください!
https://miyazaki-dentalclinic.com/17703

〇【絶対にやるな】根管治療中は、お口ゆすぐな!?(ラバーダム?って何?)安全確実な根管治療について分かり易く解説致します!

※上記題名は、皆さんの目を引くように誇張した表現となっています。多少口をゆすいでも大丈夫ですのでご安心ください。
原理原則をご理解いただく上での題名です。

まず、この大前提が為された上で、根管治療がされているのか否か?これがポイントですが、受けていらっしゃる根管治療は万全であるといえるでしょう。

根管治療はむし歯を削るだけでなく、 「歯を支える組織、歯茎や骨』をも触ります。

たとえるならば、皮膚に入った汚れた棘。それにより皮膚は赤く腫れ痛んでいるとしましょう。
皮膚が「歯」、汚れた棘が「細菌」です。

根管治療はたとえるならば、皮膚に麻酔をして、皮膚を切開。その内部の棘を、周囲組織とともにえぐり取るような治療です。

治療前は、①「感染していることによる腫れた痛み」ですが、感染が取り切れていれば、②「手術による傷口の治る過程での痛み」です。

根管治療”後”の痛みには、この2種類があるのです。

①の痛みは、「感染が取り除かれていれば」、1~3日ほどで痛みは無くなります。
多少の違和感は残りますが、1~3カ月で回復するようです。個人差があります。

その間は、あまり刺激せずに経過を観察していただきます。

皮膚の棘を取り除いた後、すぐに動かしたり、叩いたりする人は、いませんよね?
それをお考えいただくと、ご理解しやすいかと思います。

しかし、感染が取り除けていない場合は、その痛みや違和感が残ります。
その場合は、治療前の症状と全く変わらない痛みや違和感が続くでしょう。

根管の形態は非常に複雑です。
そのため、その内部を清掃するには、マイクスコープやCTといった機器が、治療に大変有効です。

〇CTについて
https://miyazaki-dentalclinic.com/17776

これでも症状が改善しない場合、これは、痛みの原因であろう「細菌感染」が、根管”内”ではなく、根管”外”にあるからでしょう。

その際は、根管外の感染を取り除くべく、「歯根端切除術」や「抜歯」が最善の治療法となります。

〇歯根端切除術の術式
https://miyazaki-dentalclinic.com/20031

〇歯根端切除術はなぜ必要か?
https://miyazaki-dentalclinic.com/20052

また上記以外の痛みとして、「かみしめ」があります。
治療している歯が接触していると、この噛みしめなどの力により、痛み・違和感を助長させます。

また、根管治療後の歯は、その感覚が鈍り、必要以上の力で噛まないと、噛んだ感覚が得られづらいといわれています。

それにより、歯には負担がかかり、歯が打撲を起こしたような状況となり、歯に痛みが生じているケースもあるようです。
つまり、上記①と②が理由ではない痛み、それが、「かみしめ」による痛みです。

これにはマウスピースなどの利用が効果的かもしれません、
こちらの動画で解説しています、ご活用下さい!

〇歯ぎしり・かみしめ対策のマウスピースの選び方!

 

『高額な支払いなので、良くなるのか不安でいます。』

→おっしゃる通りでしょう。
その点については、おそらく、ご担当頂く先生やスタッフより、術前に説明書や同意書などを用いた説明があったかと思います。

当院でも、「これは治りづらい」「痛みや違和感が残りやすい、残る場合がある」などの症例では、事前にその旨ご説明させていただいた上で治療に臨んでいます。

この説明がないと、患者様は元通りになる!と勘違いされることが多く、「以前のような歯の状態になっていない?なんで?」とトラブルの原因です。

『症例にもよると思いますが、、自覚症状が残る場合は、まだ感染が残っている可能性が高いでしょうか?』

→『中は綺麗にした』とのご説明を頂いたとのこと。残っていない可能性が高いことを説明するお言葉です。

私も同様の言葉で説明をします。決して「感染をすべて取り除きました」とは言いません。
これには理由があります。

むし歯の原因となる細菌は0.5~1ミクロン。我々の目の識別能力は100~200ミクロンといわれています。
そのためマイクスコープを用いて治療に臨むのですが、原因となる細菌は、それでも全く見えません。

我々が「キレイにした」と表現する理由は、我々がキレイにしたのは、「細菌が溶かした歯の部分」を削り取った!という意味です。
そこまでしか見ることはできないため、それを徹底しているのが現在の根管治療です。

そのため、見えない感染を取り除くべく、薬液や現在おそらく「水酸化カルシウム」が根管内に貼薬されているかと思います。
そのような薬剤の効果を期待して、次回、再度感染させない根管充填へと治療が続くかと思います。

水酸化カルシウムについて
https://miyazaki-dentalclinic.com/13375

根管充填について
https://miyazaki-dentalclinic.com/13380

『痛みが残るなら、歯根端切除と言われましたが、なんだか信用できなくなっています。』

→上記の通りであれば、今後症状が改善しない場合、歯根端切除術となるのは当然の結果でしょう。

当院では、歯根端切除術となる可能性のある患者様には、根管治療に臨む前に、その可能性を説明しています。
ほぼすべての患者様に説明しているといっても過言ではないでしょう。

理由は、「細菌感染は見えないこと」「その治療には限界があること」「その残存した細菌は根管充填で密閉(上記リンクhttps://miyazaki-dentalclinic.com/13380
を参照ください)するが、それでも残りうる細菌は、ご自身の免疫で抑え込むことを期待していること」によるからです。

『ちなみに、ペンシルバニアの水準で学んだ歯内療法の専門でされている医師に治療してもらっています。』

→ペンシルベニアの歯内療法のコースをご卒業されていて、なおかつ、その専門医であれば、超一流です。
これ以上の治療を提供できる先生はいないでしょう。

私の知るペンシルベニアコースを修了されている先生は、1年以上もかけて、その専門コースを修得し、さらにペンシルベニアにまで赴き、そのコースを修了します。
実際にペンシルベニア大学に在学する先生もいらっしゃる。

治療費用が高いのも頷けます。
それだけのご苦労とご研鑽を重ねていらっしゃる。
これ以上の努力をされている先生は、日本でも指折りでしょう。

全く疑う余地もなく、信用できなくなる理由が分かりらないのが正直なところです(笑) ごめんなさいね。

おそらくではありますが、信用できないのは、「コミュニケーション不足」ではないかと思います。
ご担当の先生との間に、会話がないのではないでしょうか?
お気遣いもあり、余計なことを言ってはいけないという配慮の元、言いたいことも言えないため、その不安が自己完結せざる終えず、でも自己完結するこはできないため、それが不安を助長。それが相手に対する不信感・信用できないという心理に陥っている。

おそらく、こんなスパイラルに入っているのはないでしょうか。

当院にいらっしゃる患者様、みんなこの状態です(笑)

そのスパイラルを抜けられる方、抜けられない方、様々です。

ぜひ、今ご担当頂いている先生に「全幅の信頼」を持ったうえで、「コミュニケーション」を十分とって下さい。

不信感からくるコミュニケーションやご質問は、相手に不快な思いをさせることがしばしばです。

これ以上の治療を提供してくれる先生は、日本でも非常に少ないでしょう。
全幅の信頼に値する歯科医師の先生でしょう。

その上で、その信頼のもと、十分なるコミュニケーションを。
これにより、たとえ治療している歯がどのような状況になったとしても、心安らかに、その先生に治療をゆだねることができるでしょう。

この回答が少しでもお力になれていれば幸いです!

 

 

 

被せものを付けた直後からしみる

初めましていつも見させて頂いてます。質問なのですが、神経に近い虫歯を数年前に治療して数か月前に欠けてしましました。仮の蓋の時は染み無し若干痛みがある程度だったんですが、型取りした被せ物を付けた直後からまるで何もつけていないかのように冷たいものに染みて、温かい食事も痛み、耳もズキズキします。それから数週間様子見ましたが、多少弱まった程度です。痛みが消えなければ神経を取るという話にはなっていますが、被せてから一気に悪化した原因がすごく気になってます。よろしくお願いいたします。

コメントありがとうございます!

実際に拝見していないため、推測の域を出ません。
その点ご理解頂いた上でお読みくださいね。

欠けるときは2つ。
①かみあわせの問題
②むし歯の問題

①歯ぎしり食いしばりなどで、歯は日々摩耗します。
それにより、歯が欠けたり、詰め物が欠けてむし歯になり、外れることがあります。

②①同様の理由であったり、再度むし歯になったりすることで、歯が脆くなりかけることがあります。

①②の理由により、再治療の際は、歯をさらに削り込むことが多いようです。
そこに詰め物や被せモノを入れることで、凍みることがあります。
熱の伝導性や材質の硬さ、その精度などが原因のようです。
まれに、むし歯の取り残しや、歯の神経に近い場合は、神経が露出した状態でセットしている場合もあるようです。肉眼ではなかなか分かりづらい部分でしょう。

詳しくはご担当頂いた先生にご相談するのが一番かと思います。

この回答が少しでもお力になれていれば幸いです!

宮﨑歯科医院 Youtubeチャンネル

 

 

ラバーダムが苦手

私は歯科治療自体には怖さは全くないのですが。。

ラバーダムが本当に苦手です。

かけられた瞬間から息ができない状態になり、パニックになります。

どうしたらいいですか?アドバイスください。

コメントありがとうございます。

まずはチェックすることがあります。

ラバーダムができない時は2種類の原因があるでしょう。

① 本当に呼吸ができない
② 拘束されることが恐怖

① 呼吸ができない

この場合、まずチェックすべきは、「鼻呼吸」ができるか否か?でしょう。
鼻に疾患がある場合、それを耳鼻科にて解消できるかを確認します。
花粉症の時期は、根管治療をできるだけやらない!などの調整をする場合もあります。
ぜひご確認下さい。

また、そういった疾患がなくとも、口呼吸が常となっている方もいます。

しかし、ラバーダムを装着しても、多少の口呼吸は可能です。
それができるか否かの確認も解消する1つの手段でしょう。

② 拘束の恐怖

ラバーダムを装着することで、「自分ではどうにも逃げることが出来ない?」とする恐怖感を感じる方がいらっしゃいます。
身体の疲れや精神的ストレスなどが影響するようです。これには個人差があります。

そういったストレス・恐怖を感じることで、呼吸がしづらくなるようです。

これは、ラバーダム自体が原因ではなく、他に原因があるようです。

そのため、そのストレスがなくなると、ラバーダム装着を難なくできる方、多数拝見しております。

こういった原因ではなくとも、やはりラバーダムは難しいこともあるでしょう。

その時は、ラバーダムなしで根管治療に臨みましょう!
仕方ありません!

むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症ではありますが、その細菌に負けないほどの免疫力があれば、難なく経過している患者様、多数拝見しています。

大丈夫、治療!頑張って下さいね!

この回答が少しでもお力になれていれば幸いです!

 

 

 

根管(根幹)治療後、痛い、原因は?

こんにちは。 初めまして、一昨日くらいから登録をして見させていただいてます!

アメリカに住んでいます。 昨日奥歯の神経を抜く根管治療をして、被せ物待ちなのですがラバーダムを使わずに治療しました。

そしてまだ一日少ししかたっていないので痛いのは当然だと思うんですが、神経無くなっても奥歯を触ったら感覚はあるものですか?

顎を自分で開けてたので顎が痛いのはそのせいですかね?

噛み締める感じで顎に力を入れると反対側のように奥歯に感覚があるわけではないんですが痛いです。

神経を抜いたあとはどれくらい痛みが続くのが普通でしょうか?

調べても日本のいろいろな歯科医院のサイトに行くだけで欲しい結果がでず。

もしお時間ありましたらご返信よろしくお願いします。

コメントありがとうございます!

以下に解説いたします。
詳細に解説したリンクも添付しますのでご活用ください。

根管治療後の痛みは2種類です。

①根管治療をしたことによる痛み
②感染が残っていることによる痛み

根管治療に限らず、「むし歯」は唾液の中にある細菌が、歯に感染。歯を溶かしながら、その感染を内部へと広げていく病気が「むし歯」という病気です。

〇むし歯は細菌の感染症である
https://miyazaki-dentalclinic.com/21898

〇「むし歯とは?」についてはこちらをぜひご参照ください。
この後の内容の理解が深まります!
https://miyazaki-dentalclinic.com/19490

つまり唾液中に存在する細菌の感染症です。

その細菌は、目で見ることはできません。

〇【残酷な真実】『肉眼』での歯の治療、ホントに見えてますか?《マイクロスコープ根管治療について》

そのため、我々歯科医師は、むし歯が溶かした跡を削り取り、内部を薬液で洗浄消毒することで、その感染を取り除きます。

この際、治療中に唾液が混入してしまっては、治るものも治りません。
絶対に治らないことはありません。ヒトの身体には「免疫」があります。多少細菌が残っていても、それを押さえる力があります。

でも唾液の存在は、治癒を阻害します。
そのため、ラバーダムが必要となるのです。

ラバーダムについてはこちらのリンクをご参照ください!
https://miyazaki-dentalclinic.com/17703

〇【絶対にやるな】根管治療中は、お口ゆすぐな!?(ラバーダム?って何?)安全確実な根管治療について分かり易く解説致します!

※上記題名は、皆さんの目を引くように誇張した表現となっています。多少口をゆすいでも大丈夫ですのでご安心ください。原理原則をご理解いただく上での題名です。

まず、この大前提が為された上で、根管治療がされているのか否か?これがポイントです。

根管治療はむし歯を削るだけでなく、歯を支える組織、歯茎や骨をも触ります。

たとえるならば、皮膚に入った汚れた棘。それにより皮膚は赤く腫れ痛んでいるとしましょう。
皮膚が「歯」、汚れた棘が「細菌」です。

根管治療はたとえるならば、皮膚に麻酔をして、皮膚を切開。その内部の棘を、周囲組織とともにえぐり取るような治療です。

治療前は、①「感染していることによる腫れた痛み」ですが、感染が取り切れていれば、②「手術による傷口の治る過程での痛み」です。

根管治療後の痛みにはこの2種類があるのです。

①の痛みは、「感染が取り除かれていれば」、1~3日ほどで痛みは無くなります。
多少の違和感は残りますが、1から長くても3カ月で回復するようです。

その治療の間は、あまり刺激せずに経過を観察していただきます。

皮膚の棘を取り除いた後、すぐに動かしたり、叩いたりする人は、いませんよね?それをお考えいただくと、ご理解しやすいかと思います。

しかし、感染が取り除けていない場合は、その痛みや違和感が残ります。

根管の形態は非常に複雑です。
そのため、その内部を清掃するには、マイクスコープやCTといった機器が、治療に大変有効です。

〇CTについて
https://miyazaki-dentalclinic.com/17776

また上記以外の痛みとして、「かみしめ」があります。

根管治療後の歯は、その感覚が鈍り、必要以上の力で噛まないと、噛んだ感覚が得られづらいといわれています。

それにより、歯には負担がかかり、歯が打撲を起こしたような状況となり、歯に痛みが生じているケースもあるようです。
つまり、上記①と②が理由ではない痛み、それが、「かみしめ」による痛みです。

これにはマウスピースなどの利用が効果的かもしれません、
こちらの動画で解説しています、ご活用下さい!

〇歯ぎしり・かみしめ対策のマウスピースの選び方!

この回答が少しでもお力になれていれば幸いです!

宮﨑歯科医院 Youtubeチャンネル

 

 

根管(根幹)治療中より治療後、2,3日めちゃくちゃ痛い

再根管治療中です 根の治療のやり直しは二本目で一本目も再根管治療をしました 一本目が上手く行ったので二本目もお願いしている歯医者なのですが 今回は麻酔をしていないのです。

言われてみれば微妙に痛い程度… この程度でしたら歯医者さんの見解としてみれば麻酔はしなくていいと思うものなのでしょうか?

マイクロスコープがあるなんて知りませんでした… 手探りって怖いです、なんとなく、不安になってしまいました。。(笑)

(というか治療中より治療後、2,3日めちゃくちゃ痛くて、薬を飲んでも効かないのですが… 歯医者さんが悪いわけじゃないんでしょうか…転院したほうがいいのでしょうか…)

コメントありがとうございます。

そうですね、ご覧いただいたように、根管治療の方法は大別して2種類です。

マイクスコープを活用した根管治療は、まだ普及していないかもしれませんね。
保険外治療であることがほとんどです。

でも、マイクスコープがなくても適切な根管治療をされている先生、沢山いらっしゃるのではないでしょうか!

上記2つの根管治療、どちらの治療法でも、術後2~3日は痛いものです。

根管治療は、『ばい菌の入った皮膚を、毎回麻酔をして切開、消毒している』ようなものです。

ばい菌の入った歯の内部を毎回消毒するのが根管治療です。

その際、歯の内部だけでなく、歯を支える組織にも触れることがしばしばです。
そのため、神経の無い歯は痛くなくても、歯を支える組織には痛みが生じます。

痛みは当然あって然るべきもの、痛みは、『治ろうとしている反応』だからです。

血液が集まり、周囲組織の損傷を治しつつ、ばい菌を消毒してくれているんです。

その血液の集まりにより、内圧が亢進して痛むのです。

術後の痛みはこうやって生じるのです。

ただし、まだ感染が残っていれば、その痛みもあるでしょう。

治療が進めば、少しずつ痛みは改善してくるのではないでしょうか。

ぜひご担当頂いている先生とご相談下さい。

ご病状を一番ご理解さえていることでしょう。

この回答が少しでもお力になれていれば幸いです!

 

 

上手な歯医者さんの見分け方教えてください

私も歯が1本消える前にここに行きたかった…😢

説明も分かりやすくて麻酔も上手… 痛いだけで治ってなかった!なんてこととかにならないように上手な歯医者さんの見分け方教えてください

そうですね、なかなか難しい問題ですね。

〇ダメな『 歯医者 』の選び方

まずはこの動画、初めの3分ほどをご覧下さい。
参考になるでしょう!

また、皆さん、しみる=むし歯と勘違いしてしまい、過剰な治療を求める傾向にもあるようです。
この動画も参考になるかもしれません。
歯医者に行く前には『見るべき動画』かもしれませんね。

〇歯医者で「削られない」ために大切なこと!《歯が「しみる」からむし歯?削れば治るの?》

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