日別アーカイブ: 2020年3月11日

根管治療後 痛む 違和感 いつまで?

当院のyoutubeチャンネルで配信させて頂いた「歯の神経を取る、抜く治療。根管治療後はどのように治療をした方が良いか?」の動画について、ご質問を頂きました。

ご質問と当院の回答を以下に供覧させて頂きます。
ご参照頂ければ幸いです。

「根管治療後に痛みがとれない、違和感が残っている、いつ治るんだろうか?」
こんなご不安な声を多数いただいております。

病状にもよりますが、適切な根管治療が為された場合、1カ月から遅くとも3カ月で、違和感は解消されるでしょう。

解消されない場合については以下に回答させて頂いております、ぜひご参考下さい。

最後の薬(根管充填材)を入れた後、少し染みる様な痛みがある場合はどうすればいいでしょうか?

コメントありがとうございます。

最後のお薬は、おそらく根管充填材(ガッタパーチャ樹脂)かと推察致します。
回答させていただく前に「染みる」という言葉について確認をさせていただきます。
患者様が「染みる」とおっしゃる場合、以下の場合があるようです。

〇 冷たいもの、熱いものがしみる
〇 噛んだ時にしみいるような痛み・違和感がある
〇 じわーっとしたしみいる痛み、違和感がある

皆様これらすべての症状を「染みる」と表現されます。
ひとつひとつ病状が異なるため、ひとつひとつ回答させて頂きます。

〇 「冷たいもの、熱いものがしみる」場合

根管治療後に、上記の症状がある場合に考えられるのは2つです。

1)隣の歯がしみている
2)治療した歯の神経が一部残って生きている

1)の場合は、風などをあてる、あるいは噛み合わせをチェックする、むし歯がないかチェックすることで診断することが可能です。

2)の場合は、再度、根管治療が不十分となっている場所を治療することで改善します。

〇 「噛んだ時にしみいるような痛み・違和感がある」

適切に根管治療が為されていても、1~3カ月ほど、噛んだ時の違和感が残る場合もございます。治療に問題がなければ1~3カ月ほどで症状は緩解してきますのでご安心ください。

根管治療が上手く終了できていなかった場合は、この症状が変わらず残る可能性がございます。その際は、原因を究明した上で、再根管治療が必要となるでしょう。

また、かみしめや歯ぎしりなどの悪習癖により、上記のような症状を感じている場合もございます。鑑別した上で、再治療が必要か否かを判断します。

〇「じわーっとしたしみいる痛み、違和感がある」

根管治療による改善が認められず、歯根の先に炎症が認められる場合にこのような症状が続くことがございます。

このような場合、その症状が徐々に和らいでいるのであれば、治癒傾向にあるため、経過を観察した方がいいでしょう。

術前と変わらず症状が続く場合は、再根管治療あるいは歯根端切除術の適応症となるでしょう。

患者様の口内は千差万別です。
診て頂いた先生が、その病状を一番把握されていることでしょう。
病状が続く場合は、気軽に先生に聞いてみても問題ないかと思います。

この回答が少しでもお役に立てれば幸いです。
よろしくお願い致します!

根管治療後どうやって治す どうかぶせる 

宮﨑歯科医院 Youtubeチャンネル