ご相談内容
こんにちは。初めまして。〇〇△△と申します。
ただいま歯科治療で悩んでいるので 是非教えてくださいませ。
左下親知らず抜歯とその手前の隣の歯を同時治療しなければなりません。
手前の歯が虫歯になっています。 強い痛みが出たのは3週間ほど前です。
それから特に夜間の痛み、日中も時々痛みます。
《 悩み 》
1.虫歯の穴が歯茎のすぐ上、丁度宮崎先生がラバーダムでボンドを付けている場所なのですが ラバーダムはつけることが出来ますか?
2.近所の歯医者に行くと、以下のように言われました。
最初に親知らず付近の歯石?歯垢?を取ります。
その1週間後に親知らず抜歯。
歯茎が落ち着いたら、2週間後くらい? に虫歯 治療。と言われました。
2ヶ月以上 放置して虫歯は悪化しないのでしょうか?(神経が死ぬなど)
『痛いなら虫歯治療からしてもいいけど、 親知らずが邪魔できちんと根管治療ができないかもしれない』と言われました。
3.私の症状の場合、神経を残すという選択肢は限りなく低いのでしょうか?
夜間の痛み、熱い湯、冷たいもの、塩、しみる。 強い痛みは1分続く。
ただ、痛まない時間もあります。 虫歯の穴から異臭。
お忙しい中大変恐縮ですが、ご教授頂けますと幸甚です。
はじめまして。宮崎歯科医院 宮崎と申します。 どうぞよろしくお願い致します。
詳細なるメールを頂きまして誠にありがとうございます。
回答させて頂きます。よろしくお願い致します。
実際に拝見させて頂いていないため、適切な回答とならない場合もございます。
あらかじめご理解頂いた上でお読みくださいます様お願い致します。
また、詳細なるご説明文、ありがとうございます。
実際に拝見していないため、推測の域を出ませんが、 この度ご高診頂いた先生のお言葉から推測すると、
・親知らずが横に向かって生えており、その接触部分から手前の歯がむし歯なっている。
・そのむし歯は神経に達するようなむし歯であり、その歯の根管治療が必要であると診断されている。
・そのためにはラバーダムなどを装着したいが、親知らず周囲の歯ぐきが腫れている。
・その周囲歯ぐきの腫れは汚れが原因であるため、その腫れを治めるために原因となる歯石をとり、 その周囲の炎症を緩解させた上で、親知らずの抜歯に臨みたい。
・親知らずを抜歯することで、むし歯がよく見えるのようになり、治療し易い環境が整う。
という状況のようですね。
ご質問に回答させて頂く前に、まずは、大丈夫です!
しっかりと治療すれば治ります。ご安心下さい!
まずは今ご高診頂いている先生とよくお話しいただき、治療方針を決めて頂ければ幸いです。 これからお話しさせて頂く内容はその参考にして頂ければと思っております。
1のご質問ですが、親知らずの位置とむし歯の位置により、ラバーダムがしづらい状況かもしれません。
そのため、抜歯を先行し、ラバーダムを装着するスペースを確保しようとしているのかもしれません。 ご指摘頂いた部位でもラバーダムを装着して治療に臨んでいる症例はいくつもございます。ご安心下さい。
同様の内容で頂いた過去のご相談内容につきましてはこちらをご参照ください。
歯の神経を残せた症例もございます、ご参考頂けるかと思います。
https://miyazaki-dentalclinic.com/23740
VIDEO
まずは、患者様と同様の『親知らず抜歯後、親知らず手前の歯が横からむし歯になった症例』を、当院にて「神経を残す治療」施した3例を以下に供覧させて頂きます。ご参考になるかもしれません。
① 右下親知らず抜歯後のMTA直接覆髄法
https://miyazaki-dentalclinic.com/22691
② 左下親知らず抜歯後の部分断髄法について
https://miyazaki-dentalclinic.com/23456
③ 右下親知らず抜歯後のMTA直接覆髄法(直接覆髄法の実際の様子)
https://miyazaki-dentalclinic.com/22985
③のあと、インレー装着ついて
https://miyazaki-dentalclinic.com/23587
2のご質問、「むし歯は悪化しないか?」とのご質問にお答えするためには、3で頂いた「夜間の痛み、熱い湯、冷たいもの、塩、しみる。強い痛みは1分続く。ただ、痛まない時間もあります。虫歯の穴から異臭。」 という症状をチェックする必要があるでしょう。
https://miyazaki-dentalclinic.com/24628
こちらのリンクの表をご覧ください。
「神経を残せるか否か、現在の症状でチェック」という表がございます(右表)。
その症状の欄をご参照いただき、それに対する神経の状態、治療の内容をご参照頂きますと、 現在、むし歯は歯の神経に達しており、歯の神経へ細菌が感染、炎症を起こしている状況と推測できます。
表に照らし合わせてみると、〇〇様の病状は、表の下の方、「不可逆性歯髄炎あるいは歯髄壊死」といった、深いむし歯により、歯の神経の炎症が治まらない状況にあるようです。
根管治療が必要となる「不可逆性歯髄炎、歯髄壊死」につきましては、こちらのリンクをご参考ください。 https://miyazaki-dentalclinic.com/24628
2のご質問に対しては、周囲のクリーニングや原因となる親知らずの抜歯をすることで、その進行スピードを遅らせる働きがあるかもしれません。
しかし、3で頂いたご質問「神経を残すという選択肢は限りなく低いのでしょうか?」につきましては、 上リンクの表を参照すると、ご推測の通り、根管治療が最善の治療法となる可能性が高いように推察致します。
頂きましたメールより、これから痛みが強く発現する場合もありそうです。
あまり痛みがお辛い場合は、ラバーダムの装着の有無に関わらず、炎症を治めるため、根管治療を進めることが必要となるかもしれません。 (可能であれば、ラバーダムを装着して治療に臨まれて下さい。 しかしこのような状況では、ラバーダム装着が厳しい場合もございます。 当院でも、応急処置の際や再根管治療の際は、初回ラバーダムを装着せずに治療に臨むこともございます。それでも最終的には治ります。ご安心下さい。 そのような症例では、一部の上部の神経を取り除くことで、痛みはおさまります。痛みが治まった上で、抜歯などを行い、その後再度、根管治療に臨まれるという方法も あるでしょう。)
御担当頂いている先生とよくご相談頂き、最善の治療法をご選択頂ければ幸いです。
むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症です。今後は、これ以上の感染拡大をさせないためにも、 適切な根管治療を行った方がよろしいかと思います。
大丈夫、適切に対処すれば治ります。ご安心下さい!
しかし、ネットでは「歯の神経を取り去ると、歯が弱くなる、脆くなる」などの心配を煽る言葉が多く飛び交っております。 こちらも大丈夫、適切に対応すれば問題はありません。
問題を先送りするのではなく、問題をしっかりと見据え、適切に1つずつ対処すれば歯はしっかりと治せます。
「歯の神経を取らない方がいい?」
https://miyazaki-dentalclinic.com/25887
「歯の神経を取るデメリット、メリット」
https://miyazaki-dentalclinic.com/25908
「歯の神経をとると脆くなる 弱くなる?」
https://miyazaki-dentalclinic.com/25918
「歯の神経を取る 寿命?」
https://miyazaki-dentalclinic.com/25927
その根管治療の際、可能であれば2つ、ポイントを押さえて頂きたいと思っております。
① ラバーダムの使用
② マイクロスコープの使用
むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症です。
その感染を取り除くためには、ラバーダムというものがとても大切であると当院は考えております。
以下に当院のリンクを添付致します。
根管治療のリンクには多くの動画を供覧させて頂いております。
また当院ではYoutubeチャンネルでは、多くの症例を動画で分かり易く解説させて頂いております。 こちらもご参考になれば幸いです。ぜひご活用ください。
「良い根管治療とは?」
https://miyazaki-dentalclinic.com/25051
「宮崎歯科医院の根管治療」
https://miyazaki-dentalclinic.com/14599
「宮崎歯科医院のYoutubeチャンネル」
https://www.youtube.com/c/%E5%AE%AE%E5%B4%8E%E6%AD%AF%E7%A7%91%E5%8C%BB%E9%99%A2
全国より、大変多くの患者様からご質問を頂いております。
メールでのご相談は、お1人様1通のさせて頂いております。
さらなるご質問がある場合は、ご来院頂くか、または当院のホームページ右上にキーワード検索をご用意しております。 以下リンクをご参照ください。
https://miyazaki-dentalclinic.com/23921
ご活用いただければ幸いです。
回答は以上となります。
当院の受付スタッフに申し伝えておきます。
お困りの際は、当院までご連絡ください。
03-3580-8110
この回答が少しでもお力になれていれば幸いです。
治療、頑張ってください!
よろしくお願い致します。宮崎
※初診の患者様へ(当院の初診の流れについて)
必ずご一読ください。
https://miyazaki-dentalclinic.com/22254