日別アーカイブ: 2020年3月31日

海外 根管治療 歯根端切除 術後 痛みあり

《ご相談内容》

日本にて上前歯2本の根幹治療と歯根端切除、差し歯の治療をしていただき、海外に赴任して1年半ほどが経ちますが、ここ数日、治療を受けた左側の歯の奥に疼きを覚え、歯を軽く叩くと奥に響く痛みがあります。

唇をめくっても目に見える歯茎は膨らんでいませんが、奥の方の歯茎の部分や、鼻の入り口を押すと鈍く痛みます。

他方でコロナウィルスの現状からしてすぐに帰国できる状況でもなさそうです。できれば日本にて治療を受けたいのですが、どの程度緊急なのかも判断がつきかねますため(疼きはそれなりにあります)、とるべき方策について是非アドバイスいただけないでしょうか。

ここ数日、歯の奥に疼きを感じられるようになったとのこと。
異国の地でご心配の事かと推察致します。

実際に拝見していないため、適切な回答とならない場合もございます。
頂きましたメール内容より現状を鑑みて、対応できるいつくかの方法をご提案させて頂きます。その点ご理解ご了承いただけますようお願い致します。

①スプリント(マウスピース)の装着
就寝時には、お持ちのスプリントを装着の上、お休みください。
噛み合わせによる負担を軽減できるでしょう。

② ロキソニンの服用
海外の薬の販売につきまして存じ上げておりませんが、日本と同様にロキソニンが購入できるようであれば、ご購入いただき3日間ほど服用してみて下さい。ロキソニンには鎮痛、解熱、消炎効果が期待できます。もし抗生物質をお持ちであればそちらも服用してみて下さい。

③ 歯科医院へのご相談
①、②でも疼きが緩解しない、あるいは増悪するようであれば、歯科医院へご相談頂いた方がよろしいでしょう。抗生物質や痛み止め(ロキソニンなど)を処方して頂き、経過を観察する方法もございます。

④ 経過観察
精神的に、身体的に疲労することで、免疫機能が低下し、歯ぎしりを誘発致します。これにより、根管治療を行った歯には違和感や痛み、疼きが一時的に生ずることもございます。
もし、そういった疲労にお心当たりがございます時は、お身体を休めて頂き、休息を十分にとることで、疼き・違和感は緩解することがしばしばです。
また、お食事などの「物理的刺激」(叩く、噛む、さわる、歯ぎしりなど)につきましても、控えて頂き患部を休めていただくことをお勧め致します。

これまで痛みや違和感などがなく、マウスピースも使用していたのであれば、おそらく④の身体の疲労が一番の原因かと推察致します。

日本は現在非常に寒く、またコロナ関連の状況により、同様の症状を抱えて当院を受診される患者様が非常に多くなっております。

ほとんどの方々が、疲労による免疫機能の低下とかみしめによるものであり、積極的に治療を必要とせず、投薬と疲労回復により改善されています。

①②④をお試しいただき、そのうえで、改善が認められず、悪化するようであれば、③の受診による投薬あるいは治療を「とるべきアドバイス」としてご提案させて頂きます。よろしくお願い致します。

またなにかお困りのことなどございます時はいつでもメールして下さい。

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