日別アーカイブ: 2020年3月27日

根管治療後、冷たいものがしみる?

当院のYoutubeチャンネルで配信させて頂いた動画、「《30分ノーカット》ラバーダム&マイクロスコープによる再根管治療の実際の様子(後編)」に頂きましたご質問と当院の回答を供覧させて頂きます。ぜひご参考下さい。

はじめまして。

根管治療をするようになってから動画を拝見させていただいています!

最初の歯科で土台形成までしましたが、噛んだ時に痛い時もあったので、引越し先の歯科で再治療後、1か月前にセラミックにしました。

現在冷たいものが染みる時があるのですが、この場合はやり直しが必要なのでしょうか?

コメント・ご質問ありがとうございます。
返信が遅くなってしまいごめんなさい!回答させて頂きます。

根管治療後の噛んだ時の痛みはその後いかがでしょうか?

その後、セラミックにされているとのこと。治療も終わり、大変お疲れさまでした。

ご質問は「根管治療をしてセラミックにした歯が、冷たいものがしみる時があり、その歯のやり直し治療が必要か?」とのことでよろしいでしょうか。

むし歯は、唾液中に存在する細菌の感染症です。
その細菌が歯に感染し、歯を溶かしながら歯の内部に感染を拡げていく病気がむし歯です。そのため、それ以上感染させないようにするために、感染した細菌を取り除くべく、歯を削り取るのがむし歯治療です。

その感染が、歯の神経にまで至っている場合は、「細菌を取るために、歯の神経を取り除く」ことになります。根管治療とはこのような治療です。

根管治療後の歯には「神経」がない、つまり「知覚」がなくなります。
そのため、冷たいもの、温かいものなどの「知覚」がなくなります。

噛み心地は感じることはできますが、「しみる」といった感覚を感じることができなくなります。

当院でも根管治療後に、「あたたかいものがしみる、冷たいものがしみる」といった症状を感ずる患者様が時々いらっしゃいます。

皆様、根管治療後、治ったのだろうか?とご不安なお心持ちであることがほとんどです。

拝見すると、根管治療後の歯には問題はなく、その隣の歯や近くの歯がしみていることがほとんどのようです。理由は様々ですが、

① むし歯がある
② かみしめ、歯ぎしりなどでしみる
③ 歯周病がある
④ 根管治療中の歯を使用していなかったため、その近くの歯に負担がかかり、しみるようになっている

このような原因がほとんどでしょう。

お忙しかったり、身体が疲れたり、ストレスを抱えてしまう。
また気候変動著しいと、心も身体も疲れ気味となります。
そのようなときは無意識に歯を食いしばり乗り切ろうとするのがヒトの本能です。

歯には負担がかかるため、冷たいものや温かいものがしみることもあり、歯ごたえのあるものもやや違和感、痛みを感じることが「普通の事」でしょう。一時的なことなので心配する必要はありません。

お心当たりがあるようであれば、自分にちょこっと休息をあげてみて下さい。

歯の違和感も和らいでくるでしょう。

また、根管治療をして下さったご担当の先生が、病状をしっかりと把握されていることでしょう。一度、ご相談してみてはいかがでしょうか?

この回答が少しでも役に立てていれば幸いです。
よろしくお願い致します。

宮﨑歯科医院 Youtubeチャンネル