当院のYoutubeチャンネルに頂いたご質問に回答させて頂きました。
ご参考下さい!
中学一年生の時に結節(歯の突起物?)が折れて物凄い激痛に襲われ、歯科で神経を抜きました。
その後、激しい痛みもなく普通に過ごせているのですが、熱いものを食べると痛みがでる時があります。
神経を抜いたのになんで痛みがあるのでしょうか?教えていただきたいです。
コメントありがとうございます。
実際に拝見していないため適切な回答とならない場合もございます。
あらかじめご理解頂いた上でご一読下さい。
よろしくお願い致します。
「神経を抜いたのに、熱いものを食べると痛みがでる」
原因として4つのことが推察されます。
①実際は、歯の神経を抜いてはおらず、断髄であった可能性。
「歯の神経を抜いた」とのお言葉は、おそらくご担当頂いた先生のご説明の一文でしょう。
患者様に分かり易いように、「歯の神経を取った」と表現されたのでしょうが、実は神経を取ったのは「全部ではなく一部」であったかもしれません。
つまり、歯の神経をとる根管治療ではなく、「断髄法」だったのかもしれません。
この断髄法につきましては、以下のリンクで動画を交えてご説明させて頂いております。
ぜひご活用下さい。
https://miyazaki-dentalclinic.com/26325
この場合、歯の神経が一部残っているため、冷たいものが染みたり、温かいものが染みたりします。
②根管治療が不十分である場合。
「神経抜いた歯が、温かいもので“しみる”」
こんな訴えを歯医者さんにしたにも関わらず、以下のように説明される患者様が多数いらっしゃいます。
「歯の神経を取ったので、歯は染みません」
「神経はもうないので、しみるわけがありません」
確かに、根管治療した後の歯には知覚がありませんが、その「根管治療が不十分」だと、歯の内部に細菌感染が残っているため、疼くことがよくあります。
とくに身体が温まると疼くのです。
身体が疲れ、免疫が下がった時に特に疼きます。その症状は、「染み入るようなジーンとした痛み、違和感、鈍痛」です。この状況を患者様は「温かいものがしみる」と表現されます。
温かいもの食することで、体温が高まり、血流が増す。
それをきっかけに“染み入るようにジーンと痛む”のです。
こういった症状は、夜寝る前、静かな状況で、副交感神経が高まった時に感じます。
原因は根管治療の不十分の可能性があります。そのよう場合は、再根管治療が必要となるでしょう。
③両隣の歯が染みている?
「この神経を抜いた歯が染みるんです」
こんな訴えの患者様のお口の中を拝見すると、その後ろの歯、その手前の歯が実はむし歯でしみていた!?なんてことも良くあります。
お近くの歯科医院でしっかりみてもらいましょう。
④かみしめ、くいしばり
疲れたり、ストレスを抱えるとヒトは皆、くいしばります。
この力は結構なものです。主に無意識な寝ている時にしているものです。
かなりの強い力でくいしばるので、歯は悲鳴をあげます。
これが「しみる」「違和感」といった症状となります。
「かみあわせ」についてはこちらをご活用下さい!
https://miyazaki-dentalclinic.com/11428
ご相談頂きました症状は、おそらく上記4つのいずれかではないかと推察致します。
この回答が少しでもお力になれていれば幸いです。