ご相談内容
左下の奥から2番目の歯を治療しました。
けずり、①銀歯の前に、3ヶ月ぐらい白いのうめて様子をみようと2週間ちょい前に言われました。
②水にしみたり、お湯にもふわ~とうっすら感じるようになりました。
先生には治療したばっかりは傷んだりするよと言われました。
③お湯と調べると良くないことばかりでてきて不安でメールしました。
④神経をとりたくありません。どうにかなるのでしょうか?
右下奥から2番目の歯も治療しました。
これは数カ月前に治療しましたが⑤水がしみ、昨日チョコがしみる部分がありました。
こちらも不安になっております。⑥もともと噛みしめる癖があります。
気づくと噛み締めたり噛むときに力がはいってしまいます。⑦関係ありのでしょうか?
はじめまして。宮崎歯科医院 宮崎と申します。
どうぞよろしくお願い致します。
詳細なるメールを頂きまして誠にありがとうございます。
回答させて頂きます。よろしくお願い致します。
実際に拝見させて頂いていないため、適切な回答とならない場合もございます。
あらかじめご理解頂いた上でお読みくださいます様お願い致します。
頂きました文章中に①~⑦の番号を添付致しました。
その点につきまして回答させて頂きます。
①より、歯の神経に近いむし歯であったこと推察致します。
②の冷たいものがしみて、お湯にふわーっと感じる症状があるとのこと。
このお湯でズーン、ズキズキとした痛みがないのであれば、これは正常な反応かと思われます。
③お湯を入れることでズーン、ズキズキ痛みが続く、または冷たいものは痛くないが、お湯で痛みがあり、むしろ冷たいもので痛みが和らぐ。この状態は良くない状態、つまり歯の神経が炎症を起こしていたり、歯の神経が死んでいたりする「根管治療」が必要な状態です。
こちらのリンクをご参照下さい。症状から現在の病状、必要な治療法が見つかります。
https://miyazaki-dentalclinic.com/24628
④ むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症です。歯を溶かしながら、歯の内部へと感染を拡げるのがむし歯です。
むし歯が存在するならば、歯の神経を残すにしても、根管治療となったとしても、いまあるむし歯を削り取る必要があるでしょう。
当院には大変多くの患者様が「歯の神経を残したい!」とのご希望を胸にご来院頂きます。
そんな患者様には以下のようなご説明をさせて頂いております。ぜひご一読下さい。
「神経を残す治療ができるが、その予後に?が生ずる症例」
こんな患者様の症例では、次のようなご提案、ご説明を「必ず」させて頂いた上で、患者様のご希望を踏まえ、ご同意頂いた上で治療に臨ませて頂いております。
当院での神経を残す治療の「神経生存率」は、75%ほどではないかと感じております。
これは、25%は、のちに根管治療となっているということです。
原因は以下の通りです。
・かみしめ、くいしばりなどの強い力
・喫煙、食生活などの末梢血流量の不足
・厳しい状況を患者様ご了解の上、神経を残す治療を施すも、後日歯髄壊死に至った症例
・かみあわせの負担、歯並び
そのため、患者様には以下のようなご説明をさせて頂いた上で治療に臨んでいます。
1.実際に患部を開け、神経が壊死しているか否か?を診査して、神経が生きれいれば「神経を残す治療」、神経が死んでしまっていれば「根管治療」を行うことにご同意を頂き治療に臨む。
→この1の場合は、マイクロスコープで明らかに神経が壊死していることが分かる場合です。以下の動画でその明らかな様子をご覧頂けます。ご参照下さい。
2.実際にマイクロスコープで神経を診査した際、その生死の判別が疑わしい場合、今後壊死の可能性があったとしても、まずは生かす治療を行い経過を観察してみる。
ただし、その後、歯髄壊死の症状・徴候が認められた場合は、根管治療をすることに同意を頂き治療に臨む。
3.神経が残せるか否かの判定が難しく、結局神経が死んでしまう可能性があるならば、根管治療をご希望される場合もございます。
長期海外出張や治療回数、費用に関わるご負担を第一に考えられる患者様がこれに該当するでしょう。
治療に臨む前に、上記3つのパターンの可能性をご説明させて頂いた上で治療に臨んで頂いております。
神経を残す治療や根管治療につきましては、以下のリンクに多数例動画にて供覧させて頂いております。
ご参照頂き、お心持ちが安らかになり、ご判断・ご決断の材料となれば幸いです。ご利用ください。
適切な歯の神経を残す治療について
https://miyazaki-dentalclinic.com/21762
適切な根管治療について
https://miyazaki-dentalclinic.com/14599
当院のyoutubeチャンネル
https://www.youtube.com/c/%E5%AE%AE%E5%B4%8E%E6%AD%AF%E7%A7%91%E5%8C%BB%E9%99%A2
当院では、可能な限り神経を残すべく治療に傾注しておりますが、その患者様の治癒能力によって、神経のバイタリティー(生命能力)によって、その後、根管治療に至ってしまうケースがあるのも事実です。
この点につきましては、患者様に過度の期待をお掛けしないよう事前に必ずご説明させて頂いて上でご同意頂き治療に臨ませて頂いているのが現状です。
⑤甘いものがしみるのは、初期むし歯の症状でしょう。早々に治療することで、これ以上のむし歯の進行を予防できるでしょう!
⑥⑦かみしめのある患者様には、むし歯と同じような「しみる」症状がみられます。
「しみる」原因がむし歯なのか?かみしめ?なのかを適切に診断した上で治療に臨む必要がありそうですね。
噛み合わせのチェックについて
https://miyazaki-dentalclinic.com/11517
かみしめについて
https://miyazaki-dentalclinic.com/10143
噛みしめ予防のマウスピースについて
https://miyazaki-dentalclinic.com/17681
回答は以上となります。
多くの患者様より切なるご相談を頂いております。
できる限り多くの患者様にお応えできます様、お1人様につき1通のメール回答とさせて頂いております。
さらなるご質問につきましては当院までお越しくださいます様お願い致します。
当院の受付スタッフに申し伝えておきます。
ご希望の際は、当院までご連絡ください。03-3580-8110
この回答が少しでもお力になれていれば幸いです。
よろしくお願い致します。宮崎
※初診の患者様へ(当院の初診の流れについて)
必ずご一読ください。