ダイアグノデントを使わない歯科だと治療が後手に回る気がするのですが、どうなのでしょうか?歯科医の目、マイクロスコープ、レントゲンでの判断だと見た目に変化が出てからでないと治療してくれなかったことが多々あります。ダイアグノデントが絶対、という訳では無いのは理解してますが、歯科医の主観での診察と機械の導き出す数値だとどうしても機械の方が…と思います。
コメントありがとうございます!
おっしゃる通り、機械の導き出すのは『数値』です。
定量的評価で分かり易い。
しかし、その数値を判断するのは歯科医師です。
そして、その数値がどのような状況であったとしても、それに対応する知識と技術と経験は、歯科医師に委ねられるでしょう。
またそれ以上に、その数値がどうであったとしても、それを納得できるか否か、その病態に寄り添い治療をするのも歯科医師の人格ではないかと私は感じています。
これは歯科医師だけでなく、患者様側にも問われる資質です。
困難な状況となったとき、どのように対処するのか否か?これは歯科医師だけでなく、患者さまにも問われます。
歯科医療は所詮人と人との間に成り立つ仕事です。
しかし、そこには「病態を可能な限り、その歯科医師の主観や限界で診るのではなく、客観的な評価に基づいた診断」があって当然でしょう。それを患者様は望むのは当然だと私も同感です。
私はそう言った医療機器の精度を大学院時代に実験し検証した経験があります。
病態を病態と診断する
病態を正常と誤診する
正常を病態と誤診する
正常を正常と診断する
医療機器にはこういった側面があるのは事実です。
この特異度と敏感度に関する研究論文は私の大学院の学位論文です。
私見ですが、診断機器は、我々歯科医師の知識と技術と経験に基づく仮診断を「検証する」ためのものであると私は感じています。
マイクロスコープがあるから治療ができる
CTがあるから診断正確
ダイアグノデントがあるから診断が正確。。。。
ではないと思っています。
この私見を確固たる自信にするためにも、歯科医師は日々の臨床で学び、新たな知識と技術を貪欲に学び、患者様に真摯でなくてはならないと感じています。