歯の神経を抜かない・残す

露髄 CR(コンポジットレジン) 痛みがある むし歯が深い

ご質問

はじめまして、歯科衛生士5年目しています 少し露髄していてる状態で、PEしなくて CRするとなると痛みは一時的にも出るはずなのですが、大丈夫なのでしょうか? それで痛いとおっしゃる患者様もいると思いますが Cの痛みではないと説明できますが、 どう言った説明を先生はされてるのでしょうか お時間いただきますがお答えしていただけたらと思います

回答および質問者への質問

コメントありがとうございます❗ ごめんなさい、不勉強で。 PEとは何ですか? 露髄した状態に、PEしないで、CR(コンポジットレジン?)すると、痛みが一時的でるはず。この一時的に痛みがでることが、大丈夫か?どうか?というご質問ですか? この痛みを、C(カリエス)が原因ではないということを、山珠璃さんさ患者さまに分かりやすく説明することはできる!けど、私はその痛みをどのように説明しているのか?ということ?ですか? それはなぜですか? ご説明できていればご質問の必要性はないように感じますが、、、 何度も読み返しましたが、ごめんなさいね。良くわからなかったので、ご質問にご質問でお願いいたしました。 お時間あるときにご返信きだされば回答させていただきます。よろしくお願いいたします❗

質問者からの回答

PEていうのはばつ髄て習ったのですが違いますでしょうか、、、?😖 そうです。 露髄した状態でCRしたら一時的に痛みが出てしまうと思うのですが、 それはカリエスをとった痛みとはまた別だと思うんですが カリエスをとったから虫歯の痛みではないとは患者様に説明できると思うのですが ズキズキがなければ根治へ進まないと思うのですが、少しの痛みがあるけどズキズキしないという患者様に対してのお返事ってなんて先生はおっしゃられてるのかなと思って 気になってコメントさせてもらいました お手数ですがお時間いただけるときにお返事いただければと思います

ご返信ありがとうございます。

PE。pulpectomyの略ですね。おっしゃる通り抜髄ですね。私は今初めて知りました(笑) 大変勉強になりました、ありがとうございます。

頂いたご質問にはいくつかのポイントがあります。

長文となりますが、解説させていただきます。

「露髄してCRすると一時的に痛い」

まず大前提として、露髄させて際、『ラバーダム』をした上で治療されていましたか?

これはとても大切なことです。

結論から申し上げます。『むし歯を、つまり細菌感染を徹底的に取り除けば、治療中に露髄しても、たとえ部分的に歯髄を取り除いても(部分断髄)、たとえ半分歯髄を取り除いても、翌日治療後、痛みは全くありません』

これ、驚きですよね(笑)

でもこれには、治療中の感染を予防するラバーダムと感染を徹底的に取り除く、または「歯髄の炎症状態や感染程度を徹底的に読み取る」マイクロスコープが必要となります。

私も以前は肉眼やルーペで治療をしていました。

そのような時は、おっしゃるように感じておりましたが、現在、ラバーダムとマイクロスコープを活用して適切な治療コンセプトで行うようになったことで、このような驚きの事実を知るようになりました。

当然といえば当然のこと。

むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症。その感染を取り除けば治る。ただそれだけ。

そのために、治療中に感染させない、唾液侵入させないラバーダムと、歯髄の血流状態や生死を確認するマイクロスコープ。これがとても大切です。

歯髄の生死につきましては、その状態をマイクロスコープで撮影した動画、先日配信しております。ぜひご参考下さい。

また、露髄について、歯髄を部分的にとる断髄について、感染の除去について、最新の歯科治療について解説した動画も以前に配信しております。ぜひご参考下さい。

〇【前編】歯の神経『半分でも』残せる!? 根管治療せずに、歯の神経を残す「歯頚部断髄法」とは何か?

つまり、「露髄してCRすると一時的に痛い」というのは「本当ではない」ということになります。治療後なので、多少の痛みや違和感がありますが、それほどの痛みとはなりません。

なぜなら、原因となる感染を取り除いているのですから、治療しているのですから、痛いはずはないのです。

なら、露髄した後の痛みとは何か?

それは「感染の取り残し」ただこれだけです。

当院には大変多くの患者様が、全国各地よりご来院頂きます。

歯の神経に近い深いむし歯治療をしたんだけれど、痛い、しみる、違和感が残る。。。

今回ご質問頂いたような症状を抱えて来院されます。

そんな方々を拝見して共通することは以下のこと。

・治療中にラバーダムをしていない

・肉眼あるいは弱拡大のルーペによる施術

そして

・必ずむし歯が残っている

これです。こんな患者様をラバーダムとマイクロスコープで治療に臨むと、翌日には痛みや違和感がなくなるのです。

肉眼での識別能力は100~200ミクロンです。1センチにも満たな歯の内部のむし歯など、見えるわけもありません。私も肉眼、2倍、3倍、5倍、8倍、10倍のルーペを経て、マイクロスコープを使用するようになりましたが、ルーペや肉眼では、シビアなむし歯治療、それも露髄を伴う治療。以前は、全く見えていなかったと痛感します。

また、これは大変基本的にことなので、そんなことはしていないとお叱りを受けるかもしれませんが一応。

たとえ、露髄周囲のむし歯が取り除けていたとしても、コンポジットレジンでは覆髄は不可能です。

コンポジットレジンは「水」のあるところでは完全硬化しません。

露髄部は湿潤状態です。露髄部を覆うことはできません。そのため、水酸化カルシウム系の覆髄材使用して覆髄し、それが完全硬化後にコンポジットレジンで被覆します。

このコンポジットレジンのプライマーやボンディング材を、露髄面に塗布する先生がいらっしゃるようですが、それもあり得ない施術。露髄した繊細な歯髄に対して酸処理を行うことで、炎症を惹起しかねない。

そもそも、この2つの障壁を潜り抜けたとしても、湿潤状態の口内でのコンポジットレジン修復は意味を為しません。必ずラバーダムが必要となるのです。

ご経験があるかと思います。

コンポジットレジンのマージンが茶褐色に変色している症例を。

あれが、これです。ラバーダムを用いてコンポジットレジン修復をすると、あのようなことになりません。

そして最後に、露髄するような症例での「術前の診査」です。

当院では、露髄するような状態の場合、レントゲンでまずはチェックした上で、CT撮影を行い、歯髄にまで残り1.1~1.5mmとなっている症例では、必ずラバーダムとマイクロスコープで治療に臨みます。

これは、むし歯が歯を溶かし感染、2層目の象牙質があと1.1~1.5mmとなった時に、神経に炎症の兆しが認められるという、Ricucci先生の文献を根拠としています。

つまり、露髄していなくても、神経はすでに炎症を起こしている、もう歯髄炎になっているということを表しています。

このことについては以下のリンクをご参照ください。

05:35​ 歯の神経の炎症(=歯髄炎)は、いつ始まるのか?

〇歯髄が生きている?死んでいる?どうやって見極めるの?診断基準とは!

https://miyazaki-dentalclinic.com/27821

神経に近いむし歯治療後にズキズキと痛くなり、抜髄に至る。こんなお話しをよく耳にするでしょう。

これには以下の理由が考えられるのです。

①治療中に感染させている

②むし歯を取り残している

③露髄はしていなかったけれど、そもそも歯髄は炎症状態にあった。ただ、免疫と平衡がとれていたけれど、治療をきっかけに痛みが発現した

これです。

こういったことが無きように、術前の診査がとても大切になるのです。

これを踏まえて、頂いたご質問を再度確認します。

 

『露髄した状態でCRしたら一時的に痛みが出てしまうと思うのですが、それはカリエスをとった痛みとはまた別だと思うんですが、カリエスをとったから虫歯の痛みではないとは患者様に説明できると思うのですが、ズキズキがなければ根治へ進まないと思うのですが、少しの痛みがあるけどズキズキしないという患者様に対してのお返事ってなんて先生はおっしゃられてるのかなと思って。。。』

『露髄した状態でCRしたら一時的に痛みが出てしまうと思うのですが』

→当院ではラバーダムとマイクロスコープで治療に臨みます。痛みは全くありません。

『それはカリエスをとった痛みとはまた別だと思うんですが、』

→カリエスを取り残すと、凍みる、違和感、痛みが残ります。取り切れば痛みはありません。なので、当院では痛みは全くなくなります。

『カリエスをとったから虫歯の痛みではないとは患者様に説明できると思うのですが、』

→この説明については、当院では施術中の様子をすべて動画で記録しています。その様子を術後に見て頂きご確認いただきますので、むし歯の取り残しはありません。

『ズキズキがなければ根治へ進まないと思うのですが、少しの痛みがあるけどズキズキしないという患者様に対してのお返事ってなんて先生はおっしゃられてるのかなと思って。。。』

→当院ではそのようなシビアなケースはあらかじめご説明をさせて頂いています。

神経を残せるか否かは以下の点にかかってきます。

① 歯髄への細菌感染の有無

② 歯髄のバイタリティー

③ マイクロリーケージの有無

①はマイクロスコープとラバーダムで臨みます。

③は補綴です。精度の悪い補綴では、治療後の再感染を招きます。

そして②です。

たとえむし歯を取り除いたとしても、治癒能力が無ければ、歯髄は壊死します。

海外の文献で、その神経の生存率を調べると7~8割だそうです。

当院でも7割。3割はのちに根管治療に至ります。

その原因は「血流不足」

つまり、

・食生活、生活習慣

・かみしめ

・ストレス

・全身姿勢、呼吸

こういった、「身体を酸化させる習慣」をお持ちの方は、治りが悪い。

・食生活がコンビニ食事や脂質・糖質に偏っている

・かみしめ習癖より、クラック、末梢血流量の制限

・ストレスによる交感神経優位な状況による酸素摂取量の不足による身体の酸化

・ストレス感受性が強いことから、身体が緊張。頸部・大頬筋は緊張し、胸式呼吸となり首は前傾。舌は下がり、クレンチングを助長。口内は口呼吸により乾燥し、唇は万年乾燥状態でリップクリームは欠かせない。当然呼吸は浅く、酸素摂取量は少ないため、抹消の血流量は不足する。猫背、冷え性、O脚、足の浮指、などなどなど。その症状は多岐にわたります。

 

このような患者様は、この3割に該当する場合があるため、患者様にその旨ご説明させていただき、術前にご希望を伺いつつ、治療同意書を頂き、治療に臨みます。

歯科医院により、地域の求め、医院の治療理念、患者さまからのご希望・求め、医院のスペックなど様々です。

その歯科医院出来る限りの治療を施すことがとても大切ですが、出来ないことを出来ないと説明することも大切です。

たとえば当院では、矯正の難症例や腫瘍の摘出、とても難しい親知らずの抜歯、小児歯科、三叉神経痛などの症例は、適切な医療機関にご紹介させて頂いております。

患者様のためになるならば、どんな手段でも構わないでしょう。

日々研鑽しつつ、患者様のお力になれればと感じております。

 

 

神経の治療をするのはどのくらい虫歯がひどい時ですか??

 

神経の治療をするのはどのくらい虫歯がひどい時ですか??

コメントありがとうございます。

こちらの動画で、歯の神経に近いむし歯治療について解説しています。

どの位のむし歯だと、どのような治療をするのか?について解説していますので、ぜひご覧下さい。

 

 

3mix-mp法という治療方法について意見を聞きたい

3mix-mp法という治療方法について意見を聞きたいです。 3mix法のことではないです

私は3mix-mpをやらないので分かりません、ゴメンなさい!

http://3mix-mp.com/

こちらがオフィシャルサイトのようです。

以下、抜粋です。ご参考ください。

『3Mix-MP法は「むし歯治療法」と報道されているが、そうではありません。
3Mix-MP法は「抗菌剤を使って病巣を無菌化する治療法で、無菌化された病巣は治ることを邪魔するものが無くなるので、組織修復が起こる。」という概念の治療法です。こういう考えは、むし歯治療に限らず、全ての疾患(=細菌が原因で起こる病気)に共通して言えることです。従って、3Mix-MP法は口の中で見られるほとんど全ての病気を治す治療法と理解していただきたい。

全国で10名ほどの歯科医師しか3Mix-MP法をマスターしていません。』

大変有用な治療法のようです。しかし、全国で10名ほどしか出来る方がいらっしゃらないようなので、その点お調べ頂くことをおススメいたします。

私の行う方法は、いわゆる教科書的な治療法です。
全国にも私以上の知識と技術で行って下さる先生、多数いらっしゃることでしょう。

 

 

クラウン インレー ラバーダム 自費?

クラウンとかインレーとか通常の虫歯治療の場合もラバーダムは使用されますか?近所の歯科医だと自費診療になると言われました。

むし歯が深い場合、つまり象牙質内にむし歯があり、神経までの距離が2mmを切る場合は、たとえむし歯が歯の神経に接触していなくても、神経は炎症を起こしている可能性があります。 そのような状態で、歯を切削することは、感染の危険性や炎症を惹起しかねないため、歯の神経を残す治療を、動画のような治療をおススメしています。 その場合は、CTを含め、保険外治療となるでしょう。 近所の歯科医師の先生のような見解と同様かと思います。

 

 

小さなむし歯でもラバーダムは必要か?

C2つまり、浅いむし歯つまり、エナメル質直下のむし歯から、歯の神経に近いむし歯までと、その範囲があいまいです。

そのため、当院では、象牙質に達している状態の場合、レントゲンでまずはチェックした上で、CT撮影を行い、歯髄にまで残り『1.1~1.5mm』となっている症例では、必ずラバーダムとマイクロスコープで治療に臨みます。

これは、むし歯が歯を溶かし感染、2層目の象牙質があと1.1~1.5mmとなった時には、神経に炎症の兆しが認められる(=歯髄炎)という、Ricucci先生の文献を根拠としています。

つまり、露髄していなくても、神経はすでに炎症を起こしている、もう歯髄炎になっているということを表しています。

歯髄炎になった状況で、ラバーダムもなく削ることで、感染・炎症を惹起することがあります。これでは治療の意味がありません。 このことについては以下のリンクをご参照ください。

『歯の神経の炎症(=歯髄炎)は、いつ始まるのか?』について https://www.youtube.com/watch?v=Ukmi7sQBdUc&t=335s

『歯髄が生きている?死んでいる?どうやって見極めるの?診断基準とは!』 https://miyazaki-dentalclinic.com/27821

神経に近いむし歯治療後にズキズキと痛くなり、抜髄に至る。

こんなお話しをよく耳にするでしょう。 これには以下の理由が考えられるのです。

①治療中に感染させている

②むし歯を取り残している

③露髄はしていなかったけれど、そもそも歯髄は炎症状態にあった。

ただ、免疫と平衡がとれていたけれど、治療をきっかけに痛みが発現した これです。

こういったことが無きように、術前の診査がとても大切になるのと考えています。

これを踏まえて言うならば、この条件より軽症の場合であれば、ラバーダムは要らないのではないか?と考えています。

事実として、すべての症例でラバーダムを使用しているわけではありません。

 

 

神経にまで達する程ではない虫歯だったのに何も伝えられずに治療をされてしまったことに悲しみと不信感が募る

先生こんにちは。 私は来週自費で根幹治療を受ける予定ですが正直現実を受け止められないでいます。

初めは保険で虫歯治療の予定でしたが治療途中でラバーをつけられ、何か大事な作業をしてる様子…3〜40分後治療を終えた医師から一言、死んでいる神経を取り、血液が確認されるところまで削り一部は残してありますと。

神経にまで達する程ではない虫歯だったのに何も伝えられずに治療をされてしまったことに悲しみと不信感が募るばかりでしたが、次回全て取ってしまうか、残すか決めてくれと言われ残すことを伝えて3週間後再度治療に行くも医師から失敗してもいいならやりますと言われる始末。

医師は残すことに反対だった為失敗前提でやると言うのです。

あまりの対応にそこでの治療継続は不可能と判断し他の医院を紹介してもらい1時間半かかる自費でやってくれる医院へ行くことになりましたが、そこで撮影したレントゲンでは歯の内部は白く写り、神経が残ってあるべきところも仮の詰め物が詰められている状態でした‥。

そこで電気診断や、冷たい、温かいの感覚をチェックするテストも全く感じず、紹介先の医師の判断は根幹治療しかないということでした。

勝手に神経の処理をされてしまったことも納得いかないですし、あるべきだった神経が実は既になかったなんてあんまりです。 やはり、一度電気診断等で反応がなかったものはもうどうすることもできないのでしょうか。

私の神経にはもうなす術は無いのでしょうか。

治療を受ける前に気持ちを整理したいので教えていただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。

コメントありがとうございます。

『大変なご苦労を感じていらっしゃり、現在があるこ』とを伺い知ることのできる文章。しっかりと拝読いたしました。

まず、大前提として、私はどの治療段階でも拝見していないため、これからお話する内容はすべて「推測の域」を出ない、無責任な内容となりかねないことをご理解下さい。
その上で、頂いた文章のみから、その”センテンスだけ”から『私が推測できる内容』をお話させていただきます。

重ねてご理解頂いた上で、ご一読下さい。

さらに、今後の治療内容は、ご選択・ご決断頂いた担当の先生と、十分なるコミュニケーションの元、治療にお臨み下さい。
良くなること、切に願ってやみません。

・治療途中でラバーをつけられ
→治療中に神経に至るむし歯を発見し、その段階で、早々にラバーダムを装着。治療中の感染予防に努めた素晴らしいご判断のように感じています。
ただし、このような事態になる状況を事前にご説明できていなかったことは残念でなりません。

・死んでいる神経を取り、血液が確認されるところまで削り一部は残してあります
→死んでいる神経のみ取り除き、血液循環のある”生きているであろう神経を残す”治療法、『断髄法』を行っていらっしゃいます。
この言葉より、症状はあまりなかったのかもしれませんが、むし歯が非常に深く、そのむし歯を取り除くことで、神経に達し、さらにその感染により、神経が一部死んでしまっていたことが分かります。

通常であれば、一般的な歯科医師であれば、この段階で「根管治療」に移行しますが、おそらく、ご担当頂いた先生には、部分的にでも歯の神経を残す「断髄法」の術式をお持ちだったのでしょう。何としてでも歯の神経を残そうという「気概」が感じられます。

当院では、むし歯が歯の神経に近い場合、あるいは近くにあるだろうと推測される場合、あらかじめ「根管治療の可能性」をお話しています。
これには理由があります。

①患者様には自覚・症状がなくても、病状は進行しており、根管治療をした方が、予後が良い可能性があること
②もし、部分的にでも神経を残す「断髄法」を行うならば、その神経の生存率は当院で7割。つまり3割はのちに根管治療になる可能性があること

当院ではラバーダムとマイクロスコープを必ず使用して治療に臨んでいます。それにも関わらず、3割は根管治療に至る。

説明に説明を重ねたとしても、患者様としては、残念な想いに駆られる。

そのため、そうならないように、事前に必ず、「最悪の状況」をご説明した上で、共に治療に臨むようにしています。

・神経にまで達する程ではない虫歯だったのに何も伝えられずに治療をされてしまったこと
→という言葉から、おそらく、十分なるコミュニケーションが取れなかったのでしょう。あるいは、歯科医師の診断の範疇を超えるむし歯の広がりがあったのでしょう。
しかし、その点をカバーすべくフォローすべく、早々にラバーダムを装着し、さらに、断髄を行うという適切な処置が施されているように感じます。

・失敗してもいいならやりますと言われる
→こと言葉には、確かに、落ち込んでいる患者様への配慮は無かったのかもしれません。
しかし、おそらくではありますが、前述した、当院で行っている「最悪な状況を共有しつつ、治療に臨みたい」とする意図だったのかもしれません。
しかし、患者様の理解が追い付いていないのであれば、それは患者様にとって、心無い言葉に聞こえてしまうのでしょう。
私としても考えさせられる内容です・

・医師は残すことに反対だった為失敗前提でやると言う
→おそらく、自身の臨床を振り返り、断髄法による歯の神経を残す治療の成功率が低いと感じていたのでしょう。
何度も何度も患者様に治療を受けて頂くご負担を考えるならば、確定的な根管治療の方が良いのではないか?たとえ神経を失ったとしても、適切な根管治療を行えば、歯は長く持ちます。ならば、根管治療の方が、患者様にとっては良いのではないか?そう考えていらっしゃったのではないかと感じます。その根拠は、前述のような、一般の歯科医師にはできない、適切な対応をされていたことが根拠です。

・あまりの対応
→患者様と歯科医師と行き違いであって欲しいと切に願ってやみません。お互いが腹を割って話していれば、そうはならないのではないかと。
なので、私は嘘は言わないようにしています。いわゆるセールストークのような言葉、私は大嫌いです。
私の信じる言葉を、私が受けたい治療を、それが痛みを伴おうが、お金がかかろうが、患者様の希望は伺いますが、そのままダイレクトに伝えています。
そのため、私を信じて治療に通って下さる患者様、大変多くいらっしゃいますが、私を嫌う患者様も多いようです。
はっきりモノを言う性格なので、敵は多い(笑) でもいいんです、そういった患者様も、これから治療を重ねれば、必ず私の言うことが響くときがある。
コミュニケーションがとても大切です。

・神経が残ってあるべきところも仮の詰め物が詰められている状態でした
→上記の通り、断髄法を施術して下さっています。当然の術後のように感じましたが、患者様への詳細なる説明がなされていなかったあるいは、ご理解が得られていなかったことがとても残念でなりません。

・電気診断や、冷たい、温かいの感覚をチェックするテストも全く感じず
→電気歯髄診査には、ある程度の信頼度はありますが、適切な反応を示さないことがあることも文献で散見されています。
これだけが、神経の成否を決定する診査事項でないとするのが”私”の考えです。

・一度電気診断等で反応がなかったものはもうどうすることもできないのでしょうか
→実際に拝見していないため何とも申し上げられないのが現状です。

私は歯科医師です。そのため、多くの患者様を拝見する中、当然のように患者様に同様に話していることも、実はお一人お一人、その理解レベルが違うことに気づかず診療していることもあるようです。のちに、アシスタントやスタッフから聞いてびっくりします。「それ、これまでに、かなりの回数話しているけど?まだ同じことを聞いてくるの?」

患者様には歯科医学的基礎知識がないため、どうしても「感情的に感じざるえない」というのが実情のようです。

その点について、配慮した上で、治療に臨みたいところではありますが、人と人、合う合わないもあるようです。

全国にとどまらず、外国からも、大変多くの患者さま当院に受診されますが、皆さん価値観、希望、不安、そして理解レベルは人それぞれ。

その理解を頂くためにもホームページやYoutubeチャンネル、実際にはスタッフからのお声がけなどをさせて頂きますが、それでもすべての人にご理解いただくのは難しいと切に感じてる現在です。

頂いた文章を拝読させていただき、ご自身の感じる苦悩を冷静に適切に感じていらっしゃるように感じました。
前医の先生との話、それにどう感じたのか、これからどうしようとしているのか。
とても冷静にご対応されているように感じ、素晴らしく感じています。

どの職業でも、得手不得手があるでしょう。
歯科医師にも、得手不得手があります。

出来ないことを求めても、出来るようにはならないでしょう。
出来ることを全力でしていただいたほうが、結果は良いものとなるでしょう。

ぜひこれから歯科治療に臨まれる際は、ご担当頂く先生への「信頼」に基づき、十分なるコミュニケーションのもと、ご自身に逢った治療を受けて頂けることを切に願ってやみません。

この回答が少しでもお力になれていれば幸いです!

宮﨑歯科医院 Youtubeチャンネル

 

 

甘いものを食べると強烈な痛みが1分 原因は?

いつも動画拝見しております。 20年以上前に治療して銀歯を入れた歯があるのですが、もう記憶が定かではないのですが、1年か?2年か?前くらいに甘い物(特にチョコレート)をそちらの歯で食べると強烈な痛みが走り1分位でおさまりましたが、そのような事から甘い物はそちらで噛むのは避けるようにしていました。

やはり気にはなっていた事なので歯科医院で見てもらったのですが、特に処置はされていません。

しばらくそちらの歯で甘い物を噛むのを避けていたのを一度確認の為、食べてみては?ということで、甘い物をそちらの歯で食べてみると、痛みは無く、現在も何の症状もなく食べれています。

でも気になるのは、あの痛みは何だったのか? 実は銀歯の下で虫歯になっいるのでは?と考えるのですが、歯科医院では、その銀歯を今何の症状も無いのに触れない、との事。

セラミックに変えるのであれば、処置できる、との事でした。

でも、現状何も症状無いのにセラミックに変えた事により、痛みが出るような事態になったら嫌だな、とも思います。 先生の見解を是非お聞かせいただけたら幸いです!

『でも気になるのは、あの痛みは何だったのか?』 「しみる=むし歯」だと勘違いをされている患者様が大変多くいらっしゃいます。

ぜひ上の動画ご覧下さい、心当たりがあるかもしれません。ぜひ!
〇歯医者で「削られない」ために大切なこと!《歯が「しみる」からむし歯?削れば治るの?
その当時の「しみる」痛みは、かみしめ、つまり疲れやストレスが原因でしょう。
『銀歯なら何もしない、セラミックなら、、、』この考え方は理解ができません(笑)
銀歯の下にむし歯がある場合は、レントゲンでは正確に判定することは大変難しいようです。
当院ではおっしゃるような病状の場合、治療したことで痛みが出る場合を考慮して、「治療中に感染させないように!」、ラバーダムを装着してい治療に臨んでいます。
そうすれば、たとえむし歯が深くとも、治療により問題が起こることはりません。
むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症ですので、ラバーダムとマイクロスコープで臨めば、マイナスなことは起きないでしょう!これが私の見解です。
宮﨑歯科医院 Youtubeチャンネル

熱いもの飲むと染みるんですが、それ以外は大丈夫なんですが根幹必要ですかね?

熱いもの飲むと染みるんですが、それ以外は大丈夫なんですが根幹必要ですかね?

実際に拝見していないため、何とも申し上げづらいですが、回答させていただきます。

「しみる」という症状の表現は「個人差」があるようです。
ぜひ以下の動画で「しみる」を解説していますのでご覧下さい。ご質問の回答となっているかもしれません。

〇歯医者で「削られない」ために大切なこと!《歯が「しみる」からむし歯?削れば治るの?》

「熱いものでしみる」この症状から、現在の病状、それに対する適切な治療法についてチェックできる表があります。
こちらも併せてご活用下さい!
https://miyazaki-dentalclinic.com/24628

上記2つをチェックしてしていただき、該当するのは、以下の2つのです。

① 歯の神経がある場合で、神経に近いむし歯で、神経が炎症を起こしている
② 歯の神経がある場合で、神経はむし歯により既に死んでしまっている状態(歯髄壊死)
③ 歯ぎしり・かみしめなどにより、一時的に歯が過敏な状態となり、症状が発現している
④ 歯の神経が既に無い歯であれば、その歯の根管治療が不十分で、再根管治療が必要な状態

このいずれかでしょう。

①②、④は根管治療が必要な可能性があります
③は歯ぎしり、くいしばり。マウスピースの装着などが効果的です。

マウスピースについては以下の動画で解説しています。

〇歯ぎしり・かみしめ対策のマウスピースの選び方!

この回答が少しでもお力になれていれば幸いです!

 

 

神経を残してセラミックインレー 噛むと痛い時がある 原因は?

動画の患者さんと似ているかも・・と思い質問させていただきます。

先生に診ていただくことを検討しています。

神経を残してセラミックインレーを4年前に入れた奥歯に違和感があるのですが、

①温冷痛なし 

②歯磨きや指・舌で押した時に、横から歯にかかる圧力を敏感に感じる、痛くはない(上からの力にはあまり敏感ではなく、食事は摂れる。ただし硬いものは負担になると思い避けています)

神経を残せるか否か 根管治療は必要か その症状から診断名と治療法をチェック③自発痛、誘発痛はないが、歯磨き後などに拍動を感じることがある(痛くない)、その後完全におさまる

④2週間前のレントゲンでは虫歯や根尖異常なし。

歯周病検査も異常なし 先生のHPにある神経を残せるか?のチェックシートでも、どこに当てはまるのかよくわからず困っています。

先生に早い段階で診ていただくことのメリットを教えていただけますでしょうか?

初診を受けた結果、「このまま経過観察しましょう」となることもあるのでしょうか?

原因は『噛みしめ』『くいしばり』でしょう。

もし、むし歯が歯の神経に達しているのであれば、冷温刺激で痛みがあり、それが持続します。症状がもっと明確になるでしょう。

①~④の症状は、『噛みしめ』や『くいしばり』を日常的にされている方の症状、そのものです。

痛みが和らがない時こそ、痛みが明確になった時こそ受診のきっかけでしょうが、その時は、おそらく根管治療になりかねません。

そもそも、現在の痛みはおそらく、『噛みしめ』でしょう。
この予防策をぜひご考え下さい!

マウスピースについて動画をご案内します、ぜひご活用下さい!

〇歯ぎしり・かみしめ対策のマウスピースの選び方!

この回答が少しでもお力になれていれば幸いです!

宮﨑歯科医院 Youtubeチャンネル

 

 

ラバーダムは根管治療の際にしか使いませんか? 軽度から中程度の虫歯に使用しなくても、細菌感染はしないのでしょうか?

ラバーダムは根管治療の際にしか使いませんか?

軽度から中程度の虫歯に使用しなくても、細菌感染はしないのでしょうか?

コメントありがとうございます!

こちらの動画をご覧下さい。

歯の神経に近い、深いむし歯治療の際のラバーダムの使用、セラミックインレー装着の際のラバーダムの使用についてご覧いただけます。

このリンクの動画内で、すべての治療の流れを他動画でご覧いただけますので、リンクよりお探しいただきご参考下さい。

〇セラミックを美しくセットしよう!

またこれらの動画をすべてまとめたリンクはこちらになります。
こちらもぜひご参考下さい。

〇「歯の神経を残す治療」から「かぶせもの装着」まで【治療の流れについて動画で解説】

むし歯治療の際、どの位だとラバーダムが必要なのか?これにつきましては、以下の動画で解説しています。

〇【前編】歯の神経『半分でも』残せる!? 根管治療せずに、歯の神経を残す「歯頚部断髄法」とは何か?

文章でご覧になりたい場合は、以下のリンクとなります。
https://miyazaki-dentalclinic.com/27446

この回答が少しでもお力になれていれば幸いです!

宮﨑歯科医院 Youtubeチャンネル