日別アーカイブ: 2021年5月26日

神経に達してない虫歯でも歯髄炎になることはあるのか

相談内容:

はじめまして。

最近歯のことが気になり、自身も約三年ぶりに歯科医院に検診に行ったことをきっかけに、宮﨑歯科医院様のYouTubeをよく拝見させていただいています。

大変丁寧で患者想いの治療の様子がすごく伝わってくるため、私も先生に診ていただきたいと真剣に考えていますが、〇〇県に住んでいるため通院が難しく、せめてアドバイスだけでもと思い、メール相談をさせていただきました。

先日、3年ぶりに歯科医院に行くと、左上7番の遠心から大きめの虫歯になっていることが分かりました。

その時点では痛みはなかったため、自分の都合もあり、そこから2週間後に治療しました。

しかし、その2週間の間で虫歯の部分を念入りに歯磨きした影響か、熱いものがたまに染みるようになってしまいました。

治療自体は治療して下さった先生に尋ねると、神経ギリギリではなかったため、白い詰め物で処置できたとのことでした。

私も神経は抜きたくなかったため、安心しました。

ですが、それから1ヶ月ほど経ち、たまに熱いものが軽くしみる時があり、気になったのでもう一度診てもらいました。

すると、虫歯が神経に達してないのは事実なので、できれば神経は取りたくないけど、もしかしたら歯髄炎を起こしているかも…と言われました。その先生は神経を残してくれようとしてくれたので、その日はもう一度先生が気になる部分を白い詰め物で処置し、それでGW明けまで様子を見て、生活に支障がでたり我慢できないほど痛みが出れば抜髄、そこまでじゃないなら残そうと言ってくれました。

お聞きしたいのは、神経に達してない虫歯でも歯髄炎になることはあるのか、また、私自身抜髄の経験がないため、できることなら神経は抜かずに自分の歯を残していきたいのですが、やはり神経を抜かないといけないのか、もしくは抜かなくても支障はないのか、気になります。

長くなってしまい、申し訳ありませんが、どうかご意見お聞かせください。よろしくお願いします。

はじめまして。宮崎歯科医院 宮崎と申します。

どうぞよろしくお願い致します。

詳細なるメールを頂きまして誠にありがとうございます。

回答させて頂きます。

但し、実際に拝見していないため、全く病状が分からないというのが正直なところです。

こういった痛みは、むし歯だけでなく、歯周病やかみあわせ、つまりはかみしめや歯ぎしりも原因となります。

ぜひ、ご担当の先生と密なるコミュニケーションのもと治療に臨まれてください。

また、〇〇県からのご来院、多数いらっしゃいます。

ご来院できるようであれば一度いらっしゃってください。確実なる答えが可能かと思います。

『神経に達してない虫歯でも歯髄炎になることはあるのか』

→かみしめや歯ぎしりなどで、歯にヒビが入り、そこから歯髄炎を起こしている症例を多数拝見しています。

このヒビは肉眼や8倍ルーペ以下の拡大鏡では判定は難しいようです。目に見える明らかなむし歯が無いならば、この要因が考えられるでしょう。

根管治療を行う際は、ぜひラバーダムとマイクロスコープを使用してくださいね。

当院の根管治療について

https://miyazaki-dentalclinic.com/27550

当院の歯の神経を残す治療について

https://miyazaki-dentalclinic.com/28587

『できることなら神経は抜かずに自分の歯を残していきたいのですが、やはり神経を抜かないといけないのか、もしくは抜かなくても支障はないのか』

→現在かかえる症状から、病状とそれに対する適切な治療法をチェックできる表をまとめてあります。

以下のリンクからチェックしてみて下さい。

https://miyazaki-dentalclinic.com/24628

『私自身抜髄の経験がないため、できることなら神経は抜かずに自分の歯を残していきたいのですが、やはり神経を抜かないといけないのか、もしくは抜かなくても支障はないのか』

→まずはその痛みの原因は何か?を調べることが大切です。

それによっては、歯の神経を残す治療を行うこともできる。

しかし、すでに歯髄(神経)が炎症を起こしているのであれば、それ以上の感染拡大を防ぐためににも早々の根管治療が必要です。

まずは適切な診査診断かと感じております。

歯の神経を残す治療でも、根管治療でも、適切に行えば、歯は永く長く持つものです。

ぜひしっかりとした治療をご選択頂ければ幸いです。

神経を残せるか否か 根管治療は必要か その症状から診断名と治療法をチェック