月別アーカイブ: 2021年4月

熱いもの飲むと染みるんですが、それ以外は大丈夫なんですが根幹必要ですかね?

熱いもの飲むと染みるんですが、それ以外は大丈夫なんですが根幹必要ですかね?

実際に拝見していないため、何とも申し上げづらいですが、回答させていただきます。

「しみる」という症状の表現は「個人差」があるようです。
ぜひ以下の動画で「しみる」を解説していますのでご覧下さい。ご質問の回答となっているかもしれません。

〇歯医者で「削られない」ために大切なこと!《歯が「しみる」からむし歯?削れば治るの?》

「熱いものでしみる」この症状から、現在の病状、それに対する適切な治療法についてチェックできる表があります。
こちらも併せてご活用下さい!
https://miyazaki-dentalclinic.com/24628

上記2つをチェックしてしていただき、該当するのは、以下の2つのです。

① 歯の神経がある場合で、神経に近いむし歯で、神経が炎症を起こしている
② 歯の神経がある場合で、神経はむし歯により既に死んでしまっている状態(歯髄壊死)
③ 歯ぎしり・かみしめなどにより、一時的に歯が過敏な状態となり、症状が発現している
④ 歯の神経が既に無い歯であれば、その歯の根管治療が不十分で、再根管治療が必要な状態

このいずれかでしょう。

①②、④は根管治療が必要な可能性があります
③は歯ぎしり、くいしばり。マウスピースの装着などが効果的です。

マウスピースについては以下の動画で解説しています。

〇歯ぎしり・かみしめ対策のマウスピースの選び方!

この回答が少しでもお力になれていれば幸いです!

 

 

マイクロスコープだと必ず原因わかりますか?

根管治療やって、もう少しで、5ヶ月になります。毎回、全部の穴から、出血してます。

最近マイクロスコープで、治療することを知り、病院かえようか、、悩んでます。

マイクロスコープだと、必ず原因わかりますか?神経が、切れてるかもと、言われました。そろそろ抜歯する事になりそうです。参ってます。

5カ月は長い、、、。
一生懸命に治療して下さっているのでしょうが、治らないならば、転院も必要かと。
いくら優しい先生だとしても、その感謝の気持ち、感情論だけでご自身の歯を判断しては可哀そうです。

抜歯する前にセカンドオピニオンもお考え下さい。
その上で、抜歯が必要であれば、それが最善の策なのでしょう。

「マイクロスコープだと必ず原因わかりますか?」とのご質問。

これは、「この高価な貴重な、機能的なフライパンなら、最高の食事ができますか?」という質問と似ています。

確かに、最高の食事を作る知識と技術をもっている方が、最高のフライパンで料理を作れば最高の食事となるでしょう。

でも、その知識と技術を持ち合わせていなければ、宝の持ち腐れかと。

マイクロスコープを活用している歯科医師をお探しください。

簡単に検索可能なのは、「根管治療専門医」「歯内療法専門医」などのキーワードでしょう。

自費治療であることがほとんどですが、適切な知識と技術をお持ちであることが多く、適切な診断を下してくれる可能性が高いでしょう。

この回答が少しでもお力になれていれば幸いです!

 

 

壊死すると骨が溶ける?治療後の患者様へのご説明(樋状根の根管治療) #マイクロスコープ​ #ラバーダム

【タイムスケジュール】

00:00 この動画について
00:46 当院での治療後のご説明 開始
00:51 本症例のレントゲンとCT所見
00:59 治したいと思った根拠とは? 歯の周りの骨が無くなる原因とは?
01:35 生きてる神経&死んでる神経
01:57 周囲の骨を溶かした原因とは?
02:06 樋状根とは?
02:17 今回の治療の意義について
02:58 根管治療後の痛みについて なぜ痛む?歯ブラシは?
03:15 歯の治療は毎回が外科治療です
03:46 治療後の飲酒について
04:22 ここから樋状根、根管治療の様子です!
04:49 術前の問診
05:53 銀歯を外す
06:08 ラバーダム装着
06:38 ラバーダムの理由
06:48 歯の消毒
07:18 CT所見
07:31 根管治療の開始
07:49 歯の神経は死んでいる(歯髄壊死)
08:25 樋状根とは?
08:48 根管治療後、なぜ痛くなるの?
09:32 根管内を薬液で洗浄する
09:58 水酸化カルシウムを貼薬する
10:11 仮蓋をする
10:21 根管治療は1回でほぼ終了
10:26 【必ずご覧下さい】動画最後のご挨拶

 

 

1年以上前に根幹治療した歯の側面を指や舌で押したりするとチクチク

ご質問失礼します。 1年以上前に根幹治療した歯の側面を指や舌で押したりするとチクチクします。

完治していないんでしょうか? 考えられる事を教えていただけると幸いです。 よろしくお願い致します。

回答させていただきます。

実際に拝見していないため、推測の域を出ることはありませんが、ご参考頂ければ幸いです。

『根管治療した歯の側面を、指や舌で押したりすると、チクチクする』

これには2つの可能性があるでしょう。

① 根管治療で完治していない

むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症です。
その細菌感染を取り除くのがむし歯治療であり、歯の内部の神経にまで至った場合は、歯の神経ごと細菌感染を取り除く!これが根管治療です。

その感染が取り切れていないと、違和感や痛み、腫れるなどの不快症状が残ります。

1年前に治療を完了したとのこと。
治療完了後よりずっと続いているのであれば、根管内の感染の残存、つまり根管治療で完治していない、つまり再根管治療が必要となる可能性が高いでしょう。

しかし、ここ最近だけ、というのであれば、次のことが強く疑われます。

②歯ぎしり、くいしばり

夜間睡眠中のギリギリとした歯ぎしり、あるいは音の鳴らないくいしばりで、歯に負担がかかり、歯が打撲している状態となると、おっしゃるような症状が発現します。

これには原因となるストレス因子を改善することや、もし、日中に噛みしめる癖などをお持ちの場合は、それに意識し予防する必要があるでしょう。

※ 歯が折れている

この可能性は非常に低いものですが、もし歯茎が腫れてくるようであれば、これも疑う必要があります。

おそらく、②ではないでしょうか!

この回答が少しでもお力になれていれば幸いです!

ちなみに予防策は以下の動画を!

〇歯ぎしり・かみしめ対策のマウスピースの選び方!

 

 

 

 

 

 

 

【歯医者】麻酔が効かない・効きづらい理由

いつも歯医者で麻酔が効きません。

麻酔が効かないまま根幹治療をしたときは死ぬかと思いました。

先生に何度相談しても、痛かったら麻酔足すからねーって言われておしまいです。

唇は痺れるのに、歯の痛みは取れません。仕方ないものなんでしょうか。

コメントありがとうございます!

麻酔の深度が浅いように感じます。

他に麻酔が効かないには理由があります。

以下にその理由をお話します、長文ですが、ご活用いただければ幸いです!

私は患者様には「少しでも痛いと感じたら」「我慢なんて一切しなくていいですよ」と伝えています。

一切我慢はいらないんです。一切、要らないんです。

これには理由があります。

痛みを我慢すると、麻酔が効きづらくなり、それ以上の侵襲度の高い治療ができなくなるからです。

人は痛みを『理性的に』我慢することが可能です。
多少の痛み、相当なる痛みでも我慢できます。

確かに我慢してもらえば治療はできるかもしれませんが、「正確な治療」ができなくなるんです。

ヒトは理性では我慢しても、「本能」では我慢していません。

つまり、「痛い」と感じていると、唾液の流出量が多くなり、患部からの出血も多くなります。
我々歯科医師が見たい、「手術部位、治療部位」が血液や体液、唾液などで見えなくなるんです。

これが「痛かったら我慢しないで言ってください」という最大の理由です。

我慢されてしまうと、「見えないんです」。これは再治療につながります。

逆をいえば、我慢させて治療する歯科医師は、「見えていない」。これは問題です。

また、麻酔を我慢することの一番の問題点が以下のこと。

ヒトは痛みを我慢すればするほど、さらなる痛みを「早期に発見しよう!」と本能は働きます。

つまりさらに麻酔が効かなくなる!ということなんです。

痛みを感じる閾値(いきち)という警報レベルを、我慢すればするほど下げていきます。

下がり切ってしまっては、どんな刺激をも「痛い」と感じてしまうんです。

実際には、ただ触れているだけ、押しているだけなのにも関わらず、患者様の頭では、「痛い」と感じてしまうんです。

これが常態化している方もいらっしゃる、これは大変です。

痛みは我慢してはいけないんです。

でも麻酔、効きづらいことがあります。
それは以下の理由です。

麻酔が効きづらい方には共通するポイントがあります!

① 治療する部位の炎症が強い(ズキズキとした急性炎症)
② 心配性、極度に緊張している
③ 生活習慣に問題あり

【麻酔でなぜ痛みがなくなるのか?】

それは麻酔薬が、痛みの感覚を脳へと伝えるチャンネルをブロックするからです。
チョット、難しいですね(笑) 私もよく分かっていませんが、phをご存知ですね。

pH値(ペーハー)とは、酸性、中性、アルカリ性の度合い表す単位です。 数値の幅はpH0~14まで。pH値の中性は7.0になり、これを基準として高い数値はアルカリ性、低い数値は酸性と言われています。

歯科治療で使用する局所麻酔薬はアルカリ性。
アルカリ性の環境下で効果を発揮します。

健康状態のヒトの血液のpH値は、7.3~7.4と弱アルカリ性です。

しかし、上記のような
・炎症
・ストレス
・食生活の問題

これらにより、体内の体液バランスが崩れると、血液は弱アルカリ性から『酸性』の方向に向かいます。

つまり
・呼吸が乱れるほどの緊張状態→身体が酸性化
・加工食品などの日常的な過剰摂取による体内環境が酸性に傾いた状態→身体が酸性化
・ストレスにより体内環境の変化→身体が酸性化

これらにより、体内環境はアルカリ性から酸性に傾き、局所麻酔が効きづらくなるのです。

一生懸命に物事に取り組まれる真面目な精神性をお持ちの方がは、首が前に傾き前のめり。やや猫背の姿勢になりがちです。
これにより、呼吸は浅く、胸呼吸となるがゆえに、交感神経優位に常時傾き、酸素摂取量が不足。身体の酸性化を招きます。

こんな全身姿勢が麻酔へ影響することもあるでしょう。

少し長くなりましたが、お分かり頂けましたでしょうか?

痛いのを我慢してはいけませんが、麻酔が効かない理由もある。
これを踏まえて、歯科医師ー患者ともに共通のゴールである治癒へ向かって共に努力を重ねたいです。

この回答が少しでもお力になれていれば幸いです!

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神経を残してセラミックインレー 噛むと痛い時がある 原因は?

動画の患者さんと似ているかも・・と思い質問させていただきます。

先生に診ていただくことを検討しています。

神経を残してセラミックインレーを4年前に入れた奥歯に違和感があるのですが、

①温冷痛なし 

②歯磨きや指・舌で押した時に、横から歯にかかる圧力を敏感に感じる、痛くはない(上からの力にはあまり敏感ではなく、食事は摂れる。ただし硬いものは負担になると思い避けています)

神経を残せるか否か 根管治療は必要か その症状から診断名と治療法をチェック③自発痛、誘発痛はないが、歯磨き後などに拍動を感じることがある(痛くない)、その後完全におさまる

④2週間前のレントゲンでは虫歯や根尖異常なし。

歯周病検査も異常なし 先生のHPにある神経を残せるか?のチェックシートでも、どこに当てはまるのかよくわからず困っています。

先生に早い段階で診ていただくことのメリットを教えていただけますでしょうか?

初診を受けた結果、「このまま経過観察しましょう」となることもあるのでしょうか?

原因は『噛みしめ』『くいしばり』でしょう。

もし、むし歯が歯の神経に達しているのであれば、冷温刺激で痛みがあり、それが持続します。症状がもっと明確になるでしょう。

①~④の症状は、『噛みしめ』や『くいしばり』を日常的にされている方の症状、そのものです。

痛みが和らがない時こそ、痛みが明確になった時こそ受診のきっかけでしょうが、その時は、おそらく根管治療になりかねません。

そもそも、現在の痛みはおそらく、『噛みしめ』でしょう。
この予防策をぜひご考え下さい!

マウスピースについて動画をご案内します、ぜひご活用下さい!

〇歯ぎしり・かみしめ対策のマウスピースの選び方!

この回答が少しでもお力になれていれば幸いです!

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咬合紙で噛み合わせ調べる時は、寝てる状態から起こした方が正確に診れる

咬合紙で噛み合わせ調べる時は、寝てる状態から起こした方が正確に診れると聞きましたが、如何でしょうか? インレー装着でラバーダム付けてもらっことないからそれは滅菌の為にしてもらいたいな。。

コメントありがとうございます!

おっしゃる通りですね。

『起きている状態、座っている状態』のかみ合わせを再現するならば、ご推察の通り、起こして、座った状態でかみ合わせを取った方が正確に取れます。

ただし、治療ユニットの上で、足を延ばした状態では意味がありません。
椅子に座っているような状態を再現しないと意味がないでしょう。

脚を前に伸ばした状態で座る姿勢、いわゆる長座は、腸腰筋を収縮させるとともに、首の前傾を伴う姿勢です。
これでは、下あごは後ろ下へと引っ張られ、正確なかみあわせは取れません。

もし座る姿勢でのかみ合わせを再現されたいのであれば、ぜひ、椅子に座った状態でかみ合わせを取っていただければと思います。

私は、かみあわせはほぼすべて、水平姿勢、寝た姿勢で採得しています。

姿勢によって、かみあわせは変化しますが、その偏位方向は人それぞれです。
その方の全身姿勢、骨格、頭蓋と上顎と下顎の3次元的位置関係によって偏位方向が異なります。

人の姿勢は、立ち姿勢、座り姿勢、寝姿勢。この3つのうち、どこでのかみあわせに重きを置きたいのか?または、どの程度、遊びをつくりたいのか?などを考慮した上で、かみ合わせを採得し、インレーやクラウンの製作に生かします。

どのような骨格で、どのような姿勢でかみ合わせを採得した上での人工歯なのか?
これが分かっていれば、調整は簡単ですが、その判断基準もなく、採得したかみあわせでは、まったく意味をなさないでしょう。

このような点を考慮した上で、歯科医師はかみ合わせを採得しています。
たとえ寝姿勢でかみ合わせを採得しても、こういったことが分かっていれば、何も、問題はないかと感じております。

この回答が少しでもお力になれていれば幸いです!

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クラウン インレー どの材質が良いの?

上の左奥歯6番をジルコニアセラミックにするか、ゴールドにするかで悩んでいます。 ちなみに、根管治療した歯に被せるクラウンです。
見た目、審美的においては、大きな違いがありますが、良さはそれぞれあるゆえ悩みます。
強度、耐久性、汚れのつきにくさ、劣化しない点はどちらもですが、ゴールドは奥歯や噛みしめが強い歯に対して適しており、柔らかさがあり歯との密着も良く、歯と同じようにすり減るのが良い点である、と認識しています。
そこで1つ思うのは、
①ジルコニアは、”すり減らない”点において、それが年月を経て、他の歯との高さのズレといいますか、噛み合わせが合わなくなったりしないか?
②下の左奥歯6番も虫歯治療してインレー入れる予定ですが、上の6番にどの材質のクラウンを入れるかで、下の歯に入れるインレーをどの材質にしたら良いか?
などありますか? 先生のご意見いただけたらありがたいです!

①おっしゃる通りですね、どんな材質のものをいれても、定期検診でチェックが不可欠です。その都度の調整は必要でしょう。

②そうですね、噛み締めのある方は、調整しやすい材質が適しているかもしれません。そうなるとゴールドは調整しやすくなじみやすい感触がありますので、おすすめですが、審美的な問題もありますね。その点問題なければゴールドはいい材質です。

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ラバーダムは根管治療の際にしか使いませんか? 軽度から中程度の虫歯に使用しなくても、細菌感染はしないのでしょうか?

ラバーダムは根管治療の際にしか使いませんか?

軽度から中程度の虫歯に使用しなくても、細菌感染はしないのでしょうか?

コメントありがとうございます!

こちらの動画をご覧下さい。

歯の神経に近い、深いむし歯治療の際のラバーダムの使用、セラミックインレー装着の際のラバーダムの使用についてご覧いただけます。

このリンクの動画内で、すべての治療の流れを他動画でご覧いただけますので、リンクよりお探しいただきご参考下さい。

〇セラミックを美しくセットしよう!

またこれらの動画をすべてまとめたリンクはこちらになります。
こちらもぜひご参考下さい。

〇「歯の神経を残す治療」から「かぶせもの装着」まで【治療の流れについて動画で解説】

むし歯治療の際、どの位だとラバーダムが必要なのか?これにつきましては、以下の動画で解説しています。

〇【前編】歯の神経『半分でも』残せる!? 根管治療せずに、歯の神経を残す「歯頚部断髄法」とは何か?

文章でご覧になりたい場合は、以下のリンクとなります。
https://miyazaki-dentalclinic.com/27446

この回答が少しでもお力になれていれば幸いです!

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歯科医師として、働くモチベーション?

私は今年ようやく歯科医師になりました。 まだ仕事に慣れず、帰って疲れて勉強する気になかなかなれません。

もちろん勉強しない歯科医師は患者様を診る権利もないと思っていますし、自分の首をしめるだけなので勉強しなくてはと思っております。

しかし行動に移せない。 先生がまだ歯科医師になりたての頃はどのようにモチベーションを保っていましたでしょうか?

コメントありがとうございます!

私事で恐縮ですが、少しばかりお話させていただきます。
ご参考にならないかと思いますが(笑)

まずは、歯科医師国家試験合格、おめでとうございます!
大変だったことでしょう!狭き門、本当にお疲れ様でした。
おそらく、そのご苦労からか、今は放心状態(笑) さらなる困難なんて受け入れたくないですよね(笑)
そんな時は無理しないことです。
あたえられたことだけは着々とこなしましょう。それが臨床研修医の努めです。大丈夫、無理せず少しずつで十分です!

私なんて、そんなもんではありませんでした(笑)

卒業ととともに大学院へ入学。
その大学院は大学1厳しいとされた大学院。そもそもその厳しさから入学すらする人も少なく、入学しても3人のうち2人は卒業を待たずに辞めるという狭き門(笑)

ただ、その教授は、その当時、補綴学会会長・学術会議の要職につく、世界でも名高い有名な教授。
その先生のご指導を頂けるだけでも有難い!とは思っておりましたが、現実は厳しい(笑)

大学院の4年間、やってたことは計算機を叩くことと、お茶くみ(笑)
臨床はゼロ。ゼロです(笑)

同級生はドンドン臨床経験を豊かにし、高度な話をしているように聞こえてくる。
自分は何もしていない、、、日々統計処理、計算機とお茶くみとボケ~っと上司の動きを待つ日々。
そして休みはほぼゼロ。年末年始もない(笑)

でも絶対に卒業だけは!博士号だけは!取る!
これは、大学院に入れてくれた両親と恩人への想いだけでした。

でもこの大学院時代に、論文の読み方やかみ合わせとは何か?などの基本的な内容は知ることが出来ました。
「門前の小僧習わぬ経を読む」という具合です。

卒業と同時に、総合診療科にポーンと落とされました(笑) 何もできないのにです(笑)

総合診療科の顎関節症や総義歯・局部床義歯などの症例はすべて私のもとに(笑) 
その他、衛生士科の授業や、臨床研修医の指導も私のもとに(笑)

なにもできないのにです(笑)

なので、私にはモチベーションを高める時間はありませんでした。
いつも最大限努力しないと間に合わないので。

でも、今思えば、「全部、断れば良かっただけ」かもしれません。

そうすれば、自分のペースで仕事を覚えることが出来たでしょう。

でも、大学院を卒業した時、同じく卒業した同級生は、僕の4年先にいってました。

これは、辛かった。大学院で差をつけるはずが、4年も差を付けられた。ホントにつらく、悔し泣きすることもありました。
また、大学院で困ったとき、助けてくれる先輩がいませんでした。

私が生意気だったのもあるでしょう(笑)

でも、後輩を助けない歯科医師には成りたくないと、逃げる歯科医師には成りたくないという決意が固まりました。

そんな想いがあって、今があります。

やりたくない時は、やれない時は、甘んじてそれを受け入れればいいんです。
ただし、その決断は、必ず自分に返ってきます。

その時に、そこから逃げずに真正面にぶち当たり、乗り越えましょう!

研修医の先生、後進の歯科医師の先生などにお話する機会を多々頂きます。
その際に必ずお話する言葉あります。

歯科医師は、歯科医ではありません。
歯科医”師”です。

『師』とは人の上に立つものをいいます。

困難の中、希望という旗印を掲げ、強い心で先導する。
それが『師』たる立場の人間の心構えでしょう。

困った人に手を差し伸べて、その困難から救いあげるには『相当なる力』が必要です。
これには、歯科医学的知識・技術・経験だけでなく、人としても上に立つ気概が不可欠です。

歯科医師は、自分よりも人生経験豊富な年配の方にも「先生」と呼ばれます。
「先に生まれた」と書く「先生」つまりは尊敬の念を表してのお言葉です。

その先生という言葉に恥じない知識と技術と経験が必要ではありますが、歯科医師なり立てではそれは不可能です。

せめて、その気概を!その覚悟を!もって臨床に臨んでいただきたい!!

これは『誠意』と『努力』です。
これは、力なくても出来ること。

ぜひ、歯科医師国家試験の疲れが癒されたのちには、この『誠意』と『努力』を少しずつ積み重ねてみませんか?

患者さんが待ってますよ!  ぜひ!がんばって!

宮﨑歯科医院 Youtubeチャンネル