いつも興味深く拝見させて頂いています。
根管治療後の痛みについて半年ほど違和感が有るが必ず治りますと説明されています。
なぜ半年ほど違和感が続くのかそこの所をもう少し詳しく知りたいです。教えて頂けますか?宜しくお願いします。
コメントありがとうございます!
「半年ほど」という言葉を付けて「違和感が残る」という説明をされた場合には、ある症例に限られます。
それは、治療前にすでに炎症が「歯を支える骨」にまで波及している症例です。
根尖病変、根尖病巣といったりしますが、当院では根管治療で治る症例については、「根尖病変」とお話しています。
むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症です。
歯を溶かしながら、歯の内部へと感染を拡げていく病気がむし歯です。
そのため、歯の内部深くにまで、つまり神経にまで及ぶ場合、その感染を取り除くために「結果として」神経を取り除くのが「根管治療」です。
しかし、その感染が、歯の内部全体にわたる場合、その炎症反応として、「歯を支える骨にまで及ぶ場合」があります。
原因は、「歯の内部」であるため、根管治療にて、内部の感染をとりのぞきますが、周囲の骨はすぐには治りません。
6カ月から8カ月、12カ月必要であるという考え方があります。
そのため、歯自体は治っていても、その歯を支えている骨は治っていない。つまり時間がかかるのです。
そのため、その治癒期間中は「違和感」が残るという説明になるのです。
ただし、この違和感、取れない場合あるいは腫れてしまう場合もあります。
その場合は、以下の2点を疑います。
① 歯にヒビが入っているあるいは折れている
② 感染が歯の外部に出ている
この2症例では、違和感はとれないでしょう。
この回答が少しでもお力になれていれば幸いです。