その他

再根管治療 《30分 ノーカット 》マイクロスコープとラバーダム 2回で終了

前編は一番下の動画となります!上の動画のご理解が深まるかと思います。
ぜひご参照ください!

上の動画は、当院でのマイクロスコープとラバーダムを活用した再根管治療の様子です。

他院にて根管治療をされた患者様。痛みが治まらず、治療のたびに痛みもあり、不安・心配となり当院を受診されました。
この動画は当院での根管治療の様子、約30分、ノーカットでご覧いただけます。

・ラバーダムって本当に必要?
・マイクロスコープって何?本当に必要なの?
・根管治療って痛いものなの?
・根管治療って何をしているの?
・根管治療って何回もかかるの?いつ治るの?心配。

こんな患者様はぜひご覧ください!

この動画のタイムスケジュールです! ご活用ください!

01:00 むし歯とは?根管治療の手順について
01:50 根管治療開始(髄床底の整理)
02:29 マイクロスコープはなぜ良いのか?
04:16 3つの根管 MB2とは?

05:14 術前のCT画像
05:30 根管上部3分の2の清掃 ゲーツグリデンドリルによる拡大清掃
08:43 ニッケルチタン製ファイルで清掃
10:23 根管先端の穿通 SEC01
12:56 ニッケルチタン製ファイルによる拡大清掃
26:40 次亜塩素酸による洗浄
28:36 MB1とMB2間のイスムス除去
32:37 水酸化カルシウムを貼薬
36:08 本動画最後のコメント

当院のホームページ、Youtubeチャンネルは、歯科助手、歯科衛生士、臨床研修医、これからマイクロスコープを導入される歯科医師の先生方にも見て頂き、大変多くのご質問を頂いております。

少々難解な、専門的なところもございますが、できるだけわかり易く解説させて頂いております。ぜひご参考いただき、少しでもお力になれれば幸いです。

宮﨑歯科医院 Youtubeチャンネル

根管治療後どうやって治す どうかぶせる 

メタルインレー 金属アレルギー

当院のYoutubeチャンネルで配信させて頂いております上の動画にご質問を頂きました。
その質問と回答を供覧させて頂きます。
よろしくお願い致します!

いつも楽しく動画を見させて頂いています!

質問なのですが、いま私は根管治療が終わり痛みもなく過ごしています。

その根管治療をした歯に銀の被せ物(インレー)をしました。

その被せ物をしてから、たまに苦味などを感じる時があり、他にも呼吸が少ししずらい気がする時があります。

自分は神経質で気にし過ぎなのかも知れませんが、インレーが原因という可能性はあるのでしょうか? 長文すみません。

いつもご視聴ありがとうございます。

ご質問に回答させて頂きます。
実際に拝見していないため、適切な回答とならない場合もございます。
あらかじめご了承頂いた上でお読みいただけると幸いです。

インレー装着後より、苦みを感じるとのこと。
まずはこれについて回答させて頂きます。

メタルインレー装着後より苦みなどの「違和感」を感じる場合、いつくかの原因が推察されます。

① メタルのイオン化、溶出により苦み
② メタルの酸化による表面が汚れやすくなっていることによるもの
③ メタルインレーに隙間があり、そこに食物などが挟まっている
④ 隣り合う歯との間の接触圧が弱く、食物などが挟まっている

①はメタル(金属)という物性が原因と推察されます。
それを取り除くことで、苦みなどの違和感は改善するかもしれません。

② これも取り除くことで改善するでしょう。でもその前に、しっかりと歯磨きをしてみてください。歯ブラシをして、歯の表面がきれいになることで、違和感は改善するかもしれません。

③歯間ブラシ、デンタルフロスなどを使用することで、挟まった食物が取れるかと思います。また、歯医者さんに診て頂くとすぐに分かります!

④これも③同様です、しっかりと歯ブラシすることで改善します。歯医者さんで診て頂くとすぐにわかるでしょう。

「呼吸がしづらいこと」について。

こちらについては、メタルインレーだけが原因とは確定できませんが、金属アレルギーのある場合は起こりうる症状かもしれません。

お近くの皮膚科で金属アレルギーの検査(パッチテスト)を行ってみてはいかがでしょうか。

また、時期的にも花粉症などの可能性もございます。その際は、耳鼻科での検査も有効でしょう。

よろしくお願い致します。

宮﨑歯科医院 Youtubeチャンネル

根管治療後の治し方 3つ

根管治療後どうやって治す どうかぶせる 

歯の神経をとる根管治療(根幹治療)。

その後の治療法として、しばしば提案される治療法が上の図のような方法ではないでしょうか。

むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症です。
歯の内部に感染侵攻した細菌を取り除くのがむし歯治療です。
その感染が神経にまで及んでいる場合、感染を取り除くべく、感染した神経を取り除き、もうこれ以上感染を拡げないようにするのが「根管治療」です。

メタルコア メタルクラウン 根管治療後

このむし歯を取り除く際、むし歯が多く、削る量が多い症例では、歯の大半を失うため、上の図のような人工歯「クラウン」となります。

メタル製のクラウンは保険診療の適用として使用されていますが、白い歯、セラミック製のクラウンの場合は、下の図のようになります。基本、構造に変わりはありません。

コア ファイバーポスト ファイバーコア 費用 料金 利点欠点根管治療(根幹治療)後にはその歯を補強するためにも、土台(コア)を云われる“芯棒”を歯根に差し込みます。

その材質にいくつかの種類はありますが、原則、1択、ファイバーコアが適切です。

ファイバーコアの有効性につきましては、以下にリンクを添付致します。ぜひご参考下さい。
https://miyazaki-dentalclinic.com/19117

根管治療後の治療法の説明としては上記の方法が従来の方法であり、この方法を説明されることが多いかと思います。

しかし、この方法では、歯の全周を削り込むため、歯を削る量が多く、将来その歯がもろくなる可能性を大きくしてしまうのも事実です。
ただし、むし歯があって削らざる得ない場合はこの方法が最善です。

もし、むし歯の範囲が狭いにも関わらず、歯の神経を取る根管治療が必要となった場合は、以下の治療法を視野に入れたうえで、根管治療に臨みます。

そうすることで、可能な限り歯を削らずに残す治療、その歯の寿命を長くなる可能性が大幅に高まります。

まず1つは、セラミックポストアンレーです。

セラミックポストアンレーとは、可能な限り削らず、コア(=ポスト)と噛み合わせ部分が一体となってオールセラミックス(e-max)で製作された人工歯です。

この治療法は、USC(University of Southern California)の教授 Pascal Magne(パスカル マニエ)先生が「根管治療後に歯が破折しない(折れない)ようにするための優れた方法」として推奨されている術式です。

科学的根拠を示す論文があり、根管治療後の歯を強固にすることが証明されています。

セラミックポストアンレー USC(University of Southern California)の教授 Pascal Magne(パスカル マニエ)先生 NO CROWN

もう1つは、ファイバーコアを装着後にセラミックアンレーを装着する方法です。

ファイバーコア セラミックアンレー 根管治療後

根管治療後にファイバーコアを装着します。

その後、歯を最小限に形と整えるべ削り込み、歯の噛み合わせの部分を部分的に覆う「アンレー」を製作します。

この方法は、クラウンを装着する治療法と比較して、歯を削る量が少なく、その歯の寿命を長くする可能性を秘めた素晴らしい治療術式といえるでしょう。

この方法、私は「アンレー」で製作します。
理由は2つ。

① 根管治療後に歯がかみ合うと治療後の痛みが強く、治癒を阻害する場合がある
② このような、大きなむし歯ではないにも関わらず根管治療に至る症例では、その原因に「かみあわせ」「くいしばり」が関与していることがほとんどである。

これらの原因に対して、以下の対応をするべく、根管治療の際に、噛み合わせを最小限に削り、人工歯で回復しています。

① 痛みを緩和し治癒を促進する
② 人工歯をかぶせることで、かみあわせを改善させる

● 患者様の病状(むし歯の拡がり、かみあわせ)
● 患者様のご希望(白くしたい、長く持たせた)
根管治療後の歯を回復する治療法としては、上の2つのご希望も含め、様々な治療法があります。クラウンだけではありません。

そのため、根管治療を始める前に、そのご希望を知ったうえで治療に臨めると、患者様にとって最善の治療を受けて頂けるかと思います。

宮﨑歯科医院 Youtubeチャンネル

 

 

 

 

 

 

 

 

根管治療の成功率について

根管治療の成功率について 画像

根管治療は、「はじめての根管治療 Initial tretatment」と「再根管治療 Retreatment」に分けて考えられています。

現在、根管治療の成功率は、その論文の詳細により異なりますが、以下のように捉えられています。

「病変のないはじめての根管治療(未処置の根管への治療)」の成功率は、約90%。

「病変のあるはじめての根管治療」の成功率は、約80%。

「再根管治療」の成功率は、約70%。

「外科的根管治療」の成功率は、約90%。

「再根管治療」では、オリジナルの根管形態が失われている(度重なる根管治療の繰り返しにより、根管の形態が壊れている)場合、その成功率は47%まで下がり、根管形態が保持されている場合は、87%まであがるといわれています。

そのため、可能な限り、早めに適切な再根管治療をしたほうが予後が良いといえるでしょう。

根管治療の成功率について

外科的根管治療(→歯根端切除術のことを云います)では、従来の「裸眼」による成功率は59%であるのに対して、マイクロスコープを使用した方法は94%と高い成功率を達成できると報告されています。

上記以外に根管治療の成功率に影響を与える因子として、

・根尖病巣の有無

・レントゲン上の根尖透過像の有無
→有りで20%成功率が下がる

・5mm以上の根尖透過像は予後不良

・根管充填の質
→根尖から0~2mm以内で根管充填されているものが成功率が高い。
→根尖オーバーと2mm以上アンダー(足りない)は成功率下がる。

適切な根管充填 適切な根管治療 良い根管治療とは 根管治療専門医

→気泡の有無(緊密なる根管充填が大切)
・精密で適合の良いクラウンは予後が良好

因果関係は示されていないが、明らかに成功率に影響を与える因子として、

・ラバーダムの使用
→つまりは、ラバーダムが使用できない歯肉縁下カリエス(極度に進行したむし歯の症例)は、適切な根管治療が不可能であるため、予後が不良となりやすい。
https://miyazaki-dentalclinic.com/13332

・適切なる根管内部の拡大清掃(IBFより3号以上拡大)
根管治療に100%の成功率はありません。可及的に成功率を上げるためには、術中・術後の無菌的処置、配慮が不可欠でしょう。そしてなによりも患者様の予防・定期検診が、根管治療自体をしないで済むことに多大なる影響を与える因子となるのです。

また、こんな比較をした論文もあります。

①根管治療をした場合

②根管治療はせずに抜歯してブリッジにした場合

③根管治療はせずに抜歯してインプラントにした場合

①~③の成功率を比較した場合、

②のブリッジにした場合より、①の根管治療あるいは③のインプラントにした場合の方が成功率が高かったとする結果が得られています。これらは単純な比較は困難ではありますが、ひとつの指標とすることはできるかもしれません。

宮崎歯科医院では、無菌的配慮のもとラバーダム、マイクロスコープ・拡大鏡の拡大視野下で治療し、可能な限りその成功率が向上するように努めています。

マイクロスコープ根管治療の様子 動画 ラバーダム 樋状根

宮﨑歯科医院 Youtubeチャンネル

 

 

 

マイクロスコープ 下顎大臼歯 遠心舌側 削り方

当院のYoutubeチャンネルで配信した上の動画に、海外の歯科医師の先生より、マイクロスコープの使い方についてご質問をいただきました。

その内容は、下顎の大臼歯、遠心舌側部分をどのようにしてマイクロスコープで精密に形成(削り形を整える)するのか?についてです。

最近では、患者様皆様だけでなく歯科医師の先生、臨床研修医の先生方よりご質問を頂くことが多くなってまいりました。微力ではございますが、当院で行っているマイクロスコープ歯科治療の一端をご参考頂ければ幸いです。

マイクロスコープの取扱い 使い方 ポジショニング 術者の位置

当院ではマイクロスコープを3機導入し、日々の臨床すべてにおいて活用できるよう日々精進しております。

以下にその内容と、当院の回答を供覧させて頂きます。ぜひご参考頂ければ幸いです。
よろしくお願い致します。

Hi Dr. I saw your very nice movies in youtube.

For left molar crown preparation I almost feel difficult to prepare in distolingual line angle area and often find too taper prep.

I want your advice!

こんにちはDr. 私はあなたのとても素敵なユーチューブで見ました。

下顎左側大臼歯のクラウンの形成(歯を削ること)については、遠心舌側のエリアを形成するのはほとんど困難で、多くの場合が削り過ぎてしまいます。

あなたのアドバイスが欲しいです!

I think so, too

It’s very difficult

I look at the lingual and distal surfaces as directly as possible Preparing teeth

afterwards,

Mirror technique is used to connect the lingual and distal boundaries.

At that time, I use Yirro plus mirror

I recommend it because it looks good

The lingual side has a supragingival margin as much as possible.

In such cases, I use a ceramic post onlay.

So it looks good

The supragingival margin makes it easier to brush the teeth without preparing the teeth.

If you have to prepare to the gingival margin, you will have a lot of cavity.

After that, it is practice

Watch a video of my treatment of a second molar distal cavity treatmentI hope this advice has been helpful.

私もそう思います。

とてもむずかしいですよね。

私は、舌側と遠心面に分けて、できる限り直接見て(マイクロスコープを調整し、直視する)歯を形成しています。

その後、舌側と遠心のその境界をつなぐようにミラーテクニックで形成します。

その際、私は、Yirro plus ミラー使っています。よく見えますのでおススメです。

また、舌側は、可能な限り歯肉縁上マージンとしています。

そのような症例では、私はセラミックポストアンレーを使います。

そうすれば良く見えます歯肉縁上マージンの方が、歯を形成せずに、歯ブラシもし易い。

歯肉縁まで形成しなくてはならない場合は、それだけむし歯も多い状態でしょう。

あとは、そうですね、練習です(笑)。

私が施術した、下顎第二大臼歯遠心のむし歯治療の動画をご覧ください。

このアドバイスがお役に立っていることを願っています。

宮﨑歯科医院 Youtubeチャンネル

 

 

下唇 顎 痺れる 腫れる 根管治療

メールでのご相談内容

ある歯科医院で根管治療をしております。3回目の消毒後の翌日に下唇と顎が痺れ始め、次の日には麻酔を打ったように麻痺している状態です。かかりつけの病院が年末年始で空いていなかったため、別の病院で見てもらい、化膿止めと痛み止めに加え開口処置をしてもらいました。

次の日にかかりつけの病院に行くと、神経を圧迫しているかも知れませんとのことで、改善できなければ大学病院に行くことになると説明され、仮詰めもされず強い薬を出されて帰されました。YouTubeでそちらの歯科医院を見つけ、メール相談できるとのことでメールをいたしました。

痺れと麻痺があり、今までに経験したことがないため、とても怖い上、いつ麻痺や痺れが改善されるのか不安です。ご意見を聞かせて頂きたいです。

宮﨑歯科医院 Youtubeチャンネル

はじめまして。宮崎歯科医院 宮崎と申します。どうぞよろしくお願い致します。

詳細なるメールを頂きまして誠にありがとうございます。
回答させて頂きます。よろしくお願い致します。

実際に拝見させて頂いていないため、適切な回答とならない場合もございます。
あらかじめご理解頂いた上でお読みくださいます様お願い致します。

大丈夫です、心配ありません。お薬をしっかり服用していただき、お疲れになった身体をゆっくりとお休めてあげて下さい。

頂いたメールから推察するところ、下あごの奥歯の根管治療をされているご様子。

「下唇と顎が痺れ」に対して、「化膿止めと痛み止めに加え開口処置」をされたとのこと。(※開口処置とはおそらく、根管治療中の歯の仮蓋を外しておく処置と推察致します。)

上記の症状に対する治療は、

治療中の奥歯の感染程度が強く、その炎症が歯根の先端に及んでおり、歯根の先端近くにある「下歯槽管神経」(下あごの骨の中を通る神経で、下唇や皮膚の感覚をつかさどっています)を圧迫していることを示しています。

その病状に対して、神経を圧迫している膿を排出させるために、膿の出る道をつくるため、「開口処置」をして、尚且つ、その炎症を治めるべく、「お薬」が処方されているのだと思います。

下の図の②、③、④のいずれかに該当する病状と推断致します。

根管治療 顔が腫れた 開放 あけっぱなし 頬が腫れた 痺れる ズキズキ痛い 

化膿止め(抗生物質)は、おそらく、3日~5日分処方されていることでしょう。

それをすべて飲み切ることで、服用後、3日後位から、炎症が緩和してきます。

次回のご予約日まで、根管治療中の歯は、「開口処置」となっています。

根管治療中の歯に、食事が入りやすいかと思いますので、よくゆすぎ、入っているものを排出してあげるといいかと思います。口内もしっかりとブラッシングしてあげて下さい。

「仮詰めもされず強い薬を出され~」これは、上記の理由によることと推察致します。
膿の排出を促すための一時的な処置でしょう。

このような症状は、身体が非常に疲れていると、しばしば見かける症状です。
薬により、炎症が治まると同時に、痺れも治まってくるでしょう。

まずは処方されたお薬を指示通りにご服用頂き、次回のご予約日にかかりつけの先生に再度ご相談してみて下さい。

お薬が効けば、嘘のように症状は緩和されるでしょう。
年末で身体がお疲れだったのかもしれませんね。

疲れると、免疫機能が下がり、根管治療中の歯の炎症が強く出ることをしばしば経験します。お身体を休めていただき、お薬を服用いただければ、症状は改善していくと思います。(お薬が身体に合わない時は、服用をやめて頂き、担当医にご相談くださいね)

回答は以上となります。
この回答が少しでもお力になれていれば幸いです。
よろしくお願い致します。宮崎

※初診の患者様へ(当院の初診の流れについて)
必ずご一読ください。
https://miyazaki-dentalclinic.com/22254

一生に一度の歯科治療 やり直しのない歯科治療をスタッフ全員で目指す 良い歯科医院 信頼できる歯科医院を目指す スタッフのため 患者様のため を目標に!

 

 

年末年始の休診日

2019(令和元年)、皆さまには大変お世話になりました。

移転開業の年、大きく変わるチャレンジの年でした。
皆様はいかがでしたでしょうか?

2020年は東京オリンピックの年。

日本にとって、皆様にとって、そして当院にとっても飛躍の年となるでしょう!
変わらずのご愛顧、よろしくお願い致します。

※ 年末年始、お困りの際は、当院問い合わせ画面よりご相談ください。返信させていただきます。

メールでご相談、セカンドオピニオン お気軽にご相談下さい

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宮﨑歯科医院 Youtubeチャンネル

 

 

 

樋状根 根管治療 CT マイクロスコープ

宮﨑歯科医院 Youtubeチャンネル樋状根の根管治療の治療の様子を動画にまとめた上動画にご質問を頂きました。

根管治療時のCTの有用性についてのご質問です。
CTは必要か?マイクロスコープは必要か?CTはホントに見えるのか?
などについて回答させて頂いております。

詳しくは以下の文章あるいは当院のyoutubeチャンネルをご参照ください!


今まで治療を受けた歯科と比べて、ここまで素晴らしい治療を保険診療でも出来るのかと感服致しました。

スタッフの皆様の質もトップクラスだと思います。とても素晴らしいです。

CT今回樋状根ということでしたが、術前のCBCTで樋状根やMB2.MB3は確実に検知出来るものなのでしょうか?

CBCTでも見えないものが実際にマイクロスコープで診て、初めて見つかるということがあるのか気になりまして…。ご回答頂けますと幸いです。

コメントありがとうございます! 当院のスタッフへのお褒めのお言葉まで頂き恐縮しております。重ねてありがとうございます。

「術前のCBCTで樋状根やMB2、MB3が”確実に”検知できるものなのか」とのご質問に回答させて頂きます。よろしくお願い致します。

症例にもよりますが、”確実に”検知できるとは言い難いと感じております。

レントゲンやは3次元を2次元に落とし込み、「概略」を表示してくれる素晴らしい診査機器です。

しかし、像が重なることや引きのばして表示さているため、CTと比較すると精度に欠けるといえるでしょう。

言うならば、「世界地図」でしょう。端っこは引き伸ばされています、実寸ではありません。

それと比較してCTを云うならば、「Google map」でしょうか(笑)
実寸に近く、立体でもみることが可能になってきていますよね。

グーグルマップより精度が高いですね、CTは! CTはおそらくではありますが、最小で80ミクロン程のスライス幅で撮影可能です。

像が重ならず、実寸に近い表示が可能となります。 しかし、それ以下の大きさのものは写りません。 60ミクロン以下の根管を確実に検知するのは難しいでしょう。

我々歯科医師もそうですが、診査機器の捉え方をちょっと、間違って解釈している傾向があります。 CTなどの診査機器があれば大丈夫、全部分かる!と思いがちですが、その像を診て、どう判断するのか?は歯科医師の知識と技術と経験にかかってきます。

これはマイクロスコープにもいえることでしょう。 同じ景色が見えていても、その異常に気づける人と、気づけない人がいます。これは何事にもいえることです。

マイクロスコープとラバーダム

では、こういった診査機器をどのように活用するのが正しいのでしょうか?

診査機器とは、歯科医師が患者様の病状、視診、問診より得られた情報をもとに”仮説”を立て、 ”仮診断”を行い、その裏付けを見つけるためのもの、後押しをしてくれるものと私は捉えています。

「CTで樋状根を見つける」 「CTでMB2やMB3を見つけた」 ではなく、 「下顎第2大臼歯は樋状根の可能性がある、その根管形態と根管数はどのようになっているのだろうか?CTでそれを術前に見ておいた方が安心した治療ができるだろう、患者様も安心だろう」 「この大臼歯にはMB2やMB3が高い出現率で認められるはず、歯根の形態からも疑いがありそうだ。CTを撮影してみよう」

このような撮影の仕方でないと、見えるものも見えません。

知識のなきものに、その景色は見えないのです。

ct 根管治療 神経を残す治療「CBCTでも見えないものが実際にマイクロスコープで診て、初めて見つかるということがあるのか」 CBCT撮影前に、何を目的として撮影しているのか?何を探そうとしているのか?が必要でしょう。

MB2はCBCTでは写らないことがありますが、上顎第一大臼歯80%、上顎第二大臼歯で60%の高い確率で存在しています。残念ながら、肉眼で見つけることは非常に困難です。
https://miyazaki-dentalclinic.com/23615

そのため、「CBCTでは見つからないものが、マイクロスコープで”初めて”見つかる」ということは”無い”でしょう。

最初からその存在を疑わない歯科医師にはどんな診査治療機器を使用しようと見えません。

しかし、「MB2の存在を疑って、CBCTを撮影したけど写らなかった。でも歯根の形態をみると、その存在がCTより疑われる。実際にマイクロスコープで見ると、やはり在った!」ということはよくあることです。

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矯正治療とかみあわせ

当院のYoutubeチャンネル以下の動画に、矯正治療とかみあわせについてご質問をいただき、回答させて頂きました。その内容を供覧させて頂きます。ぜひご参考ください。

《 ご質問 》

宮崎先生は虫歯治療をした患者さんで全体の噛み合せや歯列がズレている人が歯列矯正をした場合としない場合ではやはり違い(老後の歯の残本数など)は生まれると思いますか?

 自分も虫歯治療をいくつもしていて、決して歯並びが良いとは言えないので歯列矯正をしてみようかな..もし歯列矯正で歯の健康に繋がるなら、と思ってはいるものの、どうなんだろう。お金も時間もかかるし..もしそんなに変わらないのなら、と素人なので悩んでしまいます。

あと歯列矯正をした方が今後 歯科医院さんでのクリーニングや治療という場合も歯列矯正でしっかりとしている歯並び 噛み合せの患者さんの方が先生や歯科衛生士さん的にもやりやすいのかな..?とここも疑問です。

《 当院の回答 》

回答させて頂きます。

①『宮崎先生は虫歯治療をした患者さんで全体の噛み合せや歯列がズレている人が歯列矯正をした場合としない場合ではやはり違い(老後の歯の残本数など)は生まれると思いますか?』

→ 口内の病気は3つです。従って、歯を失う原因も3つということになります。

それは「むし歯、歯周病(歯槽膿漏)、かみあわせ」です。

むし歯と歯周病は、唾液中に存在する細菌の感染症です。そのため、「口内に細菌が多い人」は「むし歯」や「歯周病」になり易いでしょう。

細菌の多い患者様は、矯正治療によりクリーニングしやすい歯並びを手に入れますが、同時にクリーニングしづらい矯正治療期間により、むし歯を多発する方もいらっしゃるのが現実です。

歯列矯正が終われば、口内をブラッシングしやすい環境が整います。

むし歯や歯周病の主たる原因となる「食べ残し、汚れ」です。歯列矯正をすることで、ブラッシングで清掃しやすい環境が整えば、歯を失う原因は少なくなるでしょう。

老後の歯の残本数にも違いが生まれるのではないでしょうか。

歯並びが悪くなる原因は、ただ単に歯の並びが悪くなったのではなく、「生活習慣」「遺伝的要因」などが強く関連しています。食事の仕方、呼吸、姿勢、癖、性格など、本人が気づかない「習慣」により、歯並びが形成されます。
https://miyazaki-dentalclinic.com/16265

まじめで実直、何事もしっかりやり遂げる性格の方は、歯並びが混んで、かみあわせが深くなっている方が多いです。また、温和で大らかな方は、上下のかみあわせは浅く、すきっ歯だったり、上前歯が出ていたりすることあります。

良くも悪くも、その方の性格・生活習慣が歯並びに反映していることが非常に多いかと思います。

そのため、そういった「性格や生活習慣の積み重ねの浅い」幼少期、成長期にの矯正治療は、非常に有効であると感じております。

最近では、成人になってからの矯正が多く施術されるようになっています。

歯科医院での症例数も多くなっていることから、他院で上手くいかない症例を拝見することもしばしばです。そのような症例の共通点は、「生活習慣、姿勢、態癖」などを是正することなく「歯並びだけ」を理想形に治そうとしている点です。
https://miyazaki-dentalclinic.com/12239

歯並びは、そのヒトの特徴であり、個性であると思います。歯並びを短所と考えるのではなく、長所と考えた方が心持ちは豊かであり、たとえむし歯になっても、適切に対処すれば問題はすぐに解決です。歯並びは、短所ではなく、個性であり、その方の積み重ねた結果といえるでしょう。

年齢を重ねることで、その個性も色濃くなり、矯正治療も困難なことが多いように感じています。
https://miyazaki-dentalclinic.com/9385

そのため、成人矯正をご希望の患者様には、必ず生活習慣のアンケートや全身姿勢の検査などを行いつつ、治療に臨むようにしています。時には矯正治療をおススメしないこともございます。
https://miyazaki-dentalclinic.com/11538

矯正治療の利点と欠点をよくよく考えて、欠点を大きく補う結果が得られるのであれば、成人矯正に意味を見いだせるのではないでしょうか。

「歯並びが悪くとも、歯を失わずに毎日美味しく御食事されている健康な患者様。」

当院に多くいらっしゃいます。皆さま前向きな笑顔の素敵な方ばかりです。

時にはむし歯治療が必要となる場合もあります、やり直し治療が必要となる場合もあるでしょう。定期的に歯科医院を通院してチェックしていれば、大きな問題とはなりません。


②『歯列矯正をした方が今後 歯科医院さんでのクリーニングや治療という場合も歯列矯正でしっかりとしている歯並び 噛み合せの患者さんの方が先生や歯科衛生士さん的にもやりやすいのかな..?』

→ 確かに、歯並びがキレイな方、問題の少ない方のクリーニングはし易いです。

でも、歯科医院にご通院頂く患者様のほとんどは、いろいろと問題のある方ばかりです。
なので、歯並びが悪くても、かぶせものが沢山入っていても、どんな問題でも対応できるのが歯科医院の歯科衛生士ですのでご安心下さい。

宮﨑歯科医院 Youtubeチャンネル

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覆髄・断髄の基準とは?《歯の神経は残せるのか?》

当院のYoutubeチャンネルへのご質問 》

宮﨑歯科医院 Youtubeチャンネル「先生の動画を何度も見て勉強させていただいています。マイクロ診療の必要性を改めて実感し、この度、開業と併せて購入予定です。いつか先生のように高度医療を患者さんに提供できるよう頑張りたいと思っています。質問なのですが、お恥ずかしながら露髄した際は術後疼痛を懸念して麻抜即根しているのですが、断髄や覆髄の診断基準はどういったところでしょうか?ご教授いただけると幸いです。」

当院のYoutubeチャンネルの上動画に、歯科医師の先生よりご質問を頂きました。

以下にその回答について供覧させていただきます。

「歯の神経を残せるか否か?」「根管治療は必要か?」といったご質問を患者様より多数いただきます。そういったご質問にお応え出来る回答となっております。

歯科医師の先生への回答であるため、少々専門用語もありますが、ご理解いただける内容となっております。ぜひご参考ください。

《 当院の回答 》

コメントありがとうございます。

ご開業、おめでとうございます!準備が大変でしょう!私も昨年移転開業の年でしたので、診療しながら新医院の立ち上げ、旧医院の後始末、非常に苦労しました。ぜひ頑張ってください!またご開業に合わせてのマイクロスコープの導入、素晴らしいですね!患者様も喜ばれることと思います!

ご質問頂いた内容に回答させて頂きます。よろしくお願い致します。

露髄した際は術後疼痛を懸念して麻抜即根しているのですが、断髄や覆髄の診断基準はどういったところでしょうか?」
(※露髄=むし歯治療中、むし歯を削り取ることで、歯の神経に達し、露出すること)

断髄覆髄の診断基準を語る前に、「なぜ術後に痛みが生じるのか?」または「なぜむし歯が痛むのか?」を明確にする必要があるでしょう。

(※ 断髄=感染した歯の神経の一部を取り去ること、覆髄=露出した神経を薬剤で保護すること)

痛みの原因は、歯を削ったことによるものではなく、「細菌の感染」です。

細菌が感染していることにより、歯に炎症反応が起こり、血液が供給され様々な反応が起こる。それが痛みや違和感、しみるといった症状として認識されます。

たとえば、ラバーダムを装着していない状態で、むし歯の治療中に露髄したとしましょう。その状態でCRやセメントで覆髄し、後日、インレーを装着します。いわゆる保険治療の通常の流れでしょう。
(※ CR=コンポジットレジン樹脂、歯の色をした詰め物)

このような症例で、後日、「しみる」「少し痛む」「違和感がある」といった症例が散見されます。当院にはこのような症状を訴えて、多くの患者様が来院され、そのやり直し治療をさせて頂いておりますが、ラバーダムを装着して、インレーを取り除き、マイクロスコープで覆髄部を観察すると、ほぼ間違いなく「むし歯の取り残し」が認められます。

当院では、これに対して、齲蝕検知液でむし歯を染色し、むし歯を残さず削り取り、たとえ「露髄・断髄」したとして徹底的に取り除きます。その後は、MTAにて覆髄し、コンポジットレジンで周囲を修復します。このように処置すると、後日、患者様には「しみる」「違和感」「痛む」といった症状は嘘のようになくなります。

補綴後、しみる、痛む、違和感といった症状が残っている症例の共通点として、

・肉眼で治療していること
・ラバーダムを使用していないこと

この2つが挙げられます。

肉眼では、齲蝕検知液による微かな染色部位が見えないのでしょう。

また、ラバーダムを装着しないと、術中の感染予防が不適切であること、またMTAなどの覆髄後のコンポジットレジンの重合が不十分(CRは水のある環境下では十分な重合は得られません)となり、後日、未重合の部位より感染するのでしょう。
(※MTA =https://miyazaki-dentalclinic.com/22195)

Kakehashiの論文からも、むし歯は感染症であることは1970年代より明白です。https://miyazaki-dentalclinic.com/21898

むし歯は細菌の感染を取り除けば、削り取れば治ります。

歯の神経(歯髄)を残す・取らない・根管治療しない 東京都内内幸町西新橋虎ノ門霞ヶ関神谷町日比谷有楽町の歯科歯医者 マイクロスコープが必要

つまり、露髄したとしても、そこに感染がなければ痛みはおさまります。

細菌感染が残存しているから、生体はそこに血液を流し、感染を取り除こうとするのです。その免疫反応により、「痛み」「しみる」「違和感」が生じるのです。

そのため、当院では、神経に至るような・露髄しそうなむし歯治療の際、その旨を患者様にレントゲンでご説明し、あらかじめCTを撮影させていただき、病状をご説明させて頂いております。

ct 根管治療 神経を残す治療レントゲンでは3次元を2次元に落とし込むため像が重なり、概略は説明できますが、明確な診断は困難です。CTであれば像が重なることがないため、むし歯がどの程度進行しているか、明確に患者様にみて頂くことが可能です(メタルが入っている場合は取り除いてから撮影しています)。

肉眼での治療において、治療中に露髄した場合は、麻酔抜髄しての即根充が最善の治療法であり、先生のご選択されている方法は患者様にとって最高の治療法です。

もし今後、先生が深いむし歯治療に望まれる際は、患者様に「歯の神経の大切さ」をご説明して下さい。その上で、レントゲンやCTを撮影させて頂き、ラバーダムを付けて治療に望まれてください。多少の費用が掛かろうとも、患者様は必ず喜ばれることでしょう。そんなに難しいことではありませんので。

ラバーダムさえ装着してしまえば、術中の感染はあり得ません。あとは今ある感染を取り除くだけです。できればマイクロスコープがあったほうが良いですが、なければ高倍率の拡大鏡ルーペで治療に臨まれてください(8倍以上は必要となるでしょう)。

拡大鏡ルーペでも十分に見えるとおっしゃる歯科医の先生もいらっしゃいます。

マイクロスコープは光源と視線が一致していること、また視野が固定されていることで、ルーペより明確に術野を確保できます。(ルーペは術者の頭部の揺れが視野に影響を与えますが、マイクロスコープではそれがありません。たとえるならば、「揺れているテレビ」と「揺れていないテレビ」を見て、どちらが見やすいか?といったところでしょうか)

このように、まずむし歯を徹底的に取り除ける環境(マイクロスコープとラバーダム)が整った上で、『断髄や覆髄の診断基準は?』ということになります。

神経を残せるか否か?の判断基準はこちらのリンクをご参照ください。
分かりやすく説明させて頂いております。
https://miyazaki-dentalclinic.com/24628

「術前の問診と患者様の症状」で、神経を残せるか否か?を上記のリンクの表と照らし合わせると術前にある程度推断することが可能です。

神経を残せるか否か 根管治療は必要か その症状から診断名と治療法をチェック

細菌の感染が拡大し、
①「不可逆性歯髄炎」「歯髄壊死」の場合は根管治療が必要であり、
② それ以外、たとえむし歯が深くても、たとえ露髄しても、たとえ一部神経を取り去る断髄をしたとしても根管治療は必要ないということになります。

①は根管治療が必要であり、細菌の感染を取り除くには適切な治療です。
②の症例は神経を残すべく治療に臨む価値の在る症例といえるでしょう。

むし歯の深さとその治療法について 従来の肉眼による治療法とマイクロスコープによる治療法の違いとは 深いむし歯 神経に達しているむし歯でも歯の神経は残せる

簡単な判断基準でかなり信頼性のあるチェック項目として以下のものが挙げられます。

1. これまで鎮痛剤を服用するほどの痛みがあったか?鎮痛剤を服用したか否か?
2. 噛むと痛むか?

https://miyazaki-dentalclinic.com/wp/wp-content/uploads/24ebca050ef1f770719a93695d608256.jpg

むし歯が神経に達すると、可逆性歯髄炎となりますが、これはむし歯を取り去ることで容易に健全な歯髄に戻ります。神経を取る必要はありません。この時の痛みは一過性で、痛み止めを服用するほどのものではありません(上記の②)。

感染が徐々に進行し、歯髄炎が治まらない状態(不可逆性の歯髄炎)となると、拍動性のズキズキとした痛みとともに、その炎症の拡がりにより、咬合痛(噛んだ時の痛み)も生じるようになります(上記の①)。

症状から診断する神経を残せるか否か?について
https://miyazaki-dentalclinic.com/22012

細菌感染は徐々に進行し、歯髄炎の範囲も徐々に進行します。

マイクロスコープ 歯の神経を残す治療 根管治療しない 出来るだけ残す 抜かない その根拠 治療法 1

複数の根管(大臼歯など)であれば、むし歯に近い根管は歯髄壊死し、他の根管は生きているということあります。大臼歯で根尖病変があるのに冷たいものがしみる?というのはまさにコレです。

「不可逆性の歯髄炎」では痛みが強く、鎮痛剤が必要となります。
これをやり過ごすと、歯の神経が「歯髄壊死」となり、痛みは消失します。
神経が死んでいるため、血液供給がなくなることがその理由です。

しかしそれを放置すると、歯周組織へと炎症は波及し、歯ぐきが腫れるなどの痛みが再度生じます。咬合痛や違和感もあるでしょう。

そのため、上記の1.2.の症状の既往歴があるか否か?が神経を残せるか否かの簡単な診断基準となるのです。つまり「覆髄の診断基準」となります。

断髄の診断基準は、上記の「不可逆性歯髄炎」「歯髄壊死」以外であれば断髄可能です。

ラバーダムとマイクロスコープを活用して、齲蝕検知液でむし歯を染色し、変色部分も含めてむし歯を削り取ります。露髄し、もし一部神経が壊死しているようであれば、壊死部位を取り除きます。いったん出血しますが、健全な神経であれば出血は10分以内に治まります。

むし歯を取り除いたにも関わらず、歯髄壊死部を取り除いたにも関わらず、10分以上出血している、出血部位が歯髄本体からではなく、歯髄と根管壁との境目から(つまり、根尖からの出血が疑われる=根尖性歯周炎が疑われる)の場合は、根管治療が感染の拡大が広範囲であると判断し、根管治療に臨みます。
https://miyazaki-dentalclinic.com/22012

「齲蝕検知液・むし歯をどこまで削るのか?」について
https://miyazaki-dentalclinic.com/22122

歯の神経を残す治療について
https://miyazaki-dentalclinic.com/21762

歯の神経を残す治療や根管治療に関するご質問への回答
https://miyazaki-dentalclinic.com/22012

根管治療について
https://miyazaki-dentalclinic.com/14599

的を得た回答とならず、長文になってしまってすみません。
この回答が、先生のご参考になれば幸いです。
コメントありがとうございました!
ご開業おめでとうございます!頑張って下さい!

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