日別アーカイブ: 2020年9月6日

根管治療は1回で終われ!《根管治療の回数と根管充填のタイミング?》

今回は、根管治療は1回で終われ!という話をします。

話を始める前に、今回の動画はこの4部作の最終作となります、ぜひこれらの動画をご覧頂いてから、とくにこの根管治療に関するこの動画をご覧頂くと、これからお話しする内容のご理解がより深まります。ぜひご活用下さい!

 

①根管治療の時、『麻酔』、してますよね?《根管治療に麻酔は必要か?》

②【必見】お口が小さくて、大きなお口が開けられない人!歯科治療で苦労している人、ぜひ!

 

③【絶対にやるな】根管治療中は、お口ゆすぐな!?(ラバーダム?って何?)

 

④【残酷な真実】『肉眼』での歯の治療、ホントに見えてますか?《マイクロスコープ根管治療について》

 

 

・根管治療、いつまでたっても治らない

・何度通っても終わらない

・毎回5分の治療の繰り返し

・1年経った、今でも治らない

・麻酔無しの根管治療、苦痛で辛くて堪らない

・痛みが取れないばかりか、なんだか悪化しているんじゃないか

Youtubeで動画を配信するようになってから、全国の皆様から毎日のように頂くご質問です。このご質問と同じくらい、全国の歯科医師の先生方より頂くご質問があります。

「仁先生、根管充填のタイミングはどのようにして決めていますか?」

この患者様の「いつまで経っても治らない」という訴えと「根管充填のタイミングはいつが良いですか?」という歯科医師の先生からご質問。実はこれ、同じ事を言っているんです。

根管治療はとても難しい治療なんです。

目には見えない細菌感染を、1センチにも満たない歯の内部から取り除く治療、それが根管治療です。

治ったのかどうかは、肉眼でも、マイクロスコープでも分かりません。

だから、歯科医師は悩むんです。細菌の感染、無くなったんだろうか?治ったんだろうか?と。

感染を取り除いた後、削り取った後に、歯の中に、根管の中に樹脂を詰める処置を、根管充填といいます。

つまり根管充填=根管治療の終了ということなんです。

このように悩まれている歯科医師の先生のほとんどが、根管治療を終了するタイミング、つまり根管充填のタイミングを次のように決めていることが多いようです。

「患者さんの痛み、違和感がなくなったら・・・」

全国の歯科医師の先生、ホント皆、優しいんです!

患者様の痛みに寄り添い、地域医療で求められる範囲の中、何とか最後まで解決しようと一生懸命なんです。

「患者さんの痛み、違和感がなくなったら根管充填で治療は終了」でもこれ、本当でしょうか?

残念ながら、その判断基準では、いつまで経っても治らないばかりでなく、悪化しかねません。要注意です。

それはなぜか?何度も何度も、長期間にわたり多数回、根管を開けては閉じて、開けては閉じてを、ラバーダムを装着せずに治療を行うことで、唾液中に存在する細菌の感染の機会を与えかねないからです。

根管治療中にゆすいだり、してませんよね?

ゆすいでいる人、この動画、必ずみて下さいね!

ズルズルと根管治療が長引かないように、今回の動画の題名を「根管治療は1回で終われ!」としましたが、患者様によっては難しい場合もあるでしょう。しかし事実ベースとして、当院では1回で終わる症例、沢山あります。

では、この根管充填のタイミングはいつか、つまり、根管治療の終わりはいつでしょうか?

このチャンネルをご覧頂いている皆さんなら、もうお分かりですよね!

そうです、根管内の細菌感染を取り除いたら、根管治療は終了です!

根管治療は、歯の内部に、つまり根管内に細菌感染がある場合にのみ有効な治療です。

歯の外部、根管外に細菌感染が拡がってしまっている場合は、根管治療では治りません。

治すなら、抜歯、あるいは歯根端切除術が最善の治療法です。

外部なのか、内部なのか、ちゃんと見極めていればいいんです!

分からず、調べずに、診査せずに、診断せずに、いくら根管治療を頑張っても治るわけがありません。

歯の内部の感染を取り切っちゃえば、治療は終わりなんです。それ以上やることはありません。

その際に、患者様に違和感や多少の痛みがあったとしても、時機に治ります。繰り返します、

それ以上やることはないんです。つまり、それが、根管充填のタイミングなんです!

このチャンネルでは念仏のように繰り返し繰り返し唱えています!

感染を取り除くには、ラバーダム、マイクロスコープです。

これをせずして、根管充填のタイミング、いつ根管治療は終わるのか?を議論してもナンセンスです!

正しい根管治療についてはこちらの動画で解説しています!

ぜひご覧下さい!

宮﨑歯科医院 Youtubeチャンネル

 

 

 

 

根管治療 根管充填 その後の治療について

当院のYoutubeチャンネルに頂いたご質問に回答させて頂きました。

内容は、根管治療、根管充填、その後治療についてのご質問です。

ぜひご活用下さい!

先生こんばんは、いつもありがとう御座います。

根管治療について色々調べてる内に、神経を取る時かなり削られてるため、

虫歯がない場合でもある場合でも削る範囲は同じでしょうか?

最終的に土台にファイバーコアを入れてクラウンを被せるのでしょうか?

先生のチャンネルではMTAを注入されているのでしょうか?

感染根管処置と抜髄は別々の治療でしょうか?

薬を詰めてから実際のクラウンを入れるまでどのぐらい時間を空けるのでしょうか?

他院で抜髄をした場合でも治療回数は3回かかるのでしょうか?

引き続きどうぞ宜しくお願いします。

チャンネル登録、高評価を頂きまして誠にございます!

また、コメントありがとうございます!

回答させて頂きます!

ひとつひとつ回答させて頂きます。

『神経を取る時かなり削られてるため、虫歯がない場合でもある場合でも削る範囲は同じでしょうか?』

→まずご質問に回答する前に、ご質問文に頂いた「削られた」「むし歯が無い場合でも」この点について前提を揃えていきましょう!

当院では、また全国の歯科医院では、「むし歯を削り、それ以外の健康な部分は削らない」これを大原則として治療に臨まれていることでしょう!

この点について、詳細分かり易く以下のリンクで解説しております。

まずはこのリンクをご覧頂いた上で、その後の回答をお読みください。ご理解が深まるだけでなく、誤解なく適切に回答がご理解頂けるかと思います。

https://miyazaki-dentalclinic.com/26803

結論は、むし歯がある場合、無い場合、当然削る範囲は異なります!

『最終的に土台にファイバーコアを入れてクラウンを被せるのでしょうか?』

→前述の通り、むし歯の範囲によって、その後の治療法は異なります。

同様のご質問を大変多くいただいております、そのため、この点について、分かり易くまとめております。ぜひリンクをご活用下さい。

https://miyazaki-dentalclinic.com/26130

『先生のチャンネルではMTAを注入されているのでしょうか?』

→このご質問は、根管充填の際、根管充填剤としてMTAを注入する?というご質問でよろしいでしょうか?

当院の根管充填実際の様子を以下のリンクで動画で分かり易く解説しています。

ぜひご参考下さい、ご質問に対する回答となるばかりでなく、ご理解が深まるかと思います。

https://miyazaki-dentalclinic.com/25792

上記のリンクをご覧頂いた上で、以下にご説明します。

根管充填に使用する材質はガッタパーチャ樹脂が従来の方法です。当院ではMTA配合の薬剤と共に充填してます。

しかし最新の根管治療では、MTA単味で根管充填する方法や様々な方法があります。

どの術式をどの症例に応用するかは、その先生の根管治療に対する習熟度によるかと思います。

『感染根管処置と抜髄は別々の治療でしょうか?』

→感染根管処置と抜髄は、根管治療のことをいいます。

日本の保険診療システムの病名として使用されている言葉です。

抜髄とは、はじめての根管治療をいいます。

感染根管処置は、2回目以降の根管治療、あるいは一度根管治療を終わっているものの、痛みが治まらず再度根管治療を行う際の処置を云います。

いずれも「保険適用診療における保険用語」です。

根管治療の病状を適切に表現した言葉ではない、と現在では考えられている古い言葉であると当院は考えております。

『薬を詰めてから実際のクラウンを入れるまでどのぐらい時間を空けるのでしょうか?』

→薬を詰めるというのは根管充填のことでよろしいでしょうか?

当院では特段様子を見る時間を設ける事はありません。

①根管充填後、

②次回コア形成(土台のための型どり)

③土台と仮歯をセット

④型どり

⑤クラウンやアンレーをセットして終了です

『他院で抜髄をした場合でも治療回数は3回かかるのでしょうか?』

→他院で抜髄治療をした後は、途中から継続する場合は、根管内を清掃します。

症例にもよりますが、根管治療から根管充填まで2~3回でしょう。

その後は、上記に準じます。

他院で抜髄し、根管充填まで終了している場合、適切な根管治療が為されている場合は上記に準じます。適切ではないと判断した場合は、再根管治療を行います。

適切な根管治療か否かは、この動画をご覧下さい!

宮﨑歯科医院 Youtubeチャンネル