こんにちは!
ご質問を頂きました
3カ月に1度、歯科医院で定期的にメンテナンスをしているのに、突然、むし歯があるので治療しましょうといわれました。予防しているのにむし歯ができるってどういうことでしょうか?誤診でしょうか?納得がいきません
まずは結論から。
素晴らしい先生です。ぜひ今後も変わらずにご通院することをおススメします。
そして、誤診でもありません、しっかりと予防処置がされています。ご安心下さい。
たしかに、予防=むし歯ができないように!という考え方であれば、そのような誤解が生じるでしょう。
でも、むし歯というのは、クリーニングしているからならない!という一元論ではありません。
むし歯の原因は、口内の細菌によるものですが、その細菌が活動しづらくするのが予防です。
これにはブラッシングが一番大切であり、当然あって然るべきことです。
これは皆さんの日々の努力が必要です!
おススメの歯ブラシと歯磨き粉についてはこちらの動画をご覧下さい!
細菌が酸を発生することで、歯は表面を溶かされ脱灰します。
しかし、歯は自分で治す働きがあります、これが再石灰化です。
溶かされても治す、このふり幅の中で、歯の健康は保たれています。
多少のむし歯があったとしても、身体には外敵に対抗する免疫機能があるんです。
その身体が治せる範囲内にあるならば、歯は削る必要はありません。
むし歯は進行しないんです。
患者さんが自分で治せるふり幅の範囲内に居るのか否か?
それをチェックするのが定期的なメンテナンスです。
これには、患者様との会話、口内の清掃状態、唾液の分泌量や噛み合わせから、患者様の健康状態、ストレス状態を把握します。
つまり、ご自身で治せる範囲内にいらっしゃるのか否かを見極めるのです。
これには優秀なる歯科助手、歯科衛生士の存在が不可欠です。
クリーニングするためだけに歯医者に予防に行くのではないんです
その上で、治療介入が必要なのか否かを判断し、治療に臨む
歯科治療はしないほうがいい、削ったら元には戻りません、デメリットしかない
でもそのデメリットをカバーするほどのメリット、つまりこれ以上放置すると治療が大きくなる。だからこそ治療に臨むんです。
その適切な治療介入時期を見極めるために必要なのが、定期的なメンテナンスです。
もう一度言います。定期的なメンテナンスは、歯科医院が患者様を予防して、むし歯にならないようにしているわけではないんです。
最小限の治療介入時期を見極めるため!これが定期的なメンテナンスなんです。
この予防についての考え方は、歯科医師によって様々かもしれません。
私はこのように考え日々の臨床に取り組んでいます。
出来ればご自身の力で進行を予防してもらいたい
出来れば削りたくない
削るなら最小限で、最大の効果得られるように
これにはラバーダムとマイクロスコープが必要であると確信しています
言葉の言い回しは良くありませんが、現在の保険医療システムでは、むし歯を削ることで診療報酬が得られる出来高システムです。
削って治した方が、歯科医院としては潤うにのかもしれません。
しかし、ご質問下さった方を診て下さっていう先生や歯科医院のスタッフの方々は、そんな保険医療システムとは真逆のメンテナンスで、出来る限り削らない治療を行って下さっています。
にもかかわらず、治療をしましょうとご決断を下さっているんです
患者さまにとって最善の治療を行って下さる歯科医院であり、歯科医院のスタッフであり、理想とする歯科医師です。
ぜひ変わらず、十分なるコミュニケーションのもと、永く長くメンテンナンスにご通院頂くことを強く、おススメいたします!大丈夫!頑張って!
今後も皆さんから頂いたご質問に回答させて頂く動画を配信します。
ぜひチャンネル登録して頂ければ嬉しいです!
ご質問はぜひコメント欄にお願いします!
その内容は可能な限り詳細に!
皆さんの歯が健康になること!これがこのチャンネルの願いです!
今回も最後までご覧頂きましてありがとうございました!
この動画の内容は私個人の見解です。歯科医師によって考え方は様々でしょう!
素晴らしい先生、全国に沢山いらっしゃいます。
詳しくは最寄りの歯科医院でぜひご相談下さい!
それではまた次回の動画でお逢いしましょう!