日別アーカイブ: 2021年9月6日

【教えて!仁先生】定期的に『予防』で検診してるのに『むし歯』があるって言われました?『予防』してるのにむし歯って誤診? #定期検診 #予防 #メンテナンス

こんにちは!

ご質問を頂きました

3カ月に1度、歯科医院で定期的にメンテナンスをしているのに、突然、むし歯があるので治療しましょうといわれました。予防しているのにむし歯ができるってどういうことでしょうか?誤診でしょうか?納得がいきません

まずは結論から。

素晴らしい先生です。ぜひ今後も変わらずにご通院することをおススメします。

そして、誤診でもありません、しっかりと予防処置がされています。ご安心下さい。

たしかに、予防=むし歯ができないように!という考え方であれば、そのような誤解が生じるでしょう。

でも、むし歯というのは、クリーニングしているからならない!という一元論ではありません。

むし歯の原因は、口内の細菌によるものですが、その細菌が活動しづらくするのが予防です。

これにはブラッシングが一番大切であり、当然あって然るべきことです。

これは皆さんの日々の努力が必要です!

おススメの歯ブラシと歯磨き粉についてはこちらの動画をご覧下さい!

細菌が酸を発生することで、歯は表面を溶かされ脱灰します。

しかし、歯は自分で治す働きがあります、これが再石灰化です。

溶かされても治す、このふり幅の中で、歯の健康は保たれています。

多少のむし歯があったとしても、身体には外敵に対抗する免疫機能があるんです。

その身体が治せる範囲内にあるならば、歯は削る必要はありません。

むし歯は進行しないんです。

患者さんが自分で治せるふり幅の範囲内に居るのか否か?

それをチェックするのが定期的なメンテナンスです。

これには、患者様との会話、口内の清掃状態、唾液の分泌量や噛み合わせから、患者様の健康状態、ストレス状態を把握します。

つまり、ご自身で治せる範囲内にいらっしゃるのか否かを見極めるのです。

これには優秀なる歯科助手、歯科衛生士の存在が不可欠です。

クリーニングするためだけに歯医者に予防に行くのではないんです

その上で、治療介入が必要なのか否かを判断し、治療に臨む

歯科治療はしないほうがいい、削ったら元には戻りません、デメリットしかない

でもそのデメリットをカバーするほどのメリット、つまりこれ以上放置すると治療が大きくなる。だからこそ治療に臨むんです。

その適切な治療介入時期を見極めるために必要なのが、定期的なメンテナンスです。

もう一度言います。定期的なメンテナンスは、歯科医院が患者様を予防して、むし歯にならないようにしているわけではないんです。

最小限の治療介入時期を見極めるため!これが定期的なメンテナンスなんです。

この予防についての考え方は、歯科医師によって様々かもしれません。

私はこのように考え日々の臨床に取り組んでいます。

出来ればご自身の力で進行を予防してもらいたい

出来れば削りたくない

削るなら最小限で、最大の効果得られるように

これにはラバーダムとマイクロスコープが必要であると確信しています

言葉の言い回しは良くありませんが、現在の保険医療システムでは、むし歯を削ることで診療報酬が得られる出来高システムです。

削って治した方が、歯科医院としては潤うにのかもしれません。

しかし、ご質問下さった方を診て下さっていう先生や歯科医院のスタッフの方々は、そんな保険医療システムとは真逆のメンテナンスで、出来る限り削らない治療を行って下さっています。

にもかかわらず、治療をしましょうとご決断を下さっているんです

患者さまにとって最善の治療を行って下さる歯科医院であり、歯科医院のスタッフであり、理想とする歯科医師です。

ぜひ変わらず、十分なるコミュニケーションのもと、永く長くメンテンナンスにご通院頂くことを強く、おススメいたします!大丈夫!頑張って!

今後も皆さんから頂いたご質問に回答させて頂く動画を配信します。

ぜひチャンネル登録して頂ければ嬉しいです!

ご質問はぜひコメント欄にお願いします!

その内容は可能な限り詳細に!

皆さんの歯が健康になること!これがこのチャンネルの願いです!

今回も最後までご覧頂きましてありがとうございました!

この動画の内容は私個人の見解です。歯科医師によって考え方は様々でしょう!

素晴らしい先生、全国に沢山いらっしゃいます。

詳しくは最寄りの歯科医院でぜひご相談下さい!

それではまた次回の動画でお逢いしましょう!

宮﨑歯科医院 Youtubeチャンネル

 

 

 

 

歯根端切除 歯茎の違和感 腫れた感覚の圧迫感 おでき 治りません

宮崎先生始めまして。いつも動画配信楽しみにしてます。 昨年1月に右前歯1(28年前に折った歯)の歯根端切除術を、大学病院の口腔外科にて施術されましたが、1年8ヶ月経過した現在も、施術付近の歯茎の違和感・前歯裏のヒダの腫れた感覚の圧迫感(おできが出来た感覚)が治りません。 主治医は手術後3ヶ月目に、近郊の病院に移動で居なくなり、今は、骨隆起の施術をして頂いた、転院した医師の上司に診てもらってます。 今の病院見解は、感覚障害的な症状が出てしまったみたいです。とのことです。 重ねましてCTばかりを撮られ、脊柱管嚢胞もある様で、ん〜…と言う現状です。 現在歯のオーバーホールにて、保存科・補綴科にも受診してますが、保存科の教授からは、毎回の受診で歯根端切除術の経過を聞いてきます。 この様な事例は少なからずあると言われましたが、結論としては今後どうしたら良いでしょうか。 長文にて失礼致しますが、何かアドバイス等頂けましたら幸いです。

コメントありがとうございます!

実際に拝見していないため、適切な回答とはならない場合もございますことをご了承いただければ幸いです。

そのため、当院にて、あるいは他院から転院されてきた、以下のような患者様について、当院がどのように対応しているのかを回答させて頂きます。

的外れな回答となっていなければ良いのですが、よろしくお願い致します。

根管治療をして、歯根端切除術を行ったけれども、以下のような所見が認められる状態。
・レントゲンでの透過像(根っこの先が黒く写っている状態)
・歯根先端相当部が時々腫れる
・時々膿がでるものの、痛みはない
・噛んだ時の違和感、痛みほどではない

このような場合、当院では、以下の動画にある基準に則り、再根管治療が必要か否かを判定しています。
ぜひ動画をご活用下さい。

その上で、必要であれば再根管治療、そして再歯根端切除術を行い経過を観察します。

上記の基準を満たした適切な根管治療であれば、そのまま予後を観察します。

ポイントは1つです。

「歯根の先の透過像が拡大しないか、否か?」です。

歯根端切除術を行ったとしても、歯根先端で「肉眼では見えないヒビ」や「側枝といった、微細な根管内の汚染」により、経過が良くないこともあります。

このような症例では、それほどの痛みはないものの、時々腫れたり、違和感が出たりするものです。

当院では、そのような白黒はっきりしないグレーゾーンでも、ご自身の歯を大切にして頂き、経過を観察しながら使用して頂くことをおススメてしています。

しかし、もし、透過像が拡大、つまり感染拡大するようであれば、残っている歯へ波及しないように、抜歯が適切な治療となるでしょう。

この回答が少しでもお力になれていれば嬉しい限りです。