日別アーカイブ: 2021年9月16日

【 歯の神経が死んでも痛くない? 】10分マイクロスコープ根管治療 #根管 #根幹 #歯医者 #神経が死ぬ #壊死 #膿んでいる #マイクロスコープ

【タイムスケジュール】

00:48 術前の問診 何も憶えていない(笑)
01:17 良くないセラミックインレー 術前状態
02:17 ラバーダムの装着
02:44 術前の歯の消毒
02:59 セラミックインレーを外す
03:23 神経が壊死した状態とはこんな状態!
03:59 根管治療の開始 隔壁形成
04:30 根管内を清掃
05:36 ニッケルチタン製ファイルを使用して治療する
05:57 根管内を薬液で洗浄消毒する
06:38 根管内を乾燥し、水酸化カルシウムをつける
07:09 仮蓋して終了

痛みは無いのに歯医者さんに治療した方がいい!とススメられたこと、ありませんか?

痛みの感じ方は人それぞれ

チョットつねっただけで痛いという人もいれば、ギュッとつねっても全く反応しない方もいる

痛みだけでは病状を理解することは難しい

痛く無くても、病状は末期のこともある

今回の動画は痛みに大らかな患者様の歯の神経を取る抜く根管治療の様子、10分ダイジェストです。

痛みは無いけど、実情は歯の神経が壊死して膿んでしまっている状態

早々の根管治療が必要でした。

歯の神経が生きてる状態、壊死している状態とはどんな状態なのか?

どうやって判定しているのか?

マイクロスコープの画像で実際に見て頂きます!

ぜひ最後までご覧下さい!

 

 

歯の神経を残すには?(新人歯科医からの質問)

卒業3年目の新人歯科医です 深いう蝕を取ってたら露髄する時があって、 最初のうちは直接覆髄してたのですが、半年したら大体痛みが出てくるので上の先生にそういうのは全部抜髄しなさいって言われました 覆髄するときなにを使えばいいのでしょうか うちはセラカルを使っています

コメントありがとうございます!

釈迦に説法であり、恐縮ではございますが、先生もご存知の通り、むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症です。

当院では、カリエスが象牙質に達している状態の場合、レントゲンでまずはチェックした上で、CT撮影を行い、歯髄にまで残り『1.1~1.5mm』となっている症例では、必ずラバーダムとマイクロスコープで治療に臨みます。

これは、むし歯が歯を溶かし感染、2層目の象牙質があと1.1~1.5mmとなった時には、神経に炎症の兆しが認められる(=歯髄炎)という、Ricucci先生の文献を根拠としています。

つまり、露髄していなくても、神経はすでに炎症を起こしている、もう歯髄炎になっているということを表しています。

歯髄炎になった状況で、ラバーダムもなく削ることで、感染・炎症を惹起することがあります。

これでは治療の意味がありません。 このことについては以下のリンクをご参照ください。
https://www.youtube.com/watch?v=Ukmi7sQBdUc&t=335s

おそらくではございますが、ご指導下さっている院長先生は、その点を重々ご理解された上で、患者様の来院回数や患者様へご負担とならないようにと、抜髄を指示されているのではないかと推察いたします。

ご質問頂きした通り、確かに、覆髄材の選択も大変重要な課題であることは私も同感です。
セラカルで問題ないのではないかと感じております。

それ以上に大切なのは3つであり、むし歯治療の大原則であり、もうご存知のあたりまえのことではありますが、

① むし歯を取り残さないこと
② 治療中に感染させないこと
③ 治療後に感染させないこと

①にはマイクロスコープ
②にはラバーダム
③精度の高い補綴治療

これに適切な治療コンセプトかと感じております。

お手すきの時に、当院のホームページ、「歯の神経を残す治療」をチラ見して頂けると、参考にして頂ける内容があるかと感じております。

この回答が少しでもお力になれていれば幸いです!