日別アーカイブ: 2021年9月10日

虫歯は放置すると、どのくらいのスピードで神経までいってしまうのでしょうか? 一般論

虫歯は放置すると、どのくらいのスピードで神経までいってしまうのでしょうか?

一般論でいいので教えて下さい。

まずは結論から!

歯の神経が健康であれば、むし歯は進行しづらいようです。

でも、10日で感染するという報告、そして、150日では確実に広がっているとする論文もあります。

随分とバラツキがあります。

それは、状況が違えば、むし歯進行スピードにも違いがあるということです。

https://miyazaki-dentalclinic.com/19505

ぜひこちらのリンクのレントゲン画像をご参照ください。

理解が深まります。

そのレントゲン画像に番号を振ってありますので、その番号を使用して、ここから解説していきます。

レントゲンでは、硬いものが白く、やわらかいものが黒く写し出されます。つまり、歯がむし歯になると、本来白く写し出されるところが、黒く写るということです。

歯は3層構造です、外側からエナメル質、象牙質、神経となっています。

エナメル質がより硬く、真っ白に映し出され、それより軟らかい象牙質はやや白く、神経は軟組織なので黒く表現されます。

正常な歯は、正常なレントゲン(正常)のような像となりますが、むし歯でエナメル質が溶かされ、象牙質にまで至ると、

①のような状態となります。

①は、神経のある歯がむし歯になり、神経近くにまでむし歯が及んでいる状態です。

②は、神経を取る根管治療を行っている歯ですが、かぶせものに隙間があり、その隙間から感染した状態です。

③は、②と同様に根管治療が行われているものの、かぶせものが外れてしまい、そのまま放置。歯根の先端にまで細菌感染が及んでいる状態です。

④は、根管治療途中でそのまま放置、歯が折れてしまった状態です。

詳細はこのリンクをご覧頂ければと思いますが、このコメント欄では省き、結論をご説明しましょう。

①のような象牙質にまで至るむし歯の状態では、わずか10日間で、象牙質内にむし歯の細菌は感染してしまうことが論文で証明されています。

健康な神経であれば、ある程度の抵抗を示すとする結果もありますが、だからといって、放置することは賢明ではないでしょう!早々の治療が望まれます。

また、神経を取ってしまった歯で、根管治療途中や根管治療したけど、土台や被せものが外れてしまったなどの状態では、150日間放置することで、歯の内部深くにまで感染が広がることが証明されています。

いずれにしても、放置はダメ。早々に治療した方が良い!という結果のようです!