月別アーカイブ: 2019年3月

根管治療のデメリット 歯根破折 (都内港区内幸町新橋虎ノ門日比谷霞ヶ関歯科歯医者日比谷千代田区)

当院にご通院頂いている患者様の下顎第2大臼歯症例。
6年前に根管治療を当院で施術、最近になって歯ごたえのあるものに違和感を感じ、デジタルレントゲン撮影を行うと、歯根破折が認められました。

根管治療を行ったから歯根破折なるわけではありませんが、その一因であることは確かでしょう。そのため、根管治療を行う際には、上下顎骨と頭蓋との位置関係、上下顎の歯の噛み合わせ、矯正学的な視点、アンテリアガイダンス、咬合支持、根管治療の際に歯質を極力残したコア形成、フェルールの確保、確保できない際の対応策、補綴物の選択、咬合接触点の設定などなどなど、多くの点に留意した上で治療に臨み、生涯その歯を使用できるよう最善を尽くすべきでしょう。本症例においても患者様の協力のもと最善を尽くしていたつもりでしたが、残念な結果となってしまいました。


上動画は、来院時の患者様の歯の状態をマイクロスコープで診査した様子です。
マイクロスコープを使用することで、患者様にもその様子をわかり易くご説明することが可能となります。

歯科医学が日進月歩であるように、当院の技術知識、治療環境・設備も日々進化しております。本症例の残念な結果をしっかりと受け止め、本症例の対応策を講じるとともに、今後拝見するすべての症例に同じ轍を踏むことのないようしっかりと心に刻みたいと思っております。

当院だけでなく、現在の日本歯科医療において、インプラント治療症例が多くなってきております。これも、「抜歯せざる得ない症例」があり、また、残っている歯に負担をかけないためにも、第2の永久歯であるインプラント治療が求められているからなのでしょう。

ではなぜ、抜歯せざる得ないのでしょうか?
どのような場合に抜歯となるのでしょうか?

ここに一つの論文があります。Axelssonらは、彼らの30年にも及ぶ長期メンテナンスの報告を精査した結果、定期的なメンテナンスが、むし歯と歯周病を予防し、歯の予後を高める可能性を明らかにしています。同時に、メンテナンス中の抜歯理由を調べた結果では、むし歯が12歯、歯周病が9歯なのに対して、歯根破折が108歯と約10倍に及んでいることを明らかにしています。

メンテナンス中の患者様の抜歯となる理由

1位 歯根破折 108(歯)
2位 根管治療 24

3位 歯根吸収 12
4位 むし歯 12
5位 外傷 8
6位 歯周病 9

この結果より、歯根破折(根管治療しているいないに関わらず)と根管治療が上手くいかない症例が、抜歯の最たる理由となりえることが分かります。

また、次のような論文があります。根管治療を行った歯を「失活歯」、神経のある歯を「生活歯」といいますが、生活歯と失活歯が抜歯となるリスクを比較をした論文です。
つまり、根管治療した歯が、抜歯となる可能性を示唆した論文といえます。

前歯を根管治療した症例では、していない症例に比べ、1.8倍抜歯になる可能性が高く、
奥歯では、実に7.4倍にもなるとのことを この論文は示唆しています。

これらの論文には、咬合関係(かみあわせ)に関する精査についての記載はありませんが、「神経を残すことの大切さ」や「可能であれば、根管治療を回避することの大切さ」を学べるとともに、とくに奥歯では、その重要性が高いことが示唆されています。

宮﨑歯科医院では、神経を残す治療をラバーダムとマイクロスコープを用いて行います。

しかし残せない症例があるのも事実です。

その際もラバーダムとマイクロスコープを用いて、適切なる治療コンセプトのもと根管治療を行い、歯の保存に全力を尽くします。

 

 

 

 

歯が欠けた 根管治療根っこ神経 神経死んでいる (都内港区内幸町新橋虎ノ門日比谷霞ヶ関歯科歯医者日比谷千代田区)

歯が欠けて当院を受診された患者様。

痛みは全くなく、しみることもありません。
拝見すると、上写真のように大きな穴が空いています。冷たい風をかけてもしみることはない様子です。

レントゲンで状態を確認すると、神経に至る深いむし歯が認められました。

このような場合、考えられ得るのは「歯髄壊死」。つまり神経が死んでしまっている状態です。


むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症です。神経(=歯髄)にまで感染が及ぶと、神経は徐々に壊死します。神経が壊死すると、血流が途絶え、「しみる」といって感覚がなくなります。
さらに感染が進行すると、噛んだ時の違和感や「あたたかいもの」で痛む、就寝時に痛むなど症状が発現するようになります。これは細菌感染した部位へ血液が流れ込み、細菌を駆除しようとする働きによるものです。さらに放置することで、患歯周囲の歯ぐきが腫れてきます。本症例はその初期段階といえるでしょう。

上動画は本症例の治療の様子です。

むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症であることから、むし歯治療では「無菌的配慮」のもと治療を進めることが非常に大切です。そのためにはラバーダムが不可欠といえるでしょう。

また、徹底した歯の内部、根管内の無菌化をするための根管治療では、「マイクロスコープ」の使用が威力を発揮します。
当院ではすべての症例においてマイクロスコープを使用し、治療に臨みます。
一生に一度の歯科治療・やり直しのない歯科治療。当院の目標です。

 

神経取らない治療失敗 根管治療 (都内港区内幸町新橋虎ノ門日比谷霞ヶ関歯科歯医者日比谷千代田区)

根管治療前の患歯の状態

他院でメタルインレーを装着後より痛みがあり当院を受診された患者様。

神経を残したいとのご希望が強く、当院にて「部分断髄法」を施術し経過を観察していました。

部分断髄法の後、患者様には「術前のCTでも根尖に病変(赤矢印)が認められているので、この度の治療で感染が取り除けているのであれば、この病変は改善します。しかし歯髄壊死(神経が死んでしまっていた)の範囲は大きく、今後病状を見て、神経を取る(=根管治療)が必要となることがあります」と説明させていただいておりました。

3カ月後、拝見させていただくと、患歯の歯根周囲の歯肉が腫れており、歯髄壊死が強く疑われてたため、患者様にご説明させていただき、根管治療をすることとなりました。

上動画はその治療の様子です。

残念ながら、神経を残す治療に100%の成功率はありません。
神経を残すためには、次の3つが関係します。

① 歯髄への細菌感染の有無
② 歯髄のバイタリティー
③ マイクロリーケージの有無
詳細はこちらをご参照ください。
https://miyazaki-dentalclinic.com/21762

当院では可能な限り神経を残す治療にチャレンジしておりますが、ときおり残せずに根管治療となる症例もあります。
それは、マイクロスコープでも判別できない「感染の拡がり」が大きかったことによるものと云えるでしょう。その際は、適切に根管治療を行うことで、細菌感染は除去することができ、それにより、その歯は永く永く使用することが可能です。


 

 

 

 

かみあわせ 上顎に舌を押し付ける (都内港区内幸町新橋虎ノ門日比谷霞ヶ関歯科歯医者)

噛み合わせに関わるお問い合わせを大変多く頂きます。
お困りの患者様にお役に立てればと思い、ここに供覧させていただきます。
一助になれば幸いです、ご一読ください。

ご相談内容

上顎に舌先を強く押し付ける癖があり、困っています。仕事などに集中するとき、ストレスがあるときが特に強いようです。どこに相談しても「上顎に舌先が触れるのは当たり前なので」と言われてしまいます。上顎、舌先ともに常に炎症があり痛みを伴います。また、寝ている間の食いしばりがひどいです。座って昼寝しているときですら食いしばります。無呼吸症候群の検査では異常なしです。寝ているときに下顎が落ち込むらしく、そうならないために食いしばっているのかもと自分では思います。また、歯医者であおむけになって治療するときもそのせいで苦しく、途中で呼吸が苦しくなってしまいます。保険で出来るマウスピースは持っていますが、それを入れて寝ると歯ぎしりがひどくなってしまいます。かみ合わせの調整として削られることも多いですができればそれはもう避けたいです。このような症状をどこに相談していいかわからず、ご連絡させていただきました。貴院で改善の余地がありますでしょうか?

はじめまして。宮崎歯科医院 宮崎と申します。どうぞよろしくお願い致します。詳細なるご説明ありがとうございます。大変よく分かりました。

まだ実際に拝見しておりません、そのため適切なる回答とならない場合もございます。ご理解頂いた上でお読みいただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

・奥歯を失っている、もしくは奥歯を銀歯などで沢山治している
・歯並びが混んでいる
・下顎がしっかりしている
・歯ぎしり、くいしばりが強く、歯が擦り減っている

こんな特徴をお持ちの患者様に「上顎に舌先を強く押し当てる」癖があるようです。

何らかの原因で「奥歯が擦り減る」と、口内の体積が狭まり、歯並びの内側にある「舌」の居場所がなくなります。
このことについてはこちらをご参照、ご一読ください。
https://miyazaki-dentalclinic.com/10845

つまり、歯がすりへり、かみあわせが低くなると舌の居場所がなくなるのです。舌の居場所を確保するために舌を突出させる症例もあれば、舌の居場所が確保できずに奥歯で舌を噛んでしまう症例もあります。また下顎の位置も偏位することで、さまざまな弊害が発現します。
これについてはこちらをご参照、ご一読ください。
https://miyazaki-dentalclinic.com/10884

よって、歯を擦り減らせること、噛み合わせを低くすることは、とても良くないことと言えます。
https://miyazaki-dentalclinic.com/13878

このような症例では、その原因は何かを見極め、治療に臨むことが大切です。適切なマウスピース(スプリント)を装着することで、予防することも可能です。

〇〇様にとって参考になる回答であれば幸いです。お困りの際はご相談ください。よろしくお願い致します。

当院にお越しになる際は、以下の「初診の流れ」を必ずご一読頂けます様お願い申し上げます。
https://miyazaki-dentalclinic.com/22254

当院では「かみあわせ」に関わるお問い合わせを大変多く頂いております。
そのため、当院ではすべての治療において、噛み合わせに留意した治療を心掛けています。お困りの際はご相談ください。お力になれるかと思います。


 

 

コンポジットレジン 根管治療 (都内港区内幸町新橋虎ノ門日比谷霞ヶ関歯科歯医者日比谷千代田区)


他院にて深いむし歯治療を行った患者様。治療内容はむし歯を削りとり、コンポジットレジンを充填するというもの。保険治療でも行えるコンポジットレジン充填を保険外治療で行うという内容。コンポジットレジン充填をマイクロスコープとラバーダムを用いて行い、神経深い部位へMTAを貼薬するのであれば、保険外治療(自費治療)として認められるであろうが、肉眼で、なおかつラバーダムをせずに治療を行っていたとのこと。患者様は1度で治ればと思い、高い費用をお支払いしたそうです。しかし、すぐに痛みが発現し、当院を受診されることとなりました。当院では長期の休暇も伴い、すぐに拝見することができず、更に他院にて痛みを除去すべく根管治療をしていただきました。

その後と当院で根管治療をさせて頂いたのが以下のマイクロスコープ画像です。


前・前医の施したコンポジットレジン。その境界にはむし歯が残存しています。当然内部ばむし歯が取り残されいる状態。一生懸命治療して頂いたのでしょうが、、、見えなかったのでしょうか?残念でならない現状です。

更に残念でならないのは、それに続いて根管治療を行った前医の根管治療の様子です。
見えるむし歯を取り残し、根管へアプローチするだけでなく、4根管中2根管のみの治療。さらに使用することで治癒を阻害しかねないことが証明されているホルムアルデヒド製剤を薬剤として使用。内部は膿んでおり、治癒とはほど遠い。同じ歯科医師として恥ずかしく思うとともに、私が処置したわけではないのですが、患者様には申し訳ない気持ちでいっぱいとなりました。


これに対して当院で行った根管治療の様子です。

本ブログは、他院での治療を批判するものではありません。また当院での治療を優れているというつもりもありません。しかし、前前医が保険外治療として行うのであれば、それ相応の結果を患者様には提供すべきではないでしょうかと大変残念な気持ち抱かざるえません。また、それに引き続いて痛みを除去すべく根管治療を行うのであれば、それ相応の処置を行って然るべきではないかと、、、残念でなりません。

私は20数年の歯科医師人生においてホルムアルデヒド製剤は使用したことがありません。またこのような根管治療をしたこともありません。

現在、根管治療を行うのであれば、また深いむし歯治療を行うのであれば、「ラバーダムは不可欠であり、マイクロスコープもあって然るべき」というのが世界の見解であり、アメリカの歯内療法専門医ではマイクロスコープは必須です。

日本の保険医療にはまだマイクロスコープの義務化等はありませんが、自分の大事な歯を治療するならば、それ相応の環境が整った状態で、それ相応の知識と技術を持つ歯科医師のもとで治療を行っていただきたいと切に望みます。


私は毎年多くの勉強会、講習会に参加させて頂き、先人・先達に教えを頂いております。勉強会に参加される先生方は高い志と優れた技術・知識を持った先生方ばかりです。全国には沢山の優れた先生方がいらっしゃることを肌身で感じております。

歯の治療を受ける際は、ぜひお近くの素晴らしい先生方をお探しいただき、治療を受けて頂きたいと思います。

 

 

 

 

歯根端切除術 (都内港区内幸町新橋虎ノ門日比谷霞ヶ関歯科歯医者日比谷千代田区)

根管治療を行っても、痛みがとれない、違和感がある、歯ぐきの腫れが引かないなどの症状が残る場合があります。

根管治療をしても、このように症状に改善がみられない場合は、歯根端切除術を行います。根尖性歯周炎の外科的な治療法です。

感染が根尖外へ波及した症例、根尖3㎜の神経の分岐症例では、通常の根管治療による感染除去では困難な場合があります。

その際は上図のように、外科的に根尖部分を取り除きます。

当院は無痛麻酔・無痛治療です。また、歯根端切除術を拡大鏡あるいはマイクロスコープ下で行います。肉眼でおこなう方法比べ成功率が飛躍的に向上します。

 

歯根端切除術の術式についてはこちらをご参照ください。

歯根端切除術はなぜ必要なのでしょうか?

通常の根管治療で効果を示さない場合、歯根端切除術が必要となります。以前はこのような考え方でしたが、現在ではCT、マイクロスコープなどの最新機器により、術前にその必要性の有無を精査・診断することが可能です。

上写真は上顎第一大臼歯の近心頬側根の状態です。

麻酔下により歯肉を剥離すると歯槽骨を見ることが出来ます。この写真では、3歯根あるうちの1歯根が骨外に露出した状態(黄色矢印)。その歯根にはバイオフィルムという「バクテリアの感染物」が認められます。この写真は、バクテリアが歯の内部を進行し、そのまま歯の外部へと感染を拡大していることを示しています。

歯の外部へと感染が拡大した状態では、通常の根管治療のアプローチでは感染源を除去することは不可能です。そのため、宮﨑歯科医院では、このような症例では歯根端切除術を行い、歯の保存に努めています。UCLA大学歯学部(University of California Los Angeles School of Dentistry)の卒後教育である根管治療プログラム(Endodontic Mentorship Program)を修了した歯科医師が適切な治療コンセプトに基づき診断し手術に臨みます。


 

 

 

インプラント ブリッジ 費用 (都内港区内幸町新橋虎ノ門日比谷霞ヶ関歯科歯医者)

歯を失い、その後の治療方法に悩まれている患者様が多く、当院には日々多くのご相談をいただきます。そのうちのお1人患者様のご相談に対する回答を供覧させていただきます。お困りの患者様に参考になれば幸いです。

ご相談内容

こんばんは。第1臼歯と第2臼歯が無く、近所の歯科でブリッジを勧められました。保険適用外になると40万と言われました。虫歯ではない隣の歯をあまり削ることなく、安くで済む方法はありませんか?40万は流石に高く、保険適用だと二本は銀歯だと言われ、、どうしたらいいのかわかりません。どうかよろしくお願いいたします。

 

おはようございます。はじめまして、宮崎歯科医院 宮崎と申します。どうぞよろしくお願い致します。ご相談頂きました内容に回答させて頂きます。

実際に拝見していないため、適切な回答とならない場合もございます。あらかじめご理解頂いた上でお読みいただければ幸いです。もうすでにお調べ頂いていらっしゃるかとは存じますが、歯を失った際の治療法についてご説明させていただきます。

抜歯後は、以下の治療法を選択することとなります。

① 入れ歯
② ブリッジ
③ インプラント
④ 移植

この4種類の治療法となります。この度、〇〇さまのご希望に叶う選択肢として考えられ得る治療法は、①か②でしょう。〇〇さまのご希望は以下の通りでよろしいでしょうか。

1)費用を抑える
2)銀歯はさけたい
3)なるべく歯を削らない

歯を失った両隣の歯の状況によりますが、②のブリッジを選択するならば、3)は多少なりとも必要となるかもしれません。最小限に削りかぶせる治療法として、メリーランドブリッジという治療法があります。

メリーランドブリッジについてはこちらをご参照ください。
https://miyazaki-dentalclinic.com/17356

この治療法であれば、費用を抑える効果もございます。ただし、上下のかみあわせが適応症であるかどうかのチェックは必要です。

1)、2)、3)すべての叶える治療法としては、フレキシブルデンチャーという「入れ歯」がございます。費用としては15万円程でしょう(※各医療機関で異なります)。この治療法であれば、銀歯ではなく、削ることもなく、40万円にまでは達しません。ただし、これは取り外し式の入れ歯です。普通の入れ歯に比べて装着感は良いのですが、ご希望に即した治療法かどうかは疑問の余地が残ります。

また、削ることを許容することで白い歯を目指すのであれば、硬質レジン材料を用いたブリッジ治療もございます。こちらは本数にもよりますが、1歯5万円×本数の費用(※各医療機関で異なります)となります。ただし、硬質レジンは白い歯となりますが、やや強度が軟らかく、吸水性があります。長期の使用には不安が残る材料です。

ブリッジ(インプラント治療との比較)についてはこちらをご参照ください。
https://miyazaki-dentalclinic.com/16981

費用はかさみますが、「残っている歯を助ける、残っている歯を削らない、残っている歯にひっかけて負担をかけない」という観点からは、インプラント治療が一歩秀でた治療法でしょう。

インプラント治療については以下をご参考ください。

インプラントとは何か?当院からのご説明
https://miyazaki-dentalclinic.com/22112

当院のインプラントサイト
https://miyazaki-dentalclinic.com/11254

確かに治療費用は頭を悩ませる大切なことではございますが、こういった治療法を選択する際、一番考えなくてはならないことがございます。それは、「なぜこの歯を抜かなくてはならなくなったのか?」です。原因は何か?その問題を解決できる治療法はどれか?を選択しない限り、せっかく治しても再発してしまうことがあります。

歯の問題は3つだけです。
・むし歯
・歯周病
・かみあわせ(かみしめ、歯ぎしり、はならび)

この3つに対処できる、対抗できる治療法を選択する必要があります。

もしご来院いただけるようであれば、ぜひ一度ご来院ください。拝見すれば、もう少し明確な回答ができるかと思います。受付スタッフに申し伝えておきます、ご予約はお電話いただければ幸いです。03-3580-8110

当院初診の流れについてです。必ずご一読くださいます様お願い致します。
https://miyazaki-dentalclinic.com/22254

すこしでもこの回答が〇〇さんのお役に立てればいいのですが、いかがでしょうか。
治療法は様々です、〇〇さんにとって最善の方法がみつかるといいですね。お困りの際はご連絡ください。
よろしくお願い致します。

以上が当院で回答させていただきました内容です。

インターネットの普及により「様々な情報」を、誰もが自由に得ることができるようになりました。情報には「その情報を流した人の意思」がその背景にあります。

専門的な情報を読み、理解し、判断することは困難を極めます。
歯科に関する情報も同様でしょう。

お困りの際はご相談ください、回答させていただきます。
できれば、一度ご来院頂けると、明確な回答が出来ますので、ぜひいらっしゃってくださいね(^^)

 

 

 

 

 

インプラント 型どり (都内港区内幸町新橋虎ノ門日比谷霞ヶ関歯科歯医者)


上動画は、インプラント治療の「型どり」の様子です。
当院では多くのインプラント症例を手掛けておりますが、いまだインプラント治療に踏み込めない不安を抱えていらっしゃる患者様も多いようです。

インプラント治療の安全性はまだまだ世に広まっていない感があります。
1970年以降に広く行われていたインプラント治療は、サファイヤインプラントやブレードタイプインプラント、骨膜下インプラント等、科学的な根拠に欠けるインプラントシステムでした。当然失敗症例も多く、その印象から、皆さんにはインプラント治療は怖いという印象が残っているようです。

当院では多くのインプラント治療を手掛けさせて頂いておりますが、失敗症例はありません。現在ではインプラントシステムの成功率は高く、失敗症例を見つけることが難しいのではないでしょうか。

しかし、安心確実なるインプラント治療を受ける際、なにを基準に医院を決めたらいいでしょうか?。

① 術者である歯科医師の知識と技術と経験
② CT診査機器の常設
③ 感染予防対策のできる手術室の用意

この3つがあるか否かで医院を選択していただければ間違いないでしょう。

当院では、CTを常設、手術室を完備し手術に臨みます。
当院の症例につきましては以下をご参照くださるか、インプラントブログをお一読ください。

当院では徹底して歯を残すことを大切に日々の臨床に取り組んでいます。
まずは神経を残すことを大切に、神経を取らざる得ない時は「マイクロスコープ根管治療」です。それでもダメなら歯根端切除術。それでもダメなら安心確実なるインプラント治療でしょう。

上動画症例のインプラントの仮歯装着についてはこちらをご参照ください。
https://miyazaki-dentalclinic.com/21784

また、インプラントとはなにか?その基本的な構造については御知りになりたい方はこちらをご参照ください。
https://miyazaki-dentalclinic.com/22112

 

 

 

不可逆性歯髄炎 神経残せない 根管治療 (都内港区内幸町新橋虎ノ門日比谷霞ヶ関歯科歯医者日比谷千代田区)



他院にてセラミックインレーを製作し、装着。治療後から歯に痛みがあり、当院を受診された患者様。まずはかみあわせを調整、患歯への負担を軽減する治療法を行いましたが、経過は芳しくない。患者様と相談し、セラミックインレーの下はどうなっているのか?を診ることとなりました。考えられるのは、「むし歯の残存」です。その際に必要となるのは、「神経を残す治療」か「根管治療」となります。これらの可能性をご説明させて頂いた上で、了解をいただき、治療に臨むこととなりました。

本症例では、結果、むし歯の残存が認められ、そのむし歯は神経(=歯髄)にまで達しており、神経は炎症を起こした状態でした。診断名は「不可逆性の歯髄炎」。
MTAによる神経(=歯髄)の保存を試みましたが、断念。根管治療となりました。

上動画は、その一部始終です。

神経を残せなかったことは残念でなりません。
しかし、むし歯治療の目的は、「細菌感染を駆除すること」です。
駆除できなければ、感染は更に拡大し、周囲歯槽骨にまで及びます(根尖性歯周炎)。

当院では徹底してむし歯を取り除きます。
そのためには、適切なる治療コンセプトに基づいたマイクロスコープ、ラバーダムが不可欠といえるでしょう。

神経残す 取らない治療 MTA (都内港区内幸町新橋虎ノ門日比谷霞ヶ関歯科歯医者日比谷千代田区)


部位は「上顎前歯」。患者様は無症状ですが、大きな穴が空いていました。
他院では神経の治療(=根管治療、根っこの治療、歯内療法)が必要と説明され、神経を残すべく当院を受診されました。

実際の治療の様子は上動画をご参照ください。

このような深いむし歯治療や根管治療で最も大切なことは、治療中の「無菌的配慮」です。


むし歯は、唾液中に存在する細菌の感染症です。

治療中の患部への唾液の混入は治癒を阻害するばかりでなく、再感染の機会を与えます。
そのため、ラバーダムは不可欠な治療環境と言えるでしょう。

また、徹底した感染の除去のためには「肉眼や経験に頼る治療」ではなく、「マイクロスコープで確実に術野を診る」ことが不可欠です。

当院にはマイクロスコープを2機常設するとともに、深いむし歯治療では必ずラバーダムを装着するよう患者様にご説明し治療に臨んでいます。