日別アーカイブ: 2021年8月7日

【リベンジ】「神経、残せなかった・・・」治療後からズキズキ痛む 20分ほぼ1回で根管治療終了 #不可逆性歯髄炎 #歯髄炎 #根管治療 #マイクロスコープ #ラバーダム

歯の神経、残念ですが、残せないこともあります。

今回の動画は、私が歯の神経を残す治療を行ったけれども、治療後しばらくしてから痛みが生じ、患者様とご相談の上、根管治療となった患者さまの治療の様子です

20分、ほぼ1回で終了した根管治療の様子です。

むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症です。

むし歯は、その細菌感染を取り除けば治ります。

やり直しの無いむし歯治療のポイントは3つ

① むし歯(細菌感染)を徹底的に取り除くこと

② その治療中に感染させないこと
③ 治療後は、再度、感染させないこと

具体的には

① マイクロスコープで目に見えない細菌を取り除き
② ラバーダムを装着して治療中に唾液感染を予防しつつ治療を行い
③ その後は精密に被せて(=補綴)再感染を予防する

マイクロスコープ、ラバーダムそして精密なる補綴。これにはセラミックおよびジルコニアが良好なる結果に貢献することでしょう。私の臨床の絶対条件です。

むし歯の細菌は0.5~1㍈

ヒトの目で見える限界は、100~200㍈(0.1~0.2mm)

つまりは、目では全く見えません

マイクロスコープ使用することで、肉眼の20倍まで拡大できます

つまりは10㍈までは見えるかも?しれません。

必ずという結果を約束できないことに悔しさを感じます。

だからといって、妥協しては治るものもならない

私は数多くの歯の神経を残す治療を行わせて頂いておりますが、その後の歯の神経の生存率はおよそ80%です。 2割は根管治療に至ります。

このことは事前にご説明した上で治療に臨んでおりますが、私もチャレンジした患者様も悔しいものです。

でも、歯の神経を取ったとしても、感染拡大する前に行えたことに目を向けて、前向きに根管治療に臨むこと、これが一番大切です。

根管治療での歯の生存率、症状改善率は90%を超えるものとなっています。

根管治療しても大丈夫!

ぜひ最後までご覧下さい、

【タイムスケジュール】

00:04 オープニング 今回の動画について
00:50 診療開始!本編スタート
01:01 詰め物を削り取る
01:46 神経を保護するMTA周囲にむし歯は無し
02:07 神経の状態をマイクロスコープで診査する
02:28 「声掛け」なぜ必要か?
02:48 神経からの止まらない出血
02:59 根管治療の開始
03:15 口蓋根の穿通
03:21 遠心頬側根の穿通
03:27 近心頬側根の穿通
04:34 各根管を拡大清掃中
04:41 今回の痛みの原因について説明
04:52 むし歯治療とはどんな治療なのか?
05:16 治療前までの痛みと、治療後の痛みの違いについて
05:58 根管の先端を穿通し、拡大清掃する様子
07:23 ゲーツグリデンドリルで根管上部2/3を清掃拡大中
08:21 髄床底の整理
08:47 肉眼では見えない4つ目の根管(MB2)を探せ
09:48 MB2発見!
10:06 ラバーダムの重要性について
10:39 60㍈以下の極細の根管を治療する!
11:00 4つの根管の先端側1/3をニッケルチタン製ファイルで清掃する
11:25 今回の原因について説明
12:51 音波洗浄
14:36 次亜塩素酸で消毒と洗浄(口蓋根と上顎洞が交通)
15:54 根管内を吸引、乾燥させる
16:08 今回の治療内容と、治療後に起こりうる痛みや注意事項について説明
17:26 (笑)お薬をいれましょう!!
17:34 水酸化カルシウムを貼薬する
18:00 仮蓋は唾液が入らないように緊密に封鎖する
19:20 根管治療終了!お疲れ様でした!
19:32 【必ずご覧下さい】このチャンネルと動画の主旨について

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