日別アーカイブ: 2021年8月10日

抜歯 インプラント でも歯を残したい

相談内容:

動画や事例報告集、たくさん見させてもらっています。

〇〇在住です。

4月くらいから右下67番あたりが時々痛みを持つことが多くなり、7月あたりか通院を始めました。

右下67番は神経治療を過去したことがある大きな銀歯です。

(口内で神経治療がしてある歯は右下67番のみです。そして、自分で感じられる葉のぐらつきなどはありません。医師から見ると、6番が多少動くようです。)

この病院のご判断では、67番を抜歯しインプラント にした方がいいということでした。

(インプラント標榜医です。)

CTによると、67番の下に、炎症の黒い部分が見られ、歯茎の中で歯を支えている部分も、炎症により骨が弱くなっていることがみうけられるそうです。

私としては、昨年1本、今年1本すでに、この医院でインプラント にしているため、これ以上はインプラント にしたくない、歯を残したいという思いでいっぱいです。

再神経治療の可能性はあるものかとうかがったところ、「神経治療の1回目は60~70%程度、2回目は30%程度の治療成功率だと一般に言われており、あなたの歯は、歯槽骨自体に炎症が見られるため根本的な原因を解決することは、困難かと思う。また、1回目の神経治療の際に天然歯自体も弱くなっているため、2回目の神経治療の際に歯が中で折れてしまう可能性もあり推奨できない。」と言われました。

「右下67番の手前の歯にも炎症が広がってきていることが窺える為、この炎症が原因で健康な歯に影響が及ばない前に治療(抜歯)したほうが良いと思う。」とのご見解でした。

セカンドオピニオンのつもりで、行った歯医者では、右下7番は神経治療かクラウンを外した後に再判断の必要あり。

右下6番は、すぐ抜歯しなくても再神経治療をしてみても良いかも知れないと言われました。ラバーダムやマイクロスコープなどの使用はしていないそうです。

今通っている院長先生を信じている分(インプラント2本すでにお世話になっています)、余計に、混乱をましてしまいました。再根幹治療の可能性が他院ではある、と嬉しくもあったのですが、、、。

炎症部分が広がる、という事も気になりますが・・。

(鈍い痛みはあるのですが、今現在耐えられないほどではありません。)

①画像がない中での判断ですが、先生のアドバイスをお聞かせいただきたいです。

②この先インプラントが使えなくなってしまった時、どういった対処になるのかも不安なのでご教授いただければ幸いです。

よろしくお願いいたします。

はじめまして。宮崎歯科医院です。

どうぞよろしくお願い致します。

詳細なるメールを頂きまして誠にありがとうございます。

実際に拝見していないため、適切な回答とはならない場合も多々あります。

その点ご理解頂きました上でご参考頂ければ幸いです。

よろしくお願い致します。

①画像がない中での判断ですが、先生のアドバイスをお聞かせいただきたいです。

→2件目の先生のご見解では、残せる歯もあるとのことですね。

ぜひ残す「努力」をして頂きたいと感じています。

その上で、もし、結果が得られなくても、納得できるかと思います。

現時点で、残せる可能性をご説明下さる先生がいるのであれば、ぜひ残す努力を!

その際は、ぜひラバーダムとマイクロスコープがある歯科医院をご選択下さい。

根管治療専門医の先生をご選択頂くと、よりご納得得られる治療が受けられるかと思います。

②この先インプラントが使えなくなってしまった時、どういった対処になるのかも不安なのでご教授いただければ幸いです。

→「インプラントが使えなくなった場合」という文章の意味ありが読み取れませんでしたが、『その部位が抜歯となった時、インプラントができない状況となってしまった場合』という理解で回答させて頂きます。

相当なる放置をしない限りはそのようなことにはなりませんし、そうなったとしても、骨を作り上げる治療術式もございます。

これからインプラント治療をするにしても、現在の炎症を治めることが第一です。

そのためには、その歯に問題があるならば、まずは再根管治療を適切に行うことをおススメ致します。

再根管治療を行うことで、周囲の炎症は緩解するでしょう。その上で、インプラントにするのか?その歯を残して様子を見るのか?を考えて頂きたいと感じております。

現状の進行を予防するためには、噛み合わせを強く当てない事、再根管治療ができる歯科医院をご選択頂くこと、早々の対応であれば抗生物質などの薬を服用し、炎症を治めるなどの対処があるかと思います。

ぜひ現在の先生とご相談頂き、ご納得いただける治療をご選択頂ければ幸いです。

そのお気持ち、分かって下さると思いますよ!