こんな質問をいただきました!
むし歯ってどうやって削ってるんですか?
歯医者さんがむし歯を削る時、歯医者さんの眼から患者さんの口までの距離は約50センチ
1センチにも満たない歯の内部のむし歯を50センチ離れたところから見て正確に削り取るのはほぼ不可能
だから、歯医者さんは、こういった拡大鏡やマイクロスコープを使って治療に臨みます
じゃないと見えづらい、僕には全く見えません
むし歯で変色した黒い所や茶色い所を削ればOKって訳でもないんです。
むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症です
細菌が歯を溶かしながら感染を拡げていく病気、それがむし歯です。
茶色く溶かされたところは、すでに溶かし終わったところ、細菌の感染はさらに深くに進攻しているかもしれない!
細菌は0.5~1㍈、ヒトの眼の識別限界は100~200㍈(0.1~0.2mm)だそうです。
だから細菌は全く見えていない。
マイクロスコープの拡大率をもってしても20㍈が限界でしょう。
やっぱり絶対見えていない。
だから、どこまで削り取るのかっていうのがポイントになるんです
そこで活躍する診断基準がこの2つ
う蝕検知液で染色されたところを削りとる
歯の硬さをチェックする
う蝕検知液でピンク色に染色された部分は、たとえ薄く染色されたとしても徹底的に削り取る、これ大切
また、歯が健全な硬さとなっているか否かを実際に引っ掻いてチェックする、これも大切
これを確認するには、拡大鏡ルーペやマイクロスコープが役に立つ
歯医者さんではこうやって、むし歯を必死に取り除いています