日別アーカイブ: 2021年10月1日

emaxにするかゴールドにするか インレー アンレー

仁先生いつもためになる配信ありがとうございます。 現在歯の治療をしているのですが、左右奥から二番目の歯をインレーとアンレーにする予定です。 emaxにするかゴールドにするか迷っています。 奥歯なのでセラミックが欠けたり割れたりしてしまうのではないかと心配です。 審美、再虫歯予防の点でセラミックはとても魅力的です。 セラミックの治療は、もともと歯を削る量が多いので、欠けてしまった場合、また一から削り直しになり、歯がどんどん無くなって、神経も取ってしまうようにならないのでしょうか? セラミックの割れや欠けについて教えていただきたいです。 割れ、欠け防止のために夜間マウスピースをしていても、ナッツや固いお煎餅などは避ける食生活になるのでしょうか? 装着10年〜などの経年劣化の症状についてなども教えていただけるとありがたいです。

『セラミックの治療は、もともと歯を削る量が多いので』 →セラミックであっても、ゴールドであっても、”削る”部分は原則、「むし歯」です。 健全な歯を削ることはありません。 そのため「もともと」削る量が多いという考え方は違うように感じます。 削るのは、むし歯だから削る。それによって失った部分を「人工歯」で補う。 その人工歯の材質が、セラミックなのか、メタルなのかということです。 セラミックを入れるために削るのではなく、むし歯を削った結果として出来た「穴」を「人工物」で補う。 セラミックにもゴールドにも、「適応症」があります。 その点に配慮した治療を受けたいところですね! 但し、以下の場合は例外です。 ①歯が変色歯であり、その色を改善したい ②むし歯を削りたいが、健全な歯の影に隠れている ③セラミックやメタルを製作、装着するために便宜的に削らざる得ない部分 こんな時は、健全な歯を一部形態修正する必要がありますのでご理解いただくことが必要でしょう! 『欠けてしまった場合、また一から削り直しになり、歯がどんどん無くなって、神経も取ってしまうようにならないのでしょうか?』 →私はマイクロスコープで治療中の様子を動画で記録して患者様に治療後に見て頂いています。 そのため、むし歯以外の所を削ることはなく、上記①~③の部分を削る際は説明をしています。 欠けてしまったら、その部分を補うように再度製作するだけです。 それ以上に歯を削る理由はありません。 そもそも、欠けないようにインレーやアンレーを製作することを目標とすべきでしょう! 『割れ、欠け防止のために夜間マウスピースをしていても、ナッツや固いお煎餅などは避ける食生活になるのでしょうか?』 →ナッツや堅いおせんべいを避けなくてはいけない治療って何でしょう(苦笑) 治療の意味がない。 美味しく楽しい食生活を営むために歯科治療があります。 必要以上の歯の酷使は良くありませんが、日常生活に支障をきたすのは問題です。 そんな説明を受けるのであれば、その治療法はそもそも間違い。 そうならないような治療法をご選択いただければと感じております。 『装着10年〜などの経年劣化』 →セラミックやメタルインレーはそのまま装着せずに置いておけば、永く長く経年劣化することなくそのままでしょう。 車のタイヤも同じです。 研いである包丁も同じです。 ただ、使用すれば状況は変わりますよね? 車のタイヤや包丁より、毎日使用しているのが歯です。 かみしめ、はぎしり、くいしばりをする方であれば、、、、お分かりですよね? 経年劣化は当然あって然るべきことでしょう。 無い方が不自然。 熱いもの冷たい物、硬いもの、酸性、アルカリ性と化学的にも物理的にも過酷な状況にある歯。 それに耐えうる、安定した材質。それがセラミックです。 ゴールドインレーも良い!