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抜歯後の治療法について《メール相談》

ご相談内容

お世話になります。左上(前から5番目)の歯が今月初めにとれてしまいました。

抜歯をする必要があれば、ブリッジまたはインプラントの治療になるかと思われますが、①できるだけ費用を抑えて(保険適用になる方法があれば希望します)、白い歯を入れたいのですが、貴院では対応可能でしょうか

実際に診療してみないとわからないかと思いますが、②このようなケースの場合一般的にどのような治療方法があるのかご教示いただけますと幸いです。

宜しくお願い致します。

はじめまして。宮崎歯科医院 宮崎と申します。どうぞよろしくお願い致します。

詳細なるメールを頂きまして誠にありがとうございます。
回答させて頂きます。よろしくお願い致します。

実際に拝見させて頂いていないため、適切な回答とならない場合もございます。
あらかじめご理解頂いた上でお読みくださいます様お願い致します。

左上の5番目の歯がとれてしまったとのこと。痛みはございませんか?心配です。
ご質問には「抜歯前提」でのお話となっておりますが、抜歯しないで済むのであれば抜歯せずに再治療したいものです。

頂きましたメールに①、②の番号を添付させて頂きました。
そのご質問に回答させて頂きます。

できるだけ費用を抑えて(保険適用になる方法があれば希望します)、白い歯を入れたいのですが、貴院では対応可能でしょうか。

治療法は、ブリッジ、入れ歯、インプラントとなるでしょう。

上記のご質問はおそらく「ブリッジ」で白い歯を“保険適用”にてとのことかと推察致します。

当院では、上5番目の歯の白い歯での保険適用によるブリッジ治療は対応しておりません。

このようなケースの場合一般的にどのような治療方法があるのか

インプラント治療の際、歯を失った場合、インプラント、ブリッジ、入れ歯の治療法となることについて、動画で解説しております。ご参考下さい。

https://miyazaki-dentalclinic.com/16315
ブリッジ、入れ歯、インプラントの比較についてご説明しております。こちらもご参考下さい。

https://miyazaki-dentalclinic.com/16981
こちらは、ブリッジとインプラントの比較となります。ご参考下さい。

上記リンクは、インプラント治療に重きを置いたご説明となっております。

この度、とれてしまった左上5番の両隣の歯、また、その向かい側の下の奥歯がどのようになっているのかにより、ブリッジで対応する方が、簡単であり、患者様のご希望にあることもございます。

可能であれば、歯を抜かなくて済めばありがたいものです。まずは左上5番の抜歯が必要なのか否か?をお調べ頂いた上で、その後の治療法をご決断下さい。

実際に拝見していないため、参考程度として頂ければ幸いですが、左上5番の両隣の歯が健全であれば、その歯を削りブリッジをかぶせることはしたくないものです。これ以上、ご自身の残っている歯に負担を掛けたくはないものです。

もし、抜歯する部位にインプラントを支える骨(歯槽骨)があるならば、インプラント治療が第一選択の治療法といえるでしょう。

ただし、インプラント治療はご希望にある「できるだけ費用を抑えて」というご希望に叶うものではございません。

まずは、以下のことをご精査頂いた上で、適切な治療法を模索して頂ければ幸いです。

1 抜歯が必要か否か?
2 両隣の歯の状況は?
3 上下のかみあわせは?

この回答が少しでもお力になれていれば幸いです。
よろしくお願い致します。宮崎

※初診の患者様へ(当院の初診の流れについて)
必ずご一読ください。
https://miyazaki-dentalclinic.com/22254

《当院からのお願い》

多くの患者様より切なるご相談を頂いております。できる限り多くの患者様にお応えできます様、お1人様につき1通のメール回答とさせて頂いております。さらなるご質問メールに関しましては、拝見していない立場で無責任な回答となりかねないため、当院として遠慮させて頂いております。もし、当院がお近くの患者様であれば、さらなるご質問につきましては当院までお越し頂き、拝見させて頂いた上でお答えさせて頂きたいと思っております。ご理解ご協力頂けますようお願い申し上げます。

宮﨑歯科医院 Youtubeチャンネル

 

 

 

ラバーダムを付けてセラミックを装着《根管治療後、歯が折れづらい治療法とは?》

本動画は、以下の動画の続編です!

『根管治療後、歯は「弱くなる・脆くなる」、だから、出来るだけ歯を削らない!《マイクロスコープ精密歯科治療》マイクロスコープの使い方、歯を削り、型どりの実際の様子とは?』の続き動画です!ぜひこちらもご参照下さい!

本動画(最上段の動画)のタイムスケジュールです!

タイムをクリックすると見たい所にジャンプします。長い動画ですので、ぜひご活用下さい!

00:00 装着するセラミックポストアンレー
00:32 噛み合わせを診査
02:02 仮歯を外す
02:39 セラミックポストアンレーの試適
03:33 模型上でセラミックポストアンレーのコンタクトを調整 しばらくコンタクトの調整が続きます
06:27 フロスを通すことで痛むとのことから歯間乳頭部に浸潤麻酔を行う
09:01 口内で咬合紙を用いてコンタクトを調整
16:03 口内にセラミックポストアンレーを試適して噛み合わせを調整する
16:41 アンレー試適、側方へ動かしづらくなる
18:21 咬合調整の実際の様子 当院勤務の歯科医師に説明しつつ咬合調整を行っています 19:46 アンレーを試適して側方運動を行う
21:55 咬合調整はスプリントと似ている?
22:33 咬合調整の削除量の基準、イメージについて
22:33 研磨開始(約6分間研磨)
29:31 歯肉切除
31:09 ラバーダムの装着
32:37 ラバーダムした上でのアンレーの試適
34:10 歯の表面を薬液で処理してセラミックの接着力を高める
37:45 セラミック装着
39:08 根管治療後の人工歯の選択方法について。その基準とは何か?
40:26 口内にセラミックポストアンレーを装着した様子
42:04 治療終了 動画後のコメント

根管治療後どうやって治す どうかぶせる 
宮﨑歯科医院 Youtubeチャンネル
根管治療後は、時間が経つにしたがって歯が脆く、弱くなりがちです。

そこにメタルコア(金属製の土台)を差し込むことは、枯れ木に杭を打ち込むことになり、時期に歯が折れてしまいます。折れると抜歯、残念でなりません。

そのため、できるだけ歯が折れないようにする対策が必要となります。
それには可能な限り「歯を削らないで人工歯をかぶせること」が大切です。

この動画では、根管治療しても折れずらく、弱くならない治療法、脆くならない治療法について実際の治療の様子をご覧頂きつつ解説しております。ぜひご参考下さい。

ファイバーコア 歯の神経を取ると歯がもろくなる 弱くなる 対応策 治療法 メタルコア

 

 

診療時間 短縮のご案内(5月29日迄)

当院では、診療時間の短縮を、5月29日(金)までとさせて頂きます。
翌週、6月1日からは通常通り9時~18時となります。
よろしくお願い致します。

宮﨑歯科医院 Youtubeチャンネル

根管治療の後、脆くなる弱くなる《ならどうする?》マイクロスコープの使い方

本動画は、根管治療後、歯をできるだけ削らない治療を行っている様子です!

根管治療後(根幹治療後)は、歯は脆く・弱くなります。
ではどうするか?根管治療後の治療法は何があるのか?

根管治療後どうやって治す どうかぶせる 

本動画はセラミックポストアンレー製作のための マイクロスコープを使用した「形成」「印象」の様子です!

※「形成」→歯を削り形を整えること
※「印象」→型どりすること

やり直しの少ない、一生に一度の歯科治療を目指すならば、「その治療の精度」が問われるでしょう。

むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症です。その細菌を徹底的に取り除き、再度感染させないようにするためには「細部にこだわる」「その治療の精度にこだわる」必要があります。

肉眼で見える範囲でむし歯を削り取り治す方法でも「一定の効果」つまり「治る」ことはあるでしょう。
徹底的にむし歯を取り除けなかったとしても、ある程度取り除けば、痛みは治まり、それ以上の進行はしないことがほとんどかもしれません。

隙間のあるインレーやクラウンでも、一生懸命、歯を磨けば、歯ぎしりや食いしばりが酷くなければ、問題は起きないこともあるでしょう。

これは、「患者様に依存した治療」であり、「患者様のブラッシング」によるものであり、「患者様の免疫機能」を期待した治療の結果といえるのではないでしょうか。

そのため、歯ブラシを怠れば、むし歯は再発しやすく、また身体が疲れたり、精神的にも疲労することで免疫機能が低下し、結果、むし歯が再発することもあるのです。

本動画では、可能な限り、患者様にご負担を掛けない治療。マイクロスコープ精密歯科治療の一端をご覧いただきます。ご興味のある方はぜひご参考頂き、近隣の歯科医院へご相談ください。

本動画のタイムスケジュールです。

00:00 無痛麻酔
00:40 歯の神経を取ると脆くなる? その対処法 セラミックポストアンレーとは? 01:54 マイクロスコープの使い方
03:37 仮蓋(仮封材)を取り除く 形成(=歯の形を整えて削ること)開始
05:18 ミラーテクニックで咬合面から
09:22 遠心隣接面をミラーテクニックで形成する
12:51 マイクロスコープ直視でクリアランスを確認、咬合面を形成
16:08 ミラーテクニックで咬合面から
18:33 形成面を研磨する
20:55 右上7遠心隣接面 ミラーテクニックで形成
24:00 シリコンで研磨
28:00 シルクの糸で歯肉圧排とは?
30:12 圧排後の再形成
31:09 シリコンで精密に型どりをする
33:31 治療の終了 動画最後のコメント

また、最近では、歯科学生、臨床研修医の先生方、歯科医師の先生方から大変多くのお問い合わせ・ご質問を頂いております。現在、当院でのマイクロスコープに関するセミナーや根管治療・神経を残す治療に関するセミナーは行っておりません。
ぜひ当院のYoutubeチャンネルをご覧頂き、ご参考頂ければ幸いです。

また、ご要望の多かった、マイクロスコープの使い方・術者のポジショニング・アシストの仕方・ミラーテクニックに関するまとめ動画「マイクロスコープの使い方」について、簡単ではありますが以下の動画にまとめております。こちらをぜひご参照頂き、ご活用下さい!

宮﨑歯科医院 Youtubeチャンネル

 

 

 

 

 

歯の神経を抜かない/取らない 残す治療とは?《歯頚部断髄法》

歯は3層構造むし歯が歯の神経近くにまで進行している場合、歯の神経を取る・抜く根管治療を説明されることがほとんどではないでしょうか。

上の動画は、次のような患者様、必見の内容となっております。ぜひご参照頂ければ幸いです。

・歯の神経に近い深いむし歯がある
・根管治療が必要であると説明された
・一度、歯の神経を残す治療をしたが違和感がある
・できるだけ歯の神経を取りたくない
・歯の神経を残したい!

むし歯の進行と歯の神経の炎症・感染・壊死の状態 歯の神経を残す治療 根管治療について 3

本動画は、歯の神経に近い・深いむし歯であっても、歯の神経を残す治療について、実際の治療の様子を供覧頂き、解説させて頂いております。

当院のブログ、Youtubeチャンネルの動画は、歯科医師の先生や臨床研修医・歯科学生、歯科衛生士・歯科助手などのデンタルスタッフの方々も多く見て頂いているため、若干専門的な内容となってはおりますが、当院での治療の様子を見ていただくことで、どんな治療なのかの概略をご理解いただくことはできるでしょう。

本動画のタイムスケジュールです。

04:13 ラバーダム準備
05:26 ラバーダム装着
07:21 術前の歯面の洗浄と消毒
09:11 インレーの除去開始
10:15 覆髄材除去開始
11:56 齲蝕検知液で深いむし歯を削り取る
13:14 露髄 血流無し 周囲のむし歯を取りつつ、 神経を残すべきか否かを迷う
19:45 神経の形、血流を精査
20:50 神経の血流がないことを確認
21:18 歯頚部断髄
22:56 歯頚部断髄後、神経が生きている所見
23:20 神経が生きているか否かを解説 MTAの硬化膨張について
24:38 次亜塩素酸洗浄の必要性について
25:16 コンポジットレジンで覆髄する際の表面処理について
27:12 神経を残すことを患者様にご説明
28:51 断髄面にMTAを貼薬
29:48 動画後のコメント

 

歯の神経を残す治療の1つ。 歯頚部断髄法についての動画を2つご紹介いたします。

ノーカット 歯頚部断髄法(前編) マイクロスコープのポジショニング 《マイクロスコープによる歯の神経を残す治療》 Cervical pulpotomy Microscope

 

歯頚部断髄法(後編) ノーカット 《マイクロスコープ歯の神経を残す治療》 その理論と術式 最新歯科治療とは?Cervical pulpotomy Microscope 

歯の神経はできる限り取らない・抜かない方がいいでしょう。
このブログが、この動画が、皆様のお役に立てれば幸いです。
ぜひ、ご活用下さい!

宮﨑歯科医院 Youtubeチャンネル

 

 

簡単なマイクロスコープの使い方《ポジショニング,ミラーテクニック,アシストの動き》歯科

当院では、マイクロスコープを3機導入し、歯の神経を残す治療、根管治療に限らず、すべての臨床に取り組んでおります。

当院のYoutubeチャンネルでその様子をご覧いただくことで、歯科学生、臨床研修医の先生方、これからマイクロスコープを導入される歯科医師の先生方、歯科衛生士、歯科助手の方々より大変多くのご質問・ご要望をいただきます。

その中で、マイクロスコープの使い方、中でも術者のポジショニング、ミラーテクニック、アシスタントの動きについてのご質問を多数いただいております。
今回の動画は、そのご要望・ご質問にお答えする動画となっております。

動画の内容は、当院勤務の歯科医師の先生へのレクチャーの様子です。
直視を原則とする当院の簡単なマイクロスコープの使い方をご覧頂き、沢山の患者様をお救い頂くお手伝いができれば幸いです。

本動画のタイムスケジュールです。

マイクロスコープを活用したクラウン形成時の歯科医師のポジショニング、ミラーテクニック、アシスタントの動きについて解説しています。

02:01 診療姿勢
02:10 マイクロスコープ使用時のポジショニングのポイント
02:53 上顎右側6番(ミラーテクニック)
03:35 上顎右側臼歯部(直視) 唇側面
04:22 上顎右側臼歯部(直視) 近遠心面
04:54 上顎右側臼歯部(直視) 口蓋側
05:47 上顎前歯部3~3 (直視) 唇側面
06:51 上顎前歯部3~3(ミラーテクニック) 舌側
07:44 上顎前歯部3~3(直視) 舌側
08:56 上顎小臼歯・大臼歯(直視) 口蓋側
09:06 上顎左側小臼歯・大臼歯(直視) 頬側
09:42 上顎左側小臼歯・大臼歯(直視) 近遠心面
10:19 下顎左側臼歯部(直視)頬側面、咬合面、舌側面
11:01 下顎左側臼歯部(直視) 近遠心面
11:50 下顎7番 遠心舌側隅角について
13:30 下顎の前歯 唇側
13:51 下顎の前歯 舌側
14:44 まとめ(マイクロスコープを簡単に使用するポイント)
16:34 最後、私がマイクロスコープを使用するようになった理由とは?

宮﨑歯科医院 Youtubeチャンネル

 

 

 

 

 

歯髄壊死 根管治療 1回で終了 50分ノーカット 実際の治療の様子

本動画は、MTAによる歯の神経を残す治療後3カ月、歯の神経が壊死し、根管治療が必要となった症例の根管治療(根幹治療、歯の神経をとる・抜く治療)の様子です。

根管治療、何度通っても治らない、治療のたびに麻酔もせず、治療が痛い。
いつ治るのだろう?
こんな思いで通院されている患者様が非常に多いようです。

本動画の症例は、50分1回、1度の来院で根管治療を終了いたしました。
動画はその治療の様子をノーカットでご覧頂けます。

むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症です。
細菌が歯を溶かしながら、歯の内部深くに侵攻するのがむし歯です。
その感染を取り除くのがむし歯治療であり、根管治療の目的です。

そのため、治療中に、治療している歯に、唾液が接触混入することは、治癒を阻害するばかりでなく、再感染の機会を与えかねません。
そのため、治療している歯の周りにラバーを装着、唾液が接触しないようにする「ラバーダム」が、治すためには必要不可欠となります。

また、見えない感染を取り除くためにも、むし歯を徹底的に取り残すことなく削り取るために「マイクロスコープの使用」が有効となります。

根管治療でお困りの患者様はぜひご覧頂ければ幸いです。

また最近では、歯科学生、臨床研修医、歯科医師の先生方より大変多くのお問い合わせ・ご質問を頂きます。
本動画をご覧に頂き、マイクロスコープ根管治療時の一助として頂ければ幸いです。

本動画のタイムスケジュール です!
長い動画ですので見たいところのタイムをクリック頂き、ジャンプ! ご活用下さい!

00:24 無痛麻酔開始
01:40 治療前の患者様へのご説明(無痛麻酔中)
03:03 ラバーダム装着の様子
04:58 歯の表面の洗浄と消毒
06:00 メタルインレーを削り取る
06:47 覆髄材を削り取る
08:35 隔壁を製作する
10:41 MTAを取り除き露髄 出血、血流共に認められない。歯髄壊死の所見。
13:23 根管内部を確認 歯髄壊死
14:08 60ミクロンのファイルで根尖を確認
17:01 sec01で3根管先端を穿通拡大清掃
18:54 ゲーツグリデンドリルで根管2/3の拡大清掃
22:10 ニッケルチタン製ファイルで根管先端1/3を拡大清掃
30:30 次亜塩素酸とエンドアクチベーターによる根管内洗浄
38:41 根管内の乾燥
39:51 根管充填の準備 BCシーラーの填入
40:33 根管充填開始
45:01 根管充填終了
45:14 仮封(仮蓋)
47:06 根管治療終了 ラバーダムを取り外す

宮﨑歯科医院 Youtubeチャンネル

 

 

インプラント?移植でブリッジ?下の奥歯

当院のYoutubeチャンネルにご質問頂きました内容その回答を供覧させて頂きます。その内容は、インプラントをすべきか?移植をして天然歯を削りブリッジをすべきか?です。同様の内容のご質問を多数いただいております。ここに供覧させて頂き、ご参考頂ければ幸いです。よろしくお願い致します。

いつも動画を楽しく拝見させていただいております。

先日親知らずの移植を控えておりましたが、やはりインプラントにしようか迷っていて中々治療出来ずにいます。

67欠損で、右下7番の部分に親知らずを移植して、567番でブリッジしましょうと言われてます。

ですが最近になって、やはりインプラントにしようかと思ったんですが、既に右上奥歯はブリッジ治療済で下の奥歯をインプラントにすると噛む力が強すぎて右上のブリッジはもたないと言われました(–;)。

一生の事なので中々決断出来ずにいます。

本当にブリッジしか治療選択はないのでしょうか?

いつもご視聴頂き恐縮です。本当にありがとうございます。

ご質問頂きました内容に回答させて頂きます。

実際に拝見していないため、適切な回答とならない場合もございます。

一つの参考意見として捉えて頂ければ幸いです。
よろしくお願い致します。

ご質問内容を確認させて頂きますね。

『右下67欠損で右下7に親知らずを移植。その後、右下567をブリッジにする、という治療をご担当頂いている先生にご提案されている。

また、それに対して、6と7にインプラントを埋入設置する方法はどうか?とお考えになっている。

それに対してご担当頂いている先生は、インプラント治療だと、噛む力が強すぎて、右上のブリッジが持たない?と回答されている。』

この内容でよろしいでしょうか?

これにはいくつかのポイントがあります。

① ご担当頂いている先生はインプラント治療をすることができる先生でしょうか?
② 67相当部の骨は、幅・深さ共にCT撮影を行い、十分にありますでしょうか?
③ 移植される親知らずの根管治療はどのようにされますでしょうか?
④ 右下5はインレーやクラウンが被さっている歯でしょうか?また歯の神経はありますか?根管治療済みの歯ですか?
⑤ 右上のブリッジの支えとなっている歯は、根管治療済みの歯でしょうか?神経の生きている歯でしょうか?根管治療済みであれば、根尖病変などはありますか?根管治療は十分になされているでしょうか?

ご担当頂いている先生が多くの移植症例をお持ちであれば、移植によるブリッジ治療は非常に良い治療法ではないかと思います

インプラントは入れ歯と比較すると食べやすく違和感も少ないためメリットの多い治療法といえるでしょう。ただ、天然歯を比較すると、歯根膜の感覚受容器がないため、「噛み心地」「かみしめた感覚」を得ることはできません。

移植することで、その「歯根膜の感覚受容器」が得られるのであれば、お勧めできる治療法といえるでしょう。

但し、右下67がすでに欠損しているとのこと。ということは、右下はすでに抜歯した状態ということになります。そこに移植するには、骨を形態修正(移植する歯が入るように歯槽骨を削る)した上で、歯を移植することになるでしょう。

私はそういった症例をもっておりません。

そのような症例は非常に難易度が高く、移植した歯と骨が癒着したり、移植した歯と骨が上手く結合しない場合もあると文献にはあり、その成功率を考えると、当院ではインプラント治療の成功率の高さを重んじて、インプラント治療を行っています。

移植には職人的な難易度を感じているのが私の実感ではございますが、多くの症例をお持ちの先生であれば、インプラント治療より、成功率の高い治療法言えるでしょう。

患者様としては非常に悩ましいですね。移植症例をお持ちかどうかの判定も難しい。

もし、ご担当頂いている先生とコミュニケーションが取れるようであれば、素直にご質問してみるの一つの方法でしょう。

聞きづらい場合は、その先生が「インプラント治療」をされているのかどうか?を調べてみて下さい。インプラント治療の症例も多く持っている上で、移植をご選択されているのであれば、そのお言葉には重み・信頼性を感じざるえません。

ただ、右下にインプラントをすると、右上のブリッジが駄目になる?というお言葉にはやや疑問を感じざるえません。

適切な咬合でインプラントを装着すれば、右上のインプラントが駄目になるということは、当院ではありません。

このようなご説明をされる理由として、
・右上のブリッジの形態、適合状態が既に不良である
・右上のブリッジを支える歯の状態、根管治療の状態が既に不良である
・インプラント治療の症例が少ない、あるいは多くの成功率の高い移植症例をお持ちである

こういった理由が推察されます。
私は歯科医師であり、私の仕事は医療です。
歯科医療はすべてが外科手術であるため、一度治療をするともとには戻りません。
そのため、患者様には「最善、最高」の医療をご提案するように心がけています。
歯科医師すべてがそのような心持ちで日々の臨床に取り組んでおります。

ただ、私も含めて得意不得意という分野がございます。

私は矯正治療、小児の治療は症例数が非常に少なく、不得意ではありませんが、症例数の多い専門医の先生には遠く及ばないのを自覚しております。そのため、治療法に悩む場合は、専門医に対診し、紹介することがほとんどです。

インプラント治療や移植もそのような専門的知識を必要とする治療法といえるでしょう。
得意不得意がございます。

ご担当頂いている先生にも得意不得意があるかと思いますので、その点お話しして頂いた上で治療法をご選択頂ければ幸いです。

私は移植の症例が少ないため、移植する際は、抜歯と同時に移植る方法のみを採用しております。移植後は根管治療が必要となることが多いため、移植した歯の根管治療についてもご説明しております。

ブリッジは通常3本で支えるところを2本で支えることになります。支える歯には少なくとも1.5倍の力がかかるでしょう。

根管治療した歯に、1.5倍の力をかけるよりは、成功率の高いインプラント治療を行っているのが当院の現状です。

インプラント治療を適切に行うことで、残っている歯に更に負担をかけることはありません。例えば、右下の5番目の歯です。削ってつなげてブリッジを入れる必要がなくなります。

インプラント治療には多少の費用は掛かりますが、残っている歯を削ったり、つなげたり、被せたりする必要がないため、当院では欠損に対してインプラント治療をお勧めしております。

実際に拝見していないため適切な回答と放っていないかもしれません。現在、ご担当頂いている先生は一生懸命みて下さっていることでしょう。しっかりとコミュニケーションをとって頂き、最善の治療法をご選択頂ければ幸いです。どんなことがあっても、最後まで責任を持ってください歯科医師の先生がいれば安心です。

この回答が少しでもお役に立てていれば幸いです。
よろしくお願い致します。 宮崎

宮﨑歯科医院 Youtubeチャンネル

インプラント?再度歯根端切除?抜歯?治療法は?

海外 根管治療 歯根端切除 術後 痛みあり

海外で痛みが生じご相談を頂いた患者様への回答となります。

内容は、再根管治療+歯根端切除から2年後に海外にて痛みが生じ、どのように対応すればいいのか?についてのご質問とその回答です。上記リンクをご参照下さい。

今回はその続きとなります。
その後、痛みがやまなかったため、現地の口腔外科医を受診。抜歯?再歯根端切除?インプラント?をすすめられ、どのようにすればよいのか?についての質問とその回答となります。

同様の内容のご質問を大変多くいただいております。

ここに供覧させて頂き、皆様のご参考になれば幸いです。
よろしくお願い致します。

ご質問

アドバイスどおり、ロキソニンを飲んでマウスピースをして寝たところ、今朝は痛みが引いていました。

他方で、腫れが見られ、押したときの痛みも広がっていたため、当地の口腔外科を受診いたしました。

その結果、大変残念なことに感染が再発している、とのことでした。

択肢は2つあると言われ、1つは歯根端切除術の専門医に診てもらい、その手術がもう一度可能であればしてもらう方法。ただしほぼ間違いなく数年後には再発するため、時間稼ぎにしかならない。

もう1つは(自分の専門である)インプラントを行うこと。7カ月程度の期間が必要だが、感染は再発しない20年以上は持つ。

今日はとりあえず抗生物質を処方され、自分のところでなくても良いが、早めにどうするかを決めた方が良いと言われて帰ってきました。

インプラントがちゃんと固定できるだけの土台があれば良いのですが、抜歯の上、インプラントをせざるを得ないかな、と思い始めております。

直接診断したわけではないので、正確なことは言えないと思いますが、診断結果とレントゲンをご覧になった上での宮崎先生の率直なご意見、アドバイスをお聞かせいただけないでしょうか。

回答

メール、画像、拝受いたしました。

頂きましたメールより推断させて頂きます。

実際に拝見していないため、適切な回答とならない場合もございます。
予めご理解頂いた上でご参考下さい。よろしくお願い致します。

メールの文章より、このたびの症状の原因を推測することができるようです。

① 「アドバイスどおり、ロキソニンを飲んでマウスピースをして寝たところ、今朝は痛みが引いていました。」

いままでロキソニンを飲んでも痛みが引かなかった症状が、マウスピースを装着することで痛みが引いたとのこと。

上下を噛み合わせないようにしたことで症状が緩解するということは、かみしめや歯ぎしりが原因のひとつとして大きく関与していることを推察致します。

②「腫れが見られ、押したときの痛み」「大変残念なことに感染が再発」

「腫れ=感染」と結びつけるのは時期早々かと推察致します。
これまで約2年間何もなかったものが感染をするということは考えずらいことです。
感染したのであれば、それ相応の理由が必要となります。

今回のような痛み・腫れといった症状の発現には、様々な原因が絡み合い発現しているため、原因は一つとは言えませんが、その原因について、可能性について以下に推測・説明させて頂きます。

1)そもそも歯根端切除を行った歯は、支える能力が弱い。「古傷」のようなものであること。

歯根端切除に関わらず、根管治療した歯、とくに「再根管治療」した歯は、歯自体が壊れてしまっていることが多く、治療したとしても「古傷」のような治癒形態となっていることが多く感じられます。

そのため、かみしめや歯ぎしりなどの力が掛かりすぎると、その古傷が痛み、腫れるといった症状がでることがほとんどです。つまり、主要な原因として考えられるのが「くいしばり」「はぎしり」となります。

その力をかけないようにしてあげると、その症状は自然と和らいでいきます。

歯ぎしり食いしばりは、古傷をたたき続けるようなものです。さすがにその古傷は腫れたり痛んだりするでしょう。

2)1)の力が度を超えると、歯にヒビが入り、折れてしまうことがあります。そのヒビから感染し、この度のような歯茎が腫れるという症状が発現することがあります。このような症例では、そのヒビの部分の骨(歯槽骨)が失われているため、歯周病のポケット検査をすることで比較的容易に判定することが可能です。

マウスピースを使用することで症状が和らいでいること(腫れはいまだ治まってはおりませんが)から推測すると、かみしめなどの力が過剰に働いたこと、多忙による免疫機能が低下したことにより、上記1)を理由として腫れ、痛みが出たのではないか?と、“まずは” 考えるのが妥当ではないかと思います。

抗生物質も服用され、今後1週間後に、どのような症状となるのか、経過を観察してみてはいかがでしょうか。

その間に、症状が悪化するようであれば、2)の歯根破折(ヒビ)を考慮し、その際は、抜歯が最善の治療法として考えられてくるでしょう。

診て下さった歯科医師の先生は、口腔外科を専門とされているとのこと。

口腔外科をご専門とされている場合、インプラントなどの外科治療に長けていらっしゃることが多く、インプラント治療を第一選択としてご選択され、患者様へご説明することが多いようです。

歯を保存的に治療することに関しては専門医への対診・紹介をされるのではないでしょうか。

そのため、今回ような症状・レントゲン所見の場合は、口腔外科医として症例数の多い、成功率の高い(治療後に問題の生じずらい、やり直し治療の少ない)インプラント治療をご説明することになるのでしょう。

確かに、時間稼ぎになる可能性も否定できません。

以前、再根管治療→歯根端切除術により治癒するという考え方がありましたが、現在、アメリカでは、歯根端切除術は炎症部位を取り除き、骨を再生させるための治療として認識されています。

そのまま経過が良好であればそのままでもよろしいのですが、歯が折れたり、再発したりすることもあるため、その後はインプラント治療が必要となっていのが現状の最新の歯科治療です。

このような状況をご考慮頂いた上で、今後は対処法としていくつか考えられるでしょう。

① 歯ぎしりによるものであれば、マウスピースと抗生物質で症状が緩解するでしょう。その後症状が緩解していればそのまま経過を観察する。

② 症状の改善がなければ、まずは歯根端切除術を行い経過を観察する

③ 歯が折れている場合、あるいは口腔外科医の先生のおすすめの通り、インプラント治療を行う。

この3法となるのではないでしょうか。まずは①の経過観察の上、その病状の推移をみて頂ければよろしいのではないかと思っております。

この回答が、少しでもお力になれていれば幸いです。
よろしくお願い致します。宮崎

宮﨑歯科医院 Youtubeチャンネル

 

セラミックインレー ラバーダムを付けて装着する様子

本動画は、マイクロスコープとラバーダムを活用したセラミックインレー装着の実際の治療の様子です。

歯科医院での治療は、どんな治療をされているのか心配・不安に感じていらっしゃる患者様が大変多くいらっしゃいます。

当院のマイクロスコープを活用した治療の様子をご覧いただくことで、そのご不安が少しでも和らいで頂ければ幸いです。
また、この動画、このブログがきっかけとなり、近隣の歯科医院へ受診、しっかりと治療に臨んで頂けることを切に願っております。

本動画のタイムスケジュールです。
下のタイムをクリック頂くと、見たいところへすぐにジャンプします。
ぜひご活用下さい。

00:25 かみあわせをチェック
00:44 本動画について
02:15 咬合接触状態
02:46 セラミックインレーの試適
03:30 セラミックインレーの咬合接触状態
03:59 セラミックインレーの表面処理
04:35 ラバーダムの装着

06:26 ラバーダムを装着した上での歯の表面処理
08:29 ラバーダム&セラミックインレーの装着
10:22 装着後のセラミックインレー

11:12 治療終了 本動画のコメント

本症例、マイクロスコープを活用した歯を削り、型どりをする様子は 以下の動画もご参照下さい。 よりご理解が深まることでしょう。

やり直しの少ないむし歯治療のポイントは2つです。
① むし歯を取り残さず、しっかりと削り取ること
② 削り取ったところに精密にぴったりと適合した人工歯をかぶせること
この2つです。

①はむし歯の原因となる「細菌」をしっかりと取り除くことです。
②は再度感染させないように、隙間のない人工歯で覆うことです。

①の細菌を取り除く際、治療している歯に唾液が混入しないようラバーダムを装着します。感染症であるむし歯治療にとって、ラバーダムは非常に有効です。

また①②ともに、見えない細菌感染症を扱うむし歯治療。肉眼では見えづらいところは、マイクロスコープによる拡大画像、これも非常に有効といえるでしょう。

当院ではマイクロスコープによる精密歯科治療の実際の様子を当院のyoutubeチャンネルにて配信させて頂いております。ぜひご参考下さい。

宮﨑歯科医院 Youtubeチャンネル