日別アーカイブ: 2021年3月17日

【20分ノーカット】根管治療は簡単には、するな!(※根管治療が良くないという動画ではありません) #マイクロスコープ #MTA #ラバーダム #ドックベストセメント

※ この動画は、根管治療が良くない・しない方がいい!という動画ではありません。 根管治療が必要となるか否かにつきましては、ぜひ近隣の歯科医院、最寄りの歯科医院で十分なコミュニケーションのもとご相談下さい!

【タイムスケジュール】

00:04 この動画について
00:23 術前の問診
00:32 ドックベストセメント治療について
01:00 今回の治療の理由
01:12 自分の神経が信頼できない
01:19 術前のCT画像所見
01:30 自分を信じて!(笑)
01:43 痛い時は左手です!
02:17 麻酔の瞬間!今、刺しました!
02:24 無痛麻酔中
02:46 痛みを我慢する必要なんか一切ない
03:04 治療後の注意事項
03:19 治療中のコミュニケーションは右手と左手と無視?
03:47 お口をゆすぎましょう!
03:58 コレ?麻酔ですか?
04:13 追加麻酔中
05:01 ラバーダムについて患者様にご説明
05:14 ラバーダムの重要性について
05:52 舌側へ麻酔を拡げる様子
06:15 お口を大きく開ける練習(リンク添付)
08:10 両隣の歯がつながっている?
08:20 つながっている部分を削り取る
08:34 これから治療する歯をマイクロスコープで確認
08:46 1つ手前の歯をコンポジットレジンで応急処置
09:55 バイトブロックの装着(つっかえ棒)
10:17 ラバーダムを装着
11:09 術前に歯の表面に付着した汚れを洗浄消毒
11:36 詰め物(セメント)を外す
12:06 ドックベストセメントを取り除く
12:18 施術されていない2カ所目のむし歯を治療する
12:55 肉眼では見えない?CTの有効性(リンク添付)
13:15 う蝕検知液でむし歯を染色
13:38 歯の『硬さ』でむし歯をチェック
14:15 さらにむし歯を削り取る
14:40 喉の奥に溜まった水を吸う
14:51 隔壁を造る
17:10 神経に近い深いむし歯をマイクスコープで診ながら削り取る
15:37 マイクスコープで歯の神経を見る
17:28 神経が残る生存率は7割
17:49 根管治療が必要となる可能性の高い『術後の症状』とは?
18:30 歯の神経を保護するMTA
19:16 治療終了
19:32 【初見様は必ず御覧ください】動画最後のコメント

【前編】神経を抜くな!全部見せます・ノーカット(問診と無痛麻酔) 


【後編】神経を抜くな!全部見せます・ノーカット(実際の治療の様子)
 

 

 

 

保険内の根幹治療って、大体失敗する?

先生の動画を見てると保険内の根幹治療って、大体失敗するんじゃないかと思います。

実際、前歯とかは出来ても、奥歯になってくると成功率めっちゃ低そうに思えますがどうなんでしょうか?

この動画の7分8秒から、ぜひまずご覧ください。

全国の歯科医院では根管治療の方法が、大別して2種類です。

そのご理解がないと、歯科医院と患者様との間でトラブルの元です。

ぜひ上記動画、途中からでかまいませんのでご覧くださいね。

その上で、上記質問に回答させて頂きます。

たしかに、ラバーダムを使用しないことは、その成功率に影響を与える可能性が高いかと”思います”。

「思います」と表現し、断定しなかったのには、理由があります。

①ラバーダムを使用した場合、しなかった場合について、その是非を論評した論文がない!という事実

②すべての論文を私がチェックしたわけではないということ

③私がラバーダムを使用するようになってから、「治りづらい」症例が格段に少なくなったという事実

この3つがその理由です。

まず、むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症であるということ。

これは1965年に発表されたKakehashiらの研究で明らかにされています。

根管治療とは、つまり、細菌の感染を取り除く治療。

その治療の際中に唾液が混入することは、治癒を阻害するばかりでなく、再感染の可能性を高めること。

これも明らかです。

そのため、それをする・しない?を評価する論文が皆無です。

こんな論文があったとしたら、それは人体実験。悪いと分かっていてなぜそれをするの?って話。

でも、ラバーダムを使用していない歯科医師が大変多いという事実。

この矛盾。私も以前はしていませんでした。

それはその術式が煩雑だからです。ただ、その当時から、「唾液は入らないように」という配慮は徹底していました。

でも入っているかもしれない。

そんな不安定な状況で治療していたこともありました。

そのため、治りづらい患者様もいらっしゃったのは事実です。

しかし、ラバーダムを装着するようになってから、適切な治療コンセプトで根管治療に臨むようになってからは、治療の成功率は激変しています。

いまだ根管治療法には2種類に大別されている日本。

それは、歯科医師の知識・意識の前に、そうせざるえない「日本の保険医療システムの限界」があります。

そんな中、必死に治療しているのが今の現在の日本の歯科医師です。

ぜひそのご理解を頂いた上で、ご自身の希望に合った歯科医院をご選択下さい。

ラバーダムをせずとも、そのデメリットをメリットに変えて、手際よく治療を行い、結果を出している歯科医師の先生、沢山いらっしゃいますので!