日別アーカイブ: 2020年8月21日

ラバーダムは根管治療で絶対必要です【当院の見解】

今回は、皆さんが知らない、ついやりがちな歯科治療中の皆さんの行為についての話です。

皆さん、根管治療中に、お口、ゆすいでいませんか?

先生に、「ゆすいでくださーい!」って言われたら、それまでかもしれませんが(笑)

根管治療とは、歯の神経を取る・抜く治療といわれています。むし歯が歯の神経近くにまで進行した場合に必要となる治療です。このチャンネルをご覧頂いている「デンタルIQ」の高い皆さん、歯でお困りになった方ならご存じの治療ではないでしょうか!

当院にご来院いただく患者様に、「根管治療中に、お口をゆすいだことがある」いうお話を大変よく伺います。この動画を配信するきっかけとなる言葉です。

まずはこの動画の結論からいきましょう!

根管治療中に、歯をゆすいではいけません!

お口をゆすぐのは、かえって病状を悪くしかねません。

根管治療、してもしても治ならないのは、それが原因のひとつかもしれないからです!

それでは、なぜゆすいではいけないのでしょうか?

今回はこのことについて分かり易く解説いたします。動画の後半では、実際の治療の様子もご覧頂きます。ぜひ最後までご活用下さい!

皆さん、ラバーダムってご存じですか?

Youtubeで動画を配信するようになってから、毎日、大変多くのご相談を頂きます。

その中でも、根管治療、なかなか治らない患者様が大変多いようです。皆さんはいかがでしょうか?皆さんのご両親、ご兄弟、ご友人、ご苦労されている方、いらっしゃるのではないでしょうか?

なかなか治らない原因は様々ですが、その中でもトップクラスに多い共通する点の1つがこれです。

「根管治療でラバーダムをしていない・・・」っていうことです。

ラバーダムは、治療中に、治療している歯に、唾液が接触・混入しないようにする防御策です。

口の中に滅菌管理された手術室をつくるようなものでしょう

お口周りにラバーを装着して、治療する歯を一本だけ隔離します!

口の中にはむし歯の原因となる細菌が沢山います。

むし歯っていうのは、唾液の中に存在する細菌の感染症です。

細菌が歯の表面に感染し、歯を溶かしながら、歯の内部に感染・侵攻していくのがむし歯です。

その感染した細菌を取り除く・削り取るのがむし歯治療であり、根管治療です。

むし歯つまり感染が深く侵攻した場合、感染を取り除くために、結果的に、歯の神経を取ることになるんです。これを根管治療といいます。

神経を取るのが根管治療ではないんです、感染をとるのが根管治療なんです。

ややこしいですね(笑)

でも、その感染を取り除いている最中に、歯の中に、唾液が入り込んだらどうなると思いますか?

細菌の感染、取れますかね? シンプルに、また、感染しますよね?

『根管治療中に、口をゆすいでも大丈夫でしょうか?』 

こんなご質問を頂くこともあります。答えは明白です!ダメです!(笑)

汚れた泥水が入り込む中で、必死に白いタオル洗っても、きれいになりませんよね。

白いタオルを泥水の中でキレイにするためには、強烈な薬剤と、繰り返し繰り返し長時間、長期間にわたってタオルをゴシゴシゴシゴシ洗わないといけません。大変です。タオル、破れますよ(笑)

たとえ、マイクロスコープを使ったとしても、ラバーダムをしていなければ、一生懸命に根管治療に臨んでも、治療中に唾液がガバガバガバガバ入り込んでしまいます。何やってんだかよく分からないですよね。絶望的です。

ラバーダムなしの根管治療は、野原で開腹手術するのと同じって言ってもいいのかもしれません。

治らないことはないかもしれませんが、治療中に感染するか否かは運次第、博打ってこと。

治った場合は、皆さんの免疫、身体の力で感染を抑え込んでいるだけなのかもしれません。

私なら、大切な歯のために博打は打ちません。皆さん、どうですか?

ここまでお話ししても、

「いやいや、いままではラバーダムしてないんだから、いらないでしょ?」

「いままで通りの方法でやってよ!」

っていう患者様が稀にいらっしゃいます。

いままで通りの根管治療で治るのであれば、再治療することはなかったでしょう。

それに関わらずラバーダムをせずに根管治療に臨むというイバラの道を歩みたいというのであれば、

残念です!己の道を貫き頑張って(笑)

いばらの道を舗装道路にしてくれるのがラバーダムです。

私は楽な道がいいです!

治療する側も、治療を受ける側にもメリットばかりです。

なので、私は根管治療では、安全確実な治療をすべく、ラバーダムを選びます。

皆さんはどちらを選びますか?

これは根管治療に対する私の一解釈、好みの問題に過ぎないかもしれません。

例えば、目玉焼きを食べる時は、「ソース」派?「しょうゆ」派と言っているのと同じレベルかもしれません。どちらも美味しいでしょう!

ラバーダムやマイクロスコープがなくても一定の治療結果を出している歯科医院は多数あります。患者様のご希望、それぞれの地域で求められる歯科医療も様々です。

この動画で、根管治療にはラバーダムが絶であるとする価値観を押し付けるつもりは全くありません。私個人の1解釈としてご参考頂ければ幸いです。

でも、根管治療の際、ラバーダムを装着しないで治療するということ、根管治療中に口をゆすぐということは、治療中に感染する可能性はない?とは否定できないと思います。

歯は一生涯の友であり、自分自身です。

いつまでも自分の歯で美味しく食事、したくありませんか?

もし治療をするならば、出来る限りリスクを避けた治療法の方がいいですよね!

この動画を近隣の歯科医院にご相談するきっかけにして頂ければホント嬉しいです。

私は動画を配信させて頂くことで、毎日、皆さんよりご質問・ご批判を頂き、独りよがりの自己満足な治療とならないよう日々反省しております。今後も皆さんのご期待に沿えるよう頑張ります!

さて、前置き長くなりました、では、早速参りましょう!

宮﨑歯科医院 Youtubeチャンネル

 

 

 

根幹内 神経を殺す薬 眠れない痛み 仮蓋開放

ご相談内容: 根管治療中です。

根幹内(根管内)にまだ生きていた神経があったので、神経を殺す薬を詰めて、神経がさわれるようになったので、次週からラバーダムを付けて根管治療しましょうというところで、お盆休みに入りました。

翌日、翌々日と痛みが増していき、眠れなくなってしまい、休日も営業している歯医者で大急処置をしてもらいました。

仮蓋を開放して、溜まった膿と圧を逃がすとのことでした。

その後、綿栓になりました。

その日の夜に綿栓が取れたのですが、祝日で休みになってしまった為、祝日営業している歯科に駆け込みました。

すると、根の腐っている部分を取り除かない限りずっと痛いよと言われ、目が飛び出る程痛い麻酔をして、腐った部分を取り除いてもらい、また綿栓に戻りました。

ラバーダムは無しでした。

根管治療する中で、綿栓というのを初めて経験し、だいぶ不安なのです。

こうして今も唾液の菌がバンバン根幹内に入っている状態。

でも仮蓋をしたらまた膿の圧で激痛収まらなくなるのを考えると恐ろしく、2件の歯医者で綿栓を付けられそういう治療があると言う事は知ったのですが、

膿が落ち着いたら殺菌して仮蓋したらまた激痛で取ってと永遠に繰り返しそうで、憂鬱です。

こんな経過を辿った患者さんはいらっしゃいますか?

この歯の現状からそちらで治療の続きはできますでしょうか。

はじめまして。宮崎歯科医院 宮崎と申します。

どうぞよろしくお願い致します。

詳細なるメールを頂きまして誠にありとうございます。

回答させて頂きます。よろしくお願い致します。

実際に拝見させて頂いていないため、適切な回答とならない場合もございます。

あらかじめご理解頂いた上でお読みくださいます様お願い致します。

 

まずは結論から!

このような経緯から当院にご来院頂き治癒する患者様、大変多くいらっしゃいます。

大丈夫!治ります!ご安心ください。

この現状から引き続き当院で継続治療すること、可能です。そちらにつきましてもご安心ください。

まずは現状のご説明をさせて頂きます。

むし歯が深かったのでしょう、歯の中の神経にまで至っていたため、歯の内部に感染した細菌を殺すための薬を貼薬したのが1回目の治療かと推察致します。

この薬は消毒効果が高い反面、炎症の強い状況の患者様に使用すると、心臓の鼓動に一致するよう痛みが術後に生じてしまう方がいらっしゃいます。

そのような場合は、歯の中に血液が流れ込むことによる内圧の高まりが痛みの一番の原因であるため、綿で仮封して痛みを治める一時的な応急処置を施します。

現在はそのような状況と推察致します。

もしお薬が処方されているようであれば、そのお薬をご服用下さい。

お口の中はしっかりとブラッシングを行っていただけば尚よいでしょう。

食事が入ってしまう場合は、よく含嗽していただき、歯ブラシが当てられるのであれば、優しく当てて下さい。

そのままでも大丈夫、痛みが再発するようであれば、急患診療をご利用ください。

抗生物質、痛み止めなどを処方して頂いた方がよろしいかもしれません。

腫れるようなことがあれば、治療部位のあたりを冷やしてあげるといいでしょう。

身体が疲れないように気を付けていただけると尚、症状は治まり易いです。

なにかお困りのことがあれば、このアドレスまでご相談ください。

回答は以上となります。

当院の受付スタッフに申し伝えておきます。

ご希望の際は、当院までご連絡ください。

03-3580-8110

あいにく、現在夏季休暇を当院は頂いております。

17日月曜日より診療開始です。

よろしくお願いいたします。

この回答が少しでもお力になれていれば幸いです。

よろしくお願い致します。宮崎

※初診の患者様へ(当院の初診の流れについて)

必ずご一読ください。

https://miyazaki-dentalclinic.com/22254

 

《当院からのお願い》

多くの患者様より切なるご相談を頂いております。

できる限り多くの患者様にお応えできます様、お1人様につき1通のメール回答とさせて頂いております。さらなるご質問メールに関しましては、拝見していない立場で無責任な回答となりかねないため、当院として遠慮させて頂いております。(ご返信いただいた際も更なる当院からの返信は遠慮させて頂いております。あらかじめご理解いただけますようお願致します。お礼のメールを拝受させて頂くことも大変多くございます。こちらにつきましてもご返信は致しませんが、ありがたく拝受・拝読しております。)もし、当院がお近くの患者様であれば、さらなるご質問につきましては当院までお越し頂き、拝見させて頂いた上でお答えさせて頂きたいと思っております。ご理解ご協力頂けますようお願い申し上げます。

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