むし歯になるには理由があります。
①口内に細菌が多い
②歯ブラシしない
③はぎしり、かみしめ
④口呼吸
⑤食生活
⑥姿勢・歯並び
⑦思考
むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症です。
その細菌が生息しやすい状態は、むし歯を助長します。
つまり、食後、口内をブラッシングせずにいると、むし歯になりやすい!
食後30分以内には歯ブラシしましょう!
間食をしないようにしましょう!
口内の細菌が酸を発生しやすい甘いものは避けましょう!
これらのこと広く知られる理由は、この「細菌の感染症である」ということを根拠としています。
これが上記の①、②です。
だから、①の細菌が多い方は、磨いてもいてもむし歯になるんです。
前歯、奥歯、すべての歯がむし歯になるんです。
こういう方には、信頼できる歯科医師が生涯にわたって優しく寄り添う必要があるでしょう。
②の磨いていない人、これはダメ、磨きましょう(笑)
問題はここからです。
磨いていてもむし歯になる人、結構います!
それはなぜかが③以降です。
③の歯ぎしり、かみしめ。
https://miyazaki-dentalclinic.com/10143
噛みしめや歯ぎしりにより、歯にはマイクロクラックが生じます。
微細はヒビ割れです。
細菌は0.5~1ミクロンです。
そのヒビ割れに感染し、むし歯のような病状を呈します。
病状はむし歯ですが、原因は歯ブラシができていない?ではありません。
日々のかみしめ・歯ぎしりによる、ヒビ割れが原因なんです。
この噛みしめ、歯ぎしりは、以下の④⑥⑦にも関連します。
④口呼吸。口で呼吸することです。
人は本来、鼻ですべての呼吸をするように創られています。
口で呼吸すると、外来細菌は鼻のフィルターを通すことなく身体の内部へと入ります。病気の原因となりかねません。
また口内は乾燥し、本来ある唾液による免疫機能が働かない。
むし歯になりやすくなるんです。
この口呼吸は、鼻の疾患などが原因することもありますが、そのほとんどが、全身姿勢、歯並び、ストレスに起因します。
舌を口蓋に押し当てて、上下の歯はわずかに接触せず、上下口唇を軽く閉じて鼻呼吸。
いわゆる座禅を組む際に用いるこの呼吸により、呼吸は腹式呼吸となり、全身はリラックス。
これがとてもとても大切です。
⑤日々の食生活が、我々の身体を造ります。
カップラーメン、コンビニ弁当、甘いものなどの炭水化物、脂質、糖質など主体の食生活は避けるべきでしょう。タンパク質、野菜などのビタミン類、いわゆるやや「歯ごたえのある食物」から栄養を摂取すべきです。
カタカナ食事からひらがな食事へ変えましょう。
ハンバーグ、スパゲッティーなどよりは、煮魚、煮物、などの日本古来の食生活。
身体を酸性に傾けてしまう食事ではなく、アルカリ性をキープできる食生活を心がけて頂きたいところです。
⑥猫背、反り腰などの無理な姿勢は良くありません。
猫背で首が前に出ることで、奥歯の接触がキツくなります。
同時に舌は下がり、口は開き、口呼吸を助長します。
噛む位置も定まりづらくなることで、歯ぎしり食いしばりはさらに助長。悪いことばかりです。
ただし、猫背で前のめりの姿勢の方は、「物事に真摯に一生懸命に臨む精神性をお持ちの方」ばかりです。その精神性が首を前のめりにさせている。かみしめて頑張っている。
良いことですが、諸刃の剣、歯を代償にしています。
こんな方はマウスピースも一つの打開策かもしれません。
歯ぎしり・かみしめ対策のマウスピースの選び方!
マウスピースについて
https://miyazaki-dentalclinic.com/17681
歯並びが混んでいると猫背となる場合もしばしばです。
矯正専門医の先生のもと、しっかりとした矯正治療。これも大切です。
この際はできれば抜歯せずの矯正治療。
それが無理な症例では、犬歯と大大臼歯の位置関係に重きを置き、顎の位置はできれば前方に、姿勢を正して矯正治療。ぜひ!
⑦思考
これは前述のすべてに関連します。
こんな言葉があります。
「人生とは嵐が去るのを待つ場所ではなく、雨の中でもダンスをして楽しむ場所である」
困難があるから、有難い人生でしょう。
ピンチがあるから、チャンスがある。
乗り越えられるからこそ、そのピンチに気付けるんです。
もし人生の終わりが、これからあることがすべて分かっていたら、これほどつまらない人生はありません。
分からないからこそ楽しい、不安なこと心配なことがあるからこそ、それを乗り越える楽しみがある!そんな前向きな姿勢をぜひ心がけて頂きたい。
そんな時、呼吸は整い、目は遠く前を向き、背筋はピンと立つばかりでなく、口角ややや上がり、素敵な笑顔になっているはずです。上記③~⑦は自然と改善しているでしょう。