老後体が不自由になったり介護が必要になったりで、口腔内を清潔に保つことが難しくなった場合はインプラントは除去できるのでしょうか?
コメントありがとうございます!
「老後、お身体が不自由になった時」このお言葉を「不自由がゆえに、歯科治療が受けられない状況」と解釈させていただくことを前提で、
「インプラントは除去できるか?」に対して回答させていただきます。
インプラントの除去はできないでしょう。
歯科治療が十分にできない状況では、インプラント除去は難しいでしょう。
この「老後、介護」の問題と「インプラント」との関連。
この関連性とインプラント治療の是非が、しばしば論議されます。
確かに、そのような、介護状態となった時、不適切なインプラント治療が為されていれば、それが問題となる場合もあるでしょう。
でも、これは「そもそも、介護で、ご自身で歯を磨けなくなった場合、インプラントだけが問題?」と再考されていただきたい。
「ご自身で磨けずに、介護状態」となってしまっては、インプラントだけでなく、残る天然歯でさえ磨けません。
入れ歯すら、その管理も不十分でしょう。
「介護」=「インプラントはしないほうがいい」これは本当に関連性があることなのでしょうか?というのが私の見解です。
介護となる患者様、すべてではありませんが、「ご自身で摂食することが困難」な患者様が多いようです。
つまり、「ご自身で食事する能力」と「介護にならない健全な体作り」には密接な正の関連性があることは文献でも証明されているのです。
ご自身で食事をするために、ブリッジでもよい方、インプラントがよい方、入れ歯でも食事が可能な方。それは人それぞれです。
インプラント治療を行うことで、ご自身でしっかりと美味しく、栄養摂取できるようにすることで、これから起こりうる「リスク」つまり「介護とならないようにする!」ことへの努力のために「インプラント治療」のほうが、前向きな素晴らしい結果となるのではないか?と私は感じております。
これを痛切に感じる理由が私にはあります。
私は、総義歯・局部床義歯・顎関節症を主とする医局に臨床・教育・研究のお手伝いをさせて頂いておりまた。
その医局にて学位を頂き、大学病院ではそれを専門として治療に臨ませていただいた時期があります。
総入れ歯、部分入れ歯、ホント、難しい。患者様の努力の上での咀嚼能力の改善です。
患者様とホント、二人三脚でがんばりました。
でも今は、インプラントがあります。
これはホントに便利です。
このインプラント治療を行うことで、残っている歯の負担を軽減できることは確かです。
インプラントをすることで、これ以上歯を失わないようにすることも可能でしょう。
これにより、咀嚼能力は保たれる。
要介護となる可能性も少なくすることができる!
私はこちらに注力したほうが、前向きな善処ではないか?と痛切に感じております。
まだ起きてもいない不安に目を向け、二の足を踏み、怖がるよりは、可能性のある光に向けて努力する。
その可能性が高いのであれば、やらない理由はありません。
人は様々な立場から、様々な意見・見解を示すでしょう。
その背景にまで考察したうえで、ご自身の未来のために前向きに善処していただきたい!
このチャンネルの願いです!
この回答が少しでもお力になれていれば幸いです!
コメントありがとうございます。
歯科治療はそもそも人体に「デメリット」でしょう。
治療は出来ればしないほうが良いでしょう。
ただ、治療をしないと、痛みが続く、感染がさらに拡がるという「歯科治療を行う以上のデメリットを被る」ため、仕方なく歯科治療をする。
これが現実です。 でも、だからといって、いい加減ではいけない。
むし歯は目に見えない唾液中に存在する細菌の感染症です。
徹底した歯科治療が必要です。そのためにはマイクスコープとラバーダムが不可欠です。
この上で行った「歯の神経を残す治療」は、「むし歯のみを削り取る事が出来る」「歯の削除量を極力最小限にできる」という最大限のメリットが得られます。
歯の神経を残すということは、「歯を削る量を最小限にできる」ということ。
つまりは、「歯科治療というデメリット」を最小限にできるということになります。
これは結果として、人生において、歯科治療を受ける機会を少なくし、歯の寿命を永くする可能性を高めることになるでしょう!