日別アーカイブ: 2021年1月26日

削った後、仮蓋が仮歯が外れたら、唾液感染しませんか?

ラバーダムの効果について分かりやすく教えて頂きありがとうございます。

質問なのですが、歯を削った後、セラミックスなどの被せ物を技工している約一週間は仮蓋で過ごす事になると思いますが、その間仮蓋の間から唾液が中に進入する心配はありますでしょうか。

また、仮蓋が取れてしまう場合もあると思いますが、患部への影響はどう考えたらよろしいでしょうか。 もし教えて頂けると幸いです。

おっしゃる通りですね!

その点への配慮が大切です。

ポイントは4つです。

仮蓋、仮歯の時期が必ずあるでしょう。

1)仮蓋、仮歯を可能な限り精度高く装着する

仮蓋は、2重に行います。水で固まる水硬性セメントに加えて、レジンセメントにて封鎖します。この封鎖をラバーダムを装着した上で行うことで、緊密性が得られます。次回まで外れることはまずありません。

あったとしても、水硬性セメンをの厚みを2~3㎜確保することで、唾液中の細菌感染を予防可能です。

当院ではこのようにして対応しています。

また仮歯事前に製作し、担当歯科医師あるいは歯科衛生士が緊密な適合が得られるように30分から1時間かけて調整したものを仮着します。

2)外れないようにかみ合わせに配慮する

3)唾液の侵入は上記で予防しますが、インレーなどの歯の神経が生きている状態での仮歯は不安定になりかねません。

歯の神経を残した直後はコンポジットレジンにて緊密に封鎖します。唾液の侵入はありません。これについては「再生リスト」歯の神経を残す治療の様子の動画をぜびご覧ください。

また、インレーを製作するための型どり後の仮歯は不安定です。

その際は、外れても問題にないようにします。それは何か?

「健全な歯の神経であること」これです。

むし歯を取り除くことで、歯の神経は健全化します。健全な歯の神経は、たとえ2層目象牙質が露出していても、唾液が接触したとしても、それを跳ねのける免疫力があります。

この判定基準は、術前、むし歯がどのくらい歯の神経に近接しているのか?がポイントです。

大体2mm。歯の神経近くまで虫歯が進行している場合は、「歯の神経を残す治療」を行い、神経を健全化します。その上で型どりを行えば、たとえ仮歯が外れても、感染予防できるでしょう。

歯の神経(歯髄)を残すには? (都内虎ノ門内幸町新橋霞ヶ関神谷町歯科) (miyazaki-dentalclinic.com)

4)インレー、クラウンなどの装着方法

これについては以下の動画ぜひご覧ください!答えが見つかります!ぜひ!