日別アーカイブ: 2021年1月19日

歯の神経を抜いてから10日も痛みが続くものなのでしょうか?

先生に質問です。

歯科矯正の後奥から2番目の歯が知覚過敏により、物を噛むと虫歯の痛みに近い痛みになってしまいました。

冷たい物だけキーンとしていたのに食物を噛むと強い痛みがあるので先日、歯の神経を抜いてもらいました。

今日で10日経つのですが、神経を抜く前より今の方が痛くて我慢できません。

今は仮釜の状態なのですが、担当の先生のお話によると痛みがとれるまで歯の中の消毒はできないとのことでした。

過去に根幹治療で失敗しているので今の状態がとても不安です。来週の火曜日にまた歯医者に行くのですが、歯の神経を抜いてから10日も痛みが続くものなのでしょうか?

もちろんですが、治療中マイクロスコープもラバーも無しでした。

仮蓋をしてない状態で助手の人に水で口をゆすいで下さいと言われたのも謎でした。

もし治療内容に少しでもおかしなところがあるなら、すぐにでもマイクロ、ラバーありのところで治療をやり直したいです。

長々とすみません…。あと先生の動画を見る前に歯の神経を抜いた事を凄く後悔しています。

コメントありがとうございます!

回答させて頂きます。

大変ご苦労を重ねてきているご様子が文章より伝わってまいりました。

回答させて頂きます。ただし、実際に拝見していないため、適切な回答ではない場合も多々あります。その点ご了承ください。

「歯の神経を抜いてから10日も痛みが続くものなのでしょうか?」

まずは結論から。

1回目の根管治療がある程度為されているのであれば、1回の根管治療で、症状は緩解します。2~3日後まで痛みが残り、その後和らいでいくものです。

但し、現在の日本における根管治療は大別して2種類の根管治療があります。

今お話ししたのは私が行う根管治療側の話です。

もう一方は、根管治療中ラバーダムをせずに行う手際重視の保険適用による根管治療です。

この点については以下の動画で解説していますので必ずご視聴下さい。

現在の日本の保険治療の限界、その中で一生懸命に患者様の痛みを和らげようとする歯科医師の仕事について知って頂けることでしょう。

ラバーダムとマイクロスコープを使用しない根管治療は患者様の費用負担を軽減した手際の問われる根管治療です。

この治療法では、ラバーダムをしようしないことから、根管内に貼薬する薬の作用を期待して根管内を清掃消毒する治療法です。

そのため、貼薬する薬は少々強い薬のようで、術後強い痛みを伴うのが普通のようです。

私は行っていませんのでその詳細は存じ上げません。使用しない理由を以下のリンクに添付します。ただし、この貼薬薬剤は国に認可された安全性のある薬です。ご安心頂いて大丈夫かと思います。

同様のご質問に対する回答

https://miyazaki-dentalclinic.com/27322

ホルムアルデヒド製剤

https://miyazaki-dentalclinic.com/19626

「ゆすいで」とのご指示は、おそらく「患者様への優しさ」の表れではないかと思います。

そこに疑いをもつのではなく、お口を開いているのが大変だろうというお心遣いのほうに目を向けて頂ければ幸いです。

実際に、根管治療中に、口をゆすぐ程度では、その感染程度は問題ないかもしれません。

ただ、むし歯は唾液、細菌は全く見えません。そのため、我々は根管の直径を約400ミクロン程にまで大きく拡大し、薬液で洗浄します。

350ミクロン以下では十分な洗浄効果は無いという論文もあります。針の先のような直径の根管に薬剤を行きわたらせるのは難しいと言えば分かるかと思います。

つまりは、そのよう状態で口をゆすいでも、高が知れているということでしょう。

安心して頂いて大丈夫かと思いますが、ご心配な場合は、やはり、適切な治療コンセプトのもと、適切な治療環境の整っている歯科医院で治療を受けて頂けると、安心につながるかと思います。

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