歯の神経を抜かない・残す

むし歯は『歯の硬さ』で調べる?

いつも勉強になります。

丁寧な先生の治療を見ているとこちらまでやった気になってしまいそうで笑

こういうきれいな治療したいという明確なゴールとしてわかりやすいので先生の治療を日々の診療の目標としています。

う蝕除去について質問なのですが、従来の充填物としてアマルガムがありますが 除去する際、う蝕検知液には染まらないが、黒く変色はしていて、エキスカではカリカリっとしている 今回の動画でもエキスカで硬さを確認するシーンがありました。

硬さに先生の中で参考にしていることやう蝕除去時の注意点などありました是非お教えいただければ幸いです。

コメントありがとうございます。
歯科治療に限らず、事を為すには「良いイメージ」が大切でしょう。
ぜひご活用頂ければ幸いです。

このチャンネルをご覧頂いている患者様も、この回答コメントをご覧になるかもしれません。
そんな方々へも分かり易いように回答させて頂きます。
先生にはご存じの内容かもしれません。その点ご理解頂ければ幸いです。

むし歯を削り取る(齲蝕除去)、つまり細菌感染した部位を除去すること、これが歯科医師の責務であり絶対なる達成目標でしょう。

浅ければ、”歯の神経を残す治療”(間接、直接覆髄、部分断髄、歯頚部断髄)、さらに深ければ根管治療に至ります。
※以下のリンクで歯頚部断髄法をご説明するにあたり、「歯の神経を残す治療」とはどんなものかを動画で解説しております
https://www.youtube.com/watch?v=Ukmi7sQBdUc&t=155s

この治療は別々の独立したの治療法ではなく、「むし歯を取り除く中での一連の流れ」でしょう。

そのため、むし歯が歯の神経に深い場合、患者さまには「間接覆髄法ですね!」「部分断髄ですね」「根管治療ですね」といった説明はナンセンス。

実際に治療した上での『結果』として、直接覆髄で、または部分断髄で、または根管治療でフィニッシュしたという具合です。
その点、患者様への事前の説明がとてもとても大切です。

頂いたご質問に回答させて頂きます。

「齲蝕検知液には染まらないが、黒く変色・着色している部分」に対してどのように治療するか?どのようしてむし歯を削り取っていくのか?
「むし歯の硬さを基準に削り取る?」とはどのような基準なのか?というご質問かと思います。

お時間があれば、まずは以下のリンクをご参照下さい。

当院の歯の神経を残す治療について説明させて頂いておりますサイトです。

患者様にとってはやや難解な部分もありますが(笑)、歯科医師の先生であればご理解頂ける内容かと思います(笑) 
https://miyazaki-dentalclinic.com/21762

むし歯を削り取るには、先生もご存じの通り、2つの診査診断基準がベーシックなものでしょう。
「齲蝕検知液による染色」
「硬さによる診査」
この2つです。

当院ではむし歯を削り取る際、齲蝕検知液(カリエスチェック)を使用して、むし歯を染色し、徹底的に削り取ります。
https://miyazaki-dentalclinic.com/22122

しかし、メタルタトゥーやむし歯により変色・着色部分は齲蝕検知液で染色できません。

その際は、「歯の硬さ」をもって、むし歯か否かを判定し治療に臨んでいます。

但し、この判定の前に、「術前の問診」が非常に大切です。

この点につきましては、以下の動画「歯頚部断髄法」が参考になるかと思います。
ぜひご覧下さい。
https://miyazaki-dentalclinic.com/27455

また術前の症状から歯の神経は残せるか否かを判定するチェック表もございます。ご活用下さい。

この問診をもとに、むし歯が、つまりは細菌感染がどの程度進行しているのか?
つまりは、どこまで削り取って確認する必要があるのか?が決まります。

この点を配慮せずに「齲蝕検知液」と「硬さ」だけでむし歯を削り取っても『片手落ちの治療』でしょう。ぜひご活用下さい。
https://miyazaki-dentalclinic.com/22012

当院では、齲蝕検知液で染色し、原則、染色された部分はすべて削り取ります。
これにはマイクロスコープとラバーダムは必須です。

その後、染色されていない歯質の変色・着色部分をマイクロエキスカを使用して、健全な象牙質部分を触知し、正常な象牙質の硬さを確認した上で、そこより『軟らかく感じる部分あるいは剥がれる部分』は、再度削り取っています。

以下に「むし歯(齲蝕)の硬さを基準としたむし歯除去方法」に関する参考文献を添付します。
ご活用下さい。

〇日本歯科保存学会の「齲蝕治療ガイドライン」
http://www.hozon.or.jp/member/publication/guideline/

〇2015年に開催「The International Caries Consensus Collaboration」のガイドライン
「齲蝕除去の指標として【硬さ】が重要であり、湿潤程度や色は付加的な指標である。
軽度から中等度の齲蝕に対しては、ある程度の硬さまで齲蝕を除去すべきである」としている。

※しかし術者(=担当する歯科医師)の感覚によるものであり、その基準には大きなバラつきがあることは否めない。

〇Quintessence Vol.39 No11/2020「ディシジョンツリーで考察する深在性齲蝕における治療選択」辺見浩一先生著より引用抜粋

・選択的齲蝕除去としてのステップワイズエキスカベーション(辺見先生の術式)
(ステップワイズエキスカベーションとは?以下のリンクをご参照下さい)
https://miyazaki-dentalclinic.com/22283

『ステンレス製のラウンドバー(MIステンレスバーハード、MANI)回転数(約1,000-回転)固定、軽い圧で除去される軟化象牙質はすべて除去するという基準でステップワイズエキスカベーションを行う。
ある程度除去できたら、切れ味の良いスプーンエキスカベータ―で象牙質を掻き上げ、ボソボソとした層状にはがれるようであれば、再度ラウンドバーに戻り除去。これを繰り返し行い、スプーンエキスカベーターで剥がれない硬さが確認できれば、色の濃さは指標に大きく取り入れていない。』

〇ヨーロッパ歯内療法学会(ESE)のポジションペーパー(公式見解)では、深在性齲蝕(=歯の神経に近い深いむし歯)における露髄(=歯の神経に達するむし歯で、神経が露出すること)治療では、マイクロスコープの拡大視野下での処置を推奨することが明記。治療環境の整備が必須。

この回答が少しでもお力になれていれば幸いです!

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【必見】痛くないなら、歯の神経はに抜くな!

 

【今回の動画について】

痛みが無いのに根管治療?っておかしくないですか?

そんな話、あるわけないですよね(笑)

今回の動画は、歯にヒビ?割れている?といわれて根管治療を説明されたけれど、全く痛みのない患者様の歯の神経を残す治療の様子です!

最後まで是非ご覧下さい!その理由が分かります!

 

【タイムスケジュール】

00:00 オープニング
00:19 治療動画開始
00:32 無痛麻酔の様子 「痛い時は、左手、大丈夫は右手」をご説明
01:28 前医での診査・診断・ご説明について患者様に伺う
01:52 割れている所をマイクロスコープで探す!
02:17 根管治療しても歯は脆く弱くならない
03:29 大きなお口、開けられますか?
04:20 ラバーダムの装着
04:50 治療前の歯の消毒
05:28 詰め物を外して、歯の内部をマイクロスコープで観察
05:57 齲蝕検知液でむし歯をチェック
07:08 壁をつくる(隔壁形成)
07:46 神経に近いむし歯を削り取る
08:52 果たして歯は折れていたのか??
09:06 MTAとは?
09:20 肉眼ではむし歯は見えない!?
10:07 動画まとめのコメント

 

【この動画の中で引用した参考動画のリンク】

『歯の神経を取っても『歯は弱く脆くなりません!』原因は他にあります!』

https://youtu.be/WOpVlkloCV8

『【絶対にやるな】根管治療中は、お口ゆすぐな!?(ラバーダム?って何?)安全確実な根管治療について分かり易く解説致します!』

https://youtu.be/H7AZL91Utwk

『【必見】お口が小さくて、大きなお口が開けられない人!歯科治療で苦労している人、ぜひ!』

https://youtu.be/XBjZ5Y8bJZw

『【残酷な真実】『肉眼』での歯の治療、ホントに見えてますか?《マイクロスコープ根管治療について》』

https://youtu.be/jYzNSAnHH-Y

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神経の近くまで進行している虫歯。麻酔が切れてから激しい痛み?

動画拝見しました。

先日歯の神経の近くまで進行している虫歯(前歯)を治療したのですが、麻酔が切れてから激しい痛みが1日続きました。

ですが、朝起きたら痛みはかなり落ち着いていました。

ですがまだ少し痛みはあり、水などを飲むと少しだけ染みます。

この場合、神経の治療をしなくてもいい可能性はありますか?

忙しいと思うのですが回答お願いします。

コメントありがとうございます。

大前提として、治療の際、ラバーダムとマイクロスコープは使用されていましたか?

また、むし歯は神経に近かったとのこと。神経が露出するほどのむし歯でしたか?

現在の痛みから、現在の病状はどんな状態か?それに対する適切な治療法は?についてチェックできる表があります。 https://miyazaki-dentalclinic.com/24628

簡単な表となっております。ぜひご活用下さい!

実際に拝見していないため、何とも申し上げにくいのが現状です。

痛みが和らいできているようであれば、様子を見て頂き、その痛みの頻度と強度が強くなるようであれば、ご担当いたただいた先生にぜひご相談下さい!

また、染みるなどの痛みは、むし歯だけが原因ではありません。

安易に削って治すことは厳禁です。

それについて解説した動画を添付します。 必ずご確認下さい!

この回答が少しでもお力になれていれば嬉しいです!

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歯髄が生きている?死んでいる?どうやって見極めるの?診断基準とは!

いつも見させていただいております。

歯髄が生きているは、露髄したときに出血がない時だけなのでしょうか。

出血が出てきても異常な場合は残すことができないと言われました。

その意味がわからないのですが、出血がなくて死んでいる、出血があってもだめとなると、どんな感じだと大丈夫な神経のサインなのでしょうか。

ご質問が的外れだったり、間違っていましたら申し訳ございません。

コメントありがとうございます。

ご質問は的外れではありません。ご安心ください。

的確に分かり易く解説できればと思います。

よろしくお願い致します。

まずは、むし歯の進行、そして、それに対する歯の神経の炎症についてお話しします。

むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症です。

細菌が歯を溶かし、内部に感染を拡げていく病気、これがむし歯です。

感染症なので、徹底的に取り除かないと治りません。再発します。

しかし、我々歯科医師は、その「細菌」を診ることはできません。

細菌は0.5~1ミクロン、人間の目で認識できるのは100~200ミクロンです。

見えません。

そのため、細菌がとかした部分、起こした炎症部分を取り除くのが、むし歯治療となります。

むし歯が歯を溶かし感染、2層目の象牙質があと1.1~1.5mmとなった時に、神経に炎症の兆しが認められるそうです。

たとえば外で転んで傷をつくり、ばい菌がはいると、傷口は炎症を起こします。

炎症とは、「体を治そうとする反応」です。具体的には、その傷口に「血液」を集め、ばい菌を殺菌し、傷口を止め、傷口を治そうとする反応です。これが炎症です。

歯の内部でも同様のことが起こります。

①細菌が感染、歯が溶かされる。

②そこに血液が集まり、殺菌しようと血液をさらに流し込む。

③それでも治らない、放置していると、殺菌しようと血液の流れが高まり炎症が強くなる

(出血は止まりづらい状況)

④細菌に負けててしまい、神経が徐々に壊死、死んでしまいます(もはや血液循環すら無い)

⑤さらに細菌は深く進行する

⑥その進行した先の神経を細菌が侵す。

⑦ここから先は②~⑥をループ。

⑧そして徐々に神経全体を侵していく

⑨最終的には神経全体が強く炎症あるいは歯髄壊死となり、根管治療が必要となる

こんな流れで歯の内部へ細菌感染が拡がっていきます。

その細菌を取り除くのがむし歯治療です。

むし歯の進行度合いによって、その感染度合いによって、治療法が異なります。

むし歯が浅ければ、神経に達していなければ、間接覆髄法。

達していれば、直接覆髄法。

部分的に神経が強い炎症を起こし元には戻らない(これを不可逆性歯髄炎といいます、出血が治まらず、その血液はどす黒い状態)、あるいは、すでに神経が死んでしまっている(=歯髄壊死といいます、血流は全くありません)場合は、その部分のみの神経を取り除く部分断髄法。

殆どが不可逆性歯髄炎、壊死している場合は根管治療です。

以下の動画、以下の部分で解説しています。ご活用下さい。

https://youtu.be/Ukmi7sQBdUc

02:35 「歯の神経を残す治療」を解説!

この判定基準は2つの方法で判定します。

(1)術前の症状

(2)実際に神経を診る

この2つです。

(1)については以下の2つのリンクで解説しています。

ご一読いただくと理解が深まります。

「治る歯髄炎」と「治らない歯髄炎・歯髄壊死」の比較、判断基準とは?

https://miyazaki-dentalclinic.com/22012

神経を残せるか否か?その症状からチェックする表について

https://miyazaki-dentalclinic.com/24628

(1)の段階で、鎮痛剤を服用されている場合は、ほぼ根管治療確定といえるでしょう。ただし、この「痛み」の感じ方は人ぞれぞれです。そのため、確定的な診断基準とは言えません。

そのため、(2)のステップである「マイクロスコープとラバーダムを活用した上で、実際にむし歯を取り除き、その神経の”炎症度合いを診る“こと」これが大切になってくるのです。

実際に診たとき、どのようであれば歯の神経は残せるのか?

どのようであれば残せないのか?これについて、動画で実際の神経の病状をマイクロスコープで診て頂きつつ、その判断基準を解説したリンクを添付します。ご活用下さい。

https://miyazaki-dentalclinic.com/22037

・歯の神経は健康であれば、たとえ露出しても、たとえ触れても、たとえ傷つけても、2~5分で早期に止血します。これが健康な神経であり、感染していない可能性の高い神経です。

・周囲のむし歯を削り取り、歯の神経が露出。周囲のむし歯を削り取ったにも関わらず、出血が治まらない。これは神経への感染が疑われます。

そのような際は、出血している部分を削り取っていきます。削り取る事で、次の2つが確認されれば「感染が取り除けた可能性」と「今残っている神経には感染がない可能性」が高まります。つまり神経を残せる可能性が“高まる”ということです。

1)2~5分で止血すること

2)残る神経には血流があり、毛細血管が認められ、崩れていない

上のリンクで見ると、血流が無い歯髄壊死の状態、健康な神経の状態を見て頂けます。この組織が健康であるか否かの鑑別診断には、歯科医学的基礎知識が必要となるかもしれません。

この判断基準は、マイクロスコープとラバーダムを活用することを前提としています。

しかしこの判断基準にはまだ科学的根拠を示す論文は少ないものの、最近のヨーロッパ歯内療法学会では、その臨床的有用性の高さから、今後、論文を多く集めていこうとする考え方が高まっています。

上記に述べさせていただきました内容は、以下の2つの動画で解説させて頂いております。

【前編】歯の神経『半分でも』残せる!? 根管治療せずに、歯の神経を残す「歯頚部断髄法」とは何か?

https://youtu.be/Ukmi7sQBdUc

後編】歯の神経を残せ! 実際の治療の様子!(歯頚部断髄法 Cervical pulpotomy with Microscope

https://youtu.be/lF4noZPRiEI

長文となりましたが、これらすべてをご一読いただくと、その概要が見えてくるのではないでしょう。ぜひご活用下さい!この回答が少しでもお力になれていれば幸いです!

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【セラミック治療はやるな!】銀歯を白くしたら痛くなった?その『予防策』について解説!

【セラミック治療はやるな!】銀歯を白くしたら痛くなった?その『予防策』について解説!

痛みのない銀歯をセラミックにしたら痛くなってきた。

こんな訴えでご来院頂く患者様がホントに多い。

なんでセラミックにしたのに痛くなるの?

こんなご相談も多数全国から頂きます。

そこで、今回の動画は、そんなことにならないようにして頂きたい!

そんな願いを込めてお送りするセラミック治療の前に欠かせないワンステップ!

8分間ですが、ほぼノーカットの治療動画です!

痛みの原因は、むし歯の取り残しであることがほとんどです。

でもこの取り残し。歯医者さんは、取り残したくて取り残している訳ではないんです。

ある意味、治療の限界、仕方のないことなんです。それはなぜか?

肉眼での治療には限界があるからです。

むし歯の原因である細菌は0.5~1ミクロン。

肉眼の識別能力は100~200ミクロンです。この数値の隔たりは、細菌の感染は肉眼では、全く診ることが出来ない事を意味しています。尚且つラバーダムを装着せずに治療に臨めば、治療している間に唾液がガバガバ流れ込む。

むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症。何をしているのか全く意味が分かりません。

この点に配慮したセラミック治療であれば問題はありませんが、この現実を無視した治療であれば、のちに痛みが生じる可能性を拭い切ることはできないんです。

感染を徹底的に取り除き、治療中に感染させない!これには、皆さんもうご存知、精密歯科ラバーダムとマイクロスコープが重要な役割を果たします!これホント大切なんです!

今回は、銀歯を身体のために優しいセラミックに置き換えたい!と来院された患者様の治療の様子です。セラミックに置き換える治療ではありません。その前にやる事があるんです。それは何か?やり直しの無い歯科治療をお望みの方は是非最後までご覧下さい!

「痛みのない歯の銀歯をセラミックに置き換えるだけなら簡単でしょ?」

むし歯治療、そんなに甘くはありません(笑)

是非この動画をきっかけに、近隣の歯科医院でご相談下さい!

それではいきましょう!

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歯を削らずに抗生物質で治す治療法?

宮崎先生、いつも動画拝見しております。

最近怯えながらも「虫歯もあるし、このままじゃダメだ」と思い、意を決して治療に行きましたが、「歯を削ったら神経に到達するだろうから」と抗生物質で治療をすると言われました。

歯科医に「そんなことが出来るのか?」と聞いたところ

「こんな煙草で歯をボロボロにするような奴に治療なんてしたくは無い。俺の治療に文句があるなら〜」と30分ほどお説教をされました…。

歯を削らないのは有難いことなのですがそんな治療が実際あるのか?成功率は高いのか?また説教されるのでは?と次回の治療に行くのがとても怖いです…。

先生は抗生物質のみで治療する方法をご存知ですか?そのデメリットなどあればご説明をお願いしたいです…。

コメントありがとうございます。

そんなにご無理をされる必要はありません。

歯医者さんは沢山います。

事情は色々とあるでしょう。ぜひご自身に優しく、ご自身の歯に優しくして頂けることを前提に、歯医者さんをご選択ください。近隣にはおそらく沢山の歯医者さんがいらっしゃいます。

病状が分からないため軽率なアドバイスは控えさせて頂きたいと思います。

歯を削ったら、神経に達するだろうから、どのような抗生物質を、どのようにして貼薬・投薬するのか?また、抗生物質が必要な症例なのか?正直分からないことが多く、適切な回答が出来ないのが心苦しく感じております。

「深いむし歯治療で、歯を削らずに、抗生物質で治す」この文章から推測するには3mixMP法という治療法でしょうか?私は行わないので分かりません。

可能であれば、ご担当頂く先生に具体的施術をお聞きいただき、調べて頂くことをおススメします。その利点欠点についてもご存じではないでしょうか?

当院では歯の神経に近い深いむし歯治療の際は、ラバーダムとマイクロスコープにより、むし歯を削り取り、MTAという高アルカリ性で抗菌作用のある覆髄材を用いて歯を残せるようにしています。

実際の治療の様子は以下の動画で解説しています!

https://youtu.be/7oY_RqZV2Ag

その利点欠点などは以下のリンクの通りです。

https://miyazaki-dentalclinic.com/26891

病状が分からないため、私の分かる範囲の説明となってしまっていることをご容赦ください。

歯科治療はコミュニケーションに基づく信頼関係が不可欠です。

是非その点を大事に!

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セラミックインレーを装着後、数か月、歯茎が腫れたけど痛みなし? これって大丈夫?

セラミックインレーを装着後、数か月、歯茎が腫れたけど痛みなし?

これって大丈夫?

深いむし歯治療後に、歯茎が腫れてきた。これは要注意です!

今回の動画は、深いむし歯治療後に、歯の神経が壊死。

感染が拡大して歯を支える骨が溶けてしまった患者様の根管治療の様子です。

約50分。ほぼノーカット。

タイムスケジュールを添付します。ご活用下さい!

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歯の治療後から違和感・しみる しばらくしたら無くなる?

ご相談内容

はじめまして。

数年前(3年前位)の詰め物(樹脂)を取って内部が虫歯になっていないか調べて頂きました。

新たに詰め物(樹脂)をして頂きました。

3.4日経過したのですが、たまに違和感(しみる感じそして違和感)があります。

(実際内部に虫歯があったかは、わかりません)

暫くしたら、この違和感(しみる感など)が無くなるでしょうか?

またどの様な事が考えられますでしょうか。

何卒宜しくお願い申し上げます。

(自由診療です)

はじめまして。宮崎歯科医院 宮崎と申します。

どうぞよろしくお願い致します。

これまでの治療の“概要、概略”を拝読いたしました。

詰め物を取って、新たに詰め物をされ、3~4日経って違和感と染みる症状があるとのこと。

また、実際にむし歯があったかどうかは不明とのこと。

現時点でお分かり頂いている病状をお知らせ頂いたのですが、どの部位に、どの程度のむし歯があり、どのような治療が為されているかが推測できず、またお聞きしたとしても、どの程度進行したむし歯であったのか?を明確に知ることができないため、お答えしたい気持ちは山々なのですが、全く分からないというのが正直なところです。

むし歯治療は、家の柱に生息したシロアリ退治に例えて説明することがあるようです。

家が歯。

シロアリがむし歯の菌、細菌です。

むし歯治療は、細菌を取り除く治療です。

家の柱に生息したシロアリが食べた柱の部分を削り取り、シロアリを取り除くのがむし歯治療でしょう。

シロアリが家のどの部分に、どの程度生息し、どの程度の柱を、どのように削り取ったのか?によって、その柱が残せるのか?その柱にどのような不具合が生じるのかが予測できます。

現在の病状について一番理解があるのは、おそらくご担当頂いた先生ではないかと思います。

ぜひご相談してみて下さいね。

ただ、聞きづらいという状況もお困りになっている患者様にはあるようです。

現在の症状から、ご自身の病状はどのような状況と推測できるのか?それに対する適切な治療法はどんな治療なのか?をチェックできる表があります。リンクを添付します。ぜひご活用下さい。

この表が、少しでも、お力になれていれば幸いです。

よろしくお願い致します。

https://miyazaki-dentalclinic.com/24628

回答は以上となります。

当院の受付スタッフに申し伝えておきます。

もしお困りの際は、当院までご連絡下さい。

03-3580-8110

この回答が少しでもお力になれていれば幸いです。

よろしくお願い致します。宮崎

※初診の患者様へ(当院の初診の流れについて)

必ずご一読ください。

https://miyazaki-dentalclinic.com/22254

《当院からのお願い》

多くの患者様より切なるご相談を頂いております。

できる限り多くの患者様にお応えできます様、お1人様につき1通のメール回答とさせて頂いております。さらなるご質問メールに関しましては、拝見していない立場で無責任な回答となりかねないため、当院として遠慮させて頂いております。(ご返信いただいた際も更なる当院からの返信は遠慮させて頂いております。あらかじめご理解いただけますようお願致します。お礼のメールを拝受させて頂くことも大変多くございます。こちらにつきましてもご返信は致しませんが、ありがたく拝受・拝読しております。)もし、当院がお近くの患者様であれば、さらなるご質問につきましては当院までお越し頂き、拝見させて頂いた上でお答えさせて頂きたいと思っております。ご理解ご協力頂けますようお願い申し上げます。

 

 

 

高さが2ミリに満たない歯は、ラバーダムが出来ない

初めて質問させていただきます。

根管治療中の者です。

虫歯を多く削ったり折れたりして部分的に高さが2ミリに満たない部分がある歯は、ラバーダムが出来ないと思うのですが、そのような場合、根管治療の成功率は大幅に低下するとの理解で合ってるでしょうか?

コメントありがとうございます。

長文となりますが、必要なご説明も加えながら解説させて頂きます。

「2mm以下~?」の本題については、この文章最後の方に記載しています。

よろしくお願いします!

まずはご質問に対する結論から。

「ラバーダムができないならば、根管治療の成功率は大幅に低下する可能性を秘めています」

現代根管治療の礎を築いたkakehashi先生1965年の論文で以下のことが結論づけられています。『微生物(細菌)がいなければ、問題は起こらない』

https://miyazaki-dentalclinic.com/21898

またMöller先生は、1966,1981年の論文で、『細菌が根尖性歯周炎を起こす』と結論付けています。根尖性歯周炎とは、レントゲンで見たとき、歯根の先に黒い透過像が見える状態です。

そのため、根管治療の原則は、以下の3つがポイントとなっています。

①治療の際は、無菌的に行う

②徹底的に細菌を除去、減少させる

③その後は緊密に封鎖して、再感染を防止する

この治療の際に、細菌が侵入することを予防する「ラバーダム」はあって当然然るべきでしょう。

事実、『ラバーダムを装着した時と、装着しなかった時の根管治療の成功率を検証する論文が“無い”』ことから、その必要性が当然のことであり、議論の余地がないことも明白です。

世界一安価で簡便な日本の保険治療では、手間がかかることから、省かれてしまっている現状はありますが、根管治療の際は必ず装着して臨みたい術式です。

根管治療時はラバーダムは必須であり、「ラバーダム防湿ができないなら根管治療は禁忌である」と聖書(世界基準の臨床歯内療法 医歯薬出版)に記載されています。

https://miyazaki-dentalclinic.com/13332

ではここで本題です。

「2mm以下ではラバーダムができないのか?」

当院では、2mm以下の症例でも「隔壁(かくへき)」という術式で、ラバーダムを装着し、根管治療に臨んでいます。残っている歯にコンポジットレジン樹脂を接着し、人工的に壁をつくり、そこにラバーダムを引っ掛けて根管治療に臨んでいます。

ぜひそのようにして根管治療に臨んで下さい。

歯は最後まで抜いてはいけません。

たとえ十分な根管治療ができなかったとしても、たとえ根管治療して違和感が残っていたとしても、天然歯に勝るものはありません。ぜひご自身の歯を大切にされてください!

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3MixMP法 むし歯治療

3MixMP法は、虫歯治療法として確立されてるんですか?

コメントありがとうございます!

3MixMP法につきましては、私はやったことがありません。
そのため、その詳細につきましては全く分かっておりません。
その理由としては、私の出席する主要な学会において、その有効性を示す論文などを拝読していない、または学会でその治療法を行い、その有効性を示している発表を最近、聞いたことがないからです。
一時期(10年以上前でしょうか、、、記憶が定かではありません)、メディアにてその有効性を報道されていたことは記憶しております。
確か、ある歯科医師の先生が筆頭となり、その治療法を広めていらっしゃるかと思います。
Wikipediaでの記載を添付します、ご参照下さい。
https://ja.wikipedia.org/wiki/3Mix-MP%E6%B3%95

現時点において、歯科医師のすべてが3MixMP法を行っているという事実はないでしょう。
しかし、ある一定数の歯科医師の先生方においては、その治療法を体系化し治療に臨まれています。
その点においては「確立した治療法」なのかもしれません。

現在、世界の主要な学会における歯の神経を保護する薬として有効性が高く、その実績を示す論文の多い薬剤はMTAのようです。
当院ではその薬剤を使用して治療に臨んでおります。

頂いたご質問に対する明確な回答とはなっていないかもしれませんね(笑)
ご理解いただければ幸いです。

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