歯の神経を抜かない・残す

インプラント治療 歯を抜く前に!

最近、当院では多くのインプラント治療を施術させて頂いております。

また、「他院にて抜歯と診断されてインプラント治療が必要です」と説明されたのですが、本当にインプラント治療が必要なのでしょうか?といったご相談で来院される患者様も大変多くいらっしゃいます。

歯医者さんに抜歯と説明されると、それしか方法はないの?って不安になるでしょう。

当院では、歯を抜歯(抜く)すると診断する際は次の2つの理由となります。

① 歯が縦に歯根先端まで折れている
② 歯がグラグラと大きく揺れている(周囲の歯槽骨がない)

① 折れている否か?はマイクロスコープで診断可能です。
②の場合は患者様にもご自覚があるため、説明不要です。

ということは、①と②以外はすべて歯を残す治療がある!ということになります。

「良い根管治療」をすれば歯は残せます!

この治療オプションをどれだけ持っているか?は、歯科医院によって様々でしょう。

そのため、歯を抜かなくてはならないと説明された際は、担当して下さっている先生と「なぜ抜かなくてはならないのか?」をよくよくお話しされた方がよろしいでしょう。

歯を抜かずの残す方法を知らないがゆえに「抜歯が必要」と説明せざる得ない場合があるからです。

上にあげた①と②は、どんな先生でも歯を残すことはできません。

それ以外の理由で抜歯と診断された場合は、セカンドオピニオンをご利用された方が賢明だと思います。

当院では、患者様の歯を守る・残すために、次のような手順で治療法を模索します。

まず予防。そして早期発見早期治療です。これには定期検診・メンテナンスが大変重要です。そのためには患者様には当院との永いお付き合いをお願いしております。

しかし、残念ながらむし歯が見つかることもあります。
その際は、早期発見早期治療です。

むし歯が深く進行した場合は、「神経を残す治療」です。
露髄=根管治療
歯の神経に近い・深いむし歯=根管治療 ではありません。

※露髄とは、むし歯が歯の神経に達し、神経が露出することをいいます

マイクロスコープとラバーダム・MTAを活用することで、歯の神経は残せます!

歯の神経を残す3つのポイント!何か?

当院では、徹底して神経を残す治療を行います。簡単には神経を取り去りません。

残念ながら、むし歯の進行が深く、
①「神経が死んでしまった(歯髄壊死)」症例
②「神経の炎症が治まらない(不可逆性歯髄炎)」症例

神経を残せるか否か 根管治療は必要か その症状から診断名と治療法をチェック

では、適切なコンセプトに基づくマイクロスコープ根管治療が必要となります。

神経を取ることは怖いことではありません。むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症です。感染を残しておく方がよっぽど怖いことです。適切なコンセプトに基づき、適切な治療環境を整えて治療に臨めば大丈夫!歯は永く残せます!

マイクロスコープ&ラバーダム

根管治療 むし歯が神経に達している 根っこの治療 神経の治療 歯内療法 マイクロスコープ  CT ラバーダム 症例 専門医 関東近郊東京都内港区千代田区虎ノ門新橋内幸町霞ヶ関汐留日比谷神谷町銀座 

しかし根管治療でも治癒しない症例があるのも事実です。その際は、歯を抜くのではなく、「歯根端切除術」を行いましょう。

歯根端切除術により、これ以上、歯の周囲の骨(=歯槽骨)を失うことを予防します。

それでも改善しない症例や適応症ではない場合は、抜歯が「最善の治療法」です。

その際は、歯の周囲の骨(=歯槽骨)を無くさないように、
①「抜歯即時インプラント手術
②「抜歯の際に骨がなくならないように気を付ける術式」
を考えましょう。

歯を抜かざる得なくなった場合、

ブリッジ入れ歯インプラント違い メリットデメリット 歯を抜歯したら 抜いたらどうする◎「両隣の歯を削りブリッジをかぶせる」

◎「残っている歯に引っ掛けて使う入れ歯

は残っている歯に負担を強いる「古い治療法」です。当院ではおススメいたしません。

これ以上残ってい歯を失わないためにも、歯に優しい治療法を選択すべきではないでしょうか。


ブリッジとインプラント ブリッジ治療でいいのかな?

インプラント治療は、抜歯後、残っている歯に負担を強いることなく、助けてくれる「やさしい治療」です。決して怖い治療ではありません。

現在、根管治療専門医を標榜に掲げた歯科医院が多く散見されます。

根管治療のみを行うという「専門性」に、患者様は惹かれるようです。

しかし、15年先を行くアメリカの根管治療専門医では、歯根端切除術を行っても、その後、歯根が折れてしまう症例が多く認められるようになり、その対応に追われているのが現状です。そのため、根管治療専門医育成過程では、「インプラント治療」を修得するコースが導入されています。

つまり、根管治療だけでは対応できなくなっているのです。
根管治療だけでは歯は残せないのです。

日本の15年先をいく米国根管治療最前線の見解は以下の通りです。

「現在では、エンド(根管治療)にだけ頼るのではなく、その後の治療を見据えた考え方が必要である。それにはエンド―インプラントロジーの考え方が必要。徹底した根管治療(エンド)で残せなかった場合は、すみやかにインプラントできるような環境づくりを口腔内につくっておくことが大切。」

かみあわせ 咬合 かみあわせ専門医 噛み合わせ 歯科 歯医者

そして上記すべての治療局面において、「かみあわせ」への配慮が必要不可欠な知識となります。すべての局面のおいて「かみあわせ」への配慮をしつつ治療に臨みます。

歯は削ってはいけません。
削るならば、それを補って余りあるメリットが必要です。

削るのは「感染を取り除くために」削るのです。

むし歯は、感染を取り除けば治ります!

むし歯か否かを判定するにはマイクロスコープが必要です。
感染させないためにはラバーダムが必要です。

適切な治療環境で、適切な道具を使用して根管治療に臨みましょう。

それが為されていない、「良い根管治療」ではないならば、再度根管治療をやり直しましょう。

そのためには適切な診査と診断が必要です。
歯は抜いてはいけません。抜かないようにするためにも、適切な根管治療が必要なのです。

しかし抜かざる得ないのであれば、インプラント治療は、残ってい歯にとても優しい治療です。

当院では徹底した歯科治療を目指します。そこには「適切な治療コンセプト」が必要です。

院のYoutubeチャンネルをご視聴ください。わかり易く動画で解説しております。

一生に一度の歯科治療、やり直しのない歯科治療を目指す!当院の目標です。

宮崎歯科医院 youtubeチャンネル

 

 

 

歯の神経を残すには 《当院の実際の治療の様子 動画》

メタルインレー 銀歯装着後痛む 神経残したい MTA マイクロスコープ ラバーダム歯医者さんでは、何をしてもらっているのか分からず、不安な患者様が多いようです.

本動画では、どんな治療をしているのか?口の中、医師、スタッフの動きを含めて動画で解説します。

供覧する症例は、深いむし歯治療後、メタルインレーを装着。痛みが治まらない患者
様の症例です。

歯の神経を残すにはどうすれば良いか?解説していきましょう。
(上動画の概略を下に記載します、ぜひご視聴下さい)

ラバーダム 神経を残す治療

他院で根管治療と診断された患者様の治療の様子です。

マイクロスコープを活用した神経を残す治療について分かりやすく解説いたします。

無痛麻酔が終わり、これからラバーダムを装着して治療に臨みます。

メタルインレー 銀歯装着後痛む 神経残したい MTA マイクロスコープ ラバーダム 歯科医師 歯科助手 歯科衛生士治療前や無痛麻酔、治療中の時間を使って、患者様に常にお声がけをしつつ、治療に臨みます。

歯科医師、歯科助手、歯科衛生士の3名体制で患者様をモニターしながら治療に臨みます。

むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症です。その感染を削り取るのがむし歯治療です。

治療中に唾液が歯に接触することは、治癒を阻害するばかりでなく再感染の機会を与えかねません。

歯の神経(歯髄)を残す・取らない・根管治療しない 東京都内内幸町西新橋虎ノ門霞ヶ関神谷町日比谷有楽町の歯科歯医者 マイクロスコープが必要

当院では「ラバーダム」を装着して治療中の感染を予防した上で治療に臨んでいます。

歯の表面に付着した唾液を、薬液を使用して洗浄消毒します。

唾液中に存在する細菌の感染症であるむし歯治療にとって、この無菌的配慮が非常に大切な治療ステップといえるでしょう。

見て頂いてお分かりのように、私はマイクロスコープを覗いたまま治療を進めています。

患者様の状態の観察や、必要な器具の受け渡しなどは、スタッフが迅速に対応してくれます。

マイクロスコープ ラバーダム 優秀なスタッフ

マイクロスコープ精密歯科治療に一番欠かせないもの、当院の優秀なスタッフといえるでしょう。

マイクロスコープ 覆髄材 ラバーダム

メタルインレーを外すと、神経を保護する「覆髄材」(白色)が貼薬されていました。

覆髄材は深いむし歯の際、神経を保護するために貼薬されます。

前回の治療の際、深いむし歯であったことが推察される所見といえるでしょう。

覆髄材を取り除きます。以前の治療では、ラバーダムやマイクロスコープは使用していなかったそうです

その下は茶褐色に変色していました。むし歯が疑われます。

むし歯 徹底的に削る マイクロスコープ

むし歯の判定 齲蝕検知液 診査法齲蝕検知液でむし歯を診査します。水洗し、ピンク色に染色された
部分・茶褐色に変色した部分がむし歯です

このマイクロスコープ画像は肉眼の12.5倍に拡大した画像です。

微かにでも染色された部分は「細菌感染部位」です。残さずに削り取ります

マイクロスコープを活用することで、健全な部分を削らずに、むし歯のみを
徹底的に削り取ることが可能となります。

削っては染色し、削っては染色します。丁寧に、慎重に、マイクロスコープを
診ながらむし歯を削り取ります。

この精度は肉眼では困難といえるでしょう。当院では治療の様子を記録し、
治療後に患者様のご説明や後進の指導に役立てています。

神経を残す治療、根管治療では、マイクロスコープが必要です。しかし十分ではありません。

歯の神経を抜かないで 残す 出来るだけ 削らないマイクロスコープ

マイクロスコープに加えて、「適切な診査診断」、そしてそれを支える「優秀なスタッフ」が居てはじめて必要十分条件といえるでしょう。

むし歯を徹底的に削り取ることで、歯の神経に達しました。これを露髄といいます。

残せる神経とは マイクロスコープ画像 

肉眼による従来の治療コンセプトでは、露髄=根管治療、深いむし歯=根管治療と診断し、歯の神経を取る根管治療に臨むでしょう。

感染の有無、歯の神経の状態を肉眼では精査できません。
そのため、疑わしい感染を取り除くため、根管治療を行うことは間違っていません。

マイクロスコープを活用することで、むし歯を取り去り、神経を直接診て「残せるか
否か?」を診断できるようになりました。ぜひ活用したい治療機器といえるでしょう。

むし歯を取り残すことなく削り取り、周囲を薬液で洗浄消毒した状態です。マイクロスコープの拡大率を上げ、歯の神経を診査診断します。

歯の神経の炎症の状態、その生死、血流の有無・部位などを診査した上で、「神経を残せるか否か」を診断します。

本症例では、神経は生きており、血流は良好です。根管治療の必要はありません。

露出した神経を保護する薬剤「MTA」を貼薬します。

MTAは高アルカリ性で抗菌作用を有する優れた覆髄材です。当院では多くの
症例で応用し、良好な結果が得られています。

歯の神経を残す薬 MTA

1週間ほど経過を観察し、不快な症状がなければ、精密なセラミックインレーを
製作し、装着する予定です

歯の神経を残す薬 MTA マイクロスコープ

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歯の神経を出来るだけ残す 3つのポイント


宮崎歯科医院 youtubeチャンネル根管治療する前に、マイクロスコープを活用した診査を適切に行い、歯の神経は
出来るだけ取らずに残しましょう!

どうすれば歯の神経は残せるのか?

本動画で分かりやすく解説します。

・根管治療と説明を受けた患者様
・歯の神経にまでむし歯が達していると説明された患者様
・深いむし歯治療後、痛みや違和感が残る患者様

ぜひ本動画をご覧いただき、ご参考ください。

 

できるだけ歯の神経を残したい抜きたくない 治療法 根管治療しない マイクロスコープ ラバーダム MTA

ポイントは3つです。
マイクロスコープ、ラバーダム、MTA。
そして、適切な診断です。

供覧する患者様の症例は、他院にて歯の歯神経を取る「根管治療」が必要と診断された症例です。

この動画は、歯科医院選びの1つの基準となるでしょう。ぜひ最後までご覧ください。

歯の構造 エナメル質の硬さ 歯の神経 

歯は3層構造です。表層からエナメル質、象牙質、神経となっています。

エナメル質は身体の中で最も硬い部分です。
ダイヤモンドが10の硬さとすると、ルビーやサファイヤが9、エメラルドが8、ヒトのエナメル質が7です。

鉄は4ですから、エナメル質は、鉄以上の硬さといえるでしょう。

2層目の象牙質は、細い管が集まりできています。

むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症です。

歯の神経(歯髄)を残す・取らない・根管治療しない 東京都内内幸町西新橋虎ノ門霞ヶ関神谷町日比谷有楽町の歯科歯医者 マイクロスコープが必要

細菌は歯を溶かしながら歯の内部へと感染を拡げていきます。

その感染を取り除くのがむし歯治療ですが、深いむし歯治療中に唾液が歯の内部に混入すると、治癒を阻害するばかりでなく、再感染の機会を与えかねません。

象牙質の細い管の直径より小さい細菌を取り除くには、「ラバーダム」が不可欠といえるのです。

ラバーダムの必要性を川で洗濯、洗髪、洗体する画像で説明する

左上の写真は、手前で白い布を洗濯している向こう側で足を洗っています。

右上の写真では、頭を洗っているすぐ横で白い布を洗っています。

白い布はキレイ洗濯できるでしょうか?

唾液のある口内で、何の対策もせずに治療して、歯はキレイになるのでしょうか?

治療中に、治療している歯に、唾液が接触・混入することは、治癒を阻害するばかりでなく、再感染の機会を与えかねません。

深いむし歯治療では、ラバーダムが必要と云えるでしょう。

ラバーダムを装着した歯

他院にて神経を残す治療をした患者様。その際、ラバーダムやマイクロスコープは使用し
ていなかったそうです。

術後、その歯に痛みが生じ、相談すると、根管治療が必要と説明され、専門の医院を探し、当院を受診されました。痛みの原因は何でしょうか?

むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症です。
むし歯治療は、その感染を取り除く・削り取る治療です。

そのため、治療中の唾液の接触は、治癒を阻害するばかりでなく、再感染の機会を与えかねません。治療にはラバーダムが不可欠です・

術前に撮影したCT画像を参考に、マイクロスコープを活用してむし歯を探索し、削り取ります。

歯と歯の間がむし歯 マイクロスコープとラバーダム

できるだけ歯を削らない その判定基準とは? 都内港区新橋内幸町虎ノ門霞ヶ関神谷町日比谷千代田区世田谷区の歯医者歯科歯と歯の間から進行した茶褐色のむし歯が認められます。

健全な部分は削らずに、茶褐色のむし歯のみを削り取ります。

マイクロスコープを活用することで、「出来るだけ削らない治療」が可能です。

齲蝕検知液でむし歯を染色します

齲蝕検知液は各社数種類販売されていますが、当院ではカリエスチェックを使用します。

この「カリエスチェック」は感染した部分を正確に染色します。他の製品は、健全な部分を染色する場合があるため、当院では使用しておりません。

本症例では、むし歯を取り除くことで、歯の神経に達しました。

これを露髄といいます。
露髄周囲のむし歯を丁寧に取り除きます。

マイクロスコープの拡大率を上げ、歯の神経の状態を観察し、神経を残せるか否か診断します

露髄 歯の神経に達する むし歯 マイクロスコープ画像

動画は、肉眼の20倍拡大率で撮影したマイクロスコープ画像です。

画像より、本症例の神経には毛細血管の血流が観察され、健康な神経であることが分かります。

肉眼ではこの診断はできません。そのため、深いむし歯・露髄は根管治療となってしまうのです。

マイクロスコープを活用することで従来の肉眼による治療では出来なかった2つのことが出来るようになりました。

① むし歯を取り残さない
② 歯の神経の状態を直接診て診断できる

この2つに
より、歯の神経を残す治療の成功率は飛躍的に向上します。

1)むし歯を徹底的に取り去り、
2)歯の神経の生存を確認した後は、MTAで神経を保護します。

MTAは高アルカリ性で抗菌作用を有する優れた覆髄材(神経を保護する薬)です。歯に緊密に接着し、細菌感染を予防します。

マイクロスコープ画像 MTA 神経を残す 抜かない治療

従来の肉眼による治療では、歯の神経の感染状態や神経の生死を目で見て確認することはできませんでした。

そのため、「神経に近い深いむし歯」や「露髄」した場合は、すぐに根管治療を行うことが「その歯を残すためには」正解の治療でした。

現在ではマイクロスコープがあります。

ラバーダムで治療中の感染を予防し、マイクロスコープでむし歯を取り除き、マイクロスコープで神経の病態を診断する。そしてMTA。

① ラバーダム
② マイクロスコープ
③ MTA

この3つのポイントを押さえて頂ける歯科医院をご選択頂き、できるだけ歯を大事にして頂ければ幸いです。

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ドックベストセメント失敗症例から学ぶ 神経残すポイントとは?

ドックベストセメントをご存じですか?

銅イオンを放出し、むし歯の細菌を滅菌するセメントです。
その効果より、歯を削らずに治す薬として使用されているようです。

ドックベストセメント 失敗 原因 神

「むし歯を削らずに治す薬」という謳い文句から、多くの患者様が出来るだけ削らないで、できるだけ歯の神経を残したいという希望を胸に受診されるようです。

※ 当院ではドックベストセメント治療を行っておりません。

その簡便性より、大変多くの歯科医院でドックベストセメント治療が行われているようです。

しかし、ドックベストセメント治療を行ったけれども、その後の「痛み」「違和感」「しみる」といった症状を抱え、当院を受診される患者様が大変多く、当院ではその対応に追われている状況です。

ドックベストセメント 失敗 原因 神経残す治療とは マイクロスコープとラバーダム

ドックベストセメントの薬の効果は確かなものでしょう。

ならば、その薬を使用すれば、必ずむし歯は治るはず。しかし、治らず失敗する症例がある。なぜでしょうか?

ドックベストセメント 失敗 原因 神経残す治療とは マイクロスコープとラバーダム 神経残すには3つのポイント 原因の除去 感染の予防 バイタリティーこれは、ドックベストセメントに限らず、3-mixやMTA、各種セメントによる「覆髄治療、神経を残す治療」においてもいえることです。

※覆髄とは、むし歯が歯の神経近くに達している際、その神経を保護するために薬で覆うことをいいます。

なぜ神経を残す治療が失敗するのでしょうか?

上動画では、ドックベストセメント失敗症例の治療を通して、その失敗の原因、神経を残す治療の3つのポイントについて分かりやすく解説しています。

ラバーダム ドックベストセメント 失敗 原因 神経残す治療とは マイクロスコープとラバーダム 神経残すには3つのポイント 原因の除去 感染の予防 バイタリティー

歯は3層構造むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症です。

細菌が歯の表面に付着感染し、歯を溶かしながら感染を拡げていく病気です。

感染を取り除けば治ります。
しかし、感染が残ってしまうと治りません。

目に見えない感染症を取り除くには、マイクロスコープが不可欠です。

マイクロスコープがあれば細菌が見えるわけではありませんが、細菌が溶かした・感染したむし歯を適切に判別する成功率がグンと高まります。

歯の神経(歯髄)を残す・取らない・根管治療しない 東京都内内幸町西新橋虎ノ門霞ヶ関神谷町日比谷有楽町の歯科歯医者 マイクロスコープが必要

歯の神経を残す治療を成功に導く1つとして、

① 原因を除去するための、マイクロスコープの使用

とても大切です。

画像 ドックベストセメント 失敗 原因 神経残す治療とは マイクロスコープとラバーダム 神経残すには3つのポイント 原因の除去 感染の予防 バイタリティー

また治療中に唾液が患歯(治療中の歯)に接触することは、治癒を阻害するばかりでなく、再感染の機会を与えかねません。むし歯の原因である細菌は、唾液中に存在するのです。

そのため、深いむし歯の治療中には、ラバーダムを装着して治療に臨むことが必要です。

② 感染を予防するラバーダムの装着は必須のものといえるでしょう。

上画像は、ドックベストセメントを取り除く様子です。ドックベストセメントはむし歯を残してもいいそうです。そのため、周囲にはむし歯が残存していました。

ドックベストセメントを取り除き、齲蝕検知液でむし歯を染色します。

齲蝕検知液 ドックベストセメント 失敗 原因 神経残す治療とは マイクロスコープとラバーダム

露髄 覆髄 ドックベストセメント 失敗 原因 神経残す治療とは マイクロスコープとラバーダム

むし歯を取り除くと、歯の神経に達していました。

神経近くに細菌感染があると、生体は、その細菌を除菌すべく、歯の内部に血液を流し込みます。

歯の内部の血圧は高まり、違和感や痛み、しみるといった症状を引き起こします。本症例の痛みの原因はこれが一因と推察されます。

MTA 覆髄 ドックベストセメント 失敗 原因 神経残す治療とは マイクロスコープとラバーダム

露髄部はMTAで保護します。MTAは高アルカリ性で抗菌作用を有する優れた覆髄材であるとともに、歯に緊密に接着し、細菌の2次感染を予防します。

当院では多くの症例で応用し、良好な結果が得られている薬剤の一つです。

今後は経過を観察しますが、以下の症例では、術後神経が死んでしまうこともしばしばです。

感染した神経(=歯髄)を取り除いた量が多い症例、つまり断髄量が多い症例。
血流の少ない症例(喫煙、かみしめ、ストレス)、代謝障害(食生活など)のある症例では、その血流量の不足、免疫機能の低下より、歯髄壊死となる場合もあります。

これを③ 神経(=歯髄)のバイタリティー(生命力)といいます。
神経を残す治療の成否に大きく影響を及ぼす1因です。

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神経残す抜かない治療 動画で説明当院では、マイクロスコープを活用した精密歯科治療と通して、一生に一度の歯科治療・やり直しのない歯科治療を目指し、日々の臨床に取り組んでいます。

神経を残せるか否か 根管治療は必要か その症状から診断名と治療法をチェック

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歯の神経を残す3つのポイント《MTA&セラミックインレー》

宮崎歯科医院 youtubeチャンネル本動画は、深いむし歯の神経を抜かないで出来るだけ残す治療について解説しています。

・神経を残す治療の3つのポイント?
・なぜインレーは外れるのか?
・正しい「かみあわせ」とは何か?
・MTAによる間接覆髄法
・ラバーダムの装着の実際の様子
・セラミックインレー術前術後比較

などについて分かりすく解説しています。
信頼できる治療とはなにか?やり直しのない歯科治療とはどんな治療なのかを知っていただけるでしょう!ぜひご参照ください。

深いむし歯でも神経を残す 抜かない治療 3つのポイント ラバーダム マイクロスコープ 精密な補綴

深いむし歯でも神経を残す治療には3つのポイントがあります。

① ラバーダム
②  マイクロスコープ
③ 精密な補綴(インレーやクラウンなどの人工歯を装着すること)

ラバーダムの実際 簡単 5分①  ラバーダム

むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症です。治療中に唾液が接触することは、治癒を阻害するばかりでなく再感染の機会を与えかねません。そのため、ラバーダムを装着し、治療中の感染を予防します。

深いむし歯治療 ラバーダムとマイクロスコープ

② マイクロスコープ

その上で、マイクロスコープを活用し、むし歯を徹底的に取り除きます。取り残しては治らないばかりでなく、再発します。

これまで深いむし歯治療後に、「しみる」「違和感が残る」「痛む」といった症状が残ったことはありませんか?

また、「むし歯が深かったから、ちょっと違和感残るかな!」「しばらくしみるよ!」といった説明を受けたことはありませんか?
これらはすべて、「むし歯の取り残し」「不適切な覆髄」「不適切な補綴」が原因です。

本動画を見ることで、解決するでしょう!

インレー 詰め物 外れる ガムで 原因 むし歯とかみあわせ

かみあわせチェックポイントまた、かみあわせの調整が不十分であることから、ガムでインレー(詰め物)が外れるといったことがよくあります。

適切に調整されたインレーを装着することで、そのようなことは無くなります。

神経の残す 覆髄 MTA ラバーダム

本症例ではMTAを用いて神経を保護し、神経を残す治療を行いました。

むし歯を徹底的に取り除いた後は、再度感染させないように、精密な人工歯(インレーやクラウンなど)を被せ、むし歯を予防しなければなりません。

不適合 隙間だらけのセラミックインレー

他院で装着したセラミックインレーです。

本症例ではない他症例ではありますが、インレーと歯と間に隙間があり、形態、色調、かみあわせなど不十分な治療です。

このような「精度に劣る人工歯」では、むし歯は再発します。

セラミックインレー術前術後

セラミックインレー 術後 究極の贋物

③ 精密な補綴

本動画症例のセラミックインレー装着前後の比較写真と装着後の拡大画像です。

かみあわせ、形態、色調、精度すべてにおいて自然であり、どこを治したか分かりづらいと思います。

術後のむし歯予防には、このレベルの精度の補綴が望まれます。

これには、マイクロスコープが必要不可欠であると当院は考えています。

マイクロスコープ&ラバーダム

宮﨑歯科医院 アクセス 地図

 

 

 

歯医者 相談 《神経/根管治療/セラミック》


『(クラウンやインレーなどの)交換時期に迫った詰め物を交換する動画が見たいです!』

『少し補足すると、MTAなどでの治療後、10年20年後の詰め物の寿命や2次う蝕で再治療する場合、

・ 神経はもう残せないのか?
・ それとも場合によっては残せるのか?
・ 神経をとった歯は、最善を尽くせばどの程度持たせることが可能なのか?
・ 再治療は何回位できるのか?
・ それよりも先に歯が割れてしまうのか?

などといった アフターケア的な歯の情報が知りたいですかね。

それとセラミックを勧めている気がするんですけれど、レジンとか他の治療のデメリットをあげてもらえると分かりやすいと思います。』


宮崎歯科医院 youtubeチャンネル当院のyoutubeチャンネルで、以下の動画をご覧になった方より上記のご質問をいただきました。

大変ありがたいことです。

長文とはなりますが、ご質問に回答させていただきましたので、ご参考ください。

 

動画をご覧いただきまして誠にありがとうございます。コメント、励みになります。
重ねてありがとうございます。

『交換時期に迫った詰め物を交換する動画』をご覧になりたいとのことですね。

宮崎歯科医院 youtubeチャンネルYoutubeチャンネルに掲載させて頂いております「根管治療」「神経を残す治療」は、他院にて、「詰め物をやり直した後」に症状が発現した症例ばかりです。

「交換時期に迫った」の動画ばかりかもしれまん。

後日、「このような症例は、交換時期が迫っていますよ」といった動画を製作させていただきます。 またご意見いただければ幸いです。

補足いただきまして誠にありがとうございます。大変難しいご質問を頂きました(笑)。

私自身の25年程の臨床経験、研究生活と論文、文献に基づいて、頂きました内容に回答させて頂きます。

項目に分けて回答させて頂きます。
長文となりますが、よろしくお願い致します。

① MTAなどでの治療後、10年20年後の詰め物の寿命や2次う蝕で再治療する場合、 神経はもう残せないのか、それとも場合によっては残せるのか?

・10年後20年後の詰め物の寿命について

詰め物やかぶせものは、むし歯にはなりません。
銀合金は錆びたり、変色・変質し、表面性状が汚れやすくなります。また、コンポジットレジンは軟らかく、吸水性があるため、経年的に変質、変形、破壊が起きる可能性がとても高い材質です。これに対してセラミック材料は、硬く、変質、変色しづらい材料です。熱いもの、冷たいもの、酸、アルカリなど様々な環境となる「口内」にとって、変形、変質しづらい材料は、むし歯になりづらい材料であり、臨床的にも実感しています。これに同等の感触を得ているのが、金合金です。これも予後がとても良いですね。

当院では、治療後、6カ月に1度の定期検診をお勧めしています。

私の治療が終わった後は、二度と私の顔を見ることが無いように、予防に専念して頂いております(笑)。

私の顔を見る時は、徹底した歯科治療となりますので(笑)

定期検診では、むし歯、歯周病、かみあわせをチェックし、問題があれば早期に対応しております。

そのためか、詰め物の寿命を感じることはありません。また2次齲蝕で再治療となることもありません。

ただし、コンポジットレジンは材質が弱いため、擦り減りや欠けるといったことがあるので要注意です。

定期検診を怠ってしまった場合の2次齲蝕は、ほとんどが「詰め物が壊れた」といった状況です。

これは、「かみあわせの変化」 「くいしばり」が関連しています。

当院では、このかみあわせの状態を定期検診でチェックし、つねに整えるよう配慮しています。

・再治療の際、神経は残せないのか?

MTAで再治療となる場合には2つのパターンがあるでしょう。

1)上記のように定期検診を怠り、かみあわせに変化が生じ、詰め物が壊れて2次齲蝕となった場合。

2)MTAで神経を残す治療をするも、神経(=歯髄のバイタリティー)が足らずに歯髄壊死に至る場合。(https://miyazaki-dentalclinic.com/21762

この2パターンでしょう。両者ともに根管治療が必要となる場合が多いようです。

間接覆髄法 直接覆髄法 部分断髄法 根管治療 のむし歯の進行度合いを図で説明

神経残す抜かない治療 動画で説明根管治療 動画で説明

 

② 神経をとった歯は、最善を尽くせばどの程度持たせることが可能なのか?

まず、最善とは何か?に焦点を当てさせていただきます。

神経をとる(=根管治療の)際に「1つ」、気を付けることがあります。

可能な限り、健全な歯質を削らずに根管治療を行うということです。

これには、健全か否かを判別する必要があります。マイクロスコープが必要でしょう。

その上で健全な歯が残っているならば、セラミックポストアンレーが適応症でしょう。

https://miyazaki-dentalclinic.com/23346 
詳細はこちらをご参照ください。

 

また、健全な歯が少ない場合は、差し込む土台をファイバーコアにして、歯を守る必要があります。https://miyazaki-dentalclinic.com/19117

その後は、化学的にも物理的にも安定したクラウンを装着すべきでしょう。

その点において、セラミックは歯科材料として優れた材質を有している言えるでしょう。

しかし、治療期間や治療費用によっては、最高の治療法が、その患者さまを圧迫してしまうこともしばしばです。

当院では、治療法のメリットデメリットを共に相談し、患者様と一緒に決めるように心掛けています。https://miyazaki-dentalclinic.com/17270

③ 再治療は何回位できるのか?

当院では再治療を考えての治療を行ったことがありません。
再治療を考えての治療ということは、治らない治療ということになります。

歯は、一度削ったら、元には戻りません。

治らず、周囲の歯に悪影響を及ぼす可能性がある場合は、抜歯が最善の治療法となります。

当院の目標である、「一生に一度の歯科治療・やり直しのない歯科治療」の観点からも、再治療前提の治療はすべきではないと考えております。

④ (再治療よりも)よりも先に歯が割れてしまうのか?

かみあわせへ配慮したクラウンの装着が必要です。
私は大学院にて噛み合わせを学ばせて頂きました。
歯科治療にはかみあわせの観点が重要ですが、非常に難しい分野であるのも事実です。
その上で、定期的に拝見し、歯が割れることを予防しています。

⑤ (上記質問を解消するための)アフターケア的な歯の情報が知りたい

上記に記載された内容となります。
一番は歯科医院での定期検診でしょう。

⑥ セラミックを勧めている気がするんですけれど、レジンとか他の治療のデメリットをあげてもらえると分かりやすい。

セラミック材料につきましては、自信を持って勧めています。

歯科医学は日進月歩です。私はそれに遅れを取らないように、学会・研修会に参加し、自身の知識・技術を研鑽しております。

現在、世界的な観点から、歯科治療はメタルフリー(金属を使用しない治療)の流れへ移行しています。

GBR 骨のないところに骨をつくる インプラント

前歯はオールセラミックスのひとつである「二ケイ酸リチウム」での治療法が主流となっています。プレスセラミックの主成分で、プレスセラミックは、加熱軟化したセラミックを鋳型に圧入して製作するため、安定した物性を得られます。また強度的にも、通常のオールセラミッククラウンで用いられる長石系陶材よりも優れているのが特長です。

ジルコニア セラミックス 歯科 かみあわせ奥歯では、人工ダイヤモンドであるジルコニアが主流といえるでしょう。

当院ではインプラント治療の際、その人工歯をジルコニアで製作しています。

患者様にご質問頂いた際は、現在の歯科治療の最前線をお話しできるように日々研鑽しております。

そのため、最善の治療法は、現在の歯科医学では、セラミックであると確信しております。

コンポジットレジンやハイブリッドセラミックスなど、様々な材質を用いた治療があり、当院でも多数例行わせて頂いております。

コンポジットレジンのデメリットは、吸水性と物性の弱さです。これはハイブリッドセラミックスでもいえることでしょう。

銀合金は物性は良いのですが、化学的安定性に欠けるとともに、メタルフリーの世界の潮流からは逸脱した治療法です。

これらの材質の使用の際には、患者様にはあらかじめご説明させて頂き、その物性の弱さを、定期検診で補っています。

日本の保険医療は大変有難いものです。しかし、病気に対して医療が成り立っているため、予防的観点に欠けています。

その点を認識した上で、上手く保険医療を使用していきたいところです。

当院では、一生に一度の歯科治療・やり直しのない歯科治療を目指し、日々の臨床に取り組んでいます。

それには最新の歯科治術で妥協なき治療が必要です。

保険診療の枠に嵌ることなく、甘んじることなく、最新の歯科治療を日々研鑽し、患者様へと提供することが「歯科医療」であると信じております。

宮崎歯科医院 youtubeチャンネル

このyoutubeチャンネルも、そんな普及の機会となれば幸いです。

長文とはなりましたが、この度はコメントやお考えをお聞かせ頂きまして誠にありがとうございました。

今後ともよろしくお願い致します。

歯医者 歯科 メール相談 根管治療神経の治療 神経を残す取らない抜かない マイクロスコープ

 

 

 

 

 

 

 

 

可能であれば神経を残す治療をしたい

「他の歯科医院で歯の神経を取らないといけないと言われたが、それまで痛みもなく、可能であれば神経を残す治療をしたい。」こんなご希望を胸に当院を受診された患者様。

2カ月ほど前に歯が欠けたとのこと。冷たいものが少ししみる程度で、御食事で痛みがでることはない、とのことでした。時折、鈍い痛みがありますが、鎮痛剤を服用するほどのものではないとのことです。

本動画は、他院にて神経を取らなければならない(=根管治療)と云われた症例を、マイクロスコープとラバーダムを活用して「神経を残す治療」を行った、当院の治療の様子です。その様子を解説させていただいております。

当院の治療の様子は、ホームページ内でも、またyoutubeチャンネルでも開示させて頂いております。ぜひご参考ください。

宮崎歯科医院 youtubeチャンネル

歯の神経をとる 抜く と云われた症例 神経取りたくない 画像 奥歯 痛くない

術前のマイクロスコープ画像です。
大きなむし歯が認められます。痛みは全くありません。

むし歯治療はシンプルです。

むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症です。細菌の感染を取り除けば治ります。

そのためには2つのポイントがあります。

① むし歯を取り残さないこと。
② 治療中に感染させないこと。

は当然といえば当然のことで、「取り残すなんてことあるの?」を思われる方も多いのではないでしょうか。

1cmにも満たない歯の内部の感染を取り除くには、肉眼での経験に頼った治療では、不確実であることを実感しています。

歯の内部の暗く、小さな、目に見えない感染を取り除くには、視野が拡大でき、尚且つ安定した視野確保のできる「マイクロスコープ」が必要不可欠です。

神経が生きているか否か?根管治療が必要か?の診断にもマイクロスコープは必要と云えるでしょう。

奥歯では、治療中の歯に唾液が接触・混入することがしばしばです。

そのため、神経近くにまで及ぶむし歯治療では、ラバーダムが必要となります。

歯の神経をとる 抜く と云われた症例 神経取りたくない 画像 奥歯 痛くない レントゲン CT画像診査右画像は、術前に当院で撮影したCT立体画像所見と、断層撮影所見です。

上動画ではその様子を動画で解説しています。ぜひご参考ください。

レントゲンでは像が重なり不明瞭な点も、CTを撮影することで、正確に病状を把握することが可能です。

当院では、神経を残せつか否か?根管治療が必要か?といった、シビアなケースでは術前にCTを撮影し、患者様の術前説明だけでなく、根管治療が必要となる場合の術前診査にも役立てています。

歯の神経をとる 抜く と云われた症例 神経取りたくない 画像 奥歯 痛くない マイクロスコープ ラバーダム できるだけ削らない治療 齲蝕検知液 むし歯かどうか

齲蝕検知液を用いてむし歯を(感染の可能性なる部分)を染色し、徹底的にむし歯を削り取ります。マイクロスコープを活用することで、健全な部分を削らず、むし歯のみを削り取ることが可能です。

「できるだけ削らない治療」とはこのような治療といえるでしょう。

出血 露髄 深いむし歯 歯の神経をとる 抜く と云われた症例 神経取りたくない 画像 奥歯 痛くない マイクロスコープ ラバーダム できるだけ削らない治療 齲蝕検知液 むし歯かどうか

むし歯を削り取ることで、歯の神経(=歯髄)に達しました。これを「露髄」といいます。

歯の神経からは「出血」が認められます。

歯の神経にまでむし歯が感染・進行することで、歯の神経は徐々に壊死(死ぬ)します。
壊死すると、血流は失われ、更に壊死部分が拡大します。

適度な出血は、「歯の神経が生きている」ことを示す所見です。問題はありません。
ただし、この時点で唾液感染させないことが大切です!これにはラバーダムが重要となってくるのです。

露髄 深いむし歯 歯の神経をとる 抜く と云われた症例 神経取りたくない 画像 奥歯 痛くない マイクロスコープ ラバーダム できるだけ削らない治療 齲蝕検知液 むし歯かどうか

MTA 歯の神経をとる 抜く と云われた症例 神経取りたくない 画像 奥歯 痛くない マイクロスコープ ラバーダム できるだけ削らない治療 齲蝕検知液 むし歯かどうか

露髄部を薬液で洗浄・消毒し、MTAを貼薬します。

MTAは高アルカリ性で抗菌作用を有する優れた覆髄材です。当院では、多くの症例で応用し、良好な結果が得られています。

術後 痛みなし MTA 歯の神経をとる 抜く と云われた症例 神経取りたくない 画像 奥歯 痛くない マイクロスコープ ラバーダム できるだけ削らない治療 齲蝕検知液 むし歯かどうか

治療後の痛みはほとんどありません。麻酔をしたことによる痛みだけでしょう。

また、「しみる」「痛む」「違和感」といった症状も残りません。
これは、「むし歯の取り残し」による、神経(=歯髄)への血流増加によるものです。
感染が残っているから、そこに血液を流し込み、その内圧亢進により、様々な症状を感じているのです。

当院では、マイクロスコープを活用した精密歯科治療で、一生に一度の歯科治療・やり直しのない歯科治療を目指し、日々の臨床に取り組んでいます。

神経を残せるか否か 根管治療は必要か その症状から診断名と治療法をチェック

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痛みが暫く続くなら神経とる治療?《メール相談》


《ご相談内容》

右下の奥歯の治療を受けていますが、そこそこ深い虫歯らしく、削ってもらい神経がギリギリ残せそうな所で仮詰めをした状況です。

医師はもしこれで痛みが暫く続くなら神経とる治療にすると言われました。

こちらのクリニックを見てまだ神経を残せる可能性があるなら是非宮崎先生に診てもらいたいです。

因みに痛みはたまに痛む程度でずっと痛い訳ではありません。

よろしくおねがいします。

《回答文》

はじめまして。宮崎歯科医院 宮崎と申します。どうぞよろしくお願い致します。詳細なるメールを頂きまして誠にありがとうございます。回答させて頂きます。よろしくお願い致します。

実際に拝見させて頂いていないため、適切な回答とならない場合もございます。あらかじめご理解頂いた上でお読みくださいます様お願い致します。

いま感じていらっしゃる症状は、『~痛みはたまに痛む程度でずっと痛い訳ではありません』とのこと。

https://miyazaki-dentalclinic.com/24628

こちらの「症状からチェックする根管治療が必要か否か」の表に参照すると、
現時点であれば、神経を残せる可能性があるように推察致します。
今一度、上リンクの表をご参照ください。

神経を残せるか否か 根管治療は必要か その症状から診断名と治療法をチェック

神経残す抜かない治療 動画で説明また、当院で行っている神経を残す治療について、症例を交えて説明させて頂いております。

来院前にみてことで、これから治療する内容について理解が深まるかと思います。
https://miyazaki-dentalclinic.com/23900

当院では、お困りの患者様への情報開示や歯科医師後進の指導のため、
Youtubeチャンネルを開設し、「神経を残す治療」や「根管治療」、その他様々な治療について、マイクロスコープ画像・動画で当院の治療の様子をわかり易く解説しております。こちらもぜひごご参考ください。

宮崎歯科医院 youtubeチャンネル

※ 多くの患者様より切なるご相談を頂いております。できる限り多くの患者様にお応えできます様、お1人様につき1通のメール回答とさせて頂いております。さらなるご質問につきましては当院までお越しくださいます様お願い致します。

ご予約が大変混み合っているようです。

一度精査させて頂いた上で、治療に臨ませて頂ければ幸いです。
痛みなどがでるようであれば、早々に急患対応させていただきます。
あわせてご相談ください。

この回答が少しでお力になれていれば幸いです。よろしくお願い致します。宮崎

※初診の患者様へ(当院の初診の流れについて) 必ずご一読ください。
https://miyazaki-dentalclinic.com/22254

マイクロスコープ&ラバーダム
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親知らず手前の歯がむし歯 《根管治療or歯の神経を残す》

親知らずが横を向いてはえてきたことで、その手前の歯(下顎第2大臼歯)がむし歯になり、他院にて根管治療(神経を取る治療)が必要です、と説明・診断された患者様。

・違う治療法はないか?神経取りたくない
・できるだけ神経は残せないか?
・抜かないで済む方法はないか?

との希望を胸に当院を受診・相談されました。

本動画は、当院にて行った、「神経を残す治療」について分かりやすく解説しております。お困りの患者様はぜひご参考ください。

親知らず 手前の歯がむし歯 横からはえて 神経の治療 神経取る治療が必要と云われた 根管治療 神経残したい 図 画像 

親知らず 手前の歯がむし歯 横からはえて 神経の治療 神経取る治療が必要と云われた 根管治療 神経残したい 図 CT画像 断層

上画像は、当院にて術前に撮影したCT立体画像です。神経に至る大きなむし歯が認められます。

親知らず 手前の歯がむし歯 横からはえて 神経の治療 神経取る治療が必要と云われた 根管治療 神経残したい 図 CT画像 

CT画像は、レントゲン画像と同様に、硬いものが白く、軟らかいものが黒く写し出されます。むし歯は、細菌により溶かされて軟らかくなっているため、より黒く写し出されます。上画像を見ると、むし歯が歯の神経に達していることがよく分かります。

当院では、深いむし歯治療の際、根管治療となる可能性があるため、術前にCTを撮影し、患者様への分かりやすい説明とともに、適切な診査診断を行っております。

親知らず 手前の歯がむし歯 横からはえて 神経の治療 神経取る治療が必要と云われた 根管治療 神経残したい マイクロスコープ画像 ラバーダム

歯の神経(歯髄)を残す・取らない・根管治療しない 東京都内内幸町西新橋虎ノ門霞ヶ関神谷町日比谷有楽町の歯科歯医者 マイクロスコープが必要上画像は、治療前、ラバーダムを装着した状態です。

むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症です。深いむし歯治療では、治療中に唾液が混入することは、治癒を阻害するばかりでなく、再感染の機会を与えかねません。

そのため、当院ではラバーダムを装着した上で治療に臨んでいます。

間接覆髄法 直接覆髄法 部分断髄法 根管治療 のむし神経を残す治療 できるだけ削らない治療 できるだけ神経を残す治療 歯の進行度合いを図で説明

その感染の拡がり・深さによって、治療法が異なります。

上図は、むし歯の広がりと、それに対する治療についてです。
詳しくはクリックし、リンクをご参照ください

本症例はMTA直接覆髄法です。

神経に近いむし歯治療、神経を残す治療では、治療中に感染させてないため、「ラバーダム」は、必要な治療環境といえるでしょう。

親知らず 手前の歯がむし歯 横からはえて 神経の治療 神経取る治療が必要と云われた 根管治療 神経残したい マイクロスコープ画像 ラバーダム 露髄

本症例は、むし歯を取り去ることで、露髄しました。露髄とは、むし歯を削り取ることで、歯の神経(=歯髄)に達し、神経が露出することをいいます。

上画像は、肉眼の12.5倍に拡大されたマイクロスコープ画像です。

従来の肉眼による治療では、ここまで診ることはできません。

親知らず 手前の歯がむし歯 横からはえて 神経の治療 神経取る治療が必要と云われた 根管治療 神経残したい マイクロスコープ画像 ラバーダム 露髄 なぜ根管治療

「レントゲンでみて深いむし歯だから、根管治療(神経を取る治療)が必要です」

こんな説明を受けたことはありませんか?

決して間違いではありません。

むし歯は細菌の感染症です。その感染を取り除くのがむし歯治療ですが、「肉眼では限界がある」のも事実です。
そのため、レントゲンで神経に達したむし歯では、感染が拡がっている可能性を考慮して、根管治療を行うのです。

神経を残す取らない抜かない治療法 都内港区内幸町新橋虎ノ門霞ヶ関日比谷千代田区歯科歯医者 マイクロスコープラバーダムMTAしかし、現在では、マイクロスコープでむし歯を取り去り、その神経の病状、感染の有無、その感染の程度、その感染による神経の炎症度合い、その炎症の拡がり、その炎症が治まるか否か、炎症により神経は死んでしまっているか否か?などをマイクロスコープで診査・診断することが可能となっています。

神経を残せるか否か 根管治療は必要か その症状から診断名と治療法をチェック


これには、ラバーダムとマイクロスコープ、そして適切な診断基準が必要となりますが、現在では、日本のマイクロスコープ普及率は3~5%。これからを期待されている状況です。

当院ではマイクロスコープを2機(近日中に更に1機)、計3機を導入し、治療に臨んでいます。

根管治療 むし歯が神経に達している 根っこの治療 神経の治療 歯内療法 マイクロスコープ  CT ラバーダム 症例 専門医 関東近郊東京都内港区千代田区虎ノ門新橋内幸町霞ヶ関汐留日比谷神谷町銀座 

MTA 神経残す 抜かない 治療 親知らず 手前の歯がむし歯 横からはえて 神経の治療 神経取る治療が必要と云われた 根管治療 神経残したい マイクロスコープ画像 ラバーダム

根管治療 動画で説明上画像は、露髄部にMTAを貼薬した様子です。

鎮痛剤を服用しなければならない程の痛みがあるならば、根管治療も仕方ありません。

適切に根管治療を行うことが正しく、適切に行えば、歯は永く永く維持できます。

しかし痛みがないならば、たとえレントゲンで深いむし歯であったとしても、絶対に神経は残すべきでしょう!

当院では、深いむし歯や露髄であったとしても、神経の病状をマイクロスコープで精査した上で、歯の神経をできるだけ残す治療にチャレンジしています。

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歯の神経 残したい MTA部分断髄

レントゲンでみて、むし歯が深く、歯の神経に近いため、根管治療(歯の神経を取る治療)が必要と診断・説明された患者様。

治療部位は、上顎の第1大臼歯です。

本動画は、「歯の神経に近いむし歯であっても、根管治療せずに神経を残せる」ということを、当院の実際の治療を見て頂きつつ、分かりやすく解説しております。
お困りの患者様はぜひご参考ください。

露髄 深いむし歯 神経残す マイクロスコープ 画像
宮崎歯科医院 youtubeチャンネル

本症例は、装着されていたセラミックインレーを外した段階で、露髄しました。

露髄とは、むし歯が神経(=歯髄)に達し、神経が露出することを云います。

露髄=根管治療、深いむし歯=根管治療と診断される歯科医院が多い中、当院ではそのような診断は行いません。

露髄しても神経は残せます。
深いむし歯でも神経は残せます。

これには、2つのポイントがあります。
① マイクロスコープで診ながら、むし歯を残さず取り除くこと。
② 治療中はラバーダムを装着すること。

この2つのポイントを踏まえて、治療を行っている様子が上の動画です。

むし歯を削る 齲蝕検知液 むし歯だけ削る 画像 マイクロスコープ ラバーダム

齲蝕検知液を用いてむし歯を染色し、むし歯のみを削り取ります。

むし歯を残しては治りません。徹底して削り取りつつ、健全な歯の部分は削りません。

そのためにはマイクロスコープが不可欠です。これにより、「できるだけ削らない治療」が実現できます。

露髄 神経残したい 画像 生きている神経 歯髄 マイクロスコープ ラバーダム

感染を取り除いた後の歯の様子です。

露髄しています。本症例では、一部感染した「神経(=歯髄)」を取り除く、「部分断髄」を行っています。

間接覆髄法 直接覆髄法 部分断髄法 根管治療 のむし歯の進行度合いを図で説明

感染を取り除いた後は、MTAを貼薬し、神経を保護します。

歯の神経 画像 残す MTA ラバーダム マイクロスコープ できるだけ残したい

高アルカリ性で抗菌作用を有するMTA。神経を保護する薬剤として最適といえるでしょう。当院では多くの症例で応用し、良好な結果が得られています。

治療後は、1週間経過を観察します。

治療中、治療後の痛みはありません。
感染を取りきれば、治ります。

この後は、精密に人工歯をかぶせ、「治療後の再感染を予防」します。

以下の動画は、MTAで神経を残した後、セラミックインレーを装着するまでをまとめた動画です。ぜひご参考ください。

当院では、マイクロスコープを活用し、一生に一度の歯科治療やり直しのない歯科治療を目指し、日々の臨床に取り組んでいます。

マイクロスコープとラバーダム