歯の神経を抜かない・残す

直接覆髄法

神経を残す治療に、直接覆髄法があります。

直接覆髄法とは、露髄(深いむし歯を削ることで神経(=歯髄)に到達・露出すること)した歯髄に何らかの薬剤を用いて細菌感染を防ぎ、歯髄を保存しようとする治療です。
(右動画症例は、当院で治療した直接覆髄症例です)

歯髄を取り去る部位により、3つの手技があります。
直接覆髄 :歯髄には触れずに貼薬する方法
部分断髄 :歯髄を1~2mm取り去り貼薬する方法
歯頚部断髄 :大きく歯髄を取り去り貼薬する方法

※露髄していない場合は、間接覆髄法となります。詳細はこちらをご参照下さい。

 

神経を残せる基準とは?

当院のマイクロスコープを使用した診断基準とは?

患者様の症状から推測する診断基準とは?

歯髄(=神経)を取る(=根管治療)には理由があります。
① 歯髄に細菌が感染していること
② 感染により歯髄が壊死していること
この2つです。

感染しているか否か?壊死しているか否か?を「症状」や「マイクロスコープによる観察」で診査診断します。

「痛い」という症状は、細菌感染により生じた「炎症反応の強弱」です。「一過性の反応」であることもあり、「痛い」という症状は、根管治療をするか否かの絶対的判断基準とはなりえません。

 

露髄が大きいと、歯髄(=神経)は残せないのか??

露髄とは、むし歯を取り去ることで神経に到達し、歯髄が露出することを云います。

歯科大学生の教科書的には、「露髄面は小さく2mm以下のもので感染のないものを直接覆髄法の適応症とする」と記されています。

露髄面が大きくても予後は良いという論文報告もあり、当院でもマイクロスコープを使用した治療により問題なく経過している症例も多数経験しています。
「露髄したから根管治療」にはなりません。
感染があるから、歯髄が壊死しているから根管治療をするのです。

細菌感染と歯髄壊死は徐々に進行します。
露髄したからといって、すぐ抜髄する必要はありません。

健全な歯髄には「内圧」があり、細菌の侵入に抵抗しているのです。
そのため、まずは歯髄(=神経)を残すことに注力することが大切です。

直接覆髄法では、断髄位置さえ正しければ、歯髄は残せるのです。

しかし、その「断髄位置(どこまで感染していて、どこからが健全なのか?」を特定するのが難しい。当院では、症状とマイクロスコープでの診査の上、患者様と今後起こりうる可能性を相談、ご理解頂いた上で、治療に臨んでいます。

当院での直接覆髄法の実際

保存可能な歯髄の基準(根管治療をしないで神経を残せる基準)については、
右写真をクリック、ご参考ください

残念ながら、直接覆髄法に100%はありません。しかし、残せるのであれば、最善の策を講じて、「神経を残す」ことに全力で臨みます。

当院では、術前の問診(症状)、各種診査、CTやレントゲンなどを考慮して、病状を「推断」し患者様にご説明いたします。ご説明内容は、治療法について(直接覆髄法、断髄法、根管治療など)、その成功率や残念ながら痛みが生じた場合の根管治療について分かりうる限りご説明いたします。その上で、患者様とともに治療法を模索して共に治療に臨んでいるのが現状です。

 

使用する薬剤について

当院では、2つの薬剤を使用しています。
① 水酸化カルシウム
② MTA
③ 接着性レジン

水酸化カルシウムには多くの臨床研究においてその治療成績の良さが証明されている信頼できる薬剤です。2011年のAguilarらの文献では、直接覆髄法で70.6%、部分断髄で94.8%の成功率を示しています。

 

MTAは直接覆髄にもちいられる材料として世界のスタンダードとなっています。残念ではありますが、日本では保険診療では認められていません。
MTAについては別記致します、ご参照ください。


③ 接着性レジン

クラウンなどを接着する接着材です。当院では使用致しません。
接着性レジンは、「水」と「空気」の存在する環境下ではその接着力が低下します。出血を伴う環境下での直接覆髄法では不向きであると考え、当院では使用しません。

 

水酸化カルシウムとMTA、どちらが優れているのか?

別記いたします。ご参照ください。

 

 

 

 

むし歯 削らない治療 (都内内幸町新橋虎ノ門港区千代田区歯医者)

当院では、むし歯は徹底して削り取ります。

むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症です。
「むし歯を削らない」「むし歯を取り残す」ということは、感染を残すことになります。治りません。

よって、当院では、むし歯は徹底的に削ります。健康な歯は、徹底的に残します。神経も徹底して残します

では、具体的にはどうするのか?

当院では、齲蝕検知液(むし歯を染色する液)でむし歯を染色し、マイクロスコープで診ながらむし歯のみを削り取ります。(上写真をクリックしてください、歯を削っても、神経を残すことが出来るのが分かります

齲蝕検知液には種類があります。

齲蝕検知液とは?

当院では、「カリエスチェック」(1%アシッドレッドポリプロピレングリコール溶液)を使用します。

他に「カリエスディテクター」(1%アシッドレッドプロピレングリコール溶液)もありますが当院では使用致しません。

両者ともに齲蝕感染象牙質(=細菌感染が認められる象牙質)を染色しますが、齲蝕影響象牙質はカリエスディテクターで染まり、カリエスチェックでは染まりません。その為、カリエスディテクターは除去不要な象牙質まで染まる可能性から、薄く染色された場合は削らず残すという判断基準となっています。当院では、「感染した歯質のみ」削りとりたいという基準から、「カリエスチェック」を使用しています。

当院のむし歯を削り取る基準は以下の通りです。
〇 カリエスディテクターでは淡いピンク色(当院では使用しません)
〇 カリエスチェックでは染まらなくなるまで
しかし、この齲蝕検知液では、慢性齲蝕、着色の有る齲蝕象牙質では効果がないことが分かっています。

また、Javaheriらの研究では、
カリエスディテクターとカリエスチェックを用いて、齲蝕除去を行った場合の細菌の有無を組織学的に調べています。結果として、染まる部位すべて除去すると、両者とも過剰切削になること結論付けています。歯髄に近接する部位は、象牙質の石灰化の程度が低く、齲蝕検知液に染まり易いのです。

一般的に、むし歯を削り取り、神経に到達すると、神経の治療(根管治療)が必要と説明され、根管治療をすることがあるようです。

当院では露髄した(削ることで神経が露出すること)からといって、根管治療という診断には至りません。露髄しても神経は残せます。徹底して齲蝕を除去した方が予後が良いという文献もあります。徹底して神経は残します。このためには、マイクロスコープが不可欠となります。

齲蝕検知液が使用できない場合は、削る歯の「硬さ」がその判断基準となります。

歯の「硬さ」の基準とは?

むし歯になると、歯の硬さは軟かくなります。
齲蝕感染象牙質は、容易に抵抗なく器具で除去できます。齲蝕影響象牙質は、軟らかいが、ひっかかる感じです。健全象牙質は、硬く、引っかかる感触はありません。

そのため、「硬さ」では象牙質に食い込まなくなるまで削り取ることで、むし歯を取り去る基準とします。

このような歯の「硬さ」を指標とした齲蝕除去については、多くの質の高い研究が行われており、信頼できる判断基準です。

また、歯の硬さがないと、その上にかぶせる「クラウン」や「インレー」と接着力に問題が生じます。接着力が低いと、隙間から再度感染し、再度むし歯になってしまいます。これを「マイクロリーケージ」といいます。
これには、精度の高いクラウン、精度の高いインレー、化学的物理的安定性の高いオールセラミックスが最適といえるでしょう。

 


宮崎歯科医院について― 舩井(船井)幸雄先生の著書「退散せよ似非コンサルタント」(52頁の超プロの5条件で紹介される)や 私の知った良い歯科医師(歯医者)、信頼できる歯医者・名医として紹介され、インプラントかみあわせ(顎関節症)治療で多くの患者さまを拝見する歯科医院です。関東 東京都内、内幸町、虎ノ門、新橋、霞ヶ関、神谷町、港区、千代田区だけでなく関東近県、全国から患者さまが来院されるため、ご来院の際はお電話・メールにてご予約いただけますようお願い致します。インプラントかみあわせだけでなく、マイクロスコープCT撮影ラバーダム防湿を駆使した最先端根管治療ホワイトニング審美歯科メタルフリー予防歯科・親知らずの抜歯・歯周病治療・一般むし歯治療など、痛くない麻酔、痛くない治療で行っております、安心してご通院頂けます。セカンドオピニオンやご相談、メール相談も多数頂いておりますのでお気軽にご相談ください。

 

 

 

 

ラバーダム (都内新橋港区千代田区内幸町虎ノ門歯医者) 根っこ神経の治療

神経を残す治療根管治療には、ラバーダム防湿が不可欠です。

ラバーダムをご存じですか?
ぜひ、上の動画をご覧ください。

(上動画は、他院にて長期間にわたり麻酔をせずに根管治療を行ってきた患者様です。痛みに対する恐怖感が強いため、少しずつ、当院の治療方法を体験していただき、無痛麻酔・無痛治療を実感して頂いています。上動画はそのうちのラバーダムについて体験動画です。同様のご経験のある方の恐怖心が払拭できることを願いつつ、ぜひご覧いただけますように、投稿させて頂きます。)

むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症です。治療中に原因である「細菌バクテリア」が、治療部位に混入することは、治療を阻害するばかりでなく、再感染の原因となります。

ラバーダムの有効性を示す論文は現在見当たりません。ということは、科学的根拠が薄い?ということでしょうか?

そういうことではありません。
「当たり前のこと」だから、論文が見当たらないのです。

ラバーダムとは、いわば「手術室」。
開腹手術の成功率を語るならば、「手術室」で行うのは当たり前でしょう。
「手術室」で手術を行うことは当たり前であって、その有効性を示す必要はないのです。
つまり、ラバーダムは当たり前の事なのです。当院では「神経を残す治療」「根管治療」では、100%装着します。

宮崎歯科医院について― 舩井(船井)幸雄先生の著書「退散せよ似非コンサルタント」(52頁の超プロの5条件で紹介される)や 私の知った良い歯科医師(歯医者)、信頼できる歯医者・名医として紹介され、インプラントかみあわせ(顎関節症)治療で多くの患者さまを拝見する歯科医院です。関東 東京都内、内幸町、虎ノ門、新橋、霞ヶ関、神谷町、港区、千代田区だけでなく関東近県、全国から患者さまが来院されるため、ご来院の際はお電話・メールにてご予約いただけますようお願い致します。インプラントかみあわせだけでなく、マイクロスコープCT撮影ラバーダム防湿を駆使した最先端根管治療ホワイトニング審美歯科メタルフリー予防歯科・親知らずの抜歯・歯周病治療・一般むし歯治療など、痛くない麻酔、痛くない治療で行っております、安心してご通院頂けます。セカンドオピニオンやご相談、メール相談も多数頂いておりますのでお気軽にご相談ください。

 

痛みが取れないなら神経をとる? (都内新橋内幸町虎ノ門霞ヶ関歯医者)

『 他院にて、深いむし歯の治療をしました。その後に痛みが生じたため、再度医院を受診したところ「痛みが取れないならば、神経をとったほうがいいですね」との説明を受け、神経をとる治療(=根管治療)を行ってもらいました。その後、当院のホームページにある「神経を残す治療」を読み、どのようなものなのかと不安になりご質問させていただきます。』

大意としてこのようなご質問頂きました。
これに対して当院の考えを回答させて頂きましたので以下ご参考いただければ幸いです。
(患者様より、事例として他の方の参考になるのではとの思いをいただきましたので、こちらの載せさせていただきました)

『大変ご苦労されたご様子、今後はしっかりと根管治療を施せば問題はないでしょう。しっかりと治してくださいね。

ご質問の回答となれば嬉しいのですが、お返事させて頂きます。

歯髄(=神経)を残せるか否かの診断基準は、「細菌が感染しているか否か?」また「感染により歯髄が壊死しているか否か?」です。

「痛いか痛くないか?」は、細菌感染による生ずる「炎症の結果」であり、細菌感染や歯髄壊死を診断する基準とはなりません。

目では見えない細菌感染を、感染により生じた症状で判断しようとするのが「診査」です。そのため、当院では痛みの既往を問診でお聞きしたのちに、電気的歯髄診断機器、冷温刺激による診査などの多くの診査を用いて歯髄の生死診断・現在の炎症状態を「推断」します。残念ではありますが、これらの従来の診査に100%はありません。多くの論文でもそのような結果が得られていることから、我々歯科医師は、多くの診査結果を踏まえて「推断」し、治療法を模索しているのが現実でしょう。「診断はアートの要素が強い」と云われる所以ではないでしょうか。
(これらの事につきましては以下のアドレスでご説明させて頂いておりますのでご参照ください。)

担当してくださった歯医者さんはこのような診断基準に則って、根管治療がベストであるというご決断をされたのでしょう。

当院ではこれらの診査に加えて、「マイクロスコープによる強拡大下での視診」を診断項目に追加しています。

問題となる「歯髄の病態」を直接診ることで、診断の一助としています。

これからの歯科治療では、この「マイクロスコープ」がやり直しのない歯科治療・一生に一度の歯科治療の一助となるでしょう。

口内の病気である「むし歯」「歯周病」は唾液中に存在する細菌の感染症です。感染に対して適切に処置を施せば、いかなる状況でも治癒します。そのためには早期に対処した方が、治癒はより良く、抜歯も避けられる可能性が高くなるといえるでしょう。』

当院では徹底した治療、一生に一度の歯科治療を目指し日々精進しております。

 

 

残せる 残せない 歯の神経 (新橋内幸町虎ノ門汐留霞ヶ関歯医者)

歯 残せる神経 残せない神経 深いむし歯 歯の神経を残す 抜かない 取らない治療 神経を取る治療が必要と云われた

深いむし歯の場合、残せる神経と残せない神経、どう違うのでしょうか?
(上動画をご参照ください)

当院では、問診により症状を伺い、レントゲン診査・CT診査などの基本検査にて、仮診断を下した上で、「マイクロスコープを用いた強拡大視野下での歯髄を直接見る」ことで、神経(=歯髄)の保存の可否を診断します。

 

保存可能な歯髄の基準(根管治療をしないで神経を残せる基準)とは?

ラバーダムを装着し、むし歯を除去します。歯髄(=神経のこと)に到達したあと、歯髄をマイクロスコープで診査します。

〇 根管からの出血がなければ、歯髄壊死の可能性は高くなります。
⇒つまり根
管治療・断髄(=部分的に歯髄を取り除く処置)が必要となる可能性が高くなります。

〇 根管から出血。その後、止血すれば、歯髄の保存の可能性が高まります。
ただし、止血の可否は、参考程度の診査基準として考慮します。

〇 エアを歯髄にあてて歯髄組織の連続性を確認します。
・ 歯髄組織に連続性がなく、原型をとどめていない
・ 歯髄が象牙質から離れる
これらの場合、歯髄壊死の可能性が高くなります。つまり根管治療・断髄となります。
・ 歯髄の形を為していれば、歯髄の保存の可能性が高まります。

〇 歯髄そのものに血流が存在するか
 歯髄からのわずかな出血があれば保存の可能性が非常に高くなります。 歯髄周囲のみから出血する場合は、歯髄壊死の可能性が高くなりますが、参考程度の診断基準となります。

上動画にて残せる神経、残せない神経(根管治療が必要となる神経)について、解説しております。ぜひご参考ください。

 

 

 

「治る歯髄炎」と「治らない歯髄炎・歯髄壊死」の比較、判断基準とは?

神経を残せるか否か 根管治療は必要か その症状から診断名と治療法をチェック

むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症です。

細菌は徐々に深く進行し、歯の神経(=歯髄)に感染、炎症、壊死させます。
(→むし歯の進行についてはこちらをご参照ください)

歯の神経が、細菌感染により死んでしまうことを「壊死」といいます。

感染した神経・壊死した神経は取り去らなくてはなりません。

では、神経を取らなくてもいい場合(=可逆性歯髄炎)と神経を取るべき場合(不可逆性歯髄炎)の症状の違いは何でしょうか?

ここに、Ricucciらの報告があります。当院では、この報告の基準を参考に診断基準の「ひとつ」とさせて頂いております。

可逆性歯髄炎の基準(神経を取らなくても治る可能性の在る症例)
・ 自発痛の既往がない
・ 冷水痛、甘味痛があってもわずか
・ 歯髄生活試験(神経が死んでいるか否か)が正常範囲内、
 または温度診の異常があってもわずか
・ 誘発刺激による痛みが、刺激除去後、数秒以内で消失
 (たとえば、冷たいものを食した後、しみて、すぐに症状はなくなる)
・打診痛なし(たたいても痛くない)
・ レントゲン写真で根尖部に透過像(根尖病変)がない
以上の判断基準を複数満たす場合、96%の確率で神経を残すことが可能であると文献には記載されています。

不可逆性歯髄炎の基準(神経を取る治療をすべき症例)
・ 痛みの既往がある
・ 鎮痛剤服用の既往がある
・ 誘発痛、自発痛が持続する(10分以上)
・ 夜間に痛みがある
・ 日常生活に支障のある痛み
・ 患者さんが痛みの原因となる歯を特定できない
・ 歯髄生活試験で異常な反応を示す
・ 誘発刺激除去後も痛みが持続する
以上の判断基準を複数満たす場合、84%の確率で根管治療が必要であると文献に記載されています。

上記の基準をご自身の症状と照らし合わせると、適切なる治療法をおおよそ知ることができるかもしれません。

宮﨑歯科医院 Youtubeチャンネル

 

 

 

 

 

歯 セラミック 後悔 (都内新橋内幸町虎ノ門神谷町)

歯の治療は「精度」が大切です!
左右の写真(①と②)をみてください、違いが分かりますか?

奥歯の治療では、患者様が術後をしっかりと見ることができません。どんな治療が為されているのかを見ることは不可能でしょう。

①と②は別患者様の右下奥歯ですが、2症例共にオールセラミックスです。
①が他院で施術。②が当院で施術したオールセラミックス。同じ素材ではありますが、違いがあるのが分かります。

①ではオールセラミックスと歯と境界に「線」があります。
これは、隙間であり、色の違いです。
また、噛む面(咬合面といいます)には溝が彫り込まれておりません。平らです。

②ではオールセラミックスと歯との境界は分かりづらい。つまり色があっていますね。溝も彫り込まれいています。

歯は、上下の歯の凹凸が噛みあい、お互いが「点」で接触することで、小さな力でも効率的に噛むことができるようなっています。かみ砕いた食物は、「溝」に沿って流れて咽頭に送られるのです。
そのため、噛む面には点接触による凹凸が不可欠となります。これを作るのがとても難しいのです。

奥歯では分かりづらいですが、歯の色味を合わせることも大切です。本物に近い究極の偽物をつくることが、歯医者の責務です。

当院ではシェードテイクを行います。歯の色味を撮影し、担当技工士にその情報を送るのです。

隙間のないクラウンやインレーは、予防歯科的観点からもとても大切です。
むし歯や歯周病は、「唾液中に存在する細菌の感染症」です。
細菌の感染しやすい隙間は、むし歯や歯周病を再発させてしまいます。そのため、精度の高い治療がとても大切なのです。

下写真は、「歯の神経を残す治療」を行った後のオールセラミックスインレー装着写真です。

上症例の「神経を残す治療」についての詳細は、右写真をクリック・ご参照ください。

神経を残す際には、治療中に感染しないように「ラバーダム」を装着します。
そこまでして神経を残すのに、装着するインレーが、変質しやすい「銀合金」、壊れやすい「プラスティック樹脂製」では意味がありません。

細菌感染に対抗できる素材選びが必要です。それにはオールセラミックスが最適であることが世界共通のスタンダードとなっています。

当院ではやり直しのない歯科治療、一生に一度の歯科治療を目指し日々の臨床に取り組んでおります。日々精進です。


宮崎歯科医院について― 舩井(船井)幸雄先生の著書「退散せよ似非コンサルタント」(52頁の超プロの5条件で紹介される)や 私の知った良い歯科医師(歯医者)、信頼できる歯医者・名医として紹介され、インプラントかみあわせ(顎関節症)治療で多くの患者さまを拝見する歯科医院です。関東 東京都内、内幸町、虎ノ門、新橋、霞ヶ関、神谷町、港区、千代田区だけでなく関東近県、全国から患者さまが来院されるため、ご来院の際はお電話・メールにてご予約いただけますようお願い致します。インプラントかみあわせだけでなく、マイクロスコープCT撮影ラバーダム防湿を駆使した最先端根管治療ホワイトニング審美歯科メタルフリー予防歯科・親知らずの抜歯・歯周病治療・一般むし歯治療など、痛くない麻酔、痛くない治療で行っております、安心してご通院頂けます。セカンドオピニオンやご相談、メール相談も多数頂いておりますのでお気軽にご相談ください。

 

 

むし歯の進行について (神経を残せるか否か?) 都内内幸町新橋虎ノ門霞ヶ関神谷町歯科

むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症です。
(1965年に発表されたKakehashiらの研究は、このことを端的に説明しています)

歯の神経を「歯髄」といいます。歯髄のあるスペースを根管といいます。
そのため、神経の治療を、一般的に「根っこの治療」「根管治療」「神経の治療」呼びます。

細菌が感染した歯は、起炎物質により「歯髄炎」が生じます。
「ズキズキと痛い」
「ジーンと、ジワーっと痛む」
がその症状です。

その後、細菌が歯髄へ侵入すると、部分的に歯髄が壊死し、それが根尖方向へ(歯内部深く、歯根の先端の方へ)と進行していくのです。
「噛むと痛い」
「食事をすると痛い」
がその症状です。

むし歯は徐々に進行します。

歯の上部から(右図参照)、

① 細菌感染により歯髄壊死した部位

② まだ感染していないが、炎症が生じている部位

③ いまだ感染の影響を受けていない健康な歯髄

露髄したら根管治療(抜髄=神経を取り去ること)と診断される歯科医院が一般的ではないでしょうか?それは上左図の従来の昔からある考え方を根拠とする診断です。

当院では、そのような考え方ではなく、「感染により、歯髄が壊死しているか否か」で歯髄を残せるか否か、根管治療すべきか否かを決めています。

細菌感染している部位は、歯髄壊死が起こります。歯髄壊死した部位は取り除かなければなりません。(①は取り除きます)

この歯髄壊死の範囲に応じて、間接覆髄、直接覆髄、部分断髄、根管治療という治療法を適宜選択するのです。(②、③は神経を残します、取りません)つまり、当院では、むし歯が深いからといって、すぐに根管治療?という診断にはならないということになります。

一般的に、「現在の進行度合いがどの程度なのか?」を判定するため、以下のような診査・問診を行います。
・ 自発痛の有無
・ 咬合痛の有無
・ 打診痛の有無
・ 冷温水痛の有無
・ レントゲン写真の読影診査
根尖透過像の有無

これらの診査基準は一般的に使用されています。
しかし、その症状と病態、つまり感染程度・有無を的確に判断できる基準ではないことが論文で分かっています。そのため、ひとつの「指標」としては使用できますが、それをもって「神経が残せる、残せない」を判断することは正しいとは言えまないのが現状です。

ではどのようにして「歯髄を残せるのか否か?根管治療が必要なのか否か?」を
判定するのでしょうか?

ここに「マイクロスコープを用いた強拡大視野下での、歯髄の視診」が有効なのです。

歯髄(神経)に至るむし歯(=露髄)は良くないものであり、「神経に至るむし歯=抜髄」(抜髄とは根管治療、神経の治療のこと)というのが一般的な歯医者さんの診断でしょう。
確かに、露髄することは、感染のリスクが増え、歯髄を保存できるかは”歯科医師の技術に左右される”側面があります。

当院では、「露髄することは、歯髄を直接マイクロスコープで見ることのできる大きなメリットである」と考えています。即、根管治療という診断とはなりません。
直接歯髄をマイクロスコープで観察し診査することで、歯髄を残せるか否かの判断することが可能となります。

当院では、ラバーダムを装着、マイクロスコープ強拡大視野下において神経を残す治療を行います。

 

むし歯は細菌の感染症である(神経を残すには?) 都内内幸町新橋虎ノ門霞ヶ関神谷町

歯の神経を残すにはどうすればいいのでしょうか?
根管治療はしなければならないのでしょうか?

「なぜ?むし歯の治療をしなくてはならないのか?」を知る必要があるでしょう。

「むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症です。」

そのため、歯髄(=歯の神経のこと)を残すことができるか否か?に最も大きな影響を及ぼすのが「細菌感染の有無」です。

1965年に発表されたKakehashiらの研究は、このことを端的に説明しています。

彼らは、「通常の環境で飼育されたラット」と「無菌状態で飼育されたラット」の歯を露髄(歯髄に至るまで歯に穴を開ける)させ、そのまま経過を観察・比較しました。

結果、通常飼育のラットでは、歯髄壊死が起きたのに対して、無菌状態のラットでは歯髄の治癒が得られ、その周りに硬組織の形成も認められました。つまり、「細菌の感染の有無が歯髄の治癒を決める」ことが、この研究より分かったのです。

むし歯を放置することは、細菌感染を放置することになります。
歯が侵され、溶けるだけでなく、周囲の歯槽骨をへと感染は拡大し、骨の炎症(根尖性歯周炎)へと波及します。

むし歯は細菌の感染症です。
進行具合に個人差はありますが、早期発見早期治療がとてもとても大切なのです。

 

―宮崎歯科医院について― 舩井(船井)幸雄先生の著書「退散せよ似非コンサルタント」(52頁の超プロの5条件で紹介される)や 私の知った良い歯科医師(歯医者)、信頼できる歯医者・名医として紹介され、インプラントかみあわせ(顎関節症)治療で多くの患者さまを拝見する歯科医院です。関東 東京都内、内幸町、虎ノ門、新橋、霞ヶ関、神谷町、港区、千代田区だけでなく関東近県、全国から患者さまが来院されるため、ご来院の際はお電話・メールにてご予約いただけますようお願い致します。インプラントかみあわせだけでなく、マイクロスコープCT撮影ラバーダム防湿を駆使した歯の神経を残す取らない治療最先端根管治療ホワイトニング審美歯科メタルフリー予防歯科・親知らずの抜歯・歯周病治療・一般むし歯治療など、痛くない麻酔、痛くない治療で行っております、安心してご通院頂けます。セカンドオピニオンやご相談、メール相談も多数頂いておりますのでお気軽にご相談ください。

 

 

歯の神経(歯髄)を残すには? (都内虎ノ門内幸町新橋霞ヶ関神谷町歯科)

「神経を残す治療ってどんな治療だろう?」
「マイクロスコープの治療ってどんな治療だろう?」
「ラバーダムってなに?本当に必要なの?」

こんなご心配を抱えて来院される患者さまが多くいらっしゃいます。

上下動画は、当院での歯の神経を残す治療の実際の様子です。
編集することなくすべてを供覧しております。ぜひご参考ください。

むし歯が深く進行していたとしても、露髄(むし歯が神経に到達し、神経が露出)したとしても、歯の神経を残せる可能性があります。

歯の神経を「歯髄」といいます。むし歯が深く進行し、歯髄にまで到達する(=露髄)と、歯髄を取り去る治療をします。これを「根管治療」といいます(根管とは、歯髄の存在するスペースのことを云います)。根管治療は、「歯内療法」「根っこの治療」「神経の治療」と呼ばれています。

むし歯が歯髄にまで到達したら、必ず「根管治療」をしなければならないのでしょうか?結論は、Noです。必ず根管治療しなくてはならないわけではありません。

歯の神経をとる デメリット 神経を残す取らない抜かない方法治療法そこには、以下の3つの条件が必要です。

① 歯髄への細菌感染の有無
② 歯髄のバイタリティー
③ マイクロリーケージの有無

以下ご説明いたします。

 




① 歯髄への細菌感染の有無について

むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症です。(根拠となる論文はこちらをご参照ください)
歯の表層から細菌は感染し、深部へ進行します。その感染の過程で、炎症が生じ、痛みを感じるようになります。

むし歯の判定基準、どこまで削れば良いのか?その基準は?⇒クリック

感染→歯髄の炎症→歯髄壊死というステップで徐々に進行するのがむし歯です。

「露髄=感染=歯髄壊死=根管治療」ではありません。この考え方は古い考え方であり、世界のスタンダードではありません。

感染が深く進行し、歯髄が壊死してしまった場合は根管治療が必要です。しかし、歯髄が炎症過程にあり、生きているのであれば、たとえ歯髄に至るむし歯であっても、感染を除去すれば治癒します。つまり根管治療は必要ありません。
細菌感染の有無は、目で診ることができません。むし歯を染め出す染色液でも不確実といえます。当院では、むし歯を染め出す染色液(齲蝕検知液)とむし歯の硬さを基準に、マイクロスコープで精査しながらむし歯を判定・削り取ります。

そのため、歯髄を直接診る(視診)することで、その判定をします。
そのためには、「マイクロスコープ」が必要です。

 

② 歯髄のバイタリティー

感染していたとしても、歯髄の生命力が強ければ、その感染に対抗できます。若年者や歯根の未完成の歯はその生命力が高く、多少露髄しても感染していないことが多々認められるため、余命を考慮しても、歯髄の保存に努める必要があります。

 

③ マイクロリーケージの有無

マイクロリーケージとは、微少漏洩 Micro Leakageのこと。歯科における微少漏洩とは、不適切な補綴物(インレーやクラウンなどのつめもの、かぶせもの)による隙間、材料の接着性の不足などによる隙間を通して、細菌が進入してしまうことを意味します。

 

むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症です。

隙間が認められるようなインレーやクラウン、化学的に変質する銀合金材料では、その隙間より再感染し、治療の長期的な予後に不安が残ります。

当院では神経(歯髄)を残す治療後には、化学的にも物理的にも安定した優れた材質を有する「オールセラミックス」による修復治療を強くおススメいたします。その際は、マイクロスコープを用いて精密な治療を行います。

当院でおこなった「神経を残す治療」の症例を日々報告させていただいております。

「自分の場合、神経は残せるのだろうか?」「痛みがあるけど、大丈夫かしら…?」ご心配が尽きないでしょう。

お困りの際は当院までご相談ください。また、当院のブログをご参照頂けると安心できるかもしれません。ぜひご参考ください。

むし歯の進行程度により、歯髄を残す方法は異なります

むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症です
(1965年に発表されたKakehashiらの研究は、このことを端的に説明しています)


(むし歯は徐々に進行します、すぐに神経は死にません。むし歯の進行についてはこちらをご参照ください)

歯の神経を「歯髄」といいます。歯髄のあるスペースを根管といいます。
そのため、神経の治療を、一般的に「根っこの治療」「根管治療」「神経の治療」呼びます。

細菌が感染した歯は、起炎物質により「歯髄炎」が生じます。
「ズキズキと痛い」
「ジーンと、ジワーっと痛む」
がその症状です。

その後、細菌が歯髄へ侵入すると、部分的に歯髄が壊死し、それが根尖方向へ(歯内部深く、歯根の先端の方へ)と進行していくのです。
噛むと痛い」
「食事をすると痛い」
がその症状です。

むし歯は徐々に進行します。

歯の上部から(右図参照)、

① 細菌感染により歯髄壊死した部位

② まだ感染していないが、炎症が生じている部位

③ いまだ感染の影響を受けていない健康な歯髄

露髄したら根管治療(抜髄=神経を取り去ること)と診断される歯科医院が一般的ではないでしょうか?それは上左図の従来の昔からある考え方を根拠とする診断です。

当院では、そのような考え方ではなく、「感染により、歯髄が壊死しているか否か」で歯髄を残せるか否か、根管治療すべきか否かを決めています。

細菌感染している部位は、歯髄壊死が起こります。歯髄壊死した部位は取り除かなければなりません。(①は取り除きます)


この歯髄壊死の範囲に応じて、間接覆髄直接覆髄部分断髄、根管治療という治療法を適宜選択するのです。(②、③は神経を残します、取りません)つまり、当院では、むし歯が深いからといって、すぐに根管治療?という診断にはならないということになります。

歯の神経を残す「直接覆髄法」とは何か??

一般的に、「現在の進行度合いがどの程度なのか?」を判定するため、以下のような診査・問診を行います。

・ 自発痛の有無
・ 咬合痛の有無
・ 打診痛の有無
・ 冷温水痛の有無
・ レントゲン写真の読影診査
根尖透過像の有無

これらの診査基準は一般的に使用されています。
しかし、その症状と病態、つまり感染程度・有無を的確に判断できる基準ではないことが論文で分かっています。そのため、ひとつの「指標」としては使用できますが、それをもって「神経が残せる、残せない」を判断することは正しいとは言えまないのが現状です。

ではどのようにして「歯髄を残せるのか否か?根管治療が必要なのか否か?」を
判定するのでしょうか?

ここにマイクロスコープを用いた強拡大視野下での、歯髄の視診」が有効なのです。

歯髄(神経)に至るむし歯(=露髄)は良くないものであり、「神経に至るむし歯=抜髄」(抜髄とは根管治療、神経の治療のこと)というのが一般的な歯医者さんの診断でしょう。
確かに、露髄することは、感染のリスクが増え、歯髄を保存できるかは”歯科医師の技術に左右される”側面があります。

当院では、「露髄することは、歯髄を直接マイクロスコープで見ることのできる大きなメリットである」と考えています。即、根管治療という診断とはなりません。
直接歯髄をマイクロスコープで観察し診査することで、歯髄を残せるか否かの判断することが可能となります。

当院では、ラバーダムを装着、マイクロスコープ強拡大視野下において、MTAを使用したうえで、神経を残す治療を行います。

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―宮崎歯科医院について― 舩井(船井)幸雄先生の著書「退散せよ似非コンサルタント」(52頁の超プロの5条件で紹介される)や 私の知った良い歯科医師(歯医者)、信頼できる歯医者・名医として紹介され、インプラントかみあわせ(顎関節症)治療で多くの患者さまを拝見する歯科医院です。関東 東京都内、内幸町、虎ノ門、新橋、霞ヶ関、神谷町、港区、千代田区だけでなく関東近県、全国から患者さまが来院されるため、ご来院の際はお電話・メールにてご予約いただけますようお願い致します。インプラントかみあわせだけでなく、マイクロスコープCT撮影ラバーダム防湿を駆使した歯の神経を残す取らない治療最先端根管治療ホワイトニング審美歯科メタルフリー予防歯科・親知らずの抜歯・歯周病治療・一般むし歯治療など、痛くない麻酔、痛くない治療で行っております、安心してご通院頂けます。セカンドオピニオンやご相談、メール相談も多数頂いておりますのでお気軽にご相談ください。