歯の神経を抜かない・残す

ドックベストセメント むし歯を取り残すとは?

宮﨑歯科医院 Youtubeチャンネルドックベストセメント治療後の当院での対処治療に関する動画をyoutubeチャンネルに配信させて頂きました。
その動画へ、以下のようなご質問を頂きました。

「敢えてむし歯を残すドックベストセメント治療でむし歯が取り残してあることは、当たり前の事ではないでしょうか?」とのこと。

当院ではドックベストセメント治療や敢えてむし歯を残す治療を行っていないため、その真偽や批判、評価は致しかねますが、当院でのむし歯治療の基準について、回答させて頂きました。ご参考頂ければ幸いです。

『かじった程度の知識なので間違いでしたら申し訳ないのですが、ドックベストセメントの治療というのは、虫歯を取り切ると神経に影響があるのであえて虫歯を残してドックベストセメントを埋める治療ではないんでしょうか?であれば 虫歯が残っているというのはごく当たり前の結論のように感じるのですが。。。』

大変興味深いご質問をありがとうございます。
長文とはなりますが、回答させて頂きます。
よろしくお願い致します!

「むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症。その細菌を取り除くのがむし歯治療のはずなのに、“むし歯を取りきると神経に影響がでる?”として“むし歯を敢えて残して”治療する・・・正しい情報が得られづらい患者様にとっては、非常に悩ましく、疑問に思わざる得ないことでしょう。

当院では、むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症であり、その細菌を徹底的に取り除けば、たとえ露髄したとして治ることを多くの症例で拝見しております。

また、他院で神経を残す治療を行ったにも関わらず、「しみる、痛む、違和感がある」といった症状を抱え当院を受診され、ラバーダムとマイクロスコープを活用して、前医が“意図的?”に取り残した・取らずに置いておいた「むし歯」を取り除くことで、「しみる、痛む、違和感」といった症状が改善する症例を大変多く拝見しております。

では、なぜドックベストセメントはあえてむし歯を取り残し、当院ではそれをしないのか?根拠は2つです。

① リクッチ先生の見解
1965年に発表されたKakehashiらの研究


① リクッチ先生の見解

イタリア開業の歯内療法の世界的権威であるDomenico Ricucci(リクッチ)先生は、最新の歯科文献で次のように言っています。これは以前発刊されている「リクッチのエンドドンとロジー」にも記載されている内容です。

「感染(=むし歯)の原因は、細菌によるものなので、我々(=歯科医師)は、もっと細菌学や生物学を勉強すべきだと思います。① 細菌を取り除くことで、歯髄(=歯の神経)は健全になる、あるいは健全に保つことができることは周知の事実ですので、細菌がまず、どこに存在するかを特定することが重要です。ただ、②一部の細菌が存在しても組織は免疫により健全な状態を維持すること可能ですので、コロニー化する前に処置することが求められます」

のように、「細菌を取り除くことで、歯髄(歯の神経)は健全になる」と明言しています。また、②では、細菌を取り除かなくても、ヒトの免疫で抑え込み、健全な状態を維持することが出来るとも言っています。

を期待して、細菌を一時的に取り残し、神経を露出させずに(=露髄させずに)、薬剤で細菌感染を減弱させようとする方法(=これを間接覆髄法といいます)のうちのひとつが、「ドックベストセメント」でしょう。

間接覆髄法 直接覆髄法 部分断髄法 根管治療 のむし歯の進行度合いを図で説明

世界的権威のリクッチ先生は、ドックベストセメントのような、間接覆髄法を、以下のように説明しています、(簡単に書きます、原文はその後に)

「一般的に間接覆髄法(ドックベストセメントのような治療)とは、むし歯が神経に達していると想定される症例において、むし歯を全部と削り取らず、その後に神経周囲に硬い組織が形成されてから、再度むし歯を削り取る治療である」

加えて、

「このようにインレーやクラウンなどの人工歯の下に“むし歯“を永久的に残すという考えは、間違いであると私は考えます。」としています。

以下原文です。
(「一般的に間接覆髄という用語は、もともと露髄が想定される齲蝕病巣(=むし歯)において、感染象牙質の完全な切削を行わず(=むし歯を全部、削り取らず)、その後、第3象牙質が形成された頃にリエントリーを行い、残存している感染象牙質を除去する方法を表すのに使用されてきました。しかしながら、リエントリーを推奨しない者も同様に存在しました。このように修復物の下に感染象牙質(=むし歯)を永久的に残すという考えは間違いであると私は考えます。」)

しかし、Masslerは、「齲蝕病巣表層部(=むし歯の表層)には細菌感染があるが、その下層の象牙質は軟化しているものの、感染はなく、細菌は存在しない」。また総山らは、この見解を支持し、「齲蝕(=むし歯)が象牙質に達している場合、軟化(=むし歯により溶かされている部分)は深く進行して象牙質の変色をともなうが、細菌侵入は最表層に限局している」と論文で報告しています。

歯の神経(歯髄)を残す・取らない・根管治療しない 東京都内内幸町西新橋虎ノ門霞ヶ関神谷町日比谷有楽町の歯科歯医者 マイクロスコープが必要

つまり、むし歯の表層のみに細菌感染があるため、その表層のみを削り取れば良いとする考え方です。

しかし、リクッチ先生は、「露髄(=むし歯が歯の神経に達して歯の神経が露出すること)を伴わない重度齲蝕(=むし歯)の象牙質の大半に細菌で満たされた象牙細管が見られます。つまり、露髄した時のみ細菌が歯髄に侵入するのではなく、象牙細管経由で細菌は歯髄に侵入することが分かります。」と自身の臨床で得られた歯の病理組織切片で説明しています。

つまり、

① むし歯は細菌の感染症であり、細菌を取り除けば治ること。
② むし歯は表層だけ削ってもダメ。歯の2層目の象牙質内に残っていること。

この2つを科学的根拠に基づき証明しています。
むし歯は徹底的に削り取らないと治らない、取り残してはいけないということでしょう。

歯科の文献での質問に、
「リクッチ先生は感染を残すような間接覆髄は行わないのですか?」に対して、
「そうですね、今は行いません」としています。

「むし歯を意図的に取り残し、病状が安定してから再度むし歯を削り取る方法」つまり、「間接覆髄法」は、以前より為されている治療です。これに間違いはないでしょう。

しかし、意図的に取り残したうえで、インレーやクラウンをかぶせてしまう方法は、自身の免疫で抑え込める範囲内なのであれば問題は生じませんが、そこに科学的根拠は薄いと感じざる得ません。

① 上記のリクッチ先生の根拠。
1965年に発表されたKakehashiらの研究による「むし歯は細菌の感染症である」こと。https://miyazaki-dentalclinic.com/21898

この2つを根拠に、当院では「むし歯を取り残す」間接覆髄法は推奨せず、徹底的に削り取り、「歯に接着性があり、高アルカリ性で抗菌作用のあるMTA」を覆髄材として使用しています。

昔から日本では、「露髄を避けることが歯髄を守る最大の防御」と考える風潮があります。

露髄とは、むし歯が歯の神経に達して、削り取ることで神経が露出することを云います。

これは、「ラバーダムを装着しないで深いむし歯治療をすると、感染し、その後、痛みがでる」ことから、露髄を避ける傾向にあるようです。

ならばラバーダムをして治療に臨めばいいのですが、そのような教育の徹底が為されていないのが現状です。また日本保険医療制度は世界一安価で優れた医療制度です。しかしその制度にもルールがあり、ラバーダムを装着して治療することへの報酬は在りません。これもラバーダムを装着しない理由といえるでしょう。

ここで今一度頂きましたご質問を確認してみましょう。

『かじった程度の知識なので間違いでしたら申し訳ないのですが、ドックベストセメントの治療というのは、虫歯を取り切ると神経に影響があるのであえて虫歯を残してドックベストセメントを埋める治療ではないんでしょうか?であれば 虫歯が残っているというのはごく当たり前の結論のように感じるのですが。。。』

ドックベストセメント治療では「むし歯を敢えて意図的に残している」のかもしれません。

ドックベストセメント治療で歯当たり前のことであり、そこを指摘しても意味がないのかもしれません。そこには独自の理論があると思います。

でも、上記をお読みいただい上で、「取り残す治療」を受けたいでしょうか?

また、「虫歯を取り切ると神経に影響がある」のは“ラバーダムをしないでの治療”であることがお分かりいただけたかと思います。むし歯を取り残すことの方がリスクです。

上記でご説明させて頂いた治療・当院の治療方針は、先日の国際歯科学会でのリクッチ先生の見解と一致したものです。現代の歯科治療の潮流であり、スタンダードになりつつあるものではないかと考えております。

そうすると、「むし歯を残しての治療」とは何なのか?肉眼で行っていた昔ながらの治療ではないのか?と疑問に感じざる得ません。

「むし歯を敢えて残しておきました」との歯科医から説明があったとしたら、「えっ?」て思いますよね?(笑)そんな治療を受けたいとは患者様も思わないでしょう。私は嫌ですが(笑)

ドックベストセメントの治療には独自の理論があるかと思います。
私は存じ上げておりません。そのため、この回答はドックベストセメントを否定するものでも評価するものでもありません。ただ、「むし歯を取り残すのが当たり前の治療」という見解には大きな疑問を感じております。

大変意義の在るご質問をありがとうございました。

宮﨑歯科医院 Youtubeチャンネル

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歯の神経を残す治療 動画

本動画では、上顎第1大臼歯、「歯の神経に近い・深いむし歯」の治療の様子をご覧いただけます。

治療法は、歯の神経を出来るだけ残す治療「マイクロスコープとラバーダムを活用したMTA直接覆髄法」です。

従来の肉眼による治療とは一線を画した治療法となります。

「歯の神経をとらなくてはいけないと言われた」
「根管治療(根幹治療)が必要だと診断された」
「できるだけ歯を削りたくない」
「歯の神経を残したい」
「マイクロスコープの治療って?どんな治療?」
「ラバーダム??必要なの?」

こんなご質問・ご希望・ご心配をお持ちの方はぜひご参考までに動画をご覧ください。

タイムスケジュールです 歯の神経を残す抜かない治療の動画

宮﨑歯科医院 Youtubeチャンネル本動画のタイムスケジュールです。ぜひご活用ください。

Youtubeチャンネルのコメント欄にもタイムスケジュールをのせてあります。そちらの時間をクリックして頂く、簡単に、その時間から視聴することが可能です。そちらもぜひご活用ください。
https://www.youtube.com/watch?v=NPDqWNK8pW0&t=634s

歯の神経を残す治療 術前のCTとレントゲンの比較

当院では深いむし歯治療の際、患者様にあらかじめご説明させて頂き、CT診査を行います。CTを撮影することで、どこにむし歯があるのか?を明確にし、できるだけ削らない治療を心掛けています。

ラバーダムとは 

むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症です。歯の神経に近い深いむし歯治療では、治療中に治療する歯に唾液が接触すると、治癒を阻害するばかりでなく、再感染の機会を与えかねません。

開腹手術をするのに、野原で手術をする人はいないでしょう。滅菌管理された手術室で行うはずです。ラバーダムとは、そのような環境を口内に創り上げる治療法です。

マイクロスコープについて

また、「むし歯治療にマイクロスコープは要らない」なんていう歯科医の先生もいるそうです。1cmにも満たない歯の内部の感染を削り取るむし歯治療。肉眼で治療してもらいたいですか?マイクロスコープで治療してもらいたいですか?
歯科医の先生のお人柄、知識・技術・経験が同じならばどうでしょう?

マイクロスコープ なにがいいのか?肉眼治療との比較 ルーペとの比較

マイクロスコープを使用することで、従来の肉眼による治療ではできなかったことが出来るようになっています。ぜひ活用して頂きたい症例は、深いむし歯や歯の神経に達しているむし歯症例です。

むし歯とかみあわせの関係 症状について

むし歯でお困りの患者様は。歯に感じる・口内に感じる違和感、痛みをすべてむし歯が原因である!と考えがちです。口内の病気はむし歯、歯周病、そしてかみあわせです。このどれが原因なのかをわからずに治療に臨んでも、症状は改善しないばかりか、悪化します。深いむし歯治療では、その点に関する適切な診査・診断が求められます。

健康な 健全な 正常な 歯の神経 歯髄とは

むし歯をキレイに取り去った状態です。
健全な歯の神経はこのような形態をしています。実際に歯の神経の病状を目で見て診断するには「マイクロスコープ」が必要不可欠といえるでしょう。

MTA 歯の神経を残す 直接覆髄法

歯の神経を残すには、ラバーダム・マイクロスコープ、そしてMTAが必要不可欠です。当院では多くの症例で応用し、良好な結果が得られています。

 

 

 

 

当院で神経を残す治療をしたが歯髄壊死。根管治療となった症例

宮﨑歯科医院 Youtubeチャンネル上動画は、当院で「歯の神経を残す治療」行い、その3カ月後に歯の神経が死んでしまい(=歯髄壊死)、根管治療となった症例の、「神経を残す治療の様子」と「根管治療の様子」についてです。

本動画のタイムスケジュールです。ご活用ください。

歯医者 神経が死んでしまった症例 歯の神経を残す治療とマイクロスコープラバーダム根管治療の実際の様子 動画で解説 タイムスケジュール 1 歯医者 神経が死んでしまった症例 歯の神経を残す治療とマイクロスコープラバーダム根管治療の実際の様子 動画で解説 タイムスケジュール 2

残念ではありますが、当院で神経を残せなかった症例の一つを供覧させて頂きます。ぜひご参考いただければ幸いです。

本動画をご覧いただくことで次の事が分かるようになります。

・歯の神経を残す治療とは どんな治療なのか?その実際の様子。
・歯の神経が死ぬと、どんな症状となるのか?
・MTAによる部分断髄法
・マイクロスコープとラバーダムを活用した治療
・マイクロスコープを活用した根管治療
・根管治療とはどんな治療?その治療の実際の様子
・無痛麻酔
・治療後はどんな症状となるのか?

歯医者 神経が死んでしまった症例 歯の神経を残す治療とマイクロスコープラバーダム根管治療の実際の様子 動画で解説 歯髄 神経

歯髄壊死となる前に行った「歯の神経を残す治療」の際の歯の神経の状態です。

むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症です。歯に感染しながら歯を溶かし、その感染を拡げていくのがむし歯です。

歯の神経に感染することで神経は炎症を起こし、徐々に壊死していきます。
病状の進行状態により、治療法は異なります。以下の表のリンクをご参照頂けると、現在感じている症状から必要な治療法は何か?をチェックすることが可能です。ぜひご参考ください。

神経を残せるか否か 根管治療は必要か その症状から診断名と治療法をチェック

歯医者 神経が死んでしまった症例 歯の神経を残す治療とマイクロスコープラバーダム根管治療の実際の様子 動画で解説 歯髄 神経 にMTA歯の神経を残せるか否か?は、上の表に基づき術前に問診しつつ、実際の治療の際に、歯の神経を直接診て診断します。

ポイントは、
・歯の神経が壊れていない
・血流が認められる
・毛細血管が認められる
・出血部位の精査
・出血時間の精査
などとなります。本症例では右写真の4点において、問題があったのかもしれません。
患者様も噛んだ時の違和感を訴えていらっしゃいましたが、「かみしめ」や「くいしばり」の既往もあり、症状にフィルターがかけられてしまい分かりづらかったのかもしれません。

本症例は、
① 出血部位が神経本体からではなく、根尖からだったかもしれない
② 血流量がやや不足
③ 神経の形態に崩れがあり、根管からはがれているようにも見える
④ 毛細血管が明確に見えていない
この4点において歯の神経はすでに死にはじめていたのかもしれません。
しかし、患者様は可能であれば、歯の神経を残したいとのご希望を胸に当院を受診されていました。そのご希望を汲み取りつつ、後に神経をとる根管治療が必要となる可能性をご説明させて頂き「挑戦」させていただいたのが本症例となります。

歯医者 神経が死んでしまった症例 歯の神経を残す治療とマイクロスコープラバーダム根管治療の実際の様子 動画で解説 歯髄壊死の状態

3カ月後の本症例の根管治療の様子です。歯の神経は死んでおり、神経は崩壊していました。

歯医者 神経が死んでしまった症例 歯の神経を残す治療とマイクロスコープラバーダム根管治療の実際の様子 動画で解説 従来の根管治療 水酸カルシウム本動画では、ラバーダムとマイクロスコープを活用した根管治療の様子、その手順を見て頂くことが出来ます。

ニッケルチタン製ファイルはなぜ必要となるのか?
根管貼薬剤としてホルムアルデヒド製剤をなぜ使用しないのか?
保険と保険外治療の違いは?

様々な疑問についてお応えできる内容となっております。ぜひご覧ください。

歯医者 神経が死んでしまった症例 歯の神経を残す治療とマイクロスコープラバーダム根管治療の実際の様子 動画で解説 従来の根管治療 ニッケルチタン製ファイル

また治療後の患者様へのご説明についても供覧させて頂いております。
当院では治療前、後だけでなく、治療中もマイクロスコープの動画で記録をして。治療後の患者様へのご説明に役立てております。

歯医者 神経が死んでしまった症例 歯の神経を残す治療とマイクロスコープラバーダム根管治療の実際の様子 動画で解説 従来の根管治療 ニッケルチタン製ファイル

一生に一度の歯科治療 やり直しのない歯科治療をスタッフ全員で目指す 良い歯科医院 信頼できる歯科医院を目指す スタッフのため 患者様のため を目標に!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

むし歯の取り残し

宮﨑歯科医院 Youtubeチャンネル当院のYoutubeチャンネルの動画にコメントを頂きました。

内容は。「むし歯の取り残し」についてです。

その内容に回答させて頂いております。
ぜひご参考ください。

 

《 上動画へのご感想 》
子供の頃、一度治療した歯はもうずっと大丈夫だと思っていました。再発、やり直し治療など考えられませんでした。虫歯の取り残しがある何て信じがたい事でした。
《 当院の回答 》

いつもコメントありがとうございます!

そうですね、私は親が歯科医ではなかったので、私もそう思っていました。

私が歯科医を目指し、歯科医となってから約30年ほど経過します。

その間に、歯科医学、歯科医療機器共に昔では想像すらできないほど進化しました。

1980年代は根管治療という治療法も日本の歯科界ではあまり浸透していなかったようです。深いむし歯=抜歯だったそうです。

いまでは拡大鏡ルーペやマイクロスコープがありますが(未だ普及率は数パーセント)、以前は(現在でも?」肉眼で一生懸命みてむし歯治療をしていました。

それが当たり前であり、肉眼では見えないので、むし歯が残っているかどうか?すら分からない状況でした。

そのため、やり直しの治療が多かったのもしょうがなかったのかもしれません。

電話が携帯電話に、そしてスマホに、と進化することで「可能となる」ことがあるように、歯科医療も進化することで、「以前にできなかった、知ることすらできなかった」ことが出来るようになってきています。

とても有難いことではありますが、過去を振り返れば、残念ですね。

でも、その過去があったからこそ、現在の歯科医療の進歩があるのでしょう。

ぜひ皆さんにはその進歩を活用していただければと思っております。

でも、あと30年もすれば、「あんな使いづらい全然見えないマイクロスコープなんて使って治療していたの??」と次世代の歯科医師に笑われることになるのかもしれませんが(笑)

今に全力投球することが、今の問題を一番改善できる術ですね。

日々精進です。

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歯の神経を残す治療の実際の術式 マイクロスコープで解説

歯科治療は3つの問題を解決すること。
非常にシンプルです。

① むし歯
② 歯周病
かみあわせ

この3つの問題のうち、①と②は唾液中に存在する細菌の感染症であることが分かっています。治療内容も非常にシンプルです。

1.感染を取り除くこと(原因を除去する)
2.再度感染させないようにすること(感染しづらいように口内環境を改善する)

むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症ですこの非常にシンプルなことを徹底して行う先に、「やり直しのない歯科治療」が待っています。

むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症です。

細菌感染、つまり、むし歯を徹底的に削り取り、その後は細菌感染しづらいように、精密に隙間のない「補綴(ほてつ=人工歯のこと、インレーやクラウン)」をすれば治ります。

このの作業をするために、これまでは歯科医師が経験と知識をもとに、「肉眼」で治療に挑んできました。メールでご相談、セカンドオピニオン お気軽にご相談下さい

しかし敵は極小の見えない細菌です。限界があります。

取り残しがあっても気づくこともできません。
治ったように感ずるのは、大半のむし歯を取り去ることで、「細菌数」が激減することと、また細菌感染しづらいように、人工歯で封鎖していたためでしょう。

細菌数が激減すれば、ヒトのもつ「免疫機能」でその細菌の感染力、拡大力を抑えることもできるでしょう。

しかし、残っている細菌は、空気のない環境下でその感染力を高めます。
しばらくすれば、むし歯が再発し、再治療となってしまいます。

現在、歯科医療機器は日進月歩で進化しています。
その中で、ひときわ目立つのが、インプラントCT、そしてマイクロスコープです。

上動画では、そのマイクロスコープとラバーダムを活用した「徹底的にむし歯を取り去る治療の実際の様子」について、マイクロスコープの動画画像で15分程度、簡単に分かりやすく解説しています(歯科医師の先生方もご覧になっていることから、専門用語となっている箇所もあるかもしれません。ごめんなさい!)

治療内容は、他院で神経を取る・抜く治療=根管治療が必要と診断された患者様の歯を、ラバーダムを装着して、神経を取らずに残す治療です。MTA直接覆髄法といいます。

「歯の神経を残したい」
「歯を出来るだけ削りたくない」
「やり直しのない治療はないか?」
「マイクロスコープの治療ってどんな治療?」

こんなご心配や疑問をでお困りの患者様はぜひご参考ください。

宮﨑歯科医院 Youtubeチャンネル

 

 

 

 

 

覆髄・断髄の基準とは?《歯の神経は残せるのか?》

当院のYoutubeチャンネルへのご質問 》

宮﨑歯科医院 Youtubeチャンネル「先生の動画を何度も見て勉強させていただいています。マイクロ診療の必要性を改めて実感し、この度、開業と併せて購入予定です。いつか先生のように高度医療を患者さんに提供できるよう頑張りたいと思っています。質問なのですが、お恥ずかしながら露髄した際は術後疼痛を懸念して麻抜即根しているのですが、断髄や覆髄の診断基準はどういったところでしょうか?ご教授いただけると幸いです。」

当院のYoutubeチャンネルの上動画に、歯科医師の先生よりご質問を頂きました。

以下にその回答について供覧させていただきます。

「歯の神経を残せるか否か?」「根管治療は必要か?」といったご質問を患者様より多数いただきます。そういったご質問にお応え出来る回答となっております。

歯科医師の先生への回答であるため、少々専門用語もありますが、ご理解いただける内容となっております。ぜひご参考ください。

《 当院の回答 》

コメントありがとうございます。

ご開業、おめでとうございます!準備が大変でしょう!私も昨年移転開業の年でしたので、診療しながら新医院の立ち上げ、旧医院の後始末、非常に苦労しました。ぜひ頑張ってください!またご開業に合わせてのマイクロスコープの導入、素晴らしいですね!患者様も喜ばれることと思います!

ご質問頂いた内容に回答させて頂きます。よろしくお願い致します。

露髄した際は術後疼痛を懸念して麻抜即根しているのですが、断髄や覆髄の診断基準はどういったところでしょうか?」
(※露髄=むし歯治療中、むし歯を削り取ることで、歯の神経に達し、露出すること)

断髄覆髄の診断基準を語る前に、「なぜ術後に痛みが生じるのか?」または「なぜむし歯が痛むのか?」を明確にする必要があるでしょう。

(※ 断髄=感染した歯の神経の一部を取り去ること、覆髄=露出した神経を薬剤で保護すること)

痛みの原因は、歯を削ったことによるものではなく、「細菌の感染」です。

細菌が感染していることにより、歯に炎症反応が起こり、血液が供給され様々な反応が起こる。それが痛みや違和感、しみるといった症状として認識されます。

たとえば、ラバーダムを装着していない状態で、むし歯の治療中に露髄したとしましょう。その状態でCRやセメントで覆髄し、後日、インレーを装着します。いわゆる保険治療の通常の流れでしょう。
(※ CR=コンポジットレジン樹脂、歯の色をした詰め物)

このような症例で、後日、「しみる」「少し痛む」「違和感がある」といった症例が散見されます。当院にはこのような症状を訴えて、多くの患者様が来院され、そのやり直し治療をさせて頂いておりますが、ラバーダムを装着して、インレーを取り除き、マイクロスコープで覆髄部を観察すると、ほぼ間違いなく「むし歯の取り残し」が認められます。

当院では、これに対して、齲蝕検知液でむし歯を染色し、むし歯を残さず削り取り、たとえ「露髄・断髄」したとして徹底的に取り除きます。その後は、MTAにて覆髄し、コンポジットレジンで周囲を修復します。このように処置すると、後日、患者様には「しみる」「違和感」「痛む」といった症状は嘘のようになくなります。

補綴後、しみる、痛む、違和感といった症状が残っている症例の共通点として、

・肉眼で治療していること
・ラバーダムを使用していないこと

この2つが挙げられます。

肉眼では、齲蝕検知液による微かな染色部位が見えないのでしょう。

また、ラバーダムを装着しないと、術中の感染予防が不適切であること、またMTAなどの覆髄後のコンポジットレジンの重合が不十分(CRは水のある環境下では十分な重合は得られません)となり、後日、未重合の部位より感染するのでしょう。
(※MTA =https://miyazaki-dentalclinic.com/22195)

Kakehashiの論文からも、むし歯は感染症であることは1970年代より明白です。https://miyazaki-dentalclinic.com/21898

むし歯は細菌の感染を取り除けば、削り取れば治ります。

歯の神経(歯髄)を残す・取らない・根管治療しない 東京都内内幸町西新橋虎ノ門霞ヶ関神谷町日比谷有楽町の歯科歯医者 マイクロスコープが必要

つまり、露髄したとしても、そこに感染がなければ痛みはおさまります。

細菌感染が残存しているから、生体はそこに血液を流し、感染を取り除こうとするのです。その免疫反応により、「痛み」「しみる」「違和感」が生じるのです。

そのため、当院では、神経に至るような・露髄しそうなむし歯治療の際、その旨を患者様にレントゲンでご説明し、あらかじめCTを撮影させていただき、病状をご説明させて頂いております。

ct 根管治療 神経を残す治療レントゲンでは3次元を2次元に落とし込むため像が重なり、概略は説明できますが、明確な診断は困難です。CTであれば像が重なることがないため、むし歯がどの程度進行しているか、明確に患者様にみて頂くことが可能です(メタルが入っている場合は取り除いてから撮影しています)。

肉眼での治療において、治療中に露髄した場合は、麻酔抜髄しての即根充が最善の治療法であり、先生のご選択されている方法は患者様にとって最高の治療法です。

もし今後、先生が深いむし歯治療に望まれる際は、患者様に「歯の神経の大切さ」をご説明して下さい。その上で、レントゲンやCTを撮影させて頂き、ラバーダムを付けて治療に望まれてください。多少の費用が掛かろうとも、患者様は必ず喜ばれることでしょう。そんなに難しいことではありませんので。

ラバーダムさえ装着してしまえば、術中の感染はあり得ません。あとは今ある感染を取り除くだけです。できればマイクロスコープがあったほうが良いですが、なければ高倍率の拡大鏡ルーペで治療に臨まれてください(8倍以上は必要となるでしょう)。

拡大鏡ルーペでも十分に見えるとおっしゃる歯科医の先生もいらっしゃいます。

マイクロスコープは光源と視線が一致していること、また視野が固定されていることで、ルーペより明確に術野を確保できます。(ルーペは術者の頭部の揺れが視野に影響を与えますが、マイクロスコープではそれがありません。たとえるならば、「揺れているテレビ」と「揺れていないテレビ」を見て、どちらが見やすいか?といったところでしょうか)

このように、まずむし歯を徹底的に取り除ける環境(マイクロスコープとラバーダム)が整った上で、『断髄や覆髄の診断基準は?』ということになります。

神経を残せるか否か?の判断基準はこちらのリンクをご参照ください。
分かりやすく説明させて頂いております。
https://miyazaki-dentalclinic.com/24628

「術前の問診と患者様の症状」で、神経を残せるか否か?を上記のリンクの表と照らし合わせると術前にある程度推断することが可能です。

神経を残せるか否か 根管治療は必要か その症状から診断名と治療法をチェック

細菌の感染が拡大し、
①「不可逆性歯髄炎」「歯髄壊死」の場合は根管治療が必要であり、
② それ以外、たとえむし歯が深くても、たとえ露髄しても、たとえ一部神経を取り去る断髄をしたとしても根管治療は必要ないということになります。

①は根管治療が必要であり、細菌の感染を取り除くには適切な治療です。
②の症例は神経を残すべく治療に臨む価値の在る症例といえるでしょう。

むし歯の深さとその治療法について 従来の肉眼による治療法とマイクロスコープによる治療法の違いとは 深いむし歯 神経に達しているむし歯でも歯の神経は残せる

簡単な判断基準でかなり信頼性のあるチェック項目として以下のものが挙げられます。

1. これまで鎮痛剤を服用するほどの痛みがあったか?鎮痛剤を服用したか否か?
2. 噛むと痛むか?

https://miyazaki-dentalclinic.com/wp/wp-content/uploads/24ebca050ef1f770719a93695d608256.jpg

むし歯が神経に達すると、可逆性歯髄炎となりますが、これはむし歯を取り去ることで容易に健全な歯髄に戻ります。神経を取る必要はありません。この時の痛みは一過性で、痛み止めを服用するほどのものではありません(上記の②)。

感染が徐々に進行し、歯髄炎が治まらない状態(不可逆性の歯髄炎)となると、拍動性のズキズキとした痛みとともに、その炎症の拡がりにより、咬合痛(噛んだ時の痛み)も生じるようになります(上記の①)。

症状から診断する神経を残せるか否か?について
https://miyazaki-dentalclinic.com/22012

細菌感染は徐々に進行し、歯髄炎の範囲も徐々に進行します。

マイクロスコープ 歯の神経を残す治療 根管治療しない 出来るだけ残す 抜かない その根拠 治療法 1

複数の根管(大臼歯など)であれば、むし歯に近い根管は歯髄壊死し、他の根管は生きているということあります。大臼歯で根尖病変があるのに冷たいものがしみる?というのはまさにコレです。

「不可逆性の歯髄炎」では痛みが強く、鎮痛剤が必要となります。
これをやり過ごすと、歯の神経が「歯髄壊死」となり、痛みは消失します。
神経が死んでいるため、血液供給がなくなることがその理由です。

しかしそれを放置すると、歯周組織へと炎症は波及し、歯ぐきが腫れるなどの痛みが再度生じます。咬合痛や違和感もあるでしょう。

そのため、上記の1.2.の症状の既往歴があるか否か?が神経を残せるか否かの簡単な診断基準となるのです。つまり「覆髄の診断基準」となります。

断髄の診断基準は、上記の「不可逆性歯髄炎」「歯髄壊死」以外であれば断髄可能です。

ラバーダムとマイクロスコープを活用して、齲蝕検知液でむし歯を染色し、変色部分も含めてむし歯を削り取ります。露髄し、もし一部神経が壊死しているようであれば、壊死部位を取り除きます。いったん出血しますが、健全な神経であれば出血は10分以内に治まります。

むし歯を取り除いたにも関わらず、歯髄壊死部を取り除いたにも関わらず、10分以上出血している、出血部位が歯髄本体からではなく、歯髄と根管壁との境目から(つまり、根尖からの出血が疑われる=根尖性歯周炎が疑われる)の場合は、根管治療が感染の拡大が広範囲であると判断し、根管治療に臨みます。
https://miyazaki-dentalclinic.com/22012

「齲蝕検知液・むし歯をどこまで削るのか?」について
https://miyazaki-dentalclinic.com/22122

歯の神経を残す治療について
https://miyazaki-dentalclinic.com/21762

歯の神経を残す治療や根管治療に関するご質問への回答
https://miyazaki-dentalclinic.com/22012

根管治療について
https://miyazaki-dentalclinic.com/14599

的を得た回答とならず、長文になってしまってすみません。
この回答が、先生のご参考になれば幸いです。
コメントありがとうございました!
ご開業おめでとうございます!頑張って下さい!

メール相談 歯科歯医者 かみあわせ 根管治療 神経を残す治療 マイクロスコープ

 

 

 

セラミックインレー 温かいものがしみる 神経取る?

《ご相談内容》

左下一番奥の歯、銀歯のインレーから10年経過して2次カリエスになりました、地元の歯科で治療後、セラミックインレーを装着して終了。その後、温かいものを飲食すると神経にしみて痛いです。地元の歯科は神経を取りたいとのことです。私は、神経を取って20年後に抜歯したくありません。良いアドバイスをお願いします。

はじめまして。宮崎歯科医院 宮崎と申します。どうぞよろしくお願い致します。
回答させて頂きます。よろしくお願い致します。
実際に拝見させて頂いていないため、適切な回答とならない場合もございます。
あらかじめご理解頂いた上でお読みくださいます様お願い致します。

セラミックインレーを装着して、しばらくは、多少染みることもございます。
また、「かみしめ」「はぎしり」などが強い方は、かみあわせを調整することで、その症状が軽減する場合もございます。

まずは「かみあわせ」について、御担当いただいている先生にご相談していただくことをおすすめ致します。その上で、現在感じている症状が、今よりも軽減していくようであれば、経過をみてもいいのかもしれません。

いずれにしても、御担当頂いた先生が病状を一番把握されていることと推察致します。よろしくお願い致します。

「温かいものを飲食すると神経にしみて痛い」
「神経を取って20年後に抜歯したくありません」

当院には、同様の悩みを抱え、何とか神経を残せないものかとのご希望を胸に多くの患者様が来院されます。

その際に、患者様の症状をお伺いし、現在の病状はどのくらい進行しているものなのか?を推断し、治療前に患者様にご説明させて頂いた上で治療に臨んでいます。

その際に使用しているのが以下のリンクの表となります。
https://miyazaki-dentalclinic.com/24628

神経を残せるか否か 根管治療は必要か その症状から診断名と治療法をチェック

このリンクの「神経を残せるか否か?現在の症状でチェック」の表をご参照ください。

表は、横軸に、左側から「むし歯の大きさ」(下に行くに従い、むし歯が深く進行していることを示しています)、「その時に感じる症状」、「その時の神経の状態(炎症が治まるのか?神経の生死は?)」、「それに対する治療法」という記載となっています。

現在通院中の先生のご説明より、「むし歯の大きさ」が推測できるかと思います。
また、現在感じている症状と表を照らし合わせて頂けると、「現在の歯の神経の状態・病状」が推測できるでしょう。それにより、必要な治療法を見つけて頂けるかと思います。

むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症ですむし歯は、唾液中に存在する細菌の感染症です。
https://miyazaki-dentalclinic.com/21898

感染を取りきらなければ、病状は悪化するばかりです。

まずはご自身の症状から現在の病状を推測してみていただければ幸いです。
https://miyazaki-dentalclinic.com/22012

その上で、ご自身にとって適切な治療法を御担当頂いている先生とご相談の上、ご決断いただければ幸いです。

もし、神経にまで感染が及んでおり、神経を取らざる得ない場合があったとしても、適切な根管治療を行えば、歯は永く使用できるものです。「根管治療した歯=歯が折れて抜歯」とは、必ずなるものではありません。大丈夫です。

以下に「歯の神経を残す治療」 「根管治療」に関するリンクを添付致します。

歯の神経を残す治療について
https://miyazaki-dentalclinic.com/21762

根管治療について
https://miyazaki-dentalclinic.com/14599

歯の神経をとる デメリット 神経を残す取らない抜かない方法治療法 根管治療根っこの治療 神経の治療 どんな治療?何をしているの?詳しく知りたい 動画で説明 

回答は以上となります。多くの患者様より切なるご相談を頂いております。
できる限り多くの患者様にお応えできます様、お1人様につき1通のメール回答とさせて頂いております。
さらなるご質問につきましては当院までお越しくださいます様お願い致します。

この回答が少しでもお力になれていれば幸いです。
よろしくお願い致します。宮崎

※初診の患者様へ(当院の初診の流れについて)
必ずご一読ください。
https://miyazaki-dentalclinic.com/22254

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歯の神経を抜かないで残す治療法 そのポイント?

神経を残す取らない抜かない治療法 都内港区内幸町新橋虎ノ門霞ヶ関日比谷千代田区歯科歯医者 マイクロスコープラバーダムMTAむし歯が深く、神経(歯髄)にまで達していたら、神経に近かったら、必ず「根管治療」をしなければならないのでしょうか?

必ず、歯の神経を取らなくてはいけないのでしょうか?

結論は、Noです。

むし歯は唾液中に存在する細菌が歯に感染し、歯の内部へと感染を拡げていく病気です。
その感染を取り除くのがむし歯治療です。

これまで歯科医は、肉眼と経験をもとにむし歯治療を行っていました。そのため、1cmにも満たない歯の内部のむし歯を徹底的に取り除くには限界がありました。

現在、歯科医療機器の日進月歩に伴い、治療法も変化を遂げています。

その1つがマイクロスコープの応用です。

マイクロスコープは歯科用顕微鏡で、歯を20倍まで拡大して診ることが出来る医療機器です。

マイクロスコープとラバーダム

このような先進機器を活用することで、従来できなかったことが出来るようになっているのが現在の歯科治療といえるでしょう。

その1つ、「歯の神経を残す治療」が挙げられます。

むし歯の深さとその治療法について 従来の肉眼による治療法とマイクロスコープによる治療法の違いとは 深いむし歯 神経に達しているむし歯でも歯の神経は残せる

従来の肉眼による診査では、「細菌感染の疑わしきところは、予防的に”大きく削り取る”」必要がありました。
そのため、深いむし歯や神経に達しているむし歯は、「根管治療(感染している可能性のある神経を取り去る治療)」が選択されていました。

しかし、現在では、マイクロスコープやラバーダムを活用することで、上の黄色点線枠の病状(深いむし歯、神経に達しているむし歯)の神経を残せるようになっています。

「歯の神経を残す治療」の成否を分ける3つのポイントがあります。

① 歯髄への細菌感染の有無
② 歯髄のバイタリティー
③ マイクロリーケージの有無

以下ご説明いたします。

 

① 歯髄への細菌感染の有無をどのように診査するのか?

むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症です。

歯の表層から細菌は感染し、深部へ進行します。その感染の過程で、炎症が生じ、痛みを感じるようになります。

感染→歯髄の炎症→歯髄壊死というステップで徐々に進行するのがむし歯です。

「露髄=感染=歯髄壊死=根管治療」ではありません。
この考え方は古い考え方であり、肉眼による診査を主とする診断基準といえるでしょう。

感染が深く進行し、歯髄(=神経)が壊死してしまった場合は根管治療が必要です。しかし、歯髄が炎症過程にあり、生きているのであれば、たとえ歯髄に至るむし歯であっても、感染を除去すれば治癒します。つまり根管治療は必要ありません。

細菌感染の有無は、目で診ることができません。むし歯を染め出す染色液でも不確実といえます。当院では、むし歯を染め出す染色液(齲蝕検知液)とむし歯の硬さを基準に、マイクロスコープで精査しながらむし歯を判定・削り取ります。

そのため、歯髄を直接診る(視診)することで、その判定をします。
そのためには、「マイクロスコープ」が必要です。

 

② 歯髄のバイタリティーとは何か?

感染していたとしても、歯髄の生命力が強ければ、その感染に対抗できます。若年者や歯根の未完成の歯はその生命力が高く、多少露髄しても感染していないことが多々認められるため、余命を考慮しても、歯髄の保存に努める必要があります。

私の臨床経験では、かみしめ、くいしばりの傾向が強い方は、歯の神経(=歯髄)への血液供給が乏しいように感じます。また喫煙も同様です。

血液供給の乏しい症例では、神経を残す治療の成功率が下がるようです。

 

③ マイクロリーケージの有無

マイクロリーケージとは、微少漏洩 Micro Leakageのこと。歯科における微少漏洩とは、不適切な補綴物(インレーやクラウンなどのつめもの、かぶせもの)による隙間、材料の接着性の不足などによる隙間を通して、細菌が進入してしまうことを意味します。

むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症です。
隙間が認められるようなインレーやクラウン、化学的に変質する銀合金材料では、その隙間より再感染し、治療の長期的な予後に不安が残ります。

当院では神経(歯髄)を残す治療後には、化学的にも物理的にも安定した優れた材質を有する「オールセラミックス」による修復治療を強くおススメいたします。その際は、マイクロスコープを用いて精密な治療を行います。

以上の3つのポイントに配慮した上で適切に治療に臨めば、歯の神経は高確率で残せます。

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「神経に近い深いむし歯」神経を取らずに残すには?

歯の神経を残す抜かない治療法 手順 歯の神経を出来るだけ抜かない・残す治療について、当院の治療を30分程に動画でまとめました。ぜひご視聴・ご参考ください。

右表は動画のタイムテーブルです。動画を見る際にご参考いただければ幸いです。

動画の内容は、治療前の問診からはじまり、これから受ける治療内容に関するご説明、無痛麻酔の様子、治療後に生じる可能性のある痛みなどの不快症状についての事前のご説明へとつながります。

その後、ラバーダムを装着し、神経に近い深いむし歯治療をマイクロスコープを活用して治療を行っている様子を、マイクロスコープの動画画像と施術に関わる歯科医師、歯科衛生士、歯科助手の動きをリンクさせつつ治療の様子を供覧させて頂いております。

歯医者 治療前の説明をしてくれる 詳しく

むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症であるため、当院ではラバーダムを装着して治療に臨んでいます。ラバーダムというものがどのようなものなのか?御知りにならない患者様も大変多くいらっしゃいます。本動画でどんなものであるのかをご理解頂ければ幸いです。

本症例ではむし歯は深く、神経にまで達していました。これを「露髄(ろずい)」といいます。これまでの”従来の”肉眼による治療では、露髄=根管治療、露髄=神経を取らなくてはならない と考えられていましたが、マイクロスコープやラバーダムを活用することで、歯の神経は残せるようになっています。本動画でその理解を深めて頂ければ幸いです。

歯の神経を残す 抜かない ドックベストセメント 失敗 MTA 3-mix

露髄部には覆髄材(歯の神経を保護する薬)としてMTAを使用しています。
MTAは高アルカリ性で抗菌作用を有する優れた覆髄材です。

治療後は、患者様が受けられた治療の内容を記録した動画を再生しつつ、患者様に説明している様子を見て頂けます。当院では治療前後だけでなく、治療中の様子を記録し、患者様への説明に役立てています。

歯医者 治療後の説明をしてくれる 詳しく

マイクロスコープを活用することで、歯科治療は大幅に変化しています。
この動画が、患者様にお役立ていただければ当院のしては有難い限りです。

当院ではYoutubeチャンネルを解説し、当院の治療の様子を動画で分かりやすく解説させていただいております。ぜひご登録いただき、動画をご活用いただきたいと思っております。よろしくお願い致します。

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30分ノーカット マイクロスコープ治療《歯の神経を残す》

マイクロスコープやラバーダムを活用することで、歯科治療は大きく変わっています。

従来の肉眼による治療では見えなかったものが、マイクロスコープでは診ることが出来るようになりました。

それにより、従来の治療では抜歯が治療として選択されていた歯も、マイクロスコープを活用した根管治療や歯根端切除術で歯を抜かずに残すことができるようになっています。

また、従来の肉眼による治療では判別困難であった、歯の内部深くに侵攻したむし歯をマイクロスコープで精査することで、歯の神経を取らずに、根管治療せずに、歯の神経を温存・できるだけ抜かずに残すことが可能となっています。

そのため、治療法だけでなく、その診査診断基準も大きく変わろうとしているのが現在のマイクロスコープ歯科治療といえるでしょう。

上下のスライドは、講演会にて使用した、「従来の診査(肉眼によるもの)」と「マイクロスコープを活用した診査」との違いを治療法で比較検討した表となっています。

左から右へ行くに従い、むし歯が深く進行していることを図は示しています。
それに必要な治療法が下に列記されています。「浅いむし歯(左端)」や「神経が炎症を起こしている」「神経が死んでしまっている(歯髄壊死)」(右端2つ)では、従来とマイクロスコープとの間に差はなく、同じ治療法が選択されています。

図中ほどの、「深いむし歯」「神経に達しているむし歯」の症例では、従来の治療では、根管治療が選択されていますが、マイクロスコープを活用することで、神経を残す治療が可能であることが分かります。

マイクロスコープを活用することで、この「深いむし歯」「神経に達しているむし歯」症例では、歯の神経を救えることが分かります。

むし歯の深さとその治療法について 従来の肉眼による治療法とマイクロスコープによる治療法の違いとは 深いむし歯 神経に達しているむし歯でも歯の神経は残せる

本動画は、歯の神経を残す治療の様子を通して、当院で治療の実際の様子を、ほぼノーカットで30分間お伝えしています。ぜひご参考ください。

① 治療前の説明から無痛麻酔
② ラバーダムの装着
③ 詰め物を除去してむし歯を齲蝕検知液で取り除く。
④ その後、歯の神経が露出する
⑤ 神経からの出血がない部分、つまり歯髄壊死(神経が死んでしまっている部分)部を取り除く部分断髄法を施術。
⑥ 断髄部にはMTAを貼薬
⑦ 周囲をコンポジットレジンで修復して治療終了。
⑧ その後の患者様への治療後の説明の風景

このような内容となっています。
「神経を残す治療を受けたいけど不安」
「神経を出来るだけ抜かずに残したいけど、マイクロスコープによる治療ってどんな治療難だろう?」
「当院の治療の様子、担当する先生はどんな先生なんだろう?」
こんなご不安を胸に当院を受診される患者様が非常に多くいらっしゃいます。

当院の治療の様子は動画のような感じです。
担当する院長 宮崎もこんな人間です。ぜひご参考いただき、治療の第一歩を踏み出すきっかけにして頂ければ幸いです。

また、当院にお越しいただくには遠い患者様からのご相談も多く頂きます。
全国には優しく優秀な素晴らしい歯科医師の先生方がいらっしゃいます。マイクロスコープを活用されている先生をお調べいただき、ぜひご自身の治療に生かして頂ければ幸いです。

宮﨑歯科医院 Youtubeチャンネル

当院ではYoutubeチャンネルを開設し、マイクロスコープを活用した歯科治療について多くの症例を供覧させて頂いております。歯でお悩みの患者様はぜひご参考いただければ幸いです。よろしくお願い致します!

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