月別アーカイブ: 2019年4月

上の奥歯 夜眠れないほど痛い かみあわせ 抜歯《都内港区内幸町新橋虎ノ門日比谷霞ヶ関歯科歯医者日比谷千代田》


上の奥歯に痛みがあり、夜眠れないほどの痛みとなったため、顎関節症の既往もあるため、「かみあわせ治療」を専門とする歯科医院で銀歯を外したもらった患者様。
その医院では、抜歯の可能性が50%あるとの診断を受け、なんとか歯を残せないものか?再根管治療で歯を残すことはできないか?のご希望を胸に当院を受診されました。

症状は、噛んでなくてもじんわりと痛い時があり、ときよりズキズキとしたり、噛むとその痛みが強くなることもあるとのことでした。

上動画は初回の根管治療の様子です。

右上の画像は、本症例の根管充填の状態です。
黄色矢印の先の根管治療が未治療であることが分かります。

CT画像に認められる赤矢印の根尖病変(右上の赤矢印)とみ治療部位が一致しています。

上顎大臼歯の根管治療において、この部位の根管は目視することが困難であるため、ミラーテクニックを駆使し治療に臨みます。また、この部位の根管にはMB2という4つ目の根管が隠れていることもあり、肉眼による根管治療では不十分となりがちです。本症例でも推測通りにこの部位の根管治療が不十分であることが分かりました。

前医では患歯の抜歯の可能性が50%とのご診断。何を基準に50%の抜歯?なのか疑問に残ります。前歯の治療技術ではこの歯を残すことが困難と判断したのでしょうか?さらなる疑問と残念な気持ちが沸き上がります。

当院では本症例の根管治療を3回頂き治療に臨むことをご説明させていただきました。抜歯の必要性は当然皆無です。

上2つ画像は当院の過去のブログ画像です。

本症例もこのような治療が必要となるでしょう。
当院では多くの根管治療の患者様を拝見しております。他院との違いは、以下の2つ。
・ ラバーダム装着100%
・ マイクロスコープ使用100%

 

当医院の根管治療施術例は、根管治療症例報告をご覧いただければ、お困りの患者様にはご参考になるかもしれません。

一生に一度の歯科治療、やり直しのない歯科治療を目指し日々精進です。

 

 

 

 

 

神経を残す 根管治療についてご質問(メール) (都内港区内幸町新橋虎ノ門日比谷霞ヶ関歯科歯医者日比谷千代田)

「神経を残したい」「適切な根管治療をお願いします」というご希望を頂き、当院には多く患者様がご相談、ご来院いただきます。以下のメールはそのうちの1つです。「症状と病歴の変化」「受けた治療法」のについて詳細に適切にご相談いただいております。これに対する当院の回答を以下に記載させて頂きます。病状へのご不安や適切な治療法を模索されている患者様には大変役に立つ内容ではないでしょうか。ぜひご一読いただき、ご参考くださいますようお願い致します。

ご相談内容

左奥歯にかなり以前に虫歯を治療した歯があります。昨年秋ごろから冷たいものがしみるようになり、次第に①暖かいものでもしみるようになりました。また②固いものをかむと痛みがあります。かかりつけの歯科医で金属を一旦はずし、③その下にあった神経を保護するつめものもとったところ、治療のあとは神経が見えるほど深かったとのこと。④虫歯はなかったらしく、⑤再度神経を保護する薬を2重にいれてもらい、上から白い保護材をかぶせた状態でしばらく過ごしていますが、やはり冷たいものが沁みる感じと、⑥固いものをかんだ際の痛みはあります。行きつけの歯科医に再度話したところ、金属のかぶせものをしても改善する可能性は低く(むしろ金属は熱をよく伝えるのでもっとしみるかもしれないと)痛みをなくしたいのであれば神経を抜くのもの選択肢とのことでした。いまのところ激痛というほどでもなく神経まで⑦虫歯菌が達しているわけでもない中で神経を抜くのはためらわれたので、少しかんがえますと保留しています。神経は残したいと思っており、何か良い手立てはないかと探していたところ貴院のホームページを拝見しました。

はじめまして。宮崎歯科医院 院長 宮崎と申します。どうぞよろしくお願い致します。

詳細なる内容の症状の経緯と治療内容のご説明をありがとうございます。大変よく分かりました。ご相談いただきました内容に回答させて頂きます。

実際に拝見していないことから、現在の病状に対する適切な回答とならない場合もございます。あらかじめご理解ご了承頂いた上でお読みくださいますようお願い致します。

上記ご相談頂きました本文中に①~⑦を付記いたしました。その内容について回答させていただきます。

 

①と②と⑥の「症状の変化」について

むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症です。細菌は歯の上部から下部へ、深部へと進行します。その感染の深度によって、症状が変化します。

まずは、冷たいもので沁みて、そして温かいものが沁みるようになります。
その後は血流増加時(運動、睡眠など)に痛みが増し、それにともない、噛むと違和感痛みへとつながります。

神経を残せるか否かを「症状」から診断する際の一助についてはこちらをご参照ください。https://miyazaki-dentalclinic.com/22012

「むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症であることについて」のご説明はこちらをご参照ください。
https://miyazaki-dentalclinic.com/21898
https://miyazaki-dentalclinic.com/19490

現在は冷たいものが沁みて、硬いもので痛いとのこと。症状から推断すると以下の事が考えられます。

1)細菌感染が内部に存在し、それによる炎症は歯根先端に及んでいる
2)細菌感染は前医により排除されているが、感染による歯髄の壊死の可能性がある
3)細菌感染による歯髄壊死が全体に及んでいる

これに対して行える治療法は以下の通りです。

1)⇒ラバーダムを装着。神経を残す治療を施す。
2)⇒ラバーダムを装着。部分断髄法あるいは根管治療を行う。
3)⇒ラバーダムを装着。根管治療を適切に行う。

ラバーダムについてはこちらをご参照ください。
https://www.youtube.com/watch?v=IcQuBhzcGqg&feature=youtu.be

「当院の部分断髄法の症例」についてはこちらをご参照ください。
https://miyazaki-dentalclinic.com/22909

③と⑤について

し歯は唾液中に存在する細菌の感染症であることから、深いむし歯治療や根管治療では、治療中の患歯への唾液の流入を予防すべく、「ラバーダム」の装着が必要となります。③の治療の際に、ラバーダムを装着しているか否か?はその治療の成否を決定します。

ラバーダムについてはこちらをご参照ください。
https://miyazaki-dentalclinic.com/17703

 

④と⑦について

むし歯の有無について、拡大鏡ルーペ(8倍以上)あるいはマイクロスコープを使用して診査診断されてのご判断でしたでしょうか。当院ではラバーダムを装着し、唾液が混入しない状態としたうえで、齲蝕検知液を使用してむし歯を染色し、マイクロスコープで診査した上でむし歯を徹底的に取り去ります。私は、肉眼での診査診断での困難さを身をもって痛感していることから、肉眼での治療をここ十数年しておりません。

神経を残せるか否か?マイクロスコープを用いた診断についてはこちらをご参照ください。https://miyazaki-dentalclinic.com/22037

齲蝕検知液とは?むし歯を削る基準についてはこちらをご参照ください。
https://miyazaki-dentalclinic.com/22122


むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症です。
感染を取り除けば治癒しますが、取り除かなければ、感染は拡大します。歯の神経を取ることを心配し、その決断を遅らせることで、病状が悪化してしまう患者様のご相談が多いのは残念なことです。適切な治療を選択し、適切に行えば、歯は永く使用できるようになります。

以上が当院の回答となります。
お役に立てる回答となれば幸いです。よろしくお願い致します。  (宮崎)

 

当院の初診の流れについて(ご来院ご相談される際は必ずご一読ください)
https://miyazaki-dentalclinic.com/22254

 

 

 

 

 

インプラント《新橋内幸町虎ノ門霞ヶ関の歯科》 型どり&装着 動画


歯を抜いたら、抜歯をしたあと、どんな治療が必要でしょうか?

① 入れ歯
② ブリッジ
③ 移植
インプラント

ただし、まずは本当に抜歯が必要なのか?を診査する必要があります。
根管治療は
歯根端切除は?
適切な根管治療で、その歯の寿命を延ばすことは可能です。

そして、抜歯せざる得ない場合にも注意が必要です。

抜歯で骨を失わないように
抜歯と同時にインプラント

周囲の歯槽骨を失わないような配慮が大切になります。



本症例動画は、当院で行った抜歯即時インプラント手術後のインプラント上部構造製作のための型どり、および上部構造装着の様子です。

当院は、インプラント治療などの外科手術をするための特別診療室(手術室)を設置し、日々臨床に臨んでいます。

そのため、多くのご相談をいただきますが、インプラント治療に対する不安や心配を抱いている患者様が非常に多いのが実感です。

本動画で1つでもその不安が解消されれば幸いです。

宮﨑歯科医院 Youtubeチャンネル

 

 

 

樋状根 根管治療 マイクロスコープ(都内港区内幸町新橋虎ノ門日比谷霞ヶ関歯科歯医者)


本症例は下顎第2大臼歯(下の一番奥の歯)の再根管治療についてです。

他院で根管治療を行った後に当院での治療をご希望されて来院された患者様。歯では大変ご苦労を重ねてきているご様子です。

下顎第2大臼歯の根管(歯の内部、神経のあるスペース。通常は煙突状の中空構造)形態は、60~70%の確率で「変形」が認められます。

本症例はその変形根管症例、「樋状根」「C shape canal}といいます。

上動画は当院での初回、再根管治療の実際の様子です。

ラバーダムCTマイクロスコープを用いて治療に臨んでいます。

右画像は本症例のCT断層画像です。
①から④へ、歯の上部から下部へと断層画像を見ることが出来ます。

①根管入り口は2つですが、下方にいくに従い2つは結合し、雨どいの断面のような形態(③)を呈します。

その後、歯根の先端(④)では一つのなります。

このように樋状根では根管形態が複雑であることから、その内部の感染を取り去り洗浄消毒することが困難です。

当院では、あからじめCTを撮影し、根管形態を明確に把握した上で、マイクロスコープを用いて治療に臨みます。

むし歯は唾液の中に存在する細菌の感染症です。
深いむし歯治療や根管治療では、歯の内部深くに侵攻した細菌を徹底して除去することが治療の大目的であり、取りきれなければ「治らない」か「再発」します。

この大目的を達成するためには、”適切な治療コンセプト”に基づいた上で、適切な治療環境や治療機器の準備が必要となります。

その治療環境や治療機器の準備が、
・ ラバーダム
・ CT診査
・ マイクロスコープ
・ マイクロスコープ治療に必要な各種器材
などでしょう。

 

 

 

前歯 隙間 埋める 保険 (都内港区内幸町新橋虎ノ門日比谷霞ヶ関歯科歯医者日比谷千代田)

上前歯の隙間が気になり来院された患者様。マイクロスコープで診ながらその隙間をコンポジットレジンで盛り足し治療した1症例です。
歯は一切削っていません。

上動画はその治療の様子です。

治療前後を比較していただくと、その改善具合がよく分かります。

前歯の隙間を埋める治療方法は様々です。
・矯正治療
・セラミック
・ラミネートべニア
・ダイレクトボンディング
・それらの混合

隙間を完全に埋めてしまうと、歯の幅が長くなり不自然な形態となります。そのため歯の角は丸く、少し隙間をあえて残して治しました。隙間も個性です。目立ちづらく、しかしその個性は残す。患者様にはとても喜んでいただけました。

最高ではなくても「患者様にとっての最善の治療」。
こんな治療を目標に、日々の臨床に取り組んでいます。

 

 

 

 

根管治療 親知らず マイクロスコープ(都内港区内幸町新橋虎ノ門日比谷霞ヶ関歯科歯医者)


大学病院で親知らずの抜歯を予定されている患者様。その手前の歯がズキズキと痛み、その痛みが治まらないため、他院より根管治療をご希望でご紹介・来院されました。

親知らずが横に向かって生えていると、その手前の歯との間に食物が挟まり、むし歯となってしまうことが多々あります。本症例の患者様もその一例でしょう。

むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症です。歯の内部に感染を拡大することで、その細菌を殺菌すべく、血液が患歯に集まります。そのため局所の内圧が高まり、ズキズキとした痛みとなります。ズキズキする痛みが治まらない症例では、その感染範囲が大きく、神経全体が炎症を起こしている状態です。このような症例では根管治療が適応となります。

上動画は、当院で行った初回の根管治療の様子です。

無痛麻酔を行い、ラバーダムを装着します。
その後は患歯の歯面に付着した唾液を洗浄し、歯の内部のむし歯(細菌)を除去します。
初回の治療は30分程。治療後は1~2日痛みますが、すぐに緩解します。

次回は更に根管内を洗浄消毒し、次々回で根管充填し根管治療は終了するでしょう。

本症例(下顎第2大臼歯)には3つの根管(神経)が存在します。その3つの根管内を無菌化する必要がありますが、その根管の走行は非常に複雑です。

初回の治療終了後に当院で撮影したCT画像では、3つのうちの2つが先端で湾曲・結合する変形根管でした。次回はCT解析画像をもとに、ニッケルチタンファイルを使用して治療に臨みます。

 

 

歯 神経 根っこの治療 (都内港区内幸町新橋虎ノ門日比谷霞ヶ関歯科歯医者)マイクロスコープ

「かむと痛い、なにもしなくてもズキズキ痛む」という症状を訴え当院を受診された患者様の初回の根管治療の様子です。

上動画はその治療の様子です。

当院では、通常初診の流れに従って診査を行ってから治療に臨みますが、本症例のような急性症状の状況では、すぐに治療をおこない、痛みを取り去ります。

本症例のような場合、ラバーダムを装着し治療に臨みますが、それ以上にまずは痛みを取り去ることが大切です。無痛麻酔の上、右図①~②の部分を無菌化します。

とくに噛んで痛むような状況では、③まで初回に根管治療を行うと、術後の痛みが長く続いてしまうため注意が必要です。

本症例でも、まずは②の途中まで次亜塩素酸で消毒し、水酸カルシウムを貼薬。1週間後に2回目の根管治療を行うこととしました。

むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症です。歯の内部深くまで進行した細菌感染を取り除くための「根管治療」では、根管内を無菌化すれば治癒します。
当院では、そのために1~3回の来院をいただいております。何カ月も、または何十回も来院する必要はありません。

 

 

 

 

根管治療 上奥歯 治療後違和感と痛み (都内港区内幸町新橋虎ノ門日比谷霞ヶ関歯科歯医者)

根管治療2回目の口内写真

上顎大臼歯の歯髄壊死(深いむし歯により細菌が神経に感染し、神経が壊死すること)に対する根管治療の1症例。

他院にて以前に深いむし歯治療を行いましたが、その歯が痛み当院に来院されました。

それに対して行った当院の治療は、ラバーダムを装着しての根管治療です。

その様子については以下のリンクをご参照ください。https://miyazaki-dentalclinic.com/23415

本ブログはその2回目の根管治療の様子です。
その様子は上動画をご参照ください。

上顎の大臼歯(奥歯)には通常神経が3つあります。また80%の確率で4つめの神経が存在することがあります。この4つめを通称MB2と呼びますが、本症例ではそれが認められました。

MB2についてはこちらをご参照ください。
https://miyazaki-dentalclinic.com/20456

むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症です。
歯の内部深くに進行した細菌をすべて駆除することで、痛みはなくなります。
MB2を肉眼で把握することは非常に困難です。そのため未治療となってしまうことがしばしば認めれ、当院にも痛みや違和感を抱えて来院される患者様が多くいらっしゃいます。

このような症例では、ラバーダムは勿論のことですが、マイクロスコープが治療に不可欠となります。

 

 

 

マイクロスコープ歯の神経を残す (都内港区内幸町新橋虎ノ門日比谷霞ヶ関歯科歯医者)


インターネットで検索されて当院を受診された患者様。
神経を残す治療をご希望されました。上動画はその治療の様子です

痛みはありませんでしたが、むし歯は深く、神経(=歯髄)に達していました。

むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症です。問題は、「感染」です。

むし歯が神経に達していた(=露髄といいます)としても、感染がなければ、または感染により神経が壊死していなければ、神経は残すことが可能です。
一時的な神経の炎症ならば、たとえ痛みがあったとしても、神経を取らずにむし歯のみ取り、神経を温存することは可能です。

そのためにはラバーダムを装着し、唾液が混入することのない治療が必要不可欠であり、また神経(=歯髄)の状態を精査するため、むし歯を徹底的に削り取るためにもマイクロスコープが必要です。

当院では一生に一度の歯科治療・やり直しのない歯科治療を目指し日々の臨床に取り組んでいます。

 

 

 

 

神経が死んでいる 歯ぐきが腫れている 寝ている時に痛む (都内港区内幸町新橋虎ノ門日比谷霞ヶ関歯科歯医者)


他院でポリカーボネイト樹脂による保険外治療(自費治療)を受診後より歯が痛み、歯ぐきが腫れてきたとのこと。金属アレルギーや持病などの心配もあり、最善の治療を受けたいとのご希望より当院を見つけていただき、遠方より来院された患者様の症例です。

上動画は、その治療の様子です。

治療の内容は「歯髄壊死によるマイクロスコープを用いた根管治療」です。


術前のレントゲンでは不明瞭ですが、当院で撮影したCTでは、歯根の先端の炎症を明確に認めることができます。

本症例のように、治療後より痛みが生じ、当院を受診されるも、拝見すると神経は死んでおり、根管治療が必要となる症例が非常に多く認められます。

これは、深いむし歯治療の際に、以下の事が適切に為されていないことが共通する治療状況のようです。
① 適切なる問診
② 術前のCT撮影
③ ラバーダムを装着した無菌的治療
④ マイクロスコープでの診査と治療

むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症です。

当院では、この見えない感染症に対して、適切なる治療コンセプトのもと、CTとマイクロスコープを用いて診査を行い、ラバーダムを装着した無菌的配慮のもと、マイクロスコープを診ながら治療に臨むことで、良好な治療成績をおさめています。

一生に一度の歯科治療・やり直しのない歯科治療。当院の目標です。