噛む力が強く、連結しているブリッジの1歯を抜歯することとなった患者様(D)。
10本以上連結しているブリッジを取り外し、すぐその場で仮歯を製作。
同時にCTで撮影すると、残っている歯の周囲の歯槽骨は失われている状態。歯はグラグラ、再度ブリッジで治すのは困難な状態でした。
患者様に数枚にわたり治療計画を立案。治療計画は基本全くの妥協なき治療計画をまず考えます。
・痛くないように
・お金がかからないように
・できるだけ早く治療が終わるように
患者様のご希望は勿論伺いますが、そこが主となるろと、治癒から遠ざかります。何のための治療計画かわからなくなります。
痛み、お金、時間、期間・・・。まったく考慮せず、ただ治すことだけに集中して治療計画を立案します。
その治療計画を立てた後に、「時間に配慮」「痛みに配慮」「お金に配慮」「期間に配慮」した治療計画案を作成するのです。
上CT画像の症例は、Aの半分の歯根とBを残し、AとCに抜歯即時インプラント手術およびDにGBR。
ABを残すことで、仮歯を維持できます。治療期間中に歯がなくなってしまうことはありません。
2か月後、ABを抜歯と同時にインプラントを埋入手術し、仮歯をAとCのインプラントで支えます。Dの骨欠損部には再度結合組織移植などの処置が必要となるでしょう。
抜歯した後の治療として考えられる治療は、ブリッジ、入れ歯、インプラントです。
抜歯した理由がかみあわせで、噛む力が強くて歯を失ったのであれば、残っている歯を削ってつなげてかぶせるブリッジは、更なる負担を残っている歯に強いる治療です。入れ歯は論外といえるでしょう。
なぜ歯を失ったのか?ならどうするのか?を考えれば、適切な解決策が生まれます。