日別アーカイブ: 2019年5月19日

深いむし歯 神経残す MTA直接覆髄法

本動画は、以前のメタルインレーをはずしてやりなおす際、深いむし歯が認められた症例です。

治療法は、マイクロスコープラバーダムを用いた神経を残す治療「MTA直接覆髄法」です。ぜひご参考ください。

本症例の患者様は噛む力が強く、そのような患者さまの場合、根管治療をした歯が、10数年後に折れてしまい、抜歯になることが多々あります。

本症例では、むし歯が深く、神経(=歯髄)にまで達していました。(⇒露髄といいます)従来の歯科治療では、『 露髄 = 根管治療 』と説明されることがほとんどでしょう。

歯の神経をとる デメリット 神経を残す取らない抜かない方法治療法マイクロスコープが使用できる現在の最新歯科治療では、マイクロスコープで徹底した感染除去と歯髄の生死・状態を診査、診断することが可能となりました。そのため、いままでは残せなかった神経(=歯髄)も安全確実に残すことができるようになっています。

当院ではマイクロスコープを2機用意して日々の臨床に取り組んでいます。

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上画像はマイクロスコープの拡大画像です。肉眼の12.5倍の拡大率の画像です。

私の経験と実感ではありますが、肉眼ではここまで診ることはできません。
見えているかもしれませんが、精査することは不可能でしょう。

拡大鏡(ルーペ)も使用していますが、拡大鏡でも「歯髄の精査」は難しいです。光源と視野が一致し、視野がしっかりと固定されている「マイクロスコープ」だからこそ得られる画像であり、それでこそ精査が可能といえます。

神経(=歯髄)にむし歯が達する深いむし歯の症例で、”神経が残せるか否か?”の判断基準は以下の通りです。
むし歯が取りきれいているか?(齲蝕検知液と変色歯質の硬さ
感染による神経(=歯髄)の炎症は治まるか?(出血部位と止血時間)
③ 神経(=歯髄)は壊死していないか?(健康歯髄の有無)
これらをマイクロスコープで精査、診断します。

むし歯 細菌の感染症 根管治療 ラバーダム マイクロスコープ 神経を残す取らない抜かない治療むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症です。感染を取りきれば、治ります。そのため、むし歯で神経(=歯髄)が炎症を起こし、一時的にズキズキとする痛みがあったとしても、感染が取りきれれば治るのです。むし歯が神経に達していたとしてもです。

安易な診査、診断、治療による根管治療の選択は残念でなりません。

しかし、このような診査診断に基づく根管治療なのであれば、たとえ神経をとったとしても、その歯は永く残ります。

当院では徹底した治療を行います。そのためにはマイクロスコープが不可欠です。
”適切な治療コンセプト”のもと、マイクロスコープとラバーダムを用いて「神経を残す治療」「根管治療」に臨めば、恐れるに足らずです。

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