コメント失礼します。
質問なんですが、3年前に根の治療をした歯がまたうずくようになり、押される感じと鈍痛がしていて歯肉がポコッと腫れています。
今度の土曜日に近くの歯医者さんにみてもらうのですが、そこにはマイクロスコープがありません。
そのままその病院で治療を続けると抜歯の可能性ありますよね。
って事はマイクロスコープがない歯医者さんでは根管治療は限界があるのですか?
コメントありがとうございます!
回答させて頂きますね。
実際に拝見していないため、適切な回答とならない場合も多々あります。
詳細につきましては、これからご来院頂く歯科医院、ご担当頂ける先生と十分なコミュニケーションのもと、現状について、それに対する適切な治療法についてご相談ください!
・3年前に根管治療した歯
・うずく
・押される感じ
・鈍痛
・歯肉がポコッと腫れている
この状況から推察するには、この前提条件を整理する必要がございます。
・このような症状は初めてか否か?
・うずくのはどんな時か?噛んだ時?噛まなくても?
・押される感じは、歯?それとも歯茎?
・鈍痛、これは歯?それとも歯茎?
・ポコッと腫れているのは歯と歯茎の境目?それとも根っこの先の方の歯茎?
・ご年齢は20歳代以下?それとも30歳代以降?
上記によってその原因が異なるため、それに対する治療法も変わります。
今回は前提を以下のように推定し、ご質問に回答させて頂きます。
よろしくお願い致します。
・このような症状は以前より少しあった
・噛んでも噛まなくてもやや疼き、噛むと少し強くなる
・押される感じは、歯茎に感じる。噛むとやや痛みがあり押される違和感。
・鈍痛は歯と歯茎両方に感じる
・ポコッと腫れているのは根っこの先の方の歯茎
この場合は、再根管治療が必要となるでしょう。
以前の根管治療が不十分である可能性があります。
当院では、そのような症例に対して、どの点において不十分なのか?を明確にした上で根管治療に臨みます。
適切な根管治療については以下のリンクの動画をご参照下さい。
きっとお役に立てるかと思っております。
また歯が折れている?という可能性も否定はできません。
かみあわせや歯周病の場合(30歳代以降)もございます。
詳細はご担当頂く先生と相談してみましょう。
『そこにはマイクロスコープがありません。そのままその病院で治療を続けると抜歯の可能性ありますよね。』
『って事はマイクロスコープがない歯医者さんでは根管治療は限界があるのですか?』
→マイクロスコープがないから抜歯、と結論づけるのは間違いです。
『抜歯』は、その歯を残すための方法がなく、またそのまま放置すると、周囲の骨や歯に悪影響を及ぼしかねないため施す対処法です。つまりこれ以上問題を大きくしないための「最善の治療法」です。
おそらく頂いたご質問のポイントは、
『マイクロスコープのある歯科医院なら抜かずに残せる歯でも、マイクロスコープがない歯科医院では抜歯されてしまうのでは?』
ということではないでしょうか?
ひとつたとえ話をさせて頂いてもよろしいでしょうか?
一流のシェフと主婦がいます。
一流の食材と一流の調理器具が目の前にあります。
また一方には、普通の食材と、普通の調理器具があります。
一流の食材と一流の調理器具があれば、主婦は一流のシェフに負けない料理を提供することができるでしょうか?
一流のシェフは、普通の食材と普通の調理器具しか使えないならば、一流の食材と一流の調理器具を使用した主婦には、料理対決で負けてしまうでしょうか?
マイクロスコープは「調理器具」のひとつでしかありません。
マイクロスコープで診れば、その問題を解決してくれるわけではありません。
調理するのは「人」。病状を診るのは「人」つまり「歯科医師」です。
素晴らしいピカソの絵を見ても、ピカソの背景や技術、歴史を知らない人からすれば、「なんだ?この絵?」となりかねません。
同じ景色を見ても、それをどう判断するのかの“判断基準、診断基準”がなければ、何も見ていないのと同じになります。
マイクロスコープがあれば歯を残せる?ではなく、適切な治療のコンセプトに基づき、マイクロスコープを有益に使用できることにより、良い結果が得られます。
この点につきましては、ご担当頂く先生とよくお話し頂き、「納得できる説明があるか否か?」をもって判断してみて下さい。
知識と技術と経験をお持ちの歯科医師は、患者様に納得できる、安心できる説明を優しく丁寧にしてくれるものです。
忙しい歯科医院では、それをスタッフが代替わりしてくれているでしょう。当院はそのパターンです(笑)
私ははっきりとモノをいう性格なので、優しく説明してくれるスタッフが常駐しています。そのスタッフに説明は任せております
マイクロスコープがなくても、これまで積み上げた知識と技術と経験、そして勘に頼り、肉眼でも素晴らしい成果をあげている歯科医師の先生方も良く知っております。
これは言うならば、普通の調理器具を使用した一流のシェフといえるでしょう。
マイクロスコープがある事で、これまで見えなかったものを診ることが出来るようになりました。
折れているか折れていないか?肉眼では判定できなかったものが見えるようになりました。
患者さまも治療中の状況を動画で見ることが出来るようになりました。
ぜひこの動画をご活用頂き、ご自身の希望に叶った歯科医院をご選択して頂ければ幸いです。
よろしくお願い致します!
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