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セラミックの歯、神経残しておいた方が良い?取ってしまっても何も問題?

昔セラミックの歯にしてその時の担当の先生は終了後に「全部神経残しましたよ」と言ってきました。

私はその時、歯そのものに神経があるかどうかも知らなかった時で、神経残すのが良いのか取る方がいいのか、どっちが良いのかわからない、知らなかったけど、 なんとなく「ありがとうございました」と言ったのを覚えてます。

で、あれから10年以上すぎて、最近セラミックを新しくしようと思って引越し先の歯医者に行くとその先生は「神経がっつりとってますね」と言ってきたのでびっくりしました。

質問なんですが、セラミックの歯にするにあたり、神経残しておいた方が良いとか取ってしまっても何も問題ないとか、ありますか?

飛び出てた犬歯?の八重歯を前歯と揃える真っ直ぐなラインにするセラミックでした。

コメントありがとうございます。この動画と同じ「え!?」というエピソードですね。
「ありがとうございました」といった自分は、なんだったのか、、、って考えちゃいますね。

頂いたご質問に回答させて頂きます。
よろしくお願い致します。

まず大・大・大前提として!
『 歯科治療は” やらない ”ほうがいいんです!』

歯は削らない方がいいんです!これが大前提であり、ココを出発点として治療をするか否かを考える必要があるでしょう!

日本の歯科医療、とても安価に、いつでもどこでも行える環境にあります。
大変有難いことではありますが、これが日本人の歯に対する意識を低下させてしまっている原因ともなっています。

私が歯科大学生時代に留学したアメリカ、カナダでは、歯科治療は「民間の保険会社に個人個人が登録し支払う」保険外治療でした。
支払う保険料に応じて、受けることのできる歯科治療が異なるとてもシビアな状況です。
お金のない人は、歯科治療を受けられないので、治療費の安い「臨床研修医」が指導医のもと治療するというシステムも構築されていました。
ただし、海外の臨床研修医はスキルに優れ、日本の臨床研修医とは雲泥の差であることをその当時実感したのを覚えています。

話がそれました。

日本では簡単に受けることが出来るがゆえに、その意識が低下していること、これはとても残念なことでしょう。

頂いたご質問「セラミックの歯にするにあたり、神経残しておいた方が良いとか取ってしまっても何も問題ないとか、ありますか?」

神経は絶対に残すべきです。日本では安易に神経を取り過ぎです。

但し、神経を取るデメリットより、得られるメリットの方が大きいと、「治療を受ける患者様」が感じ、ご決断されているのであれば問題はないでしょう。

・お忙しい方
・歯並びにコンプレックスを抱え、笑えない方
・矯正治療は仕事柄できない方
・できるだけ早く治すことが必要方
その価値観、状況は様々です。
その求めに応じるために、歯の軸を変えることを目的に「根管治療」を行い、セラミックを被せる。これは悪いことではないでしょう。

しかし、大前提として「歯科治療はしない方がいいんです」。私が言うのもなんですが(笑)

当院では徹底的な治療を心掛けると共に、終わった際は、患者様皆さんの頑張りを労いつつ、以下のお言葉皆さんにお話ししています。

「今後は予防で永く通院してくださいね、2度と僕の顔を見ることがないようにしてね(笑) その時は徹底治療の時だから(笑)」

歯医者は予防で通いましょう!ぜひ!

宮﨑歯科医院 Youtubeチャンネル

 

 

歯が割れている(感染リスク・抜歯率・再治療率など)

ご相談内容

現在、歯の神経の治療を受けているのですが、疑問・不安点があり、メールをさせていただきました。

【経緯】

半年ほど前に、出産後のメンテナンスにてかかりつけ歯科を受診。

クリーニングの際に、電気が走るような痛みを上奥歯の歯と歯の間に感じました。

(そのうちの一本は10年ほど前に神経を取って、銀色の被せものをして治療をした歯になります。)

その時期から段階的に痛みは徐々に増す様になったのですが、特に直ぐに必要な治療は無いとのことで様子観察となりました。

しかし、最近その痛みは激痛となり診察を受けたところ、恐らく歯が割れているのではないかと思われる。どのように割れているかを知る手段は無く、抜歯するしか治療法は無いと言われました。とはいえ、直ぐに抜歯の選択は・・・ひとまず歯根の治療をして、だましだまし使っていきましょうという方針になりました。

①先生のYouTubeを拝見していると、歯がどのように割れているのか、歯根・その周囲がどのような状態にあるか診断された上で、治療をされている様にお見受けするのですが、歯がどのように割れているのか、歯根がどのようになっているのかを診断するのは不可能なのでしょうか?

診断が可能であるのならば、どの様に行われているのでしょうか?

②恐らく横に一直線上に割れていいる可能性が高いと言われました。その場合、治療は困難でしょうか?

もしくは、どの程度下までヒビがいっているか等によって治療の見込みがあるケースもあるのでしょうか?

(何%程度)

③歯が割れていて、治療が出来た場合、その後の予後はどのような経過になっていますでしょうか?

(感染リスク・抜歯率・再治療率など)

現在の治療に疑問や不安を感じる事も多く、今後の治療選択の参考にさせて頂きたいです。

お忙しいところ恐縮ですが、宜しくお願い致します。

はじめまして。宮崎歯科医院 宮崎と申します。

どうぞよろしくお願い致します。

詳細なるメールを頂きまして誠にありがとうございます。

回答させて頂きます。よろしくお願い致します。

実際に拝見させて頂いていないため、適切な回答とならない場合もございます。

あらかじめご理解頂いた上でお読みくださいます様お願い致します。

①について

 

この2つの動画で、抜歯が必要な場合、どのような治療で、どのような診査を、どのようにして行っているのか?について回答させて頂いております。ぜひご覧下さい。その答えが見つかるでしょう。

②横に一直線であれば、抜かずに残せるのでは?

当院の抜歯診断基準です。上動画と合わせてご参考下さい。

https://miyazaki-dentalclinic.com/25415

治療が困難か否か?その歯を何%の確率で残せるか否かは、

・患者様の噛み合わせや病状

・施術する歯科医師の知識・技術の有無

が大きな要因を占めるでしょう。

ヒビが入っているだけで抜歯と診断する歯科医師もいれば、どこまでヒビが入っているのか?をマイクロスコープで確認し、残せるか否かを診断。その上で、様々な治療法を駆使しして歯を残す歯科医師もいます。

③歯が割れていたら、抜歯です。

欠けている、一部のみにヒビが入っている、一部のみ割れているのであれば抜かずに残せるかもしれません。全く病状を拝見していない状況では明確な回答は困難です。

現在の病状について不安を感じる場合は、まずご担当頂いている先生にその旨相談してみてはいかがでしょうか。

患者様の心配な状況は、歯科医師であれば理解してくれるでしょう。

その上で、その歯科医師が出来る最善策をご提案下さると思います。

但し、その歯科医師が出来ない・知らない策は、提案できませんし、もとより知りません。

歯科医院はコンビニより多いと言われいる現在、ご自身にあった、ご自身の希望に合った、ご自身の希望する治療法をご提案してくれる歯科医院は必ずあるはずです。

ぜひ前向きに取り組まれてください。

宮﨑歯科医院 アクセス 地図

 

 

 

 

根幹(→根管)治療中は、他の歯(虫歯)の治療はできない?なぜ?

根幹治療中は他の歯(虫歯)の治療はできないと言われましたが、なぜできないのでしょうか??

コメントありがとうございます。
回答させていただきます!

実際にご病状を拝見していないため、適切な回答となっていない場合もございます。
可能であれば、現在ご担当頂いている先生と十分コミュニケーションをとって頂き、その一助として頂ければ幸いです。

「根幹’(→根管)治療中は、他の歯(虫歯)の治療はできない」とのこと。

まずは結論から!

そんなことはありません。根管治療中でも、他の歯の治療は可能です。
極論をいえば、どんな治療でも可能でしょう。

でも!当院でも根管治療中に、他の歯を治療することはおススメしておりません。

それは次の3つに配慮することが、歯科治療でとてもとても大切だからです!

・治癒
・食事の維持
・かみあわせ

たとえば、右の奥歯の根管治療をしつつ、左の根管治療や抜歯、むし歯治療。
こういったことは当院も行っておりません。

理由はなにか?

『現在、根管治療中の歯の“治癒”を悪くしかねないからです』

我々歯科医師が、一つの歯を治療中に同時に考えること、配慮していることがあります。
それは、『治療中も、どうやって”食事ができるように維持するか?”』ということです。

右の奥歯を治療すると、右は使いづらいし、できれば使っていただかない方が治りが良好です。
治療中の歯で食事をすることは、「治ろうとしている傷口を叩いている」のと同じこと。
治らないことはありませんが、治癒が遅くなりかねません。

またあちこち治療することで、噛む位置を失いやすい患者様もいらっしゃいます。

「かみあわせ」にリスクを抱えている患者様です。

こういった患者様は、一つ一つの歯を確実に治療し、かみあわせに配慮する必要もあるでしょう。

治療期間は長くなるかもしれませんが、出来ることならば、ひとつひとつ治療した方が確実!

歯は、食事をするためにあるものです!
食事が維持できないならば、治療自体、問題ですよね。

おそらくではありますが、現在ご担当頂いている先生は、
・治癒
・食事の維持
・かみあわせ
この3点を考えて、現在の根管治療をお考えなのかもしれません。

この回答が少しでもお力になれていれば幸いです!

一生に一度の歯科治療 やり直しのない歯科治療をスタッフ全員で目指す 良い歯科医院 信頼できる歯科医院を目指す スタッフのため 患者様のため を目標に!