月別アーカイブ: 2019年9月

ドックベストセメント失敗症例から学ぶ 神経残すポイントとは?

ドックベストセメントをご存じですか?

銅イオンを放出し、むし歯の細菌を滅菌するセメントです。
その効果より、歯を削らずに治す薬として使用されているようです。

ドックベストセメント 失敗 原因 神

「むし歯を削らずに治す薬」という謳い文句から、多くの患者様が出来るだけ削らないで、できるだけ歯の神経を残したいという希望を胸に受診されるようです。

※ 当院ではドックベストセメント治療を行っておりません。

その簡便性より、大変多くの歯科医院でドックベストセメント治療が行われているようです。

しかし、ドックベストセメント治療を行ったけれども、その後の「痛み」「違和感」「しみる」といった症状を抱え、当院を受診される患者様が大変多く、当院ではその対応に追われている状況です。

ドックベストセメント 失敗 原因 神経残す治療とは マイクロスコープとラバーダム

ドックベストセメントの薬の効果は確かなものでしょう。

ならば、その薬を使用すれば、必ずむし歯は治るはず。しかし、治らず失敗する症例がある。なぜでしょうか?

ドックベストセメント 失敗 原因 神経残す治療とは マイクロスコープとラバーダム 神経残すには3つのポイント 原因の除去 感染の予防 バイタリティーこれは、ドックベストセメントに限らず、3-mixやMTA、各種セメントによる「覆髄治療、神経を残す治療」においてもいえることです。

※覆髄とは、むし歯が歯の神経近くに達している際、その神経を保護するために薬で覆うことをいいます。

なぜ神経を残す治療が失敗するのでしょうか?

上動画では、ドックベストセメント失敗症例の治療を通して、その失敗の原因、神経を残す治療の3つのポイントについて分かりやすく解説しています。

ラバーダム ドックベストセメント 失敗 原因 神経残す治療とは マイクロスコープとラバーダム 神経残すには3つのポイント 原因の除去 感染の予防 バイタリティー

歯は3層構造むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症です。

細菌が歯の表面に付着感染し、歯を溶かしながら感染を拡げていく病気です。

感染を取り除けば治ります。
しかし、感染が残ってしまうと治りません。

目に見えない感染症を取り除くには、マイクロスコープが不可欠です。

マイクロスコープがあれば細菌が見えるわけではありませんが、細菌が溶かした・感染したむし歯を適切に判別する成功率がグンと高まります。

歯の神経(歯髄)を残す・取らない・根管治療しない 東京都内内幸町西新橋虎ノ門霞ヶ関神谷町日比谷有楽町の歯科歯医者 マイクロスコープが必要

歯の神経を残す治療を成功に導く1つとして、

① 原因を除去するための、マイクロスコープの使用

とても大切です。

画像 ドックベストセメント 失敗 原因 神経残す治療とは マイクロスコープとラバーダム 神経残すには3つのポイント 原因の除去 感染の予防 バイタリティー

また治療中に唾液が患歯(治療中の歯)に接触することは、治癒を阻害するばかりでなく、再感染の機会を与えかねません。むし歯の原因である細菌は、唾液中に存在するのです。

そのため、深いむし歯の治療中には、ラバーダムを装着して治療に臨むことが必要です。

② 感染を予防するラバーダムの装着は必須のものといえるでしょう。

上画像は、ドックベストセメントを取り除く様子です。ドックベストセメントはむし歯を残してもいいそうです。そのため、周囲にはむし歯が残存していました。

ドックベストセメントを取り除き、齲蝕検知液でむし歯を染色します。

齲蝕検知液 ドックベストセメント 失敗 原因 神経残す治療とは マイクロスコープとラバーダム

露髄 覆髄 ドックベストセメント 失敗 原因 神経残す治療とは マイクロスコープとラバーダム

むし歯を取り除くと、歯の神経に達していました。

神経近くに細菌感染があると、生体は、その細菌を除菌すべく、歯の内部に血液を流し込みます。

歯の内部の血圧は高まり、違和感や痛み、しみるといった症状を引き起こします。本症例の痛みの原因はこれが一因と推察されます。

MTA 覆髄 ドックベストセメント 失敗 原因 神経残す治療とは マイクロスコープとラバーダム

露髄部はMTAで保護します。MTAは高アルカリ性で抗菌作用を有する優れた覆髄材であるとともに、歯に緊密に接着し、細菌の2次感染を予防します。

当院では多くの症例で応用し、良好な結果が得られている薬剤の一つです。

今後は経過を観察しますが、以下の症例では、術後神経が死んでしまうこともしばしばです。

感染した神経(=歯髄)を取り除いた量が多い症例、つまり断髄量が多い症例。
血流の少ない症例(喫煙、かみしめ、ストレス)、代謝障害(食生活など)のある症例では、その血流量の不足、免疫機能の低下より、歯髄壊死となる場合もあります。

これを③ 神経(=歯髄)のバイタリティー(生命力)といいます。
神経を残す治療の成否に大きく影響を及ぼす1因です。

宮崎歯科医院 youtubeチャンネル

神経残す抜かない治療 動画で説明当院では、マイクロスコープを活用した精密歯科治療と通して、一生に一度の歯科治療・やり直しのない歯科治療を目指し、日々の臨床に取り組んでいます。

神経を残せるか否か 根管治療は必要か その症状から診断名と治療法をチェック

メール相談 歯科歯医者 かみあわせ 根管治療 神経を残す治療 マイクロスコープ

 

 

 

歯の神経を残す3つのポイント《MTA&セラミックインレー》

宮崎歯科医院 youtubeチャンネル本動画は、深いむし歯の神経を抜かないで出来るだけ残す治療について解説しています。

・神経を残す治療の3つのポイント?
・なぜインレーは外れるのか?
・正しい「かみあわせ」とは何か?
・MTAによる間接覆髄法
・ラバーダムの装着の実際の様子
・セラミックインレー術前術後比較

などについて分かりすく解説しています。
信頼できる治療とはなにか?やり直しのない歯科治療とはどんな治療なのかを知っていただけるでしょう!ぜひご参照ください。

深いむし歯でも神経を残す 抜かない治療 3つのポイント ラバーダム マイクロスコープ 精密な補綴

深いむし歯でも神経を残す治療には3つのポイントがあります。

① ラバーダム
②  マイクロスコープ
③ 精密な補綴(インレーやクラウンなどの人工歯を装着すること)

ラバーダムの実際 簡単 5分①  ラバーダム

むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症です。治療中に唾液が接触することは、治癒を阻害するばかりでなく再感染の機会を与えかねません。そのため、ラバーダムを装着し、治療中の感染を予防します。

深いむし歯治療 ラバーダムとマイクロスコープ

② マイクロスコープ

その上で、マイクロスコープを活用し、むし歯を徹底的に取り除きます。取り残しては治らないばかりでなく、再発します。

これまで深いむし歯治療後に、「しみる」「違和感が残る」「痛む」といった症状が残ったことはありませんか?

また、「むし歯が深かったから、ちょっと違和感残るかな!」「しばらくしみるよ!」といった説明を受けたことはありませんか?
これらはすべて、「むし歯の取り残し」「不適切な覆髄」「不適切な補綴」が原因です。

本動画を見ることで、解決するでしょう!

インレー 詰め物 外れる ガムで 原因 むし歯とかみあわせ

かみあわせチェックポイントまた、かみあわせの調整が不十分であることから、ガムでインレー(詰め物)が外れるといったことがよくあります。

適切に調整されたインレーを装着することで、そのようなことは無くなります。

神経の残す 覆髄 MTA ラバーダム

本症例ではMTAを用いて神経を保護し、神経を残す治療を行いました。

むし歯を徹底的に取り除いた後は、再度感染させないように、精密な人工歯(インレーやクラウンなど)を被せ、むし歯を予防しなければなりません。

不適合 隙間だらけのセラミックインレー

他院で装着したセラミックインレーです。

本症例ではない他症例ではありますが、インレーと歯と間に隙間があり、形態、色調、かみあわせなど不十分な治療です。

このような「精度に劣る人工歯」では、むし歯は再発します。

セラミックインレー術前術後

セラミックインレー 術後 究極の贋物

③ 精密な補綴

本動画症例のセラミックインレー装着前後の比較写真と装着後の拡大画像です。

かみあわせ、形態、色調、精度すべてにおいて自然であり、どこを治したか分かりづらいと思います。

術後のむし歯予防には、このレベルの精度の補綴が望まれます。

これには、マイクロスコープが必要不可欠であると当院は考えています。

マイクロスコープ&ラバーダム

宮﨑歯科医院 アクセス 地図

 

 

 

良い根管治療とは?《抜歯と診断された歯を治す》

本動画では、以下の事をわかり易く解説しています。
ぜひご覧ください!

① 他院で抜歯と診断された歯を残す「根管治療」とは?
② なぜ抜歯と診断されたのか?
③ 『良い根管治療』とは何か?根管治療専門医の考え。
④ 当院の根管治療の実際の様子を動画で解説
⑤ 歯根端切除術は必要か?

また当院のYoutubeチャンネルでは、多くの症例を供覧し、動画にて解説しています。
お困りの患者様はぜひご参考ください。

宮崎歯科医院 youtubeチャンネル

抜歯と診断された歯 画像 再根管治療 治る 治療法

本症例はなぜ、抜歯と診断されたのでしょうか?

抜歯と診断された歯を治す 根管治療 良い根管治療とは

抜歯と診断される理由 その原因 抜きたくない 診断は適切か否か

本症例の術前のレントゲン所見です。

レントゲンを診査すると、
① 根管治療が適切にされていない
② 根管充填が適切にされていない
③ 精度の不十分な補綴(土台、クラウンなどの人工歯)である
④ 痛みが残っている
これらの所見が認められました。

抜歯は最後の治療法です

この4つのポイントから、この根管治療は「良い根管治療ではない」と診断することができます。つまり、やり直せば改善できるということです。

よって、前医にはその診断と治療オプションが無かったと推察できます。

抜歯は最後の治療法です。まずは再根管治療を行い、できる限り歯を残す努力をすべきでしょう。

ここで、根管治療専門医の提唱する「良い根管治療とは何か?」を知る必要があります。

良い根管治療とは何か?根管治療専門医

根管治療で世界的な権威であるMarwan Abou-Rass教授のファイナライゼーションコンセプトでは、このような記載になっています。

① 適切な機械的拡大・清掃が為されている。

② ガッタパーチャとシーラーで適切な長さまで根管充填されている。

③ 適切な歯冠修復が為されている。

④ 客観的・主観的症状がない、またあっても治癒傾向にある

むし歯は口内に存在する細菌の感染症です。上記を簡単にいうならば、

マイクロスコープ 根管治療根っこ神経の治療 精密歯科治療 神経を残す治療 東京都内港区千代田区新橋虎ノ門内幸町霞ヶ関日比谷神谷町銀座 歯科歯医者 根管内の細菌感染を除去し
 再感染しないよう樹脂で緊密に封鎖し、
 上から精度の高い「かぶせもの」をかぶせ、
 歯科医師が見ても、患者さんの感覚でも問題が無く、治る過程にある。

これを満たす根管治療は「良い根管治療」といえるとDr.Abou-Rassは言っています。

同時に、「(上記のような)適切な根管治療が為されていないならば、経過観察など行わずに速やかに再根管治療あるいは外科治療(歯根端切除)に移行しなければならない」とも言っています。

大きなむし歯 根管治療となる原因 根尖病巣病変の原因

本症例の人工歯(メタルポストアンレー)を外すと、中は大きなむし歯になっており、根管治療は不十分でした。根尖病変(根尖病巣)の原因の1つといえるでしょう。

むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症です。

このような「細菌感染」が残っていては治りません。

逆に、この感染をしっかりと取り除いてあげれば治ります。

ラバーダム 齲蝕検知液 根管治療 再

根管治療 ニッケルチタンファイル ラバーダム マイクロスコープ ゲーツグリデンドリル

適切な器具を用いて、適切な治療コンセプトに従い、歯の内部である根管内の細菌感染を取り除いていきます。

取り除けば治ります。治療は至ってシンプルです。

良い根管治療 マイクロスコープとラバーダム

根管治療はこの4つのポイントを抑えれば必ず治ります。

① むし歯を取り残さないこと

② 再感染させないように樹脂を緊密に詰めること

③ 再感染さえないように精度の高い人工歯を装着すること

④ 症状の改善を確認すること

根管治療 むし歯が神経に達している 根っこの治療 神経の治療 歯内療法 マイクロスコープ  CT ラバーダム 症例 専門医 関東近郊東京都内港区千代田区虎ノ門新橋内幸町霞ヶ関汐留日比谷神谷町銀座 

良い根管治療 マイクロスコープとラバーダム 都内新橋内幸町霞ヶ関虎ノ門汐留銀座大手町

UCLA正式プログラム 認定 根管治療 修了証これらのポイントを抑えるには、適切な治療コンセプトが不可欠です。

当院ではUCLA根管治療専門課程を修了した歯科医師が根管治療に臨みます。

良い治療には、良い治療環境が不可欠です。

これには2つのポイントがあるでしょう。

① ラバーダム
② マイクロスコープ

当院では徹底した治療環境を整え、根管治療に臨みます。

一生に一度の歯科治療・やり直しのない歯科治療を目標に日々の臨床に取り組んでいます。

宮崎歯科医院 youtubeチャンネル

 

 

 

 

根管治療 専門医の考える適切な治療とは?

根管治療(神経の治療、根っこの治療、神経を取る治療、歯内療法)に何度も何度も通院しても治らない。そんな経験ありませんか?

根管治療は、唾液中に存在する細菌が歯の内部に感染を取り除く治療です。
感染を取り除けば治ります。

それでは、適切な、そして良い根管治療とはどのようなものでしょうか?

Prof.Marwan Abou-Rassとは?根管治療

根管治療で世界的な権威であるMarwan Abou-Rass教授のファイナライゼーションコンセプト根管治療で世界的な権威であるMarwan Abou-Rass教授のファイナライゼーションコンセプトでは、このような記載になっています。

① 適切な機械的拡大・清掃が為されている。

② ガッタパーチャとシーラーで適切な長さまで根管充填されている。

③ 適切な歯冠修復が為されている。

④ 客観的・主観的症状がない、またあっても治癒傾向にある。

むし歯は口内に存在する細菌の感染症です。上記を簡単にいうならば、

 根管内の細菌感染を除去し
 再感染しないよう樹脂で緊密に封鎖し、
 上から精度の高い「かぶせもの」をかぶせ、
 歯科医師が見ても、患者さんの感覚でも問題が無く、治る過程にある。

これを満たす根管治療は「良い根管治療」といえるとDr.Abou-Rassは言っています。

同時に、「(上記のような)適切な根管治療が為されていないならば、経過観察など行わずに速やかに再根管治療あるいは外科治療(歯根端切除)に移行しなければならない」とも言っています。

むし歯は細菌(バクテリア)の感染症です。

口内から感染した細菌は、歯の内部へ浸食し、歯根の先へと及びます。

治療時期が遅れることで、歯根の先端より外部へと細菌感染は進行し、通常の根管治療では治癒できないこともしばしばです。

このような場合は、歯根周囲の骨ととも歯根尖を外科手術にて除去します。

歯根端切除術は、マイクロスコープの台頭により、その成功率が90%以上に上昇し、マイクロスコープを用いた外科治療の有効性が広く知られるようになりました。

これは、2000年初め、インプラント治療が安易に選択されるようになったことから、「まずは徹底して歯を残す、そのためには歯周病治療と根管治療を徹底しなければならない」という風潮がでてきたことによるものとも言えます。

現在日本では、「歯根端切除をすれば治る」と言われることも少なくないようですが、15年先をいくアメリカエンドでは、ちょっと違うようです。

アメリカにおいて、2000年代に早くも成熟したマイクロスコープによるエンド外科手術は、現在反省期に入っています。マイクロスコープ外科手術でも治すことのできない症例が多く出てきているのです。

では、根管治療先進国であるアメリカでは、どのようにしている対応しているのでしょうか?

答はDr.Abou-Rassが1999年に唱えていた「エンド・インプラントロジー」です

エンド・インプラントロジーとは、

「エンド」とは「エンドドンティクス(=根管治療)」のこと。
インプラントロジーとはインプラント学問です。

これまでは根管治療専門医は、根管治療だけでなく、インプラント治療も視野に治療に臨むということです。根管治療や再根管治療、また歯根端切除術など、必死で歯を残そうとしても、その治療に限界があることが分かってきました。ならば、その後の「インプラント治療」を見据えた上で、根管治療を行うこと。この重要性が問われてきています。そのためには、根管治療だけでなく、インプラント治療ができる「根管治療専門医」が必要となっており、アメリカの根管治療専門医の修得過程には、インプラント治療に関するカリキュラムが導入されるようになっています。

生涯の健康に寄与するために、咀嚼機能を維持すること。
一つ一つの歯を大事にすることは当然ですが、それ以上に、摂食できる・食事のとれる口内環境を維持することがもっともっと大切です。

根管治療根っこの治療 神経の治療 どんな治療?何をしているの?詳しく知りたい 動画で説明 歯を残せない場合は、従来のブリッジや入れ歯治療などの「残っている歯に負担をかける治療」ではなく、「残っている歯を助けるインプラント治療」をできる環境を整えることの重要性が最新の根管治療分野で問われています。

当院ではこのコンセプトに基づき、適切な根管治療コンセプトに基づき、インプラント治療ができるよう、治療環境を整えて日々の臨床に臨んでいます。

マイクロスコープ&ラバーダム
宮﨑歯科医院 インプラント用手術室 特別診療室

 

 

 

歯の神経が死んでいる場合も麻酔しますか?

「歯の神経が死んでいる場合も麻酔しますか?」

以前、当院のYoutubeチャンネルに投稿した下の動画に頂いたご質問です。

また、当院に来院される患者様から頂くご希望でもあります。

「根管治療の際には、麻酔してもらえますか?」

「いままで通っていた歯科医院では、麻酔してもらえなかったので・・・」

宮崎歯科医院 youtubeチャンネル以下に回答させて頂いております。

ぜひご参照ください。

また、当院のYoutubeチャンネルもご参照くださると大変うれしいです。

ぜひご参照頂き、ご登録ください1

《以下回答文となります》

コメントをありがとうございます。

まずは回答から!「はい!必ず麻酔をします」
歯の神経(歯髄)を残す・取らない・根管治療しない 東京都内内幸町西新橋虎ノ門霞ヶ関神谷町日比谷有楽町の歯科歯医者 マイクロスコープが必要歯の神経が死んでしまう理由は、むし歯菌(=細菌)が感染するからです。
むし歯は唾液中に存在する細菌が、歯を溶かしながら内部へと感染する病気です。
その感染の過程で、冷たいものがしみたり、ズキズキしたり、温かいものがしみたり、歯ぐきが腫れるといった症状が発現します。

むし歯に対する考え方 神経(歯髄)を残す、神経を取らない治療 基準 東京都内内幸町新橋虎ノ門霞ヶ関神谷町日比谷有楽町銀座歯科歯医者さん

細菌の感染が歯の内部にある「神経組織(=歯髄)」に達すると、歯の神経が徐々に炎症を起こします。

根管治療 動画で説明放置することで、感染はさらに深部へと拡がり、徐々に歯の神経が「壊死(死んでしまうこと)」しまうのです。

そのため、「細菌感染を取り除く」ために、“感染した”歯の神経を取り除くのです。
これを「根管治療」といいます。
これは、皮膚に細菌が感染した“トゲ”が刺さるようなものです。
トゲが刺されば、皮膚は腫れ、その感染は拡大します。放置すれば皮膚は赤く腫れあがり、対処しなけば、膿(ウミ)がでて、皮膚は壊死してしまうでしょう。
そうならないようにするには、早期に感染しているトゲを取り除くことが大切です。
壊死してしまったのであれば、その部分の皮膚も含めて取り除く必要があるでしょう。
では、その壊死組織を取り除くとき、麻酔は要らないでしょうか?
どこからどこまでが壊死しているのか、目で見て分かるでしょうか?
壊死組織を取るためには、健全な部分から壊死組織を除去しなければなりません。
健全な部分には「知覚」があります。
“麻酔、しますよね”
麻酔をして健全な部分から壊死組織を取り除くはずです。
歯も同様です。
また、歯の神経が死んでしまい、知覚が無かったとしても、周囲を支える歯槽骨や歯根膜といった組織には「知覚」があります。麻酔無では激痛です。拷問と変わりありません。
・むし歯が神経に達している
・歯の根っこの先にレントゲンでみて病変(病巣)が認められる
・電気的刺激に反応しないので、神経は死んでいる
などを根拠とした神経が死んでいるとする診断は、片手落ちの診断です。
たとえその診断が正解であったとしても、健全部分が周囲に存在するため、麻酔は必要となります。
神経が死んでいる=麻酔が必要ない」
とする考えが歯科医師に未だに拡がっている理由には以下の状況があるでしょう。

・戦後より続く日本の保険医療制度に基づく治療
・昔ながらの歯科大学の教育
・肉眼に頼った従来の歯科治療

むし歯に対する考え方 神経(歯髄)を残す、神経を取らない治療 基準 東京都内内幸町新橋虎ノ門霞ヶ関神谷町日比谷有楽町銀座歯科歯医者さん

マイクロスコープ 新橋 内幸町 汐留 虎ノ門 霞ヶ関 大手町 日比谷 銀座 神谷町現在では、マイクロスコープがあります。
(未だ数パーセントの普及率ではありますが)
細菌が神経に感染したとしても、すぐに全部が壊死するわけではなく、徐々に炎症を起こし、徐々に壊死することが分かっています。 神経が死んでいるように見えても、実は生きているといったことは多いのです。
こういったことから、根管治療の際には、必ず麻酔が必要となるのです
ちなみに、私は25年ほどの歯科医師人生において、麻酔をせずに根管治療をしたことは一度もありません。
宮崎歯科医院 youtubeチャンネル

くいしばり マウスピース

ご相談内容: 食いしばりのマウスピースの価格はどれくらいでしょうか?

はじめまして。宮崎歯科医院 宮崎と申します。どうぞよろしくお願い致します。

マウスピースの費用につきまして回答させて頂きます。よろしくお願い致します。

実際に拝見させて頂いていないため、適切な回答とならない場合もございます。
あらかじめご理解頂いた上でお読みくださいます様お願い致します。

かみあわせ 様々な種類のマウスピースの解説

当院で扱っておりますマウスピースは下記のリンクをご参照ください。

どんな患者様にどんなマウスピースが適当か?についてご説明させていただいております。
https://miyazaki-dentalclinic.com/24342

「かみあわせ」につきましてはこちらをご参考ください。
https://miyazaki-dentalclinic.com/11554

当院では、マウスピースは原則、保険診療にて製作しております。

上リンクで取り扱っているマウスピース(スポーツ用マウスピースは別)は保険診療で製作致します。

マウスピースは3000~5000円ほどのご負担かと思います。
初診時に基本検査費用(3000円~4000円程)行った上で製作致します。

口内を拝見していないため、多少の増減はあるかと思いますが、ご参考ください。

(保険証をお持ちでない場合は自費診療となるため費用は異なります。あらかじめご了承ください)

噛み合わせ 咬合 マウスピース スプリント 顎関節症

回答は以上となります。

当院には多くの患者様より切なるご相談を頂いております。できる限り多くの患者様にお応えできます様、お1人様につき1通のメール回答とさせて頂いております。さらなるご質問につきましては当院までお越しくださいます様お願い致します。

当院の受付スタッフに申し伝えておきます。
ご希望の際は、当院までご連絡ください。
03-3580-8110

この回答が少しでもお力になれていれば幸いです。
よろしくお願い致します。宮崎

※初診の患者様へ(当院の初診の流れについて)
必ずご一読ください。
https://miyazaki-dentalclinic.com/22254


 

歯医者 相談 《神経/根管治療/セラミック》


『(クラウンやインレーなどの)交換時期に迫った詰め物を交換する動画が見たいです!』

『少し補足すると、MTAなどでの治療後、10年20年後の詰め物の寿命や2次う蝕で再治療する場合、

・ 神経はもう残せないのか?
・ それとも場合によっては残せるのか?
・ 神経をとった歯は、最善を尽くせばどの程度持たせることが可能なのか?
・ 再治療は何回位できるのか?
・ それよりも先に歯が割れてしまうのか?

などといった アフターケア的な歯の情報が知りたいですかね。

それとセラミックを勧めている気がするんですけれど、レジンとか他の治療のデメリットをあげてもらえると分かりやすいと思います。』


宮崎歯科医院 youtubeチャンネル当院のyoutubeチャンネルで、以下の動画をご覧になった方より上記のご質問をいただきました。

大変ありがたいことです。

長文とはなりますが、ご質問に回答させていただきましたので、ご参考ください。

 

動画をご覧いただきまして誠にありがとうございます。コメント、励みになります。
重ねてありがとうございます。

『交換時期に迫った詰め物を交換する動画』をご覧になりたいとのことですね。

宮崎歯科医院 youtubeチャンネルYoutubeチャンネルに掲載させて頂いております「根管治療」「神経を残す治療」は、他院にて、「詰め物をやり直した後」に症状が発現した症例ばかりです。

「交換時期に迫った」の動画ばかりかもしれまん。

後日、「このような症例は、交換時期が迫っていますよ」といった動画を製作させていただきます。 またご意見いただければ幸いです。

補足いただきまして誠にありがとうございます。大変難しいご質問を頂きました(笑)。

私自身の25年程の臨床経験、研究生活と論文、文献に基づいて、頂きました内容に回答させて頂きます。

項目に分けて回答させて頂きます。
長文となりますが、よろしくお願い致します。

① MTAなどでの治療後、10年20年後の詰め物の寿命や2次う蝕で再治療する場合、 神経はもう残せないのか、それとも場合によっては残せるのか?

・10年後20年後の詰め物の寿命について

詰め物やかぶせものは、むし歯にはなりません。
銀合金は錆びたり、変色・変質し、表面性状が汚れやすくなります。また、コンポジットレジンは軟らかく、吸水性があるため、経年的に変質、変形、破壊が起きる可能性がとても高い材質です。これに対してセラミック材料は、硬く、変質、変色しづらい材料です。熱いもの、冷たいもの、酸、アルカリなど様々な環境となる「口内」にとって、変形、変質しづらい材料は、むし歯になりづらい材料であり、臨床的にも実感しています。これに同等の感触を得ているのが、金合金です。これも予後がとても良いですね。

当院では、治療後、6カ月に1度の定期検診をお勧めしています。

私の治療が終わった後は、二度と私の顔を見ることが無いように、予防に専念して頂いております(笑)。

私の顔を見る時は、徹底した歯科治療となりますので(笑)

定期検診では、むし歯、歯周病、かみあわせをチェックし、問題があれば早期に対応しております。

そのためか、詰め物の寿命を感じることはありません。また2次齲蝕で再治療となることもありません。

ただし、コンポジットレジンは材質が弱いため、擦り減りや欠けるといったことがあるので要注意です。

定期検診を怠ってしまった場合の2次齲蝕は、ほとんどが「詰め物が壊れた」といった状況です。

これは、「かみあわせの変化」 「くいしばり」が関連しています。

当院では、このかみあわせの状態を定期検診でチェックし、つねに整えるよう配慮しています。

・再治療の際、神経は残せないのか?

MTAで再治療となる場合には2つのパターンがあるでしょう。

1)上記のように定期検診を怠り、かみあわせに変化が生じ、詰め物が壊れて2次齲蝕となった場合。

2)MTAで神経を残す治療をするも、神経(=歯髄のバイタリティー)が足らずに歯髄壊死に至る場合。(https://miyazaki-dentalclinic.com/21762

この2パターンでしょう。両者ともに根管治療が必要となる場合が多いようです。

間接覆髄法 直接覆髄法 部分断髄法 根管治療 のむし歯の進行度合いを図で説明

神経残す抜かない治療 動画で説明根管治療 動画で説明

 

② 神経をとった歯は、最善を尽くせばどの程度持たせることが可能なのか?

まず、最善とは何か?に焦点を当てさせていただきます。

神経をとる(=根管治療の)際に「1つ」、気を付けることがあります。

可能な限り、健全な歯質を削らずに根管治療を行うということです。

これには、健全か否かを判別する必要があります。マイクロスコープが必要でしょう。

その上で健全な歯が残っているならば、セラミックポストアンレーが適応症でしょう。

https://miyazaki-dentalclinic.com/23346 
詳細はこちらをご参照ください。

 

また、健全な歯が少ない場合は、差し込む土台をファイバーコアにして、歯を守る必要があります。https://miyazaki-dentalclinic.com/19117

その後は、化学的にも物理的にも安定したクラウンを装着すべきでしょう。

その点において、セラミックは歯科材料として優れた材質を有している言えるでしょう。

しかし、治療期間や治療費用によっては、最高の治療法が、その患者さまを圧迫してしまうこともしばしばです。

当院では、治療法のメリットデメリットを共に相談し、患者様と一緒に決めるように心掛けています。https://miyazaki-dentalclinic.com/17270

③ 再治療は何回位できるのか?

当院では再治療を考えての治療を行ったことがありません。
再治療を考えての治療ということは、治らない治療ということになります。

歯は、一度削ったら、元には戻りません。

治らず、周囲の歯に悪影響を及ぼす可能性がある場合は、抜歯が最善の治療法となります。

当院の目標である、「一生に一度の歯科治療・やり直しのない歯科治療」の観点からも、再治療前提の治療はすべきではないと考えております。

④ (再治療よりも)よりも先に歯が割れてしまうのか?

かみあわせへ配慮したクラウンの装着が必要です。
私は大学院にて噛み合わせを学ばせて頂きました。
歯科治療にはかみあわせの観点が重要ですが、非常に難しい分野であるのも事実です。
その上で、定期的に拝見し、歯が割れることを予防しています。

⑤ (上記質問を解消するための)アフターケア的な歯の情報が知りたい

上記に記載された内容となります。
一番は歯科医院での定期検診でしょう。

⑥ セラミックを勧めている気がするんですけれど、レジンとか他の治療のデメリットをあげてもらえると分かりやすい。

セラミック材料につきましては、自信を持って勧めています。

歯科医学は日進月歩です。私はそれに遅れを取らないように、学会・研修会に参加し、自身の知識・技術を研鑽しております。

現在、世界的な観点から、歯科治療はメタルフリー(金属を使用しない治療)の流れへ移行しています。

GBR 骨のないところに骨をつくる インプラント

前歯はオールセラミックスのひとつである「二ケイ酸リチウム」での治療法が主流となっています。プレスセラミックの主成分で、プレスセラミックは、加熱軟化したセラミックを鋳型に圧入して製作するため、安定した物性を得られます。また強度的にも、通常のオールセラミッククラウンで用いられる長石系陶材よりも優れているのが特長です。

ジルコニア セラミックス 歯科 かみあわせ奥歯では、人工ダイヤモンドであるジルコニアが主流といえるでしょう。

当院ではインプラント治療の際、その人工歯をジルコニアで製作しています。

患者様にご質問頂いた際は、現在の歯科治療の最前線をお話しできるように日々研鑽しております。

そのため、最善の治療法は、現在の歯科医学では、セラミックであると確信しております。

コンポジットレジンやハイブリッドセラミックスなど、様々な材質を用いた治療があり、当院でも多数例行わせて頂いております。

コンポジットレジンのデメリットは、吸水性と物性の弱さです。これはハイブリッドセラミックスでもいえることでしょう。

銀合金は物性は良いのですが、化学的安定性に欠けるとともに、メタルフリーの世界の潮流からは逸脱した治療法です。

これらの材質の使用の際には、患者様にはあらかじめご説明させて頂き、その物性の弱さを、定期検診で補っています。

日本の保険医療は大変有難いものです。しかし、病気に対して医療が成り立っているため、予防的観点に欠けています。

その点を認識した上で、上手く保険医療を使用していきたいところです。

当院では、一生に一度の歯科治療・やり直しのない歯科治療を目指し、日々の臨床に取り組んでいます。

それには最新の歯科治術で妥協なき治療が必要です。

保険診療の枠に嵌ることなく、甘んじることなく、最新の歯科治療を日々研鑽し、患者様へと提供することが「歯科医療」であると信じております。

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このyoutubeチャンネルも、そんな普及の機会となれば幸いです。

長文とはなりましたが、この度はコメントやお考えをお聞かせ頂きまして誠にありがとうございました。

今後ともよろしくお願い致します。

歯医者 歯科 メール相談 根管治療神経の治療 神経を残す取らない抜かない マイクロスコープ

 

 

 

 

 

 

 

 

歯髄壊死 根管治療 できるだけ削らない《マイクロスコープ セラミックポストアンレー》

他院にてマイクロスコープとラバーダムを使用して「神経を残す治療」を受けた患者様。治療後よりズキズキとする痛みが続き、心配となり当院を受診・ご相談で来院されました。

本動画は、根管治療(全3回)、形成と型どり、セラミックポストアンレー装着まで、治療の全過程を動画で記録し供覧させていただきます。

1回目の根管治療の様子、初診時の状態につきましては、過去に報告させていただいております。以下のリンクをぜひご参照ください。https://miyazaki-dentalclinic.com/24397

神経を残す治療 しかし 歯髄壊死 ズキズキ ジーンと痛い マイクロスコープ ラバーダム

前医では、深いむし歯に対してマイクロスコープとラバーダムを装着して「神経を残す治療」に臨んだとのことでした。

治療環境は整っています。なぜ痛みが続くのでしょうか?

前医の施術内容は、下図の「直接覆髄法」とのことでした。つまり、むし歯は取り去っているものの、歯の神経の病状を実際に「診ていなかった」ようです。

間接覆髄法 直接覆髄法 部分断髄法 根管治療 のむし歯の進行度合いを図で説明

神経を残せるか否か 根管治療は必要か その症状から診断名と治療法をチェック

むし歯が深く進行すると、歯の神経は炎症を起こし、少しずつ壊死していきます。

そのため、歯の神経が残せるか否かは、実際に歯の神経をマイクロスコープで診査した上で、判断する必要があります。

前医ではマイクロスコープで歯の神経の生死診断がされていませんでした。そのため、歯髄壊死していたにもかかわらず、分からなかったのでしょう。

下画像は、当院で撮影したマイクロスコープによる動画の切り抜きです。

歯の神経が失われ、血流がないことが分かります。
詳しくは、リンクの動画をご参考いただければ幸いです。
https://miyazaki-dentalclinic.com/24397

神経を残す治療 しかし 歯髄壊死 ズキズキ ジーンと痛い マイクロスコープ ラバーダム 画像

本症例では、根管治療を3回行い、根管治療を終了しました。

むし歯は感染症です。
感染を取りきれば治ります。複数回、長期間の治療は必要ありません。

少回数、短期間で治癒します。
しかし、これにはラバーダムとマイクロスコープが不可欠といえるでしょう。

マイクロスコープとラバーダム

神経を残す治療 しかし 歯髄壊死 ズキズキ ジーンと痛い マイクロスコープ ラバーダム 画像 根管治療 ニッケルチタンファイル

ニッケルチタンファイルを使用して根管内を清掃します。

当院ではステンレススチール製ファイルは使用致しません。

極細で湾曲した繊細な根管内を清掃するには、ステンレススチール製ファイルでは不十分であると考えています。

根管は3次元的にねじれている Kファイルは使用しても15番まで!

根管は3次元的にねじれている Kファイルは使用しても15番まで!②

下画像は、根管充填の様子です。

当院の根管充填法は、CWCT。

根管充填は適切に ISO規格 CWCT現在の日本の保険治療。日本では根管充填を「側方加圧充填」で行うことが通法とされています。これはピッタリあっていない樹脂をいくつも押し込む方法。この方法では歯の内部に応力をため込み、歯根破折の原因となるともいわれているのです。当院では、そのようは根管充填法ではなく、垂直加圧根管充填法のひとつ、CWCT(ContinuousWave Condensation Technique)を用いています。当院で使用する器材はISO規格(国際標準化機構)に準じたニッケルチタンファイル()とガッタパーチャ()です。この規格に準じた器材・材料を使用することでピッタリとした根管充填が可能となります。

神経を残す治療 しかし 歯髄壊死 ズキズキ ジーンと痛い マイクロスコープ ラバーダム 画像 根管治療 根管充填 CWCT

根管充填後は、精密に歯を削り、精密な型どりを行い、セラミックポストアンレー製作します。

本症例のように、歯の神経を取る・抜く治療(=根管治療)を行ったにも関わらず、健全な歯の部分が多く残っている症例があります。

この様な症例に、メタルの土台(コア)を入れて、歯の全周を削ってしまうと、歯が脆く、折れやすくなってしまいかねません。

セラミックポストアンレー クラウンではない 術後 神経の治療後 なるべく削らない 画像

そのため、当院では、上動画症例のように、残っている歯質(歯)が多い場合は、「セラミックポストアンレー」を装着すべきと考えています。

この方法は、USC(University of Southern California)の教授 Pascal Magne(パスカル マニエ)先生が、「根管治療後に歯が破折しない(折れない)ようにするための優れた方法」として推奨されている術式です。

科学的根拠もあり、根管治療後の歯を強固にすることが証明されています。

上画像は、そのセラミックポストアンレーを装着した状態のマイクロスコープ画像です。

隙間もない、どこを治したのか分からない程、自然な仕上がりとなっています。

当院では、マイクロスコープを活用した精密歯科治療を通して、一生に一度の歯科治療・やり直しのない歯科治療を目指し、日々の臨床に取り組んでいます。

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根管治療から歯を削らないセラミックポストアンレーまで

他院にてマイクロスコープとラバーダムを使用して「神経を残す治療」を受けた患者様。治療後よりズキズキとする痛みが続き、心配となり当院を受診・ご相談で来院されました。上動画は、その根管治療の様子と、その後のセラミック治療についてです。本症例の根管治療については、以下の動画をご覧ください。

動画を解説したブログは以下のリンクをご参照ください。
https://miyazaki-dentalclinic.com/24501

本ブログでは、上記根管治療に関する内容は上記リンクに任せ、その後の根管充填、形成、印象、セラミックポストアンレーについて解説致します。

根管充填 大臼歯 根管治療後はできるだけ歯を削らない治療 歯が脆くなる 弱くなるので

当院の根管充填法は、CWCTを採用しています。

根管充填は適切に ISO規格 CWCT現在の日本の保険治療。日本では根管充填を「側方加圧充填」で行うことが通法とされています。これはピッタリあっていない樹脂をいくつも押し込む方法です。この方法では歯の内部に応力をため込み、歯根破折の原因となるともいわれているのです。当院では、そのようは根管充填法ではなく、垂直加圧根管充填法のひとつ、CWCT(ContinuousWave Condensation Technique)を用いています。根管とガッタパーチャ樹脂とを接着する「シーラー」には、MTA配合のBCシーラーを使用します。当院で使用する器材はISO規格(国際標準化機構)に準じたニッケルチタンファイル()とガッタパーチャ()です。この規格に準じた器材・材料を使用することでピッタリとした根管充填が可能となります。
根管充填 大臼歯 根管治療後はできるだけ歯を削らない治療 歯が脆くなる 弱くなるので 精密な型どり シリコン印象 セラミック

 マイクロスコープを活用して、歯の形を整えます。これを「形成」といいます。

むし歯は目に見えない細菌の感染症です。

装着するインレーやクラウンに、
・目で見て、歯との間に隙間がある
・舌で触ると段差、隙間を感じる
このような状態では、細菌がその隙間に再感染し、またむし歯になってしまいます。

むし歯治療を成功に導くには2つのポイントがあります。
① むし歯を取り残さないこと
② その後は精密にピッタリと適合した人工歯(インレーやクラウン)をかぶせること
この2つのポイントを満たすべく、マイクロスコープで治療に臨むのです。

精密に形を整えた(=形成)後は、精密に型どりを行います。これを「印象」と呼びます。

精密な型どりで、精密な模型を製作し、その上で、精密なクラウンやインレーを歯科技工士が製作します。

根管充填 大臼歯 根管治療後はできるだけ歯を削らない治療 歯が脆くなる 弱くなるので 術前セラミックポストアンレー 

本症例はむし歯を取り除いても、多くの健全な歯が残っていました。
従来の治療法(保険治療など)では、歯の全周をけずりかぶせる「クラウン」が採用されますが、神経を取った(神経を抜いた、根管治療した)歯は、可能な限り、その歯を多く残した方が、予後が良好です。

セラミックポストアンレー 根管治療後歯をなるべく削らない方法 都内港区内幸町新橋虎ノ門日比谷霞ヶ関歯科歯医者日比谷千代田区 オールセラミックスここで、当院では、歯が多く残っている症例では、歯を可能な限り削らずに治療法として、「セラミックポストアンレー」を採用しています。

詳細は以下のリンクをご参照ください。
https://miyazaki-dentalclinic.com/23346

 

本症例のように残っている歯質(歯)が多い場合は、「セラミックポストアンレー」を装着すべきでしょう。

この方法は、USC(University of Southern California)の教授 Pascal Magne(パスカル マニエ)先生が「根管治療後に歯が破折しない(折れない)ようにするための優れた方法」として推奨されている術式です。

科学的根拠もあり、根管治療後の歯を強固にすることが証明されています。

根管治療後はできるだけ歯を削らない治療 歯が脆くなる 弱くなるので 術後セラミックポストアンレー 

上マイクロスコープ画像は、装着後の状態です。どこを治したのか判別できないほど、自然な仕上がりとなっていることが分かります。当院では、マイクロスコープを活用した精密歯科治療を通して、一生に一度の歯科治療・やり直しのない歯科治療を目指し、日々臨床に取り組んでいます。

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可能であれば神経を残す治療をしたい

「他の歯科医院で歯の神経を取らないといけないと言われたが、それまで痛みもなく、可能であれば神経を残す治療をしたい。」こんなご希望を胸に当院を受診された患者様。

2カ月ほど前に歯が欠けたとのこと。冷たいものが少ししみる程度で、御食事で痛みがでることはない、とのことでした。時折、鈍い痛みがありますが、鎮痛剤を服用するほどのものではないとのことです。

本動画は、他院にて神経を取らなければならない(=根管治療)と云われた症例を、マイクロスコープとラバーダムを活用して「神経を残す治療」を行った、当院の治療の様子です。その様子を解説させていただいております。

当院の治療の様子は、ホームページ内でも、またyoutubeチャンネルでも開示させて頂いております。ぜひご参考ください。

宮崎歯科医院 youtubeチャンネル

歯の神経をとる 抜く と云われた症例 神経取りたくない 画像 奥歯 痛くない

術前のマイクロスコープ画像です。
大きなむし歯が認められます。痛みは全くありません。

むし歯治療はシンプルです。

むし歯は唾液中に存在する細菌の感染症です。細菌の感染を取り除けば治ります。

そのためには2つのポイントがあります。

① むし歯を取り残さないこと。
② 治療中に感染させないこと。

は当然といえば当然のことで、「取り残すなんてことあるの?」を思われる方も多いのではないでしょうか。

1cmにも満たない歯の内部の感染を取り除くには、肉眼での経験に頼った治療では、不確実であることを実感しています。

歯の内部の暗く、小さな、目に見えない感染を取り除くには、視野が拡大でき、尚且つ安定した視野確保のできる「マイクロスコープ」が必要不可欠です。

神経が生きているか否か?根管治療が必要か?の診断にもマイクロスコープは必要と云えるでしょう。

奥歯では、治療中の歯に唾液が接触・混入することがしばしばです。

そのため、神経近くにまで及ぶむし歯治療では、ラバーダムが必要となります。

歯の神経をとる 抜く と云われた症例 神経取りたくない 画像 奥歯 痛くない レントゲン CT画像診査右画像は、術前に当院で撮影したCT立体画像所見と、断層撮影所見です。

上動画ではその様子を動画で解説しています。ぜひご参考ください。

レントゲンでは像が重なり不明瞭な点も、CTを撮影することで、正確に病状を把握することが可能です。

当院では、神経を残せつか否か?根管治療が必要か?といった、シビアなケースでは術前にCTを撮影し、患者様の術前説明だけでなく、根管治療が必要となる場合の術前診査にも役立てています。

歯の神経をとる 抜く と云われた症例 神経取りたくない 画像 奥歯 痛くない マイクロスコープ ラバーダム できるだけ削らない治療 齲蝕検知液 むし歯かどうか

齲蝕検知液を用いてむし歯を(感染の可能性なる部分)を染色し、徹底的にむし歯を削り取ります。マイクロスコープを活用することで、健全な部分を削らず、むし歯のみを削り取ることが可能です。

「できるだけ削らない治療」とはこのような治療といえるでしょう。

出血 露髄 深いむし歯 歯の神経をとる 抜く と云われた症例 神経取りたくない 画像 奥歯 痛くない マイクロスコープ ラバーダム できるだけ削らない治療 齲蝕検知液 むし歯かどうか

むし歯を削り取ることで、歯の神経(=歯髄)に達しました。これを「露髄」といいます。

歯の神経からは「出血」が認められます。

歯の神経にまでむし歯が感染・進行することで、歯の神経は徐々に壊死(死ぬ)します。
壊死すると、血流は失われ、更に壊死部分が拡大します。

適度な出血は、「歯の神経が生きている」ことを示す所見です。問題はありません。
ただし、この時点で唾液感染させないことが大切です!これにはラバーダムが重要となってくるのです。

露髄 深いむし歯 歯の神経をとる 抜く と云われた症例 神経取りたくない 画像 奥歯 痛くない マイクロスコープ ラバーダム できるだけ削らない治療 齲蝕検知液 むし歯かどうか

MTA 歯の神経をとる 抜く と云われた症例 神経取りたくない 画像 奥歯 痛くない マイクロスコープ ラバーダム できるだけ削らない治療 齲蝕検知液 むし歯かどうか

露髄部を薬液で洗浄・消毒し、MTAを貼薬します。

MTAは高アルカリ性で抗菌作用を有する優れた覆髄材です。当院では、多くの症例で応用し、良好な結果が得られています。

術後 痛みなし MTA 歯の神経をとる 抜く と云われた症例 神経取りたくない 画像 奥歯 痛くない マイクロスコープ ラバーダム できるだけ削らない治療 齲蝕検知液 むし歯かどうか

治療後の痛みはほとんどありません。麻酔をしたことによる痛みだけでしょう。

また、「しみる」「痛む」「違和感」といった症状も残りません。
これは、「むし歯の取り残し」による、神経(=歯髄)への血流増加によるものです。
感染が残っているから、そこに血液を流し込み、その内圧亢進により、様々な症状を感じているのです。

当院では、マイクロスコープを活用した精密歯科治療で、一生に一度の歯科治療・やり直しのない歯科治療を目指し、日々の臨床に取り組んでいます。

神経を残せるか否か 根管治療は必要か その症状から診断名と治療法をチェック

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